ひみつ日記
脳内漂流日誌もっと前もっと後


2012年08月26日(日) 先生あなたはかよわき大人の代弁者なのか

ラスボスと戦ってる後ろで卒業式(〜この支配からの卒業〜)(BYユタカオザキ)とかなにこれものすごいシュール!
なんだろう…フォーゼはいつもこんな風に感動させたいのか笑わせたいのかどっちなんだ…とテレビの前で懊悩させられてしまうことが多かった気がするけども今回のこれはまた特にひどいな!
ていうか前回賢吾の正体バレてからの展開がバタバタすぎて余韻もへったくれも…限られた時間内での詰め込みすぎがたたって、結果ダブルのときみたいに本人周囲ふくめていろいろ不自然なほどの割り切りのよさ…悩め!少しは!疑問を持て!

フォーゼは深入りしないで俯瞰で見ようと思ってたので、いままであたりさわりのないことしか言ってませんでしたが、最終回だしこれ逃したらたぶん永久に言う機会ないと思うんでもういいですかね…言わせてもらっちゃっていいですかね…。
(以下、否定的な感想続きますご注意!)


今回一番ひっかかったのはラストのアレ…未遂とはいえ遺書捨てようとしやがったよ…あれはちょっと本気でどうよ…。
一話のエピソードとかぶらせたかったという意図はわかるんですけど根本的にそれをやる意味がわからない…初期の賢吾なら人の心が斟酌できないというキャラをアピールするためにありだったと思いますけど、それをラストでげんたろうがやる意味ってなんだ…だってげんたろうって大事な人が書いた大事な遺書を「毎日読んでは泣いてしまうから」って自分の事情で捨てるようなやつか…?(しかも川に)(せめて燃やせ)げんたろうがああいう行動を起こすに足る必然性がまったくないと思う…ようするにあれは一話とひっかけるためだけになされた行動なわけででもそれってあからさまに造る側の都合だろう…。
造る側の都合にあわせてキャラが動くからこんなふうに主人公でさえキャラがぶれまくってえらいことになっておる。

なんかこの作品は時々耐え難いほどの安っぽさが鼻についたんですけどそれって私だけなんですかね…。
そもそも「友情」とか「青春」とかいう言葉がふつうに飛び交ってしまうことじたいがかなり安っぽい…いや、友情とか青春とかそのものは安っぽいものではないはずなので、これは作品の作り方そのものが薄っぺらいんだと思う…だってそうやって全部言葉にして伝えちゃうなら映像で見せてる意味なんてないではないか…。
魅せ方が悪いというその一点によって、結果的にげんたろうがすごく安っぽいというか、どこか上滑りしてるキャラに見えてしまったのが残念だったと思います…。
というかげんたろうは絶対年ごまかしてるだろ…あの服装といい髪形といい平然と出てくる「友情」「親友」「青春」とかいう語彙といいとても今の高校生とは思えん…だいたい青春の渦中にいる人間てのは「これが青春!」とか自覚しないよ普通…余裕が出て振り返って初めてわかる、それが青春…。


とはいえいくつか個人的には好きなところもありました…とくに美羽せんぱいね…美羽せんぱいだいすき…!(ハイル・クイーン!)
美羽せんぱいの回はぜんぶ好きです。最終回では久々に制服姿が見れてたいへんに眼福でした…。
あと賢吾がじたばたする回もけっこう気に入っている…具体的にはラビットハッチ取り残され事件とかげんたろうとの一方的絶交回とか…。
どっちも賢吾の人間としての弱さが生々しいくらいにはっきり描写されてて、その綺麗事じゃない人間臭さが主人公サイドのキャラとしてはすごく新鮮だったというか、今まで感じたことない方向性のいとおしさがじわじわと。
とくに絶交回はふたりの間に勝手にはさまれた流星のうんざり感もこのうえなくいい味を出していて大好き回のひとつであります…。


