| 2026年11月01日(日) |
高校選手権青森県大会決勝 青森山田−野辺地西 |
高校選手権青森県大会決勝は毎年同じカードだ。毎年優勝している「東の横綱」青森山田対毎年準優勝の挑戦者・野辺地西だ。全国最大の無風地域だった青森県だが、正直言ってもうそろそろ波乱が起きそうなので、大阪からはずいぶん遠いが、来訪を決断した。それと今年については総体前に青森山田の寮内で飲酒事件が起き、退部者が何人も出て、夏前と比べて青森山田は戦力が落ちている。退部者については総体前のプレミアリーグの出場選手を調べれば容易に推定できる。重要な選手を上げておくと、プロに入るキャプテンの三國ケースマンエブスは町田ゼルビアユースに移籍した。総体では昨年度についに野辺地西がPK戦とはいえ、初めて全国に行った。選手権でもそろそろ……という雰囲気はプンプンする。
さて、会場の新青森競技場だが、なかなか行きづらい。バスで土日には午前中に青森駅からはアクセスできないのだ。JR東北本線が第3セクター化した青い森鉄道の野内駅が最寄りで徒歩も考えたが、青森から3駅目、野内駅から2駅手前の小柳駅から1キロちょい歩いたところにあるバス停から会場そばまで「市バス」が走っている。因みに青森には「市バス」が二種類ある。ホントややこしい。で、市バスに乗ったが、小さなバスだ。客も少ない。このあたりで不安で、野内駅近くで国道4号線を離れ、狭い道路に入る。そして目的地近くでは客は私一人だ。「動物愛護センター」バス停で降りたのは当然私一人。青森県大会って盛り上がってないのか不安になった。が、会場には長い列ができている。車社会の青森では私以外の全員が公共交通を使わず新青森競技場に来たようなのだ。観客数は案外多い。2千人は超えているし、もしかしたら3千人以上いる。この日は北風で最高気温13℃のコンディションでこれだけ観客が来る程度には青森県のサッカーも盛り上がっているんだな。地方の高校選手権予選は5千人オーバーが大目標だと思う。昨年度島根県大会決勝を見て思った。それ以上の数となるとアクセスとかスタジアムのキャパの問題になる。サッカー会場はとにかくアクセスが悪い。
高校選手権青森県大会決勝 青森山田高校−八戸学院野辺地西高校 11月1日 新青森競技場 12時 ピッチ良 曇り 北風13℃
青森山田 前所属記載なしは青森山田中出身 GK 30 赤荻龍翔 2年 178.73 DF 6 水谷鉄生 3年 172.68 4 木村魅心 2年 182.75 五戸すずかけSC 5 森明陽磨 2年 178.71 2 福地将太 2年 174.68 クマガヤSC MF 8 高江洲真吾 3年 176.72 16 照後大翔 3年 169.64 クラブ与野 7 石井珂那汰 2年 174.66 11 斉藤雅人 3年 169.60 FW 14 加藤遙真 3年 171.68 DesenvolverFUT 9 藤原優人 3年 170.66 監督 正木昌宣
野辺地西 GK 16 立花愛絆 1年 180.74 TRIAS七戸SC DF 2 小川拡哉 3年 169.62 SHOSHI FC 3 山本樹 3年 183.74 浪打中 4 三浦春樹 3年 183.73 リベロ八戸 8 小向蓮翔 3年 170.64 FC多賀レッドスター MF 9 真船大駕 3年 169.58 SHOSHI FC 11 里村斗望 3年 173.66 三本木中 6 関下煌己 3年 171.62 ヴァンラーレ八戸 30 中原莉央 1年 168.56 TRIAS七戸SC FW 10 木村隆太 3年 178.77 FC多賀レッドスター 7 野城怜 3年 167.60 FC多賀レッドスター 監督 三上晃
青森山田 九番十四 十一七番十六八番 二番五番四番六番 三十
野辺地西 七番 十番 三十六番十一九番 八番四番三番二番 十六
立ち上がり、青森山田押し込む。強豪校あるあるの序盤ラッシュである。��水谷はロングスローのスペシャリストで左右両方から投げる。�Ю舒罎魯侫蝓璽�ックのスペシャリストでコーナー左右両方蹴る。引いてビルドアップも担当。��斉藤はスピードあふれるドリブルが武器。タテに仕掛ける。�┨盥晶Г眤�いが、対応されている。セーーターバックコンビは高くて強いが、基本的にはシンプルに跳ね返し、シンプルにフィードする。技術戦術は足りない典型的な高体連センターバックだが、大前提として青森山田のレベルにしては、という話であり、全国平均の高体連に比べればミスもしないし技術はある。�∧|呂榔ν�きの左サイドバック。両サイドバックとも守備はシンプルで運動量豊富にサイドを駆け上がる。2トップは運動量豊富で前から行き、競り合いにも強い。 青森山田は後方からロングボール主体に攻め、サイドに出してスローインを得て、ゴール前に入れる。シンプルに速い。技術もあるしミスしないが、最大の武器はデュエルで、ボールが両校の間に落ちても青森山田が競り勝つ。空中戦も強いが、この点では野辺地西が鍛えられており、完勝できない。
