ガイ班+カカシ ネジ視点 ※うっかりしてましたが、以前書いた「追憶」とは若干設定が違っています。それぞれが独立した世界観だと思ってください。 ---------------- 「子供の頃、ちょっと不義理しちゃってたから。 それにカレーって、出来たら大勢でワイワイ食べた方が、楽しいじゃない」 含みのある発言は、一瞬でリーたちの口を噤ませた。 台所でカレーを温めているガイの、カチャカチャという食器の音だけが聞こえて来る。 皆、目と目でせっつくクセに、誰も事情を聞く勇気が出ない。それを察し、あえて明るい声でカカシは口火を切った。 「・・・みんな、ガイの親父さんのこと、聞いてる?」 「え、ええ、まあ・・・」 「随分前に亡くなった、ってことだけは、以前に・・・でもそれ以上はちょっと」 「カカシ先生は面識があったのか?」 「あったよ。・・・まあ、想像はつくだろうけど、ガイをもーっと濃くしたような人でね」 ───あのガイより、濃い人間がいたのか。 声にならないつぶやきが聞こえたかのように、カカシの言葉はクスクス混じりだ。 「イヤ、ガイの親父さんが濃かったから、息子もああなった、って感じだよ。 でね、彼はガイとは違って、死ぬまで中忍にはなれなかった。いわゆる万年下忍、ってヤツ。 でも下忍って、ま、リー君たちもついこの間まではそうだったろうけど、稼ぎはあんまり良くなくって。独身とか、共稼ぎってならともかく、子供を養って行くにはケッコー厳しい環境なワケ」 ガイがカレーに抱く思い───それが何となく分かり始めたネジたちに、頷いて見せるカカシ。 「そういう事だよ。カレーは冷凍させておけば保存が利くし、ちょっとぐらいはしなびた野菜を入れても、少し古いお米にかけても、それなりに美味しく出来て経済的デショ? 野菜もたくさんとれるしね。 だから、親父さんから受け継いだガイのカレーって、陳腐な言い方をすれば、出来うる限りせめてもの精一杯の愛情の味、ってこと」 ま、あれだけ凝った上に辛くなったのは、単にあいつの趣味だろうけど、と付け加えて。 「何が俺の趣味だって?」 ちょうどそこへガイが、カカシの分のカレー皿を持って現れた。 「サンキューv イヤ、お前のカレーが辛いのは、お前の凝り性のせいだろう、って話してたの。 だって、お前の親父さんが作ってくれたのって、そこまで辛くなかったデショ?」 「そうだったか?」 「そうだよー。・・・じゃ、いただきまーす」 カカシは受け取った皿に早速スプーンを差し入れ、生卵をカレーと混ぜてから食べ始める。 「うわ、やっぱりちょっと辛い」 「文句を言うなら食うな」 「食べられないとまでは言ってないでしょ、返してよー」 頭上でカレー皿がやり取りされるさまは、はっきり言って上忍同士のものと言うにはあまりにもおとなげない。 そのうち、カカシが何とかカレーを取り戻し、再び食べながらあれこれと主張し始めた。 「・・・だってさ、俺が親父さんのカレー食べたの2回だけだったけど、ここまで辛くなかった覚えあるよ。ガイってば絶対、自分好みの辛さに慣れすぎて、親父さんの味おぼろげになってるんじゃないのー?」 父親の味を忘れた、とまでは言わない辺り、ガイへのさりげない気遣いを感じるネジである。 「うーん、言われてみれば、材料も子供の頃よりいいものを使ってる、か。それに香辛料も最近は、色々なものが手に入るようになったから、つい試してみたくなるしな」 「・・・ちょっと。俺たちを実験台にしないでくれる?」 そう文句をたれながらも、カカシはいつの間にか皿の中身を全部平らげていた。そしてそのまま空の器をガイに押し付け、無言のうちにお代わりを要求する。 苦笑いのままそれを受け取ったガイは、部下たちの皿を一通り見て尋ねてくる。 「お前らは? お代わりはいるか?」 「僕はもうおなかいっぱいです」 「あたしもー。お水もらいますね」 「俺もいい。テンテン、俺にも水をくれ」 「はいはいー」 弟子たちのやり取りに微笑ましさを覚えつつも、ガイはカカシの皿と共に台所へと消える。 それを見計らって、今度はテンテンが小声でカカシに声をかけた。 「あの、カカシ先生、さっき不義理、って言われましたよね? それってどういう意味なんですか?」 ちなみに、普通『不義理』というと、借金を踏み倒すことをさす、事もある。が、今のリーたちの歳にはとっくに上忍になっていたはずのカカシに、それはありえないだろう。色々な意味で。 カカシはしばしためらった後、何故かネジをチラリ、と見てから話し始めた。 「よくある話だよ。俺はその頃、既に上忍で、マイト親子は下忍だった。だから立場が色々とややこしくてね。ガイの親父さんはそんなことは気にしてない風だったけど、口さのない連中は当時、結構いたんだ」 今でもそう言う奴らって、どこにでもいるけどさ、と、カカシは疲れたような口調になる。 「・・・特に俺は、自分の両親に先立たれていたから、ソッチ方面の情に訴えて便宜を働かせようとしてるんじゃないかー、なんてね、無責任なことを噂してくれたワケ。 だからガイも、俺を親父さんとの夕食に誘ってくれたの、1回だけだったよ。よっぽどひどいコト言われたんじゃないのかな」 あの、押しが強くて遠慮を知らない風のガイが、だよ? と半分おどけながら、カカシの話は続く。 