moonshine  エミ




2002年04月11日(木)  レイジ

 会社の中で、久々に強い怒りを感じる。
 及び腰なくせに、取り繕うことにばかり熱心なひと。
 自分の無神経さを棚に上げて人を責めるひと。
 それらに対するわが部署の人々、さすがに人物ぞろいだなーと思った。

 私は複眼的に生きよう。と、いつも思っていることだが改めて強く強く誓う。

 こんな日は坂口安吾の『堕落論』を読みながら寝よう。 
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2002年04月10日(水)  to the sky

 ともすれば、しょんぼり沈んでいきそうな心。
 気分転換に、MDウォークマンの中身を替えてみる。
 ジャクソン5をセットだ。

 ピチカートの小西さんらが参加したカバーアルバムが出た頃からかな、
 街でマイケル少年の歌声を聴く機会が本当に増えた。
 この間ブラックジーンズを買ったのだが、
 そのお店も、一度も入ったことも無いところだったけど、
 歩いてたらジャクソン5が聞こえてきたのでふらふら入ってしまったのだ。

 その店で私は、まずじっくりとジーンズを目で選び、
 さらに、優しい店員さんに付き合ってもらいながら、とっかえひっかえ5本は試着して、やっと決めて、しかも補正までしてもらった。
 その間、ずうっと流れ続けるマイケル君の歌。
 全部、知ってるし自分で音源もってる曲ばかりだったけどさ、何だかとっても幸せだった。

 マイケル・ジャクソンが嫌いっていう人は、特に日本人には結構いると思うんだけど、
(いろんな疑惑とかばっかりがクローズアップされてるしね、生理的にあの整形顔を受け付けない!て人もいるよね。カナシイ)
 Jackson5の歌がイヤ、っていう人はほっとんどいないんじゃないかな。

 あの、きらきらしい、みずみずしい感じ、
 天に向かってるみたいな伸びやかさ。
 天性のリズム感、
 譜面を超越した表現力。
 いろんな歌い手がいて数え切れない歌がこの世にはあるけど、
 今になってこんなにもジャクソン5が見直されてるのは、やっぱりあの頃のマイケルくんの歌
(もちろん、歌唱だけでなく、楽曲自体やサウンドも含めて)
 に匹敵する純粋さ、っていうのが、そんじょそこらには、なかなか無いからだと思うんだ。
 
 なんか、「音楽日記」みたいになってきてるなあ。
 ジャンル、移動しようかね?

 ああ、本も読みたいのです。
「この作家の本、読んだこと無いけど是非!読みたい!!」
 ていうのも、たまってるんです。 
 でも、あああ、やっぱり圧倒的に時間がありません。
 それでも、パソコンの画面だけじゃなくて、紙に印刷された活字を読まないと何か落ち着かないので、毎晩、既に持っている大好きなエッセイやなんか、軽めのやつを、ちょっとずつ読み返してから寝ています。
 今は、『途方もない放課後』です。
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2002年04月09日(火)  『月光』 恋うる心 その悲しさと美しさ

 みなさんも、お風呂の中で歌を歌いますか?

 そう、私は、自他共に認める『ハード・バスルーム・シンガー』です。
 次から次に、思いつくままに歌い続けます。ふと我に返ると、かなり熱唱しているときもあります。
 
 今日は本当に久々の歌を思い出しました。
 もう、10年ほど前に発表されたものです。
 私はこの歌が本当に好きで、でも、こんなにも好きになったのは、6,7年前からだと思います。この歌がピカピカに新しかった頃より、私自身が、すこうし大人になってからのことです。

 なんたって、歌詞がいいのです。
 もちろん、曲も良い。歌っている人も大好きです。
 でも、あの静かな、派手さや涙腺を狙ったところのない抑えた曲に、この詞が乗っていなかったら、私はこんなにも好きにはならなかったでしょう。

 2番から、終わりまでの歌詞を書きます。
 この日記では時々、著作権を無視した引用が見られますが、許してください(←誰に言ってるのだ?)。

『何かを期待することで 時にすれ違うけれど
 無心に与え合い続けることは 
 夢の道端に咲く花のようだ
 誰にできることなのだろう

 ひとつの思いだけを貫こうとすればするほど
 愛とは程遠い力に 激しく揺さぶられる

 
 波のうねりのような 正直なわがままを
 もっとぶつけてくれ  
 ごまかしはしない あなたを抱きしめよう

 
 とぎれた薄い雲が 目の前をまた横切れば
 密かにも大きな決心が 今夜もぼやけてゆく
 
 闇の中から柔らかに月は照らし続ける
 少しずつずれながらも 手探りで寄り添い歩く心を』

 
 私がこの詞に感動せずにはいられないのは、決して長くはない1曲の中で、人が恋する心、その暗さ、悲しさをきちんと描ききっているところです。
 
 無償の愛の尊さに憧れながらも、「誰にできることなのだろう」とその難さを嘆く。
 激しく思う心にも酔いきれず、「愛とは程遠い力」、己のエゴに気づいてしまっている。
 それでも、「わがままをもっとぶつけてくれ」と、相手のエゴを受け止めようとしている。
 
 夜の空には薄い雲。
 強くは無いけれども光を投げかけ続ける月。
 そして、闇の中、決して重なりはしないけれども、「手探りで寄り添い歩く心」。
 
 恋すること、その悲しさ。だからこそこんなに美しいのでしょう。
「歩く心“を”」
 という助詞で終わっているところが、なんとも切ない、完結しない余韻を残します。

 『月光』
 といえば、今は鬼束ちひろだったり、
 偉大なるベートーベンだったりするのでしょうが、
 私にとって「月光」といえば、この歌。
 みなさん、ご存知ですか?

 シングルカットもされていないし、コンサートで歌われるようなメジャーな曲でもなく、「これ、大好き!」ていう声はほとんど聞いたことがないのですが、
 ゆうに200曲くらいはあると思われる彼の詞の中でも、これは本当に完成度が高く、普遍の感情を叙情的にうたった傑作だと思っています。
 私の心の中での、永遠のマスターピース。
 
 月の光のない夜ですが。
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