昨夜の九字の話、実はあれだけではなかったらしい。 私が嫌な夢を見る前に、主人も恐ろしい夢を見ていたというのだ。 うちの主人は睡眠時無呼吸症候群らしく、時々息が止まる。 その晩も息が止まって苦しそうにしていたので、私が気が付いてよしよしと背中を摩っていたのだ。 実はその時、主人は嫌な感じがしたので九字を切ろうとしていたらしいのだが、私が背中を摩っていたので止めたんだとか……えー私のせいなの? そして次に私が嫌な夢を見たので、九字を切ったと。 それなら、最初の時点で九字を切っていてくれれば良かったのに!
何かいるのかねえ。 この辺りには色々とうようよしているけれど、家の中は大丈夫、と主人は言っていたのに、家の中にも侵入しちゃうのか。 嫌だなあと思っていたら、主人が私を元気付けようと、 「シオンが好きそうな中国発の衝撃画像があったよ。心して見るように」 というので、何のグロ画像かと心して開いてみたら、何ですかこれは。 確かに衝撃であった。心を撃ち抜かれちゃったよ。 当然私は、 「うちの車もこれにする!」 と言ったのだが、日本では道路交通法や著作権のために無理だろうと却下された。 残念だわああああ。
敵は2人。 助けを呼ぼうにも声が出ない。 車のエンジンもかからない。 仕方が無いので、その辺りにあった襖位の厚さの板を手に取り、相手に殴りかかったが、躱されてしまう。 おまけに身体も思うように動かない。 くそっ。 私は腹の底から呪いの言葉を吐いた。
「死ぬぇぇぇぇ……!」
腹というより地の底から響くようなその声に、吃驚して目が覚めた。 ゆ、夢であったか……。 安堵した私であったが、隣で主人も一緒に起こされていた。可哀相なジョー@ミディアム。 2人とも喉はからから汗びっしょりだったので、交代でトイレと水分補給をした。 寝床に戻って、主人に 「怖い夢見た。ヨシヨシして」 と泣き付いたら、彼は人差し指を私の額に当て、九字を切ってくれたのだった……。
怖い夢は引き摺らずに、後は朝までぐっすり眠れた。 主人のまじないが効いたのか?
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