「ま、俺としてもそれで助かった、って思った時期もあるけどね」 「! どうして?」 「だから俺、両親亡くしてるデショ? だから、仲良し親子を見てると、ケッコー辛かったのよ」 ───馬鹿なことしてたなあ、あの頃の俺って。 珍しく自嘲気味につぶやくカカシに、ここで辛らつなことを言えるのは一人しかいない。 「お前が馬鹿なのは、いつものことだろうが」 ガイがカレーのお代わりを持って、カカシの向かい側へ座り込んだ。 「・・・ひどいね、何も本人の前で、直接言うことないデショ」 「俺は陰口は好かん。だから、本人に直接ぶつけられないことは口にせん、と決めとるんだ。逆にぶつけられるモンは、遠慮なくぶつけるしな。今みたいに。 もっとも・・・言いたくても言っちゃまずいこと、なんざ、世の中には山ほどあるが。 その辺を分かってない奴らが、今も昔も多くて困る、全く」 「そ、だね。今も昔も、ね」 思い当たる節がありまくりのカカシは、少し肩をすくめたきり食事に専念した。 「気にするな。お前が来なかったおかげで、取り分が増えたって喜んでいた奴もいるんだ。給料日前のエビスとか、ゲンマとかがな」 「・・・出たよ、ポジティブ発言」 「え? ゲンマって、中忍試験の時審判してた、あの男か? 何であいつがガイのところに?」 「それにエビスって人も、確か木ノ葉丸くんの担当上忍してるあの人よね? ガイ先生、知り合いなの?」 「ガイ先生って、交流関係が広いんですねー」 思いもよらない人名が飛び出し、ネジたちが再び混乱するのを目の当たりにしたカカシは、口の中のものを全部飲み込んでから、解説してやる。 「ゲンマもエビス先生も、ガイの元マンセル仲間だよ」 「・・・つまり、今のあたしたちみたいな関係、ってことですか?」 「ああ、なるほど」 「それにしては、随分タイプが違いますよね・・・とっても個性的、って言うか」 「リー、あんたが言わないで」 「リー、お前が言うな」 「ええーーーーー!?」 「テンテン、ネジ、お前らも人のことは言えんと思うぞ?」 「ガイ、その言葉、そのまんまお前に返したいよ」 「何をぅ?」 類は友を呼ぶ、だったか? それともこれは、人のフリ見て我がフリ直せ・・・はどこか違うか。 失笑を禁じえないまま、ネジは目の前の喧騒を何となく眺めていたのだが、不意に目が、カカシと合う。 彼は、どこか痛みを伴った懐かしさと共に、ゆるい笑みを浮かべていた。 「・・・ま、この様子なら、リー君は大丈夫みたいだねー」 馬鹿なことをしていた───そう自ら呟いた上忍は、ネジに己れを、そしてリーに自称・ライバルの姿を見ていたらしい。 かたや天才、と呼ばれ、孤高を気取っていた少年と。 そしてかたや、落ちこぼれだと周囲からあざ笑われながらも、懸命にあがいていた少年を───。 「・・・・・・・・。当たり前だ」 まだまだカカシには及ばないものの、唇の形を精一杯、笑みの形にして見せたネジであった。 「む・・・スマンがネジ、また皿とスプーンを出してくれ。今度は2組だ」 「は?」 「2組って・・・」 「何かこのパターン、さっきあったわよね?」 「そう言えば今日って、月末に当たるんじゃないの〜?」 「「「ま、まさかそれって」」」 「カカシ、お前が妙な話を持ち出してくるからだ。噂をすれば影とやら、と言うだろう」 「あのねえ、言いがかりはよしてくれない? 完全に偶然だって」 「おーいガイ、今月懐が寂しいんだ。飯食わせてくれ」 「スミマセンが、今月は色々と物入りでして・・・元班員のよしみで、ご馳走してくれませんかね?」 「お前ら・・・なんで揃いも揃って・・・もうとっくにご飯は残ってないぞ!」 「あ、心配すンな。ちゃんと持ってきたから」 「そのくらいは、自分できちんと用意してきますよ」 「そこで胸を張るな! 全然威張れんぞ!! おまけに何だ、そのタッパのご飯の量は!!」 「・・・とか何とか言いながら、ちゃんと皿もスプーンも用意してあげるのよねー、ガイ先生」 「あ、ひょっとしてさっき、俺の時もそうだったの?」 「ええ、数秒前から来られるの、気づいてましたし」 「一応は牽制しておかないと、いつも当てにされても困るんだろう」 苦味も、辛さも、ほんの少し混ざる甘やかさも。 煮込んでしまえば皆、それはそれで程よいアクセントになって。 ───俺が、お前らと一緒に、食べたかったんだよ。 ───カレーって、出来たら大勢でワイワイ食べた方が、楽しいじゃない。 だから。 みんな揃ってご飯を食べようか。 ◆終わり◆
