天上天下唯我独尊

2020年07月29日(水) 観光立国の末路

大昔の話になるが、大学時代、卒業単位がヤバそうだったので、集中講義で「観光学」なるものを取った。
集中講義というのは通常の講義とは違って、夏休みうちの一週間ほど、4コマ×数日間でその講義をみっちり聞いて試験を受ける或いはレポートを提出して単位を貰うという、短期集中救済措置だったような気がする。
気がするというのは、大昔過ぎて詳細を覚えていないからである。
取ったものの糞つまらなくて脱落した講義もあったが、観光学は一応最後まで受講した。
そして最後の課題。
観光立国として日本がやって行くにはどうしたらいいか展望を書け、というものだったので、私は正直に書いた。
「観光業なんて他人の財布を当てにした賤業を国の主産業にしてはならない。あんなのは資源も産業も無い三流国家がやる事であって、日本はその高い技術力を生かして真面目にものづくりをするべきである」
というような事を滔々と述べて提出した。
で、単位は貰えなかったって言うね!
だったら最初から取るんじゃなかったよクソが。私の夏休みを返せ!!

30年近く経つが、私の考えは変わっていない。
我ながら、全然ぶれいなーと思う。成長が無いとも言うのか?
でも、観光立国なんて碌でもないという事が今回の武漢肺炎で判明したので、やはり私は正しかったと思う。



2020年07月28日(火) 石原炎上

石原の爺は嫌いだが、今回はあいつは悪くないと思ったので擁護させて貰う。
先日のALS安楽死について、石原慎太郎のツイート。

「業病のALSに侵され自殺のための身動きも出来ぬ女性が尊厳死を願って相談した二人の医師が薬を与え手助けした事で「殺害」容疑で起訴された。
武士道の切腹の際の苦しみを救うための介錯の美徳も知らぬ検察の愚かしさに腹が立つ。
裁判の折り私は是非とも医師たちの弁護人として法廷に立ちたい。」

これが炎上しているらしい。
「それでも安楽死ダメ絶対!」派かと思ったら、何でも「業病」に反応した人々が息巻いているそうで。
え……噛み付くの、そこ?

業病【ごふびゃう】前世の悪業 (あくごう) の報いでかかるとされた、治りにくい病気。難病。(小学館デジタル大辞泉)

……どうやら、前世の報いで難病に罹ったとは何事か!という事らしい。
しかし、うちの親もだが、あの年代の老人は単に難病の意味で業病と言うけどなあ。
と思って、自分の辞書を引っ張り出してみた。

ごう-びょう【業病】前世で悪いことをした報いでかかるといわれた病気。転じて、難病の意味で用いられる。(旺文社国語辞典・第九版)

ですよねー、普通に難病の意味ですよねー。
最近多くね? 文章の全体を捉えずに、一部分にだけ反応して脊髄反射する馬鹿。
学校教育は「考えさせる力」よりまず、国語力の向上を目指して欲しいと思うのだ。
出力の前に入力が無い事には、優秀なコンピューターだって正解は導き出せないでしょ。


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