moonshine  エミ




2002年10月07日(月)  泰然自若(には程遠い私だけど。)

 本日の残業は9時半まで。今週は第一の山場だ。
 今の仕事をやってる限り、4月・10月スタートのドラマなんか見れっこないってことに思い至った。テレビっ子じゃなくてよかった、俺。
 濱マイクが7月スタートで助かったよ。

 新しいアルバムが出たので最近よく雑誌に出てる奥田民生、とある音楽雑誌で、ライターが
「ユニコーン解散後も、ソロでのツアー、レコーディング、プロデュースと絶え間なく活動を続けてきた。悠々自適なイメージで売っているが、奥田民生は長い間、相当忙しいミュージシャンの一人である」
 みたいなことを書いていた。
 なるほど、言われてみればそのとおり。
 ちゃんと活動してるもんね、いつも。

 いつも忙しそうで、精力的に動いてて、元気で、てイメージの素敵な人もいっぱいおるけど、
 ほんとはいろいろやってるのに、のんびりして見える人ってのもいいね。
 民生は忙しいのかもしれないけど、『忙殺』て言葉はあんまり似合わない。泰然とした感じだからだろうな。
 私も心の余裕をなくさないでいこう・・・って、無理だけど、ま、なるべくね。ぼちぼち。
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2002年10月06日(日)  メランコリィ

 なんだか寂しい日曜日。
 ちっとも安静にしていないので治らない風邪、今日くらいはゆっくり寝ることにして、朝寝坊。
 宮本輝の『海岸列車』を読み返す。大好きな大好きな作品。
 久々に読むと、ほんとに訓戒の多い小説だなあと感じる。
 初めて読んだのは、大学2年生か3年生くらいのとき。身につまされた。
 今は、ひとまずまっとうな会社員として(でも、まっとうって、何だ?)働いて、仕事に見合ったお給料をもらっていて、やましいことはない生活なので、余裕をもって読める。
 でも、やめときゃいい道を通ってしまう人生を愛さずにいられない。ただ手を抜かず、一生懸命に生きることだ。

 今日は寒い。そしてしとしと雨が降っている。
 小沢健二の「eclectic」をウォークマンに入れて、てくてく歩いて本屋へ行く。こんなふうにしっとりとした日によく似合うアルバム、心地よいベース音がゆるい酩酊感。オザケン、大人になったなあ。音楽はずっと続けてね。
 
 家ではDavid Bowieのアルバム「ZIGGY STARDUST」を聴いてる。1972年の作品。奇跡みたいにいいアルバムだ。ベストしか聴いたことなかった。もっと早く聞くべきだった。やっぱりベスト盤はあくまでベスト盤、オリジナルアルバムを聴かなくちゃいけないなあ。

 さかのぼって、土曜日のこと。
 会社に行ったけど、なんだか徒労感。
 帳簿とシステムの数字に大きな齟齬が生じているのを発見。あーあ。単にデータから数字を拾っていくんじゃなくて、どのデータが正しいのかを見極めなくちゃいけない。いったい何を信じればいいのさ?!
 
 夜は再会のパーティー。
 学生時代のアルバイト仲間、女の子6人が久々に集まる。
 1年間、それぞれドイツとニュージーランドに行っていたよりちゃんとかなちゃんが帰国したのをお祝いする。
 この日、ひとり来られなかったなっちゃんは東京で働いているのだけど、11月には帰福して、結婚する。来月には7人集まる。
 騒々しくて楽しい夜だった。みんなみんな、自分の道を行く。
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2002年10月04日(金)  夕凪、ほろほろ鳥、博多・ザ・ブリスコ

 金曜日。
 おそろしく早い一週間だった。こんな感じで10月は過ぎていくんだろうな。
 朝起きると、目論見どおりに鼻づまりがだいぶよくなっていた。
 うっしゃっ!と出社。「あれ、来たの?」なんて言われる。連日くしゃみや咳を連発しているし声もひどいので、いいかげん休むと思われてたらしい。
 仕事はけっこういい調子で進む。・・・が、午後になって再び体調悪化。
「今日は早く帰りィ。あまりにも不吉な咳だ」
 などと言われ、8時に退社。
 
 夕凪、ほろほろ鳥、博多・ザ・ブリスコ、これが今日のライブ@JAJAのラインナップ。バンド名だけでも雰囲気ありすぎる!!
 