ガイ班+カカシ ネジ視点 ※前回、ケッコー暗い話だったので、今回はほのぼのを。でも原作の現状考えると、解釈の仕方によればちょっと切ないかもなあ・・・・・。 ※うっかりしてましたが、以前書いた「追憶」とは若干設定が違っています。それぞれが独立した世界観だと思ってください。 ---------------- 「んーv この辛さがクセになりますね〜v」 「今回のには何が入ってるんだろ? ・・・え〜と、バナナ、かな? この間のリンゴの時とはちょっと、風味が違うわよね?」 「おお、よく分かったな、テンテン。それとネジ、お代わりならたくさんあるからな、遠慮なく食えよ」 「こら、勝手に人の皿によそうな。全部食べてからにしてくれ」 ガイ班では時々、担当上忍・ガイ手作りのカレーを皆で食卓を囲んで食べる、イベントが行なわれる。 むろん会場は、ガイの家だ。 人目を気にせず、おなかが膨れるまで食べ、時々世間話や任務の話を挟みながら、それなりに楽しくワイワイと過ごす。 「どうだ? ネジ。今度の味は」 「前よりは後味がいいな。辛味がまろやかだし」 「そうか。じゃあ、次回はもっとその辺を工夫して作るぞーv」 「・・・お手柔らかに頼む・・・」 最初のうち、ネジはこのような時間の使い方をするつもりは、毛頭なかった。ガイに心酔しているリーや、『付き合い』をコミュニケーションの一環としてある程度は大切にしているテンテンは、ともかくも。 だから下忍時代、初めてガイの家へ半ば強引に、他の二人と共に連れて来られた時、これっきりの予定でいた。 ただ、ガイの部屋が、勝手に描いた想像図より片付けられていたことに興味を持ったのと、もう1つ。台所から漂ってきたカレーの良い香りに思いもかけず、腹の虫が盛大に鳴り響き、帰るに帰れなくなってしまったのだ。 『カレーとか鍋とか言うのはな、たくさん作った方が美味しくなるんだ。遠慮なくじゃんじゃん食え食えv』 ───結局、あれだけ乗り気ではなかったくせして、ちゃっかりお代わりまで平らげてしまい、ネジは相当複雑な気持ちだったのだが。 帰路につこうとした部下3人に、ガイは玄関先で、口臭消し効果のあるガムを手渡しながら、こう言った。 『お前たち、こいつばかりを頼りにしないで、寝る前にちゃんと歯を磨くんだぞー』 『ハイ! 分かりました、ガイ先生!』 『ちょっと、そんなの当たり前でしょ? 大体、今日のカレーってニンニクとか利いてたから、ちゃんと磨きますよ』 『いや、そうじゃなくてな』 『・・・・・?』 『その、カレーの匂いってのは、結構残るんだ。極秘任務中にカレーの匂いで敵に気づかれる、なんて洒落にならないしな』 ───ネジがガイを、つくづく忍らしからぬ男だ、と思うのはこんな時。 『んもーーっ! だったら、最初からカレーなんて食べさせないでくださいよー』 『そう言うなって。ちゃんとここしばらくは、里の外へ出る任務はないことを、事前に確認済みだ。・・・それに』 『それに?』 『俺が、お前らと一緒に、食べたかったんだよ。子供の頃からの俺の好物なんだ。 ま、上司権限乱用しまくっとるが、大目に見てくれ』 そう言って浮かべる笑みは、いつもの豪快なものとは全然違っていて。 この手作りカレーとやらに、よほどの思い入れか思い出があるのだろう、と察せずにはいられなかった。 それからいくつかの月日が過ぎ去り、リーとテンテンは中忍に、そしてネジは上忍となった。 さすがに経験こそ到底叶わないが、今やガイと対等な立場になったわけだ。現に、ネジだけ別のマンセルを組んだり、ガイとの共同任務(ツーマンセル)につかされる日すら、ある。 だから、その辺を強調さえすれば、あるいは断ることは出来ただろう。 でもネジは未だに、リーやテンテンと共に、このささやかなる習慣を受け入れ続けている。───特に理由などない。強いて言えば、美味しいカレーに罪はない、といったところか。 ただ、ガイが自ら作るカレーにどんな思いを抱いているのか、あれからずっと知りそびれているのも事実だ。 プライベートに深く根を下ろしているであろうことが明白なそれが気にならない、と言えば嘘になる。とはいえ、一番弟子を自称するリーですら、その辺はわきまえてか尋ねようとはしない。そんな彼を差し置いて、自分が聞くのもどんなものか。 遠慮やら、気恥ずかしさやらが絡んで、今日も結局その辺の理由を聞き損ねるのだろう───そうネジは踏んでいたのだが。 「・・・ん?」 今日はいつもと違っていた。 自分たちと同じく、嬉しげにカレーに舌鼓を打っていたはずのガイが、唐突に手を止めたかと思うと、黙って両目を閉じる。・・・これは、何かの気配を探っている際の彼、独特の仕草だ。 「何であいつが・・・チッ、今日は里外じゃなかったのか?」 「え? どうなさったんですか? ガイ先生」 「ちょっとな。スマンがリー、テンテン。そこを開けておいてくれ」 「そこ、って・・・。あたしとリーの席の間、ですか?」 「ガイ、誰かが訪ねてくるのか?」 「そう言うことだ。それとネジ、そこの棚から、カレー皿とスプーンを1つずつ、出しておいてくれ」 部下たちに次々と指示を出しつつも、ガイはやれやれ、と言わんばかりの表情を浮かべる。 それからわずか、20秒後。 「こんばんわ〜。ガイー、お呼ばれに来たよ〜」 顔下半分は口布で覆われ、写輪眼の左目は額当てで隠し、右目しかあらわになっていないにもかかわらず、笑顔でいるのがまる分かりの忍、はたけカカシが、チャイムと共に玄関先へ現れた。 ただ訪ねて来た、だけならともかく、どうやら彼は夕食のお相伴に預かりに来たらしい。 イヤ、今日の夕飯がカレーだ、と言うことは、近くまで来れば匂いで分かることではあるが。 「カカシ・・・お前、帰還は明日じゃなかったのか?」 「うん、まあね。実は予定よりサクサク進んじゃったもんだから、おなかペコペコでさあ。