ひみつ日記
脳内漂流日誌|もっと前|もっと後
と、いうのが15年と少し前、ヒカルの碁およびヒカル佐為を描くうえで、いつもわたしの頭のなかにあった定型文でした。 あのふたりのあいだで碁を打つという行為は無意識にせよいつだってセックスの代替行為だったと思ってるし、佐為ちゃんが消えてからのちにあの男が打った棋譜はすべて、綺麗な言い方するなら今は亡き美霊に捧げるラブレターだし、見も蓋もない言い方していいならひたすら美霊を思っての自慰行為だと思ってます…。 わたしは進藤ヒカルという男を愛してますが、その愛はどう見てもいささか歪んでいる事実を否定できませんし、またヒカル佐為を信奉しているものの、このカプの真価は後半の佐為ちゃんの消失にヒカルさんが半狂乱になって東奔西走するところからと信じている類の人種なので、おそらく語っても共感を得られるところはごく少ないのではないかと思いますが、せっかく機会をいただいたので少し思い出話でもしてみます…。
わたしが思うところのヒカル佐為真骨頂の後半部、佐為ちゃんが消えてしまってヒカルさんが罪悪感と絶望に苛まれてゆく様をリアルタイムで見守っておりました際、ヒカル佐為を支持する身としてはなんとか佐為ちゃんに(この駄目亭主のもとへ)戻ってきてもらいたいと思う一方で、けれどそれは決してありえないと心のどこかで確信していたように思います。あの物語は囲碁の幽霊が登場するというファンタジー要素を持ちながら、それ以外は冷徹なまでのリアリティをもって描かれていたので、そんなおとぎ話のような素敵な展開はこの作品のすべてを台無しにするものだと理屈でなく感じたのは、わたしもまた拙くも物語を作ることに腐心する人間であったためかもしれません…ただそれだけに読者視点と物描き視点のはざまで悶々とすることになってしまい、精神的にはよけいにキツかったです…。 しかし佐為ちゃんの復活こそなかったものの、最後の最後、ヒカルさんに対する救いはしっかりとあって本当によかったと思います…。あれが例えヒカルさんの願望の見せたただの夢にしかすぎなかったとしても、ヒカルさんがあれを信じて救われたのであればもう小難しい理屈解釈などおととい来たらよろしいのです…。 そんな風に少し切ない余韻を残しつつ見事に幕を下ろしたヒカルの碁ですが、本編終了からさして間をおかず(多分に大人の都合で)番外編の連載が告知された際には目を疑いました。あれだけ緻密に組まれた物語にあとから何かを付け加えることはほとんど不可能に思えたからです。けれど高確率で蛇足になりかねないそれを、ほったせんせいは見事にさばいてみせてくださいました。あの時の感動は今でも鮮やかに思い出せます。余分なものはなにもなく、足りないものもなにもない、必要充分のまさに完璧な物語でした。
あれからずいぶん月日が流れましたが、十年たっても二十年たってもあの男が相変わらず碁盤を前に「佐為…」とか狂気じみて愛を貫いていると思うとそれだけで萌えという名の戦慄が背中を走ります。 進藤ヒカルという男とその愛を思うとき、なんだかいつでもお通夜気分になるのも相変わらずのようです…。
以上、魂の協力者さまへお返事とお礼をかねまして。いつもありがとうございますだいすきです(どさくさに告白もぶっこんでいくスタイル)
ホイミ送ってくださいますかたがたもどうもありがとうございます…! 少しでも気に入っていただけるような何かがあったならなによりです!
更新履歴に堂々記載するほどの度胸はなかった。
魂の協力者さまのリクエストにより旧作を少しJUNKに復活させてみました…。 ヒカルの碁、ヒカル佐為です。 なにしろ15年以上前に描いた作品なので、どんな手直しも受け付けないレベルの画像の悪さ汚さにもう頭抱えて呻き声しか出ないんですが、こんなのでよろしかったら薄目で見てやってください…。 これでも内容的にはまだ可愛いげのあるのをピックアップしたつもり…です…。
今でもヒカル佐為の最もよい描きかたはヒカルさんに勝手に愛を語らせとくことだと固く信じています。(イコール原作に勝るものなし)
| 2018年12月01日(土) |
最後の絵面が完全に子育てに奮闘するゲイカップルだった |
録画整理しながらあれっ…て思ったんですけど、もしかしなくてもわたしまだシャーロック4の感想を述べて…ない…? メアリさんがジョンシャロに寛容すぎてつらいとかジョンがなかなかにクズフェチのツボをついてくるとかシャーロックは当初のツンデレキャラから健気なピュアっ子に完全にフルモデルチェンジはたしてるとか回想でも過去映像でも安定のうざさのモリアーティ再登場ありがとうとかマイク兄ちゃんのポカめちゃくちゃ多くないかとかここにきての新キャラがオリジナリティあふれすぎてる件とかハドスンさんのこの物語における癒しの最後の砦感とか、 そういうことを全然語っていなかった…という…。 なんていうか…もうたいがいいまさらなんで、感想も短くひとことでまとめると、シャーロックはやっぱり変態にすごくモテるんですねっていう…。 そういうわたしのとなりでもしジョンがしたり顔でうなずいてたりしたら、おまえも含めてだよって超低音で突っ込んでやりたい気持ちです。
以下、回復呪文のお返事です!