ともあれ、一年間どうもお疲れ様でした!
つぎのライダーは魔法使いということで…8:30からの女の子枠とかぶってるうえにそんなもん使えるならもうライダーキックとかいらないんじゃ…と若干不安に思わなくもないですが、また気の赴くままに見守っていこうと思います…。


2012年08月25日(土) 悪魔の足、幸福の尻尾

グラナダ版は基本的には「ホモなんて考えたこともありませんよ」というシレッとした原作重視のスタイルを貫き通している(本心はどうあれ)ですが、「悪魔の足」にはこのシリーズには珍しい種類のホモ臭がそこはかとなくただよっているような気がします…。
というかどう見てもあれは「療養」という名目をとってはいるものの、実質的には人目を忍んだカップルの休暇旅行ですよね…というか周囲もきっとそう思ってるに違いない。あの牧師さんの興味深々でたずねてきた態度がまたいっそうそう思わせる一因と思います…。この出歯亀!(いいがかり)
ふだん事件事件で飛び回っていていまいち自分の身や同居人をかえりみないホームズの体力が弱ったのをこれ幸いとばかりに張り切ってその手綱をとろうとするワトスンの言動のあれこれが独占欲と紙一重でたいへんにもじゃっとする…。大好きな事件から引き離したばかりのとこなのに地元で起きた事件持ち込まれて、持ち込んできた相手(牧師さん)に余計なことを…みたいな顔したり、早速事件に興味を示すホームズに君は療養中だろ!てちくちく牽制したりするのとか大好きです…。
ていうかこれ、ワトスン自身も自分のこの感情と言動は医者としての使命感ゆえ!プラス友情!とかたくなに信じていて、それゆえに19世紀のワトホムのふたりはホモとして成立しなかったというのが一般的な通説(私の脳内)なんですけど、もし奇跡が起こって私が19世紀にタイムスリップしたりあるいはワトホムが21世紀にくるようなことがあればそのときは切々とそれは恋とか独占欲とかそういうものである可能性もありますよ…と説いて新たなる世界の扉を開くお手伝いなどしてさしあげたいです。(よけいなお世話)
そして最後の「I'm on holiday!」できゃっきゃと楽しそうに画面から去っていくふたりを見ながら、あ、やっぱりホモの休暇旅行…という確信を深める私。

あとこの話は毒にやられて発狂状態に片足突っ込んだホームズが最初で最後「ジョン!」てワトスンをファーストネームで呼んだのも見所ですね…当時の慣例としてどんなに仲良くなっても友人をファーストネームで呼ぶようなことはまずなかったということなので、あらじゃあ友人以外(以上)の関係っていったい何かしら?と無垢な瞳を装って問い尋ねたい…無意識とか潜在意識ってまったくもって素敵なものですね…。
そんでこれをNHKでやってた当時はまったく気がつかなかったんですけど、この前の回でホームズの中の人はシリーズを降りるつもりで髪をばっさり切ってしまったとかで、この回のホームズは世にも珍しい短髪のホームズなんですね…まあ当時気がついててもやっぱり気にしてなかったと思いますけど…きっと事件の調査でなんかやらかして髪を切るようなはめになったんだろうなとしか思わなかったと思う…。

話がなんとなくそれましたが、「悪魔の足」は原作でもホームズの無謀な実験につきあって毒にやられかけたワトスンが、一瞬死を覚悟したものの、同じように死にかけてるホームズの顔を見た瞬間、猛然と気力を取り戻してホームズをひっ抱えて窓から外に脱出する描写に底なしの愛を見た気がして、いまだもって読み返すたびに新鮮な感動を新たにします…。


チルド室から拍手くださったかた、どうもありがとうございました!
妄想とか妄想とか妄想しかしてませんが、引き続きこんな調子でがんばります…いやなんかもっと…がんばります…。