でも、自分で作るのは面倒くさいし、どこかの食堂とかで食べるのも気疲れするし。ガイのトコ今晩カレーなら、俺の分ぐらい楽にひねり出せるよね?」 「言っておくが、今晩は生卵は残っていないぞ」 味にまろやかさを出すため、ネジたちはカレーに新鮮な卵を落として食べている。衛生上の問題から、いつも食べる直前に食べる分だけその筋の店で取り寄せていて、ガイはそのことを指して暗に『お前は呼んでない』とカカシに釘を刺したわけだったが。 「分かってるって。どうせそうだろうって思ってたから、ほら、ちゃんと生卵は持参済み〜v」 ンなことで抜け目なさ発揮して、どーすんだ☆ 即座にツッこむ、ガイ班全員。 カカシもさすがに、ちょっと辛目のガイ特製カレーは卵なしでは食べないのか。 いや、そんな味覚嗜好より何より、最初から今日はカレーだと察した上で、カレーを食べる気満々で来たのか、この上忍は。 「いやーどーも。ネジ君にリー君にテンテンちゃん。ちょっとお邪魔するねー」 どこから指摘すればいいのか混乱中のガイの部下たちをよそに、カカシは開けてもらった空間に上機嫌で座る。 そのあまりの図々しさに、ガイはカカシを一瞥してからわざとらしくため息をついた。 「サクサク進んだ、と言った割には、こぎれいな格好だな、カカシ。さすがに人の家を訪ねる前に、風呂ぐらいは入ってきたと見える」 「ええー、だって以前、仕事帰りそのままで押しかけたら、ものすごく怒ったじゃない。俺にも学習能力はあるよ」 いったいどんな格好で押しかけたと言うのか。ひょっとして、思い切り食欲減退するようなスプラッタ状態とか? この調子では、たまたま自分たちが今まで遭遇していなかっただけで、カカシはかなり頻繁にガイのところへ、夕食をせしめに来たことがあると見える。 ネジはそれを悟って、エリートだのなんだのと言われている男の実態に、あきれ返るのだった。 「・・・。さすがに今晩は、お前は来ないと思っていたからな。残りのカレーは冷凍保存するつもりだったんだ。温め直してやるが、少し時間がかかる。おとなしく待っていろ」 「うん、よろしく〜v」 もはや諦めがついたのか、苦笑しつつ台所へ姿を消すガイ。無論その手には、持ち込まれた新鮮な卵を持って。 何とか夕食にありつけると安心したらしく、カカシが気の抜けた風体でボソリ、呟いたのは。 「だってさー、ガイのカレーって辛いけど、平和の象徴って感じじゃない。 あれ食べないと、木ノ葉に無事帰って来た気がしないよー」 ───ネジにも覚えがある。 上忍となってから初めて、ガイ班を離れ他の上忍と特別任務に出た時の話だ。小競り合いが少し長引いて、こちらが不利な状態になり、森の中で一時的に身を潜めざるをえなかったことがあった。 気配を徹底的に消し、敵が油断するのをただひたすら、少しの恐怖感と共に待っていた時・・・スパイシーなガイのカレーを食べたのが随分前でよかった、と、不意に思ったのである。もし昨日にでも食べていたら、呼気や何かで即座に居場所を突きとめられていただろう、と。 無論それは、お門違いの八つ当たりだ。ガイは部下の身を案じ、わざわざ里内の任務ばかりの期間を見計らって、ご馳走してくれたのだから。 自らの考えの理不尽さを、即座に心の中で詫びたネジは、次いでこう、願った。 ───この重要任務が無事終わったら、またガイのカレーが食べてみたい、かも。 ガイにお手製カレーをおごってもらう、と言うことは、その前後に危険な任務がない証拠。だから、その安息の日を祈って・・・・・。 結局、その特別任務は何とか無事に成し遂げ、ネジは木ノ葉に戻ることが出来た。 そして、たまたま向こうも他の任務を終えたばかりらしく、ちょうどガイが帰ってくるところに出くわしたのだ。 どうやらガイは、ネジが結構危ない目に遭っていた事を知っていたようで、「無事でよかったな」と肩を叩いてくれた。「これでお前も、名実共に上忍だ」とも。 その声を聞いた途端。 ───ああ、本当に帰って来ることが出来たんだ───。 じんわり目の辺りが熱くなり、視界が若干ぼやけて見えたのは───絶対ガイには内緒である。 この、自分たちよりはるかにベテランの男も、そんな風に感じたことがあるのだろうか。 妙な共感を覚え、ついまじまじと見つめていたネジに気づいたらしく。 カカシは一瞬驚いた顔を見せた後、不意にいたずらっぽい目を瞬かせた。 「それにしても、まさかネジ君までガイのカレーパーティに付き合ってるとは思わなかったな。あいつのカレー、マジで辛いデショ?」 「・・・最初の時文句を言った。ちゃんと次から、味を調節してもらっている」 「そうそう。生卵を入れる、って思いつかなかったら、食べられなかったわよねーアレ」 「そうですか? ヒリヒリはするけど、美味しかったですよ?」 「リー・・・お前確かあの時、これも修行だとか言ってなかったか?」 「あ、あれは、その、言葉のあやって言うか・・・」 いつの間にか会話に割り込んできた中忍2人の不躾さを、怒りもせず。 何だかんだでなじんでいる彼らの雰囲気に、カカシは思わず吹き出していた。 もちろん、気まずさいっぱいで睨み返すネジに、手を振って宥めるのも忘れない。 「ゴメンゴメン。ちょっとネジ君たちが羨ましくてね。