| 心の時間は過ぎ去りて |
日頃通らない地元の商店街まで歩くと、 驚かされることの連続である。 いつの間にか自分の知っている風景と言うものが、 全く無くなっているのである。 この商店街は物心がつく前から連れられてきているので、 よく知っているはずだった。 そして、いろいろな思い出がそこにあるはずだった。 その風景はもはや無い。 人も風景も時代と共に変わっていく。 それは当然の摂理だ。 変わっていくことは悪いことではない。 人の生活も変わるのだからそれだけ街も変わっていく。 しかし、人間というものは厄介なもので、 いつまでも心の中にあるものにしがみつきたくなる。 懐かしい風景であればなおさらだ。 しかし、変わったことは現実だ。 それは受け止めなくてはならない事実である。 だからと言って悲観することもそう無いとも思う。 心の中の時間では今でもその風景は残っているのだから。
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2002年03月07日(木)
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