2012年08月19日(日) あっちでもこっちでもハグ祭り

「オーズ」渡部秀&三浦涼介が新作でラブラブ!「秀くんから感じる熱がすごくて…」
(シネマトゥデイ)

↑あちこちおかしいということはわかるのですがおかしすぎてなんかだんだんこれが普通のような気もしてきた。
(私の捏造ではなく実際の記事タイトルです)

そういうわけでオーズコンビの再びの共演作「PIECE」は9/2公開だそうです。ハグシーンは渡部秀いわく18禁だそうです。はやく結婚してしまえ。

ひさびさにオーズについて触れたついでにフォーゼのかんそうもちょこっと。
もう来週が最終回なのですね…早いなあ…。

やはり賢吾が最終兵器彼女であったか…。
難しくてよくわかんなかったんですけどつまり賢吾は人間じゃなくてプレゼンターとかいう宇宙の親玉的存在に造られた情報端末みたいなもの(つまり対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース)(長門さん)で自分の正体に気がついた今、親元に強制里帰りしなければいけないことになってるらしいです…それについて友子ちゃんがぽつりと「かぐや姫みたい」って言ったのにああこの子は萌えというものをわかっておるな…となにやら一方的に親近感を覚えてみたりしました…。
そんで月面でげんたろうが賢吾にライダーベルトわたすときにメテオがポーンとふたりの間に飛んでいってなにをするでもなくただふたりの背景になってたのがやたらおもしろかったです…いや月面の空気ない中で変身解除するわけにいかないからってのはわかってますけどしかしあの弦賢ワールドをつくりだすためにわざわざメテオの異次元空間を提供してくれたって考えるとそれはそれでなんて親切…。

嫉妬に燃える理事長さまの攻撃で光となって散ってしまった賢吾ですけど来週どう着地しますかね…無事復活して当初の予定通り里帰りとなるのか…その場合は親(プレゼンター)の許しを得てげんたろう(with仮面ライダー部)とは一年に一度逢えるとかいう七夕ENDになったらいいんじゃないかと思います…。


回復呪文ありがとうございます!

●りんこさま

こちらこそいつもホームズネタ振っていただいてありがとうございます!
なにしろホームズ萌えの歴史が長いので妄想のストックがはんぱないです。表に出せる日がくるとはあんまり思っていなかった反動が今。というわけで今回もはりきってそのへん語らっていこうと思います。よろしくお願いします(迷惑)
原典の最後の事件はワトスンがわざと感情的描写を抑えて淡々と書いてる感じがなかなかに想像力を刺激してくれますが、グラナダのライヘンバッハでのワトホムも画面向こうから切なさがあふれ出さんばかりでそれもまたひときわよきものと思います。
そして空家事件でワトスンに正体ばらしたホームズが両手広げて笑顔だったのは私も私の都合のいい脳が生み出した幻かもしれない…と何度も思ってそのたびDVDを見て確認してますが大丈夫、現実です…!
ホームズの両手広げたあれはあきらかに抱擁待ちだったと思うんですが…久々の再会でホームズも珍しく少しロマンティックな気持ちになっててどさくさまぎれにギュッとしてもおかしくない千載一遇の絶好の状況であったというのに…まさか気絶されるとか…さすがのホームズにも予測不可能ですよね…。
それもこれもワトスンのホームズへの愛深き故ですよね(ということも平然と言ってみる)グラナダ版ではワトスン先生、ホームズの最後の手紙を額に入れて飾ってましたからね…私の生涯一の宝だみたいなこと言ってましたからね…ゴクリ…。
現代版のシーズン2につきましてはもし辛抱たまらん!となりましたらいつでもご連絡くださいませ…。
お言葉、どうもありがとうございました!


