知り合いの奥さんに歳を訊かれたので、正直に答えたら、 「えええーっ、嘘でしょうー!?」 と酷く驚かれた。 彼女の方が若いのに、私の方が年下だと思っていたらしい。 「まだ30歳台前半だと思っていた……」 ですって♪ いやーん☆まいっちんぐ(←最早その年代じゃないのがバレバレ)
主人にその話をしたところ、彼は私の肩に手を置いて、こう言った。
「あのねシオン、世の中には社交辞令というものがあってだな」
水を差さないと気が済まない主人であった。
わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾く間もなし
いや、一目瞭然なのだが。 袖ではなく、靴の話である。
ブーツがしみしみ。 爪先だけ濡れて変色しているので、防水してないの?と主人に訊かれた。 したよ。昨シーズンの終わりに。 今シーズンもちゃんと手入れをしたいが、靴磨きセットが見付からないのだ。 昨年の秋から探しているのだが、何故か出て来ない。 広い一軒家でもない、賃貸マンションの限りあるスペースで失くし物をするなんて。 しかも小さいのなら兎も角、靴箱程度の大きさの物なのに、ちっとも見付からないなんて。 間違って箱ごと捨てた? まさか。 捨てる前に箱だけは分別するから、それは無い。 じゃあどこ行ったんだよおおおおおおおおお! と心の中で叫んだ筈が、後半だけ口に出してしまったようで、主人が怯えていた。 「家に帰って来たらゆっくり過ごしたいよう……家の中にまで気狂いがいる生活なんて嫌だ」 職場にいるのかよ、気狂い。
下駄箱の中を探したら、防水スプレーだけが見付かった。 玄関に置きっ放しでは変色したままだったので部屋の中で乾かした靴を、柔らかい布で拭いて、スプレーを噴き掛けた。 缶の中には僅かしか残っていなかった。そうだ、捨てるつもりでこれだけ箱から出していたんだっけ、と漸く思い出した。 それでも何とか、ギリギリ1足分はあった。これで暫くもつかな。 いずれにしろ、防水スプレーは買わねばならないが、序でに靴磨きセットも買うべきかどうか迷う。 ブラシもクリームもまだあった筈なのに。どこ行ったんだよおおおおおおおおおお!
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