野辺地西は1年生キーパー�偉�花が技術的には落ちるし、キックは不安定だが、この試合再三の好セーブを見せ、昔ながらのセーブ力の高いキーパー。彼がいたからいい勝負になった。センターバックコンビの��山本�せ葦困呂劼燭垢蘢靴擁屬后�どんどん放り込む青森山田に対抗するためにこのポジションは跳ね返せなければ話にならない。技術的にはイマイチでミスもあるが、致命傷にはならなかった。�┥�向はロングスローのスペシャリストだが、青森山田相手には効いてない。両サイドハーフは右の��真船が右足、左の㉚中原が左足のセットプレー担当で、フリーキックは必ず二人とも寄ってくる。しかし精度が青森山田相手に通じるほどじゃない。相当練習したのだろうが。インサイドの二人は相当デュエルが強い。��木村は体重があり、キープできてちょっと上手くてアイディアがあり、切り札。��野城はスピードを生かして飛び出しを狙う。流れの中でのチャンスはほぼ��木村のパスから。 野辺地西は恐らく対青森山田用にデュエルを徹底的に磨いたチーム。競り負けてはいるがしっかり抵抗出来て、空中戦でも跳ね返せる。攻撃は��木村のパスか、放り込みやセットプレー、ロングスローだが、放り込みは全部跳ね返され、コーナーキックで2回見せた「トルメンタ」も習熟度が低く青森山田は動じてない。多分相当セットプレーは仕込んでいるが、キッカーも高さもデザインも足りてない。青森山田を脅かせない。
さてゲームは押し込む青森山田がチャンスを決めきれない。キーパーの好セーブとギリギリまで足の出る野辺地西の守備力あってのことだ。野辺地西も攻め込むが、ゴール前では青森山田を脅かせない。前半は0−0。
後半立ち上がり、野辺地西は��木村から��野城が右よりのシュートは右サイドネット。最初の、そして唯一の決定機。最初の一刺しで決められたらまさに狙い通りだったのだが。後半10分、野辺地西は1年生の左ハーフ㉚中原を下げた。負担も大きいし、守勢でしかも鍛え方でも青森山田が上回る。デュエルの勝率も青森山田が高くなっていき、後半終盤には野辺地西が足を攣り始める。青森山田は延長も想定内で無理をしない。後半も終わり0−0で20分間の延長だ。この時点で野辺地西の勝算はほとんどなかった。PK戦に持ち込むのは困難だろう。80分間でほとんど力尽きていた。
延長前半開始。青森山田の左サイドバック�∧|呂留β�左放り込みにたぶん17番がニアで逸らしファーサイドネットに転がる。1−0。さらに右を突破してグラウンダーでペナ内にパス、丁寧に落とし�Ю舒罎�正確なミドルで2−0。青森山田は�鮎噺紊紡紊┐藤拡屬鯏蠧�。若干5バック気味の3番が左サイドバック、2番が右サイドバック、6番がフォアリベロにしてがっちり守る。余裕の出た青森山田は実は繋げるしアイディアもあることを見せつつ時計を進め、2−0で勝ち、今年も全国を決めた。
順当勝ちで、狙い通りの消耗戦に持ち込み、戦力に優る、特にフィジカルに優る青森山田が勝った。とはいえ大勢来た観客を楽しませる熱戦だった。
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試合後適度なバスがなく、野内駅まで40分以上歩く。高架の駅にはトイレがなく、列車も1時間待つ。寒い日だが、雪国のためか待合室があって助かった。そして青森駅に行き、狙いの味噌カレー牛乳ラーメンを観光案内所で尋ねると、専門店はこの日この時間には開いてないが、駅ビルのラーメン屋で出しているという話なので食べた。青森のソウルフードという。バターもあるので「味噌カレー牛乳バターラーメン」だ。濃厚な味で絶妙なバランスでなかなか美味しいが、汚れてもいい服装で食べることをお勧めする。
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