moonshine  エミ




2003年05月14日(水)  あなたの線

 仲間の中ではニコニコ明るくてとっても優しいのに、
 仲間でない人のことはものすごい勢いで悪口を言ったり。

 この人ダメだ、と一度思ったら、もう二度と違う目で見られなかったり。

 線を引くのは簡単だし、
 攻撃対象を自分の中に持っているほうが楽だ。
 
 定職についていない者を落伍者のように見る会社員。
 組織に縛られる者の人生を退屈で夢がないと蔑むフリーター。
 
 同じ会社の者どうしでは同業他社の文句を言い合い、
 社内の同じ部門の者どうしになると他部門にケチをつける。

 自分が属している狭い世界しか認められないなら、どっちに属してたって同じ、
 しょせん似たりよったりのレベルじゃないか。

 ・・・なーんてね。
 エラそうなことを言える清らかな人間じゃあ、全然ないけれども、わたし。

 今日、ボーナスの話が出た。
「洋服を買って、旅行して、エステに行きたい。」
 まあ何と、OLさんの典型のような発言だな、とか。
 
 今夜、外でゴハンを食べた。
 あれは嫌い、これはパス、という同席のある人。
 何でも食べられないなんて、かわいそうだな、とか。

 あたしは楽しいことが起きるのを待ったり、誰かが与えてくれるのを待ったりしない。
 型にハマったものからだけ選んだりしない。
 狭い世界の価値観に染まりたくない。 

 そんなことを思う自分だって、チンケな優越感に侵されているのだろうきっと。

 とかくこの世は難しい。
 ・・・なーんてね。漱石だっけ。
 
 どうだっていいさ。
 背筋を伸ばして生きよう。
 安易なポジティブ思考にも、自己防衛のための排他主義にも流されない。
 そのときそのとき、自分に問おう。
 それでいいじゃない。

 どこで線を引くか?
 ということで、その人を見ちゃう部分はあるな。
 じっくり話したい人、いま、いっぱいいるな。





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2003年05月13日(火)  春雨じゃ、濡れていこう

 このセリフ、月形半平太でしたっけね。

 会社の引き出しの中は、あれやこれやの資料でいっぱい。
 いちお、出したいものはすぐ出てくるような状態には(なんとか)なっているが、あー、時間つくって整理しないとなあ。
 引き出しを開けるのが、重い重い。

 ひと息入れたい6時すぎ、
「君が昨日買いたかったのはこれだろ」
 と、先輩がチョコレートをいくつかくれる。
 実は違ったのだけれど、とてもおいしかったので、
「ギブ・ミー・チョコレート プリーズ」
 と言ってさらにいくつか、せしめる。
 
 それで気をとりなおして、がんばった。
 何か、新しいドアを開けた! ・・・気がする。
 この部署に来たからには、これができるまでは辞めたくないなあ、と前から漠然と思っていた仕事があって、
 それは現在、別の先輩がやっているのだが、ちょっとそれを覗きつつ、自分の担当の資料を作った。9時までかかったけど、完成。
 頭がパンパンになった。ちょっと、孤独に面白かった。
 
「風邪ひいた」としん氏よりメール。

 冷たくはない小さな雨の中を帰る。
 傘はさしたが。

 そして家に帰ると、部屋の机の上には、本とCDが積み上がっている。
 片付けないとなあ。
 と思うそばから、次々に棚から出してしまうのだ。

 坂口安吾の『堕落論』に収められている、『不良少年とキリスト』を久しぶりにパラパラめくった。
 久しぶりといっても、半年も経ってないけど。
 何度読んでも小気味よい。太宰も芥川も自死した。でも、安吾は生きる。

 えーと、突然ですが、ここをご覧になっていたら、吉祥寺さん。
 あなたのことが気になっています。お言葉なりと、おうかがいしてみたいものです。


 保坂和志『草の上の朝食』(中公文庫)読み返し終了。
 ものすごく楽しめた!
 やっぱり、私、小説だったら、春樹よりこっちが好きかも。
 春樹の小説の主人公って、「意味なんてないさ」というポーズでありながら、そこに過剰な意味をつけたがっているような気がするところがある。
 保坂のほうは、始終いろんなことを考えているように書きながら、意味を与えることを必要としてない感じ。 

 でも、もちろん圧倒的に春樹のほうが売れている。
 春樹が今でもあんなに売れているのも私にはちょっと不思議で、
 春樹にそれだけの価値がないと思っているわけでは全然なくって、
 あんな内省的な作品群にあれだけの共感が集まるなんて、やっぱり、現代の人間って自分探ししてるのかなあみんな、と思う。
 それにしても、『草の上の朝食』(および、その前作の『プレーンソング』)での、
 仕事というものに対しての意欲のなさ、というより興味のなさ、
 会社というものがちっとも描かれていないところは、すごい。すばらしい。

 石川忠司の解説も良かった。プラトンの饗宴も読みたくなったし、 あんなに淡白なこの作品の世界を実は支配している、性欲についての言及など、目からウロコ。


  くれなゐの
   二尺のびたる
    ばらの芽の
     針やはらかに
      春雨の降る 
        ・・・・正岡子規





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2003年05月12日(月)  バカな恋だっていいじゃない

 まいにちまいにち、せっせせっせと日記を書いているワタクシですが
 それと同時に、いろーんな人のWEB日記を読んでおります。
 おもしろいねえ。

 頭が良くって人望が篤いあの人の日記。
 今日も小憎らしいほど、性格悪いのとカッコイイのの絶妙なバランスで、書いてあった。
 あー意地悪な人と恋に落ちて、つきあってみたいな〜とふと思ったね。
 善良な人間(←私のことですよ。)の運命なのか、
 これまで付き合ってきた人は、みんないい人ばっかり。
 意地悪されて、「もー、あの人やっぱり、何考えてるかわかんない!!」とか言ってみたいなぁ。「でも、そのあと、チュッてしてくれたの・・・☆」なんて。
 はっはっは、おっかし〜。ありえひんかねーヤパーリ。
 
 あ、いま、昔の恋を思い出した。
 一生懸命で若くて甘かった私。
 傍若無人だったひと。

 さてさて、今日の仕事は、たいへんでした。
 些細なことをチクチクチクチク注文され修正して印刷して差し替えて、一進一退。す、すすませてくれ・・・。
 気をとりなおそうと6時半にコンビニに行って(最近これが恒例。)、サクサクなチョコバーを買ったつもりが、歯にねっとり粘りつくキャラメルの入ったチョコレートだった。

(銀紙を開ける私を見て先輩)
「うれしそーな顔しとるねー」
(ひとくちかじった私を見て先輩)
「あ、間違えた!て思ったやろ?」

 そんなにわかりやすいですかあたし。
 とにかく、気を取りなおせなかった私は、8時にエイッと退社。
 まだ月曜日だもんね〜、明日またやればいいや〜、なんて大船に乗ったつもりでいたらそれは泥舟だった、というわかりやすいオチが目に浮かぶようではあるが。

 そして夜にはちょっとしたお誘いが舞い込み、いろいろ面白いことを考えてワーッと楽しくなった勢いで、友だちに電話してしゃべった。
 大胆に、細心の注意を払って、楽しくやっちゃおう。オー!





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