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画家 2
2004年10月18日(月)

看護記録をせっせと書いていると
師長さんが優雅な動きでやってきた

私の隣に足を組んで座り
神谷さん(自称画家)の事を話し始めた


この方ほんと上手よね〜
あなた彼の絵を見た?



はい。ちらっと。



ニヤッと笑った師長さん。
あの中の一枚にねナースの絵が書いてあったのよ。
あなたなんですって。
値打ちがあがるかもしれないわよ!
もらってらっしゃい!



いや・・・絵はいらないけど・・・

ちょっと見に行った。
風景画が書かれている中に
本当に一枚あった。



で、、、、でも。。。。



でも。。。。



なんでそんなにデブに書くんですか!!!!


白衣を着た巨体の横にしっかり『なーちゃんさん』
と書かれてあった。
書いていただいて嬉しいけれど


気分は微妙です・・・・・・




画家 1
2004年10月15日(金)

天才となんとかは紙一重。
46歳、神谷さん。

水を飲みすぎる病気。精神的なものです。
尿量が1万3000ml
飲水量に排泄量がおっつかず
膀胱は大量の尿で伸びきってしまいました。


そんな神谷さん
高校時代は頭脳明晰。進学校でもトップ。
そして絵が大変上手で自称画家でした。

病院ではいつも手にはスケッチブックを持ってます。
朝、訪室すると
ベットの上でノートを眺めてました。


あら?何を書いたんですか?


あぁ。今朝病院の玄関でスケッチしてたんだ。


見てみるとすっごく綺麗な風景画が書いてあった。
その横には読み取れないような文字が
ミミズが這うように書いてある。


いいでしょ。これ







ドイツの朝焼け




病院の玄関先はドイツのようです。汗










船が出るぞ〜
2004年09月03日(金)

脳梗塞で重体の大谷さん60歳
漁師さん

ちょうどウニ漁へ出かける時に
倒れた。
生死の境を乗り越えたが
まったく反応はなかった。

数日が過ぎ呼びかけに開眼するという
申し送りがあった。
そういう時は胸がドキドキするくらいの
喜びがある。

そして早速訪室し、呼びかけてみた

大谷さん!おはよう♪
おはよ〜〜〜〜う!!


まったく目を開ける気配がない。
やはり、まだ無理なのか??
って諦めた時
他のナースがやってきた。




はい!起きて!船出るよ!
漁さ、行くよ!




すると、今まで微動だにしなかった
大谷さんが目を開けた
そして口元が緩んだ。


ベットで寝てても
今頃船で海に出てるんだろうな♪大谷さん!







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