日記でもなく、手紙でもなく
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2002年09月13日(金) 秋の入り口の雨


 昨日から、かなり涼しくなり、やっと秋の気配。ちょうど昨日は夜池袋の山野楽器を覗いた後、最近ちょくちょく行くJさんの店へ寄ったあたりから、かなり本降りになってしまう。
 9時頃に店についた時は私だけだったのだが、その後で2人ほど。1時間半ほどいて、店を出たときもあまり降りは変わらない。


2002年09月08日(日) 鶴屋吉信の限定<光悦まんじゅう>


 現在、上野の東京国立博物館の正門を入って、平成館のほうに歩いていく場所に、鶴屋吉信がテント出店をしている。
 江戸蒔絵展に合わせて、そこでお茶と菓子をいただけるしかけになっている。

 もちろん、国立博物館は敷地内に出店させているのだから、ショバ代を吸い上げているに違いない。本当に最近の国立博物館というのは、商魂逞しくなった。
 オリジナル・ミュージアム・グッズの発売といい、大観展や韓国の名宝展でのレプリカ販売といい、他ではここまでしっかりやっている美術館というのは、なかなか少ないものだ。
 それを、国立博物館が率先してやっているところに、今の時代を感じたりもするのだが、これは、決して貶しているのではない。
 来る人が喜ぶようなことをやるのなら、それでお金が稼げるのなら、どんどんやるべきだと私などは思っている。

 利益が出てこなければ、やはりへたってしまうのだ。
 へたってしまえば、どんなに良い企画も陽の目を見ない。どんなすばらしい収蔵品があったとしても、陽の目を見ない。

 それはさておき、鶴屋吉信である。
 さすがに、吉信のほうも商魂逞しい和菓子屋である。なかなか良い勝負をしている、かもしれない。

 蒔絵展を記念して、ここ(国立博物館)限定の<光悦まんじゅう>(まんじゅうの字は饅頭ではなかったのだが、その字を思い出せないので平仮名にしているが)もお土産用に販売されている。
 鶴屋吉信というのは、今やあちこちの百貨店(地下食品・和菓子売り場)に入っているが、そこの百貨店の売り場限定の生菓子「○×○×」、というような手あいは、本当に良く見かける。

 この光悦まんじゅうというのは、上用饅頭である。
 1つ500円。そこそこの大きさではあるが、直径にすると6〜7cmほど。びっくりするほどの大きさではない。
 これで、そのへんの饅頭屋の味程度なら、恐らくみんな怒り狂うだろう。結構自信を持って売っているに違いないと読んで、2個入りを買って帰った。

 外の皮の部分は、ごく普通の上用饅頭よりも、かなりもちっとした感覚があるし、中の餡は、黒の粒餡の周囲に白の練餡の二重構造になっている。これなら、1つ500円としても、十分納得できる。
 久々に美味しい饅頭を食べたという満足感があった。

 よくよくつぶし餡を良く見ると、小豆のつぶが結構大きかった。この小豆こそ、なかなか普通の饅頭だと使われない、限定小豆かもしれない、とも思ったりする。


2002年09月07日(土) 日経プラス1温泉大賞:黒川温泉

 日経土曜日の朝刊に、おまけでついてくる<プラス1>、これに温泉大賞というのが出ていて、結構面白く読む。
 読者調査による人気投票(行って良かった、行ってみたいなど)、その人気投票に基づいて選ばれた300の温泉地へのアンケート(回収163)をもとに、審査員5名で決定されたもの。
 最後の審査員による、というところが、若干透明性に欠けるものの、黒川温泉(熊本県南小国町)の評価というのが、読者調査得点ランキングで第三位、温泉地アンケートで注目する温泉地として第一位に選ばれているところが、大賞の一番基礎票になっている。

 街をあげての<温泉地づくり>の取り組みが、今回の結果につながっているという。
 黒川温泉の特色として、第一位にあげられているのが、それぞれの宿に趣向をこらした露天風呂がつくられており、それが外来者にも開放されていること、観光案内所で入湯手形なるものを購入すると、3ヵ所の宿の露天風呂に入ることができ、二十数軒ある宿の露天風呂すべてに入ると、記念品までもらえる、というようなしくみになっている。

 一番注目されるところは、温泉地に行く人にとってのコア・ベネフィットは<温泉>という、一番単純明快なところを強化している、というところに尽きる。しかも、「それぞれの宿が趣向を凝らした<露天風呂>」に特化して対応しているところも見逃せない。
 つまり、金のかかる展望大浴場を作っているわけではないのだ。露天風呂なのである。
 しかし、露天風呂の開放感は、こたえられない。ここが、温泉の温泉たる一番楽しいところに違いない。

 黒川温泉はそこを外していない。
 しかも、他の宿とも連動するしくみを作っている。ここがうまいところだ。
 
 今や、温泉に行って、美味しいものをたらふく食べたいという客というのはさほどいないのではないかと思う。また、豪華な部屋に泊まりたいと思うような人も、恐らく限られるだろう。
 温泉に行くというのは、温泉を楽しむために行くという基本を、黒川温泉は的を絞り上手く実現している。

 街全体に力がなくなると、一軒の宿がいかに素晴らしい宿であったとしても、結局凋落してしまう、ということも、(この黒川温泉は)よくわかっているのではないかと思う。
 手ごろな価格でまた行きたくなるような温泉、その温泉の醍醐味を味わえる温泉こそ、今の時代多くの人が一番行きたいと思う温泉なのだろう。そんなふうに思えた温泉大賞の記事。


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