俺が辛い過ぎるだの何だの言っても、全然気遣ってなんかもらえなかったからさー」 カカシの言い分に、リーが「え、ホントですか?」と驚きの相槌を打つ。 「ホントだよ。ちょっと辛すぎるんじゃないか、って文句言ったのに、ガイのヤツ開き直ってさあ。『ちょっとのカレーで、たくさんご飯を食べられるから経済的なんだ!』って。気持ちは分かるけどねえ」 随分強引な上司の主張が、どんな表情と共に繰り出されたか目に浮かぶようだ。 「・・・なのに、また食べにこられたんですね、カカシ先生は」 何となく嫌味っぽい言い方になり、ネジは我ながら驚いたが、今更撤回するつもりもない。 が、てっきりいつものように飄々とした受け答えをすると思いきや、カカシは心持ち目を伏せた。 「うん・・・まあね。子供の頃、ちょっと不義理しちゃってたから。 それにカレーって、出来たら大勢でワイワイ食べた方が、楽しいじゃない」 ◆つづく◆ ※おかしい・・・ここまで長い話にならないと思ったのに。 小説書くの久しぶりだから、勘鈍ったかな?
じつはこちらは、大元のサイト「来楽堂」の別館扱いでした。あちらで発表してもいいけど、気軽に投稿したいから・・・というつもりで、ずっと書いてきたんです。 んが。色々事情があって、「来楽堂」の方をなかなか更新出来なくなって。それでも二次創作を発表したい、と言う時にこちらを利用する、と言う方角に、いつの間にか方向転換せざるを得なくなっています。 まあ 全然発表出来ない環境よりは、マシでしょうけどねー。 というわけで、「来楽堂」の方には当然、【鳴門】の二次創作傾向については全く記されていないので、不親切だと思い、ここに一応書いておこうと思います。 ◆好きなキャラ・書きたいキャラ◆ これは言わずもがな、マイト・ガイです。 特に、他のキャラから見たガイ、と言う話を書きたくて仕方ないみたいです。 で、ここからが重要。 ちゃんちゃん☆ は一応原作重視ではあるのですが、彼の一番弟子・ロック・リーに関しては何故か、無理には書く必要性を感じていないみたいです。 リーのことは好きなんだけど。礼儀正しいし、性格もいいし。C翼の沢田タケシが好きでしたから、昔ならタイプだったハズなんですが。事実、他の方の書くリーの二次創作は結構読みます。我リーとか、ネジリーとかも。のに、何でだろ? 出会うタイミングで師匠の方に関心が向いちゃったのか? じゃ、誰をガイと話の中で絡めるのか、と言うことですが、これはアニメの影響で、はたけカカシ氏です。声当ててらっしゃる井上和彦さんの、長年のファンなんですよーv 事実、アニメはもちろんのこと、原作でも少なくとも単行本収録分では、ケッコー絡んでますよね? この二人。 あとはどうしても、ガイ班でもガイと同じ上忍でもある、日向ネジだったりします。リーみたいに盲目的じゃなく、一歩引いてるところが書きやすいみたい。昔は苦手意識持ってた、ってところがまた面白く。 ・・・だからねえ・・・これは原作乗り遅れ組の宿命なんだろうけど、現状が悲しいです。何とも認められません。だからせめて二次創作の中では、彼は当分健在、と言うことにしておいて下さい。 ◆書く小説の傾向◆ 読みたい文章と、書きたい文章、書ける文章、と言うものは全く別物でして。 思い切り笑えるコメディーを読みたいし、書いて見たい気持ちはあるのですが、こればかりはアイデアの神様のご降臨を待たないことにはどうしようもないです。 で、プライベートでイロイロあったりすると、シリアスな話を書きたくなってしょうがなくなったりもします。いつもじゃないですけど。 実は「来楽堂」では、OPのサンウソサンとか、いわゆるや●いものも書いたりしてました。とってもゆるーくぬるーいものばかりですが。 だから、鳴門でもガイ絡みのや●い・・・ぶっちゃけカカガイカカとか、思い切り妄想したりしてます。ええ、イロイロと!! だから当然、あちらこちらのサイトのカカガイカカ小説とか、ネットサーフィンして探しまくってます。少ないですねえ。(何でいつもいつもキワモノばかりに目が行くんだ、探すの苦労するってのに・・・ブツブツ☆) でも、文章として書こうとしても、今は無理みたいです。 万が一書くとしても、多分こちらには書かないでしょう。一応こっちは、老若男女OKな文章を載せてるつもりではありますので。 もちろん、カップリングじゃなく、コンビとしての二人も好物です。念のため。だからこそ、二次創作でもバンバン書く予定。 ネット上を探していると何故か、カカイルサイトさんの小説で、ガイがカカシに絡んでくる話がケッコー楽しんで読めたりするのが不思議。無論、ガイがきちんと扱われてるのが原則ですが。(少なくともそう言うカカイルサイト、2つは知ってる☆) あとは、ガイネジガイも、読もうと思えば読めるみたいです・・・をいをい。 でも、ガイリーガイはちょっと苦手。無理にすすめないでくださいねー。 ◆その他の連絡事項◆ ちなみに、こちら「エンピツ」のフォームメール機能は妙なことになっていて、まともに ち☆ の方にはメールが届かないようです(ーー;;;) ですんで、もし感想とかくださる場合は、サイト「来楽堂」の掲示板へお書きください。よろしくお願いします。 ↓「来楽堂」掲示板へはこちら↓ http://6723.teacup.com/nopp/bbs ↓「ちゃんちゃん☆ のぐ〜だら日記」の2014年6月あたりに、ガイにハマった頃のボヤキがあります↓ http://ch2.syoyu.net/