甘露煮さま>こちらこそ毎回たいへん楽しませていただきありがとうございます…!楽しすぎてこれ本当にわたしだけが楽しんでていいものなんでしょうか…なんか世界的な損失じゃない…?って読みながら時々不安になります…。 「ねがいましては」と「くたばれハッピー·エンド」の舞台のモデルとなっている場所は同じなんですが、「くたばれハッピー·エンド」の方はとくに降谷さんの故郷という設定はございませんのでお気になさらず…!むしろ島流しの関係上あちらは誰も知ってる人がいない前提で描いてます…。 俳優パロにもご感想ありがとうございます!こっちのコナンくんは全力で愛らしく描くことを己の命題としております…やりすぎてコナンくんが時々5歳児くらいになってる気もします…。 そして安室透はとうとう名実ともに百億の男になりやがりましたか…ひゃくおく、って打ったら10000000000って予測変換が出たんですけどゼロが多すぎてちょっとドン引きしますね…ゼロったら主張キツすぎじゃない…? わたしのほうはごくささやかにこれからも安コを主張していきたいと思います…よろしければまた時折覗いてやっていただけるとうれしいです。
東さま>俳優パロ更新へのあたたかいお言葉ありがとうございます…! そうですね、コナンくんは基本安室さんを全面的に信頼しきっているので、自分を罵倒する(ように聞こえる)台詞を安室さんが言う、という事態があまりにコナンくん自身の認識してる現実から解離してるため、あっけにとられるというかちょっとよくわからない…という誤解が作動する以前の感覚だったと思います…。 おまけのバンバンもお気に召していただけてうれしいです! 俳優パロはこれからも思い付きでちまちま描いていきたいと思いますので、見守ってやっていただけたら幸いです。
| 2018年11月28日(水) |
公道を水のように正義をつきない川のように流れさせよ |
ミス·マープルのDVD(BBCのテレビドラマシリーズ)を借りてきて見ておりまして、「カリブ海の秘密」から「復讐の女神」に至るまでのミス·マープルとラフィール氏の関係がなんかすごくいいなあ…と前々から思ってたんですけど、よく考えなくてもこれってずばり協力者じゃんね!と遅まきながら気がつきました。 原作は「カリブ海の秘密」の方が好きだけど、テレビドラマは「復讐の女神」の方がすっきりしてて好き。 とくにラストのラフィール氏の手紙、「ありがとう、ミス·マープル、わたしのネメシス。またお逢いできるでしょうか。」が原作にはないけど最高のアレンジ。ホームズシリーズもそうだけどBBCは時々こういう粋なはからいをしてくるからあなどれない…あいつら萌えというものをわかってる。
以下は回復呪文のお返事です。 ホイミくださったかたも、どうもありがとうございます…!
甘露煮さま>あらためまして、再びの大作をありがとうございました…! こちらこそ、図々しいお願いをまさか叶えていただけようとは思わず、ひたすら感動でうち震えております…しゅごい…。 前半の疲労とストレスが蓄積していく降谷さんと、その降谷さんをもどかしい気持ちで見守るコナンくんに切ねえ…切ねえ…とずっと呻いていましたが、それだけに後半の、ようやく降谷さんがコナンくんの存在を認識しておぼつかないながらもコミュニケーションをとるさまに対する喜びが半端なかったです…。 作品の行間を埋めていただけるのがこんなに嬉し楽しいことだとは…正直、話のおおもとになってるのが自分の作品だなんて事実はすっかり忘れ去って楽しませていただいてます…。 完全な一読者として、ぜひまた続きを読ませていただけたらと思います。 楽しい時間のお礼はやはり楽しい時間でお返ししたいと思いますので、のたりのたりですがまた安コを描いたり妄想したりしていきたいです。 本当にどうもありがとうございました…引き続きこれからもよろしくしてやっていただけると嬉しいです!
魂の協力者さま>俳優パロご覧いただきありがとうございます…!安室さんの例の台詞はわたしの心の叫びでもあります。まじで盛りすぎだから! 今回さらっと沖矢さんを登場させてみましたが、笑っていただけてよかったです…赤井さんとは別人で、本職はシュールなコントに定評のあるお笑い芸人さんという設定になってます…。 ヒカルの碁については、以前はサイトの過去作品置き場であるバックヤードで作品を公開してたんですが、あまりにも月日がたってしまって色々いたたまれなくなってしまったため、だいぶ前にバックヤード自体のリンクを切ってそのままになっています…。 しかし魂の協力者さまに望まれてしまってはなんとかせざるをえませんので、近いうちに公開できそうなレベルのものをピックアップしてジャンク保管庫にでも復活させたいと思います。その際はまたこちらでアナウンスさせていただきますので、お気が向いたときにでも覗いてやっていただけると幸いです…。
| 2018年11月24日(土) |
勇者フクダが勇者すぎる件 |
今日俺、今井くんのドッキリからの三ちゃんの復讐劇が今週末放送ってまじか…勇者フクダは予想以上に本物の勇者だった…これは見ずにはおけますまい…。 今井くんがからむ回は神がかり的に面白い話が多いからどんどんやっていただきたい一方でぜひ伊藤ちゃんと三ちゃんのお話の方もよろしくお願いします…と拝んでしまうのがイトミツ心。 前半最大のイトミツ回「俺は信じる」編の映像化もぜひ…ぜひお頼み申したい…。
そしてサンデーSで今日俺の番外連載が開始とな…年月がたって西森せんせの絵柄もシャープな感じから柔らかい感じに変化してるので、三ちゃんの魅力にフルスロットルで拍車がかかってしまうんじゃないかと今からうち震えています…。
|