 着いたら夕凪がもう始まっていた。関西のバンド。
 女性二人、男性三人の編成。
 ボーカルの女の人、とってもいい顔で歌う。首から太鼓をぶらさげて、ほとほと叩きながら歌う。適度に太くて、グルーブ感のある声。キーボードの女の子もとってもキュート。音のバランスのいいバンドだった。ゆらゆらした。

 次のほろほろ鳥、これも関西からきたバンド。
 幕があいた瞬間に、うわあ!と思った。
 5人が5人とも、バラバラのたたずまい。
 客席に横顔で座るキーボードの男の人、背の高いベースの男の人、メガネで仏頂面のドラマー、黒い、生地が少なくい衣装で、腕も太ももも大胆に露出して、長いウエーブの黒髪で、すごいハイヒールの女の人は、サックス。
そしてボーカルの人は、くたくたのシャツにジャケットで、髪がやや長くて。見事に『情けなかっこいい大人の男!』
 ステージには「ほろほろ鳥」の赤いちょうちん。灰皿も。
 
 曲が始まると、もう一気にトリコになった。
 ジャンルとか関係ない音楽だった。もちろん全員すんごくうまくて、芯があって、どこか情けなくてもの悲しく、おかしくて、夜のにおいがするバンドだった。
 スカートのスリットが気になって、なんでだか夜は山芋が食べたくなって、という歌。スリットで、山芋、このセンス! シュール! そこはかとなく漂う、みっともなくてリアルなエロスのかおり!
 
 サックスの女の人は、ほかにも吹く管楽器をふたつ置いていて、使い分けていた。大胆な格好の人だけど、音にはなんとなく品があった。ドラムは、見た感じどおりだなって音、中でもスネアの鮮やかさが印象的だった。この二人は、MCや自分のパートが休みのときは、ステージから無表情にデジカメなんか撮っている。ああ、マイペース・・・。
 
 ボーカルの男の人は、「ああ、この人どれだけ、これまで歌ってきたんだろう!」と感動してしまうような顔、口まわりの筋肉。歌う動きも摩訶不思議。目が離せない。やさしい語り口にバツグンの表現力・・・ああ、だめだ、うまく書けん。とにかく、すごかった! 関西のバンドだなんて、えーん! 毎月見たいよー!!

 トリの博多・ザ・ブリスコは、もちろん地元のバンド。博多にブリスコあり!! ストレートでグレイトなロックバンドだ!
 ギターボーカルのジャガーさんは当年とって恐らく40歳、いつもいつでもものすごいエネルギー。ステージをがんがん動く、ステージだけじゃなくて客席もくまなく回り、暴れる。椅子にはガンガン乗るし、テーブルも椅子も倒しまくり、ギターのシールドもからまりまくりなので、客もサポートに忙しい(笑)
 2曲目くらいから、ギターのボディーに血痕が! 指から血を流しながら弾いているのだ。客が指摘すると、「は? なに? ギターが流血?」と、ジャガーさん、気づいてなかったようす。
 しかも、「こんぐらいで驚いとっちゃいかんよ。俺は昔、鼻血を出しながら歌ったことがある。パンクバンドのドラマーに『怖いです』て言われた」だって。やりかねん! あの人なら。
 
 ベースのタッキーは大学ときの3つ先輩で、185cmの長身でめっちゃ細くて、甘〜いマスク、女性ファン多し。長いことギターをやってたからか、おそろしく早い指の動きで、ベースでもソロを弾きまくる。コーラスもうまい。ジャガーさんに負けじと、ものすごい速さで客席までダッシュしてきた。ほんと、あの直線ダッシュは生半可じゃなかった・・・。
 
 ドラムのチーさんは、ジャガーさんの奥さんでもある。カッコイイ。若い女の子がいいなんて言ってる男は、チーさんを見たまえ! やりたいことするにはもう遅すぎるなんて言っちゃう人も、チーさんを見たまえ! 37歳でドラムを始めて、今ではスーパードラマーだ!

 ジャガーさんのテンションにあおられて、前に座ってた女の子たちも立って踊り始める。最後の曲は大盛り上がり、歌が終わるとベースとドラムが続く中、ジャガーさんはギターをステージに置いて客席をまわっていく。指タッチ。抱擁まで。そいでステージに戻ってギターをまた肩からかけて、弾く?と思ったら、ドラムセットに登って照明にぶら下がる。あーもう・・・。
 
 ほんと、すごい3バンド、すごい夜だった! 行って良かった! 
 バンドは血の気のありあまってる若ゾーだけがやってるんじゃない。ほろほろ鳥もブリスコも、13年くらいやってるというバンドだ。人間、エネルギーを枯らしちゃいけないな。

 終わったのはちょうど12時。メグミちゃんという初めて会った女の子と、急いで地下鉄の終電に乗る。夜はライブに来て、おうちが遠いので朝まで天神で飲んで、バイトに行って、ライブ・・・というのを3日も連続でやってるらしい。さすが19歳! 若いなー!
 
 帰り道、しんちゃんに電話する。しばらく、私からはかけるまいと思ってたのに、くっそー。次はしんちゃんからかけてくるように。いいね?
 そして明日は土曜日、しかしながら仕事です。南無・・・。

 
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