※実は意識的に、キャラの口調を原作従来のものとは違わせてあります。だからある程度読まないと、誰の独白かは分からないかも知れません。その辺を楽しんでいただけたら幸いかと。不親切ですが、家族に対する口調って、やっぱ特別なような気がしまして。 ちなみに ち☆ は単行本で原作を追ってます。ガイ先生がメインになってる巻ぐらいしか持ってませんが(多分全部はそろってないし☆)。WJは時々しか読めません。でも一応、単行本未収録なネタバレありますんで、注意!! では、よかったらお楽しみください。 ----------------------- やあ・・・父さん、久しぶり。 このところ全然来なかったこと、怒ってるかい? 親不孝者だ、って。 本当にゴメンな。 言い訳はしたくないけど、このところ忙しくって・・・ね。 その代わり、って言っちゃなんだけど、これからはずっと一緒にいられそうだよ。 穴埋めはするから、許して欲しいな。 この花もね、その辺で摘んできた野草だけど、なるべく綺麗なものを選んできたつもりなんだ。あんまり華やかじゃないのは、大目に見てよ。 本当ならいつもの、同僚の弟子の親が経営してる花屋で、いいのを買ってきたかったんだけど・・・状況が状況だから。 ───ん? どんなに忙しかったんだ、って? 数年前だったら、任務、とか、弟子との修行、とかって答えてたんだろうな。 あれから木ノ葉も色々と、大変だったんだよ。父さんも知ってる、三代目火影様が亡くなってからは、特に。 火影様以外にも大勢、優秀な忍が殉職してしまったもんだから、上忍・下忍問わずフル出動する羽目になったんだ。木ノ葉の弱体化をよそに知られたらまずい、ってことで。 五代目火影様は、なかなか人使いの荒い人だよな。仕方ないことではあるけど。 無論、俺も大忙しだったよ。一応これでも、上忍だからね。 でも、この際だから自慢させてもらうと、俺の弟子が一人、同じ上忍になってね。時々一人で仕事を任せられるぐらいに、優秀なんだ。 まあ、元々天才、って呼ばれてるぐらいに有能ではあったんだけど、上忍になってからは特にそれが際立つようになった気がする。だから、彼とツーマンセルを組んだ時は、少し楽をさせてもらったかもしれないな。 実際、色々と助けてもらったよ。部下ながら、手厳しいところもあったけどね。 ・・・うん、残念ながら、過去形なんだ。 もし彼がそっちに行って知り合いになったら、仲良くしてやってよ。 一発で俺の父さんだ、って分かるだろうから、ちょっとヒかれるかもしれないけどね。根は優しい、いい子だから。 他の2人の弟子もね、無事中忍になったよ。2人とも気の利く奴らで、俺の至らないところをうまくカバーしてくれている。 特に、男の方は、凄いよ。 今だから言えることだが、俺のアカデミー時代に負けないくらい『落ちこぼれ』だったんだ。今でも、忍術も幻術も使えない。まあ、水に浮くことぐらいは出来るけどね。 でもその代わり、木ノ葉でも屈指の体術のスペシャリストとして成長してくれた。ひょっとして長期戦になったら、俺以上に強いかもしれん。 もちろん、上司として、上忍として、そして人生の先輩として、まだまだ負けるわけにはいかないけどね。経験の差、と言う点では未だに俺の方に分があるよ。 ───ん? 女の子の方かい? なかなかに気立てが良くて、言うべきことはきちんと口にする。退くべきところは退くし。忍具の扱いは俺でも一目置くかもな。 何より、さっき言った上忍になった部下と、体術のスペシャリストの中忍との間に立って、潤滑油の役割をさりげなく引き受けてくれているんだ。 ・・・うん、男同士よくあることではあるんだが、一時期ギスギスした関係だったからなあ、あいつら。 彼女のやり取りを見てると、男って奴は本当にガキなんだなあ、とつくづく思ったね。もちろん、俺も含めて、の話。 いい時代になったもんだよ。 俺たちの時代は、男ばかりのスリーマンセルの班だったから、下手をすれば意地の張り合いのオンパレードで、気が利かないことが多かった気がする。 当然、任務の作戦もうまくはかどらないことの方が多かったっけ。 ・・・・・うん。ゴメン。ちょっと思い出したもんだから。 関係ないんだけどね。父さんが、あんなことになったのは。父さんは自分の意思で、あんなことをしてくれたわけだし・・・。 ・・・・・・。 ああ・・・やっぱり、父さんはすごいな。 俺は、今の世の中で上忍にこそなったけど、父さんにはきっと適わないよ。 だって・・・。 八門遁甲を全門開き切ったら、こんな激痛が体中に走って意識を保つのがやっとだって言うのに・・・父さんはあの時、俺に優しく笑いかけながら逝ったじゃないか・・・。 俺にはどうやら、無理みたいだよ。皆に笑いかけながら───なんて。 だから、あの場から逃げて来たんだ。父さんに会いたかったから、ってコトもあるけど。 この期に及んで、見苦しいな。