薔薇か百合か。 - 2003年06月07日(土) 23:37。 こんばんは、東洋のオスカルこと遊丸です。 東洋とはまた大きく出てみましたね。 てか、そういう問題でもないですか。 さてさて、引き続き読んでます、ベルサイユのゆり。 あ、「ばら」でしたか。 僕はつい「ゆり」の方かと(笑)。 それにしてもやっぱり名作っていうのは名作たる所以があるものですね。 緻密に構築された物語の華々しさ、 前後左右に絡み合う運命の悲愴さ、 そして、古今東西相も変らぬ人の心の喜怒哀楽。 改めて僕が語るまでも無いとは思うのですが・・・ (まだ全部読んでないし/笑) この作品の最大の成功は、フランス革命を背景としながらオスカルという中立的な人間を主人公に立てたことだと思います。 オスカルと言えば、男として育てられ美男子さながらの風貌を持ちながら、自己の中の女に目覚め苦悩するキャラであることが一番深い印象を与えるのではないでしょうか。それもまた重大なテーマではありますが、しかし、この物語がそれだけであるならばただの少女漫画の域を出なかったのではないかと思えます。 「中立的な」というのは性的なことのみならず、身分や思想の面においてのことです。 彼女は貴族の家に生まれ、生活には何不自由なく暮らせる身分ではあるけれども、思想的には敏感に時代の風潮を感じ取り、積極的に誤った考えを正そうとする人間です。 身分は貴族であるし、王妃付きの近衛隊長としてアントワネットを守る立場にある。アントワネットや皇太子らの純真無垢な感情や、皇女皇子に生まれたからこその悲劇も知っている。 しかし、その一方でその男勝りの自由奔放な気質は王宮の外へも感心を向けさせ、国民の苦しい生活を知り、平民を憂えるようにもなる。 いざフランスに暴動が起きんとする時、自由平等を唱える新しい時代の気風を気持ち良く思うものの、貴族ならばすべて敵だという盲目な怒りをぶつける平民に加担することもできずに・・・一体どうするのだオスカル!(まだ読み途中/笑) 恋愛、身分、名誉、金、思想・・・様々な葛藤が更に複雑に錯綜し合って一つの巨大な河のようになって押し流されていくような感じですね・・・それこそ歴史そのもののように。 まあ何と言ってもオスカル綺麗だしよお(笑)。 ... ベルバラ読み始め。 - 2003年06月05日(木) 17:44。 こんにちは。 早速ベルバラを読み始めている遊丸です。 愛蔵版とかいう上下巻のすっごい分厚いヤツを買ってしまったので、 さすがに電車の中で読むのは無理かなーと思っていたのに、 我慢できず、ちゃっかり電車の中でも吊革に掴まりながら読んでます。 重いです、手が疲れます(笑)。 それにしてもオスカルはやっぱりカッコええわー。 もう女でも許す(笑)。 紙面が随分昔チックな上少女趣味なのでちょっと戸惑ってますが、 如何にもな物語の展開に僕の心は吸い込まれ・・・ “如何にも”な物語は好きです。 物語の展開には、しかるべき原則というものがあるはずです。 「物語の中に拳銃が登場したら、それは必ず発砲されなくてはならない」 先に読んだ『海辺のカフカ』の中にそう書かれていましたが、 僕もその通りだと思います。 「物語の中に主従関係が登場したら、それは必ず覆されなくてはならない」 アンドレに押し倒されるオスカル然り。 フランス革命によって市民に打倒される王侯貴族然り。 え、アンドレに押し倒されるオスカルってのはちょっと違いますか? 下克上は萌えるんだよ(笑)。 ... ♪わーたーしはーバーラーのーさーだーめにー生まれたー - 2003年06月03日(火) 23:24。 こんばんは。 多分犬夜叉ファンサイト管理人の遊丸です。ええ、多分(笑)。 あまりに原作離れしているどころか、関係無い物や話題ばかりなので、 少しは原作設定?のお話でも書かないとそろそろヤバイかなと思い始めた今日この頃。 ・・でもないですね。ずっと前から思ってます。 別に何がヤバイわけじゃないですが、自主的に、ちょっと・・・。 弥勒様と犬夜叉の忍ぶ恋が原作設定なのかどうかというのは別として(笑)。 それでも、書きたいのはやっぱり学園設定だったりするんですよね・・・。 ダラダラと綴ってます。 さて、僕の最近の読書状況ですが。 如何に読むのがのろくとも、満員電車の中でしか読まなくとも、しかもその限られた時間すらボーとしてしまうことや寝てしまうことが多くとも、何とか『海辺のカフカ』は読み終