嗚呼!米国駐在員。
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2008年01月30日(水) 出張のフライトは米系か日系か

仕事柄、アジアへの長距離フライトを利用する事が多い。
昔は安くて便利という理由だけで米系、特にUnitedを利用していたのだが、たまたまANAを利用する事があって、その時にこれまでの米系とのあまりの違いに驚いた。

まずはサービスが米系とは格段に違って良い。食事はうまいしTVプログラムも当然日本人向けで充実している。機内もきれいだ。そして、客が日本人が多いというのもやはり安心だ。機内での米人の客同士のおしゃべりは本当にたちが悪くてうるさい。
スチュワーデスの婆米人の妙にハイテンションでがさつなサービスも、もううんざりだ。一度ガラガラのビジネスなのにメインディシュを間違えて持ってきて、違うと言うと、あれ、あなた何だったっけ?と大笑いしながら言われた時は本当に腹が立った。それに比べて本当に日系のサービスは控えめで良い。こちらが恐縮してしまうほどだ。

それからトイレの問題というのもある。
米人のトイレは何故かいつも長く待たされる。そして汚い。気のせいかもしれぬが日本人は待たせてはいけない意識があるからか、手短だし次の人の事を考えてキレイに使用している気がする。

これ以降、最近では全て日系を利用している。よく考えたら料金もそんなに違いがないしそもそも出張なので金はそこまで気にしなくてもよかった。

ここまで気に入った米系だが、最近はまた米系に戻そうかと考える事が多い。その理由は、要は機内が快適だからだ。TVプログラムは面白いものばかりだし映画は日本語字幕アリで完璧、雑誌や新聞も充実、食事の後のデザートもおいしく待ち遠しい。夜食サービスやDuty Freeも見逃せない。あれもこれもと楽しみが一杯なのだ。つまり寝るのが勿体無いという状態になる。

これでは出張先に着いたり戻ってきたとき、いきなり寝不足の朦朧状態で仕事となり本当にキツイ。それに比べて、米系は食事も食ったら胃もたれするようなものばかりだし、機内映画は今ひとつ、中には未だに個人モニターのない機体まであってどちらにしても何も見ない。I-Podで周りの雑音をさえぎってひたすら睡眠に徹する事が出来るので、現地到着後は至って体調が良い事が多い。

日系だと、寝かけて少しでも目を覚まそうものなら、「お食事はいかがしましょうか、すぐ持ってきましょうか」とか、「お食事が結構ならば飲み物をお持ちします。何がいいでしょうか」とか「コップお下げしてよろしいでしょうか」「新聞読み終わりましたか」とか、とにかく何かしなくてはという意識が強いのかうるさい時はうるさく感じる。こちらもそれなりに対応するとせっかく寝かけていた目も覚めてしまう。

意外にも、飛行機で熟睡するのは米系の方が自分には適しているのかもしれない。 ← 単なる貧乏性ともいう。



Kyosuke