2012年08月18日(土) もちろん信頼している…でも 君は優しいから

現代版の第2シーズンがああいう鬼畜な終わり方をした今、グラナダ版の「空家の冒険」が再来年までの心の支えです。
でもあのライヘンバッハから空家の冒険までのエピソード…あれは原典見る限り最後に残したのが置き手紙だったからこそ許されるものだと思うんですよ…というのはあの手紙を書いた時点でホームズは本気で死を覚悟していたわけでそれゆえに別れの言葉も真実そのものだったわけですよ…結果的にはうまいこと生き残ることができたんでその状況を最大限に活用しようと死んだふりを続けることにしたわけですけども…(グラナダのホームズは滝つぼに向かってホームズの名を呼ぶワトスンに一瞬答えかけてこらえる描写がありましたねそういえば)
でもさ…現代版はこれちがうじゃん…あきらかにすでに根回しがすんでいて死ぬことをフェイクにする前提でジョンと別れの言葉を交わしてるじゃんシャーロック…もう騙す気まんまんで騙すとかまじひでえわシャーロック…。

これ3年後に原典どおり変装してジョンを訪ねていって「ちょっと驚かせようと思った」なんていうはしゃいだ登場をした日には気絶するのはジョンではなく間違いなくシャーロックのほうだと思います(ジョンにボッコボコにされる的な意味で)


2012年08月15日(水) わがままな猫と暮らす方法

グラナダ版ホームズを一日一話くらい好きな回を適当に選んで見る…というのをここしばらく続けています…。

「第二の血痕」の事件の回の、被害者の部屋を調べるのに適当なことを言ってレストレードを部屋から追い出した後、ドアが閉まった瞬間にすかさずふたりでテーブルどかして敷物ひっぺがしてホームズが床を這っている間にワトスンが窓際に走って外を見張る→大急ぎで調査→レストレードが帰ってくる!でふたりしてばたばた敷物敷いてテーブル戻す→ドアが開いたときにはそ知らぬ顔してもとどおり優雅に椅子に座ってる、の流れがそれはもう好きで好きで辛抱たまらん!なんですが、ふと、でもこのおかしさはきっと一見紳士然としてるグラナダ版ならではなんだろうな…と思いました…たぶん現代版で同じことやってもそんなにおかしくない。
あとこの回は散歩中行く手にレストレードの姿を見つけてすみやかに無言で踵をかえすホームズ(そしてそれにならうワトスン)と、しかし相手に気づかれてしまい大声で呼びかけられて無視もできずしぶしぶ作り笑顔で振り返る、というシーンもたいへんお気に入りであります…。


回復呪文ありがとうございます!

●シャーロックみましたよ!のかた

ご覧になられたのですね!原典ファンにも反感を抱かせないあたりあれはよく考えられたアレンジと私も思います…。
名前呼びがまた技ありという感じですよね…グラナダ版(修道院屋敷の回だったかもしれません)(追記:違いましたショスコム荘でした…)でホームズが犬を連れながら「カム、ジャスパー(犬の名前)、カム、ワトスン!」ていうシーンがあって、わあ犬と同列に呼ばわれておる…と思った記憶があるんですが、現代版だと「カム、ジョン!」で、より犬度が増す結果になっていてさすがに動揺がかくせません…。
現代版はなんだかふたりがすごく仲良しでよいですよね…シャーロックの欠落がはっきりしてる分、ジョンへの依存度が高くなってるというか…原典のホームズはなかなか個人的な情みたいなものを見せてくれないので…ワトスン博士が鈍いだけじゃないのという疑惑もありますがまあそれはそれ…。
情というものに関して、本当にわからない(情緒が未発達)なのが現代版のシャーロックで、情はあるけど(自覚してるけど)それを理性で強引に無視しているのが原典およびグラナダのホームズ、と考えると、その違いもまた趣き深いです…。
私も現代版→グラナダ版→原典→現代版の永久ループに陥っています…シーズン2の発売がたしか10月以降だった気がするのですが、それまで待ちきれない場合は(いちおう隠す)ご連絡ください…先日放送された吹替え版でよろしければ…(ひそり)
お言葉ありがとうございました!


津島 |MAIL