でも、どうしても弟子たちには、いいところばかり見せたくってね。 ───独りで逝くのは寂しくないのか? だって? う・・・む、正直、寂しくないといったらウソになるだろう。でも、これまでずっと、楽しく騒がしく生きてきたから、もう充分だって気がするよ。バランス取れてちょうどいいんじゃないのか? 弟子のことも、心配はしてない。 あいつらは、俺が伝えたいことをきちんと分かってくれた、と確信しているから。 教えたいことも、全て教え切ったしな。あとは本人の努力次第。それを見届けられないのは、まあ・・・少し寂しいかも知れない。 ───他に心残りはないのか、だって? 俺は今まで、結構好き勝手に生きてきたからなあ。イヤ、人の道にはなるべく外れていないつもりだけど。忍としての任務を除いて、の話で。 やりたいことをやり、言いたいことを言い、そこそこ青春を満喫して、まあ、少しは世の中の不条理に悩んだり怒ったりはしたものの、おおむね満足のいく一生だった、と思うぞ。 きっとそのうち木ノ葉じゃ、語り草になるんじゃないのか? 俺ほど『忍らしくない忍』は、いなかったに違いないから───あいつとは、正反対だ。 ───あいつ、って誰だ? だって? ・・・父さんも一度、会ってるはずだよ。俺がアカデミーの入学試験に落ちたのに、受かってると思い込んで『仲良くしてやって下さいね』って息子を俺たちに紹介していた、父親がいただろう? あの時紹介されてた、口元を布で覆っていた、子供の方だよ。ちょっと生意気そうな。 あいつはあれから、俺たち同期の中でも群を抜いてどんどんどんどん出世していった。 けどね、あいつ自身は色々大変な運命に巻き込まれていって、父親を亡くし、親友を亡くし、仲間も、そして師をも亡くして、次第に自分の身を顧みなくなってしまったんだ。 ───あいつには、生きてる人間の声は・・・俺たちの声は、全く届いていなかった。 イヤ、あいつの師匠が生きていた時はそうでもなかったけど。 多分、大切な人たちを亡くしたその反動で、悔いる気持ちがデカ過ぎて、守りたいものを絶対守るんだ、って気持ちばかりが先走ってしまった、その名残だろう。 同僚が、死に急いでる、って例えてたっけ。本当にそうだと思うよ。 俺たちは皆、あいつを心配してた。けど、俺たちのそんな気持ちはあいつには通用しなくて、どうしようもなくて、歯がゆかった。 だから俺は、せいぜい青春を謳歌しまくって、あいつに見せ付けてやったんだ。 過去にとらわれてるのもいいが、今を楽しんだ方が何倍も有意義だぞ、ってな風に。 ・・・・・・・あいつの目には、入っていなかったのかもしれないけどな・・・・・・。 ───え? だったら今も、心残りがありまくりなんじゃないか、だって? ・・・確かに、ちょっと前だったらそうだったかもしれないな。 でも今は───もう大丈夫だ、と、太鼓判を押せるよ。 さっき、このところ忙しかったんだ、って言ってただろ? 父さん。 実はね、今は戦争中なんだ。隠れ里が全部手を組まなきゃ世界が滅びてしまう、危機的な状況だったんだよ。木ノ葉も、砂も、他の隠れ里もそれこそ死に物狂いの総力戦がずっと、繰り広げられていた。 そんな中であいつは、思いもよらない人間と再会を果たし、まあ色々あって、自分の気持ちとやっと折り合いをつけることが出来たんだ。 さっき・・・あいつは笑っていたよ。自分の弟子たちが馬鹿やって子供じみた諍いをやらかしてるのを見て。 何もかもを吹っ切った───そんな、今まで見たこともない笑顔を浮かべていたよ。 結局、俺たちがしてた心配は要らぬお世話で、あいつの心の暗雲を取り去ることが出来たのは、この世でたった一人の人間だった、ってことさ。 ・・・分かっていたことだけどな、最初から。 だから───もう俺には、心残りなんかないんだよ、父さん。 戦争も終わった。 俺の弟子も、あいつも無事だった。 俺の八門遁甲も、何とか時間稼ぎぐらいには役に立った。 これ以上にない、ってくらいに、満足しているんだよ、俺は。 ああ・・・今、脳内麻薬でも形成されてるのかね? こんなに血が滴って痛いはずなのに、あまり感じてないぞ、俺は。 その代わり、体がダルい。重い。もう立ち上がるのも適わんな。 父さん───心残りがない、ってさっき言ってたけど、1つだけあるにはあるんだ。 けど、もうそれは適わない。だからもう願わない。 こんな満身創痍の体では、もうどうしようもないんだ。だから。 ───あいつと、熱いライバル勝負を、 心置きなく、もう一度───なんて・・・・・・・・。 誰かが、耳元で、俺の名前を呼んでいるような気が、した。 けれどもう、俺にはそれが誰の声なのか、判別することは適わない。 【終】 ----------- ※ここまで書いておいて、念のため。 これは死にネタではありませんm(__)m イヤ、つい思いついちゃったもんだから、だらだらと書き連ねたって言うか・・・。 日頃あんまりこういう暗い文章書かない、なるべく前向きを目指してる(ガイ先生みたいv) ち☆ ですが、たまーに鬱モードに入るという。 それがたまたま今回だった、ってことです、ハイ。(コンメインの話「いつか来たる結末、されど遠い未来であれ」の際も言ってたな、似たようなこと) 特に今回、人名入れませんでしたけど、誰が誰かはわかりますよ・・・ね?? 分からなかったら困るから、一応解説を。 ○上忍になった弟子・・・ネジ ○落ちこぼれだった中忍・・・リー ○潤滑油な女の子・・・テンテン ○正反対なあいつ・・・カカシ ○死に急いでいると評した同僚・・・アニメの紅 ○思いもよらぬ再会した・・・オビト ○馬鹿やってる弟子・・・未来捏造・ナルトとサスケ(サクラも?) ついでに言うならば、ち☆ はネジのアレは未だにどうにも納得できてません。 けど、理性的に考えたら、蘇生は無理っぽいぞーと。だからこういう形になってしまいましたが、ネジ生還派です、これでも。 何かねえ、精神のほとんどが少年漫画どっぷりなのに、たまーにドラマチックな少女マンガにあこがれたりしちゃったりするんですよ。で、こういうのを書いちゃう、と。 ・・・だって、ねえ? これって少女マンガっぽいでしょ(^^;;;) これで死にネタじゃない、ってのは、実は続きの話があるから、なんです。 ただし、流れ的に続きなんであって、話的には視点が違ったりして、感じが異なる印象になる予定です。念のため、
ある日、木ノ葉の里の住民から忽然と 「馬鹿なこと言ってるんじゃないよ、ロック・リー!」 「我愛羅はあれだけ、あんたたちのこと羨ましがってたんだ」 「こともあろうに何であんたが、あの男のことを忘れたりしてるんだよ!?」 一人の上忍の『記憶』が消えた───。 「どうして・・・どうして僕は、忘れてしまっていたんだろう・・・。 ガイ先生のことを・・・何で・・・・・!?」 『いいな? 今見たことも、俺のことも、忘れるんだ・・・カカシ』 「・・・・・・ガイ・・・・・・!」 木ノ葉の忍びの証・額当てを置きざりにし、全てに背を向け里を出たマイト・ガイ。 その理由は、近年注目され始めた新興王国・粒の国に───。 「何だ? やけに粒の国についての記事ばかり、集めてあるような・・・」 「数年前、ガイが先代・火影様と一緒に訪れた粒の国での、行動の記録が曖昧なんだ」 「粒の国、ってどんな国でしたっけ?」 「あたし、知ってるわ。いろんな宝石の鉱山を持ってる国で、特に最近はそれをあしらった忍具が人気だから」 「宝石をあしらった、忍具・・・?」 カカシがあの夜見かけた、闇にまぎれるかのごとくひそやかな空気を纏っていたガイ。 いつもの強烈な存在感がなく、茫洋としていた。 そう、いつもは宝飾品など縁のないはずの彼の耳で輝いていた、玉虫色の宝玉のように・・・・・。 だが、忍は里の意思なしでは外に出ることはかなわない。 手をこまねいていたカカシたちの前に、予想外の救いの手が───。 「あなたが───はたけカカシさんですね?」 「彼が、ガイを呼び寄せた粒の国の使者だ───と言ってもか?」 「───条件があります。 俺だけでこの任務は荷が重過ぎる。 ガイ班とのフォーマンセルを望みます」 そしてカカシは、ガイ班の3人と共に、全ての謎の鍵を握る 粒の国へ。 「覚えていてくれるなんて・・・思わなかった・・・っ!!」 「俺にあの術を教えてくださったのは、 他ならぬ師匠・・・あなたでしょう?」 『単なる私のワガママです。 でもガイ、あなたには、この術を会得してもらいたくて』 『さようなら・・・でもありがとう・・・。 私を師匠と呼んでくれて・・・弟子になってくれて・・・』 『もう・・・会うことが出来ないんだ・・・。 会っちゃだめなんだ・・・師匠・・・!』 「あの男の存在、そのものが、既に木ノ葉の里だけの問題ではなくなっているんだ」 ───カカシだけに密かに命じられた、重い任務と共に───。 「絶対に、マイト・ガイを取り戻せ。 ・・・・・例えヤツを抹殺することになろうともな」 「目を閉じるな! 耳を塞ぐな! 忍びなら、眼前のありのままの現実を受け入れるんだ!」 「ガイ先生ーーーーーーっ!!!」 鳴門二次創作長編小説「粒の国の冒険〜not forget〜」 近日公開!! ・・・・てな話を、書いてみたいんですよねー。 むろん、設定イロイロ捏造しまくり、趣味出しまくり、オリキャラ多数登場の話。しかもスケールはあんまりでかくない(威張れん☆) 筋がけっこーおぼろげでしかなくて、形としてはもう少し固めてからじゃないと、発表なんてムりなんですが。 勢いで「近日公開」なんて書いちゃいましたが、期待しないで下さい。プレッシャーに弱いし、時間もないから。 しかし、よもや似たような話、ひょっとしたらアニナル辺りでやってたりせんだろな。でも、アニナル全部把握するの、原作全部把握する以上に難儀なんだよ・・・・・・・(ーー;;;) この話、そもそも2014年に劇場版の新作が作られる、と聞いた時に、何故か思いついた話でして。 「あー今回はガイ先生、少しは出てくれるのかな? ま、カカシは出るだろうけどー」 ↓ 「出ない、とまでは言わないけど、そんなに活躍はしてくれないよなー」 ↓ 「もし、ち☆ が長編の話書くとしたら、どんなんだろ? もちろんガイ先生メインで」 で、ここまで色々と考えてしまうあたり、重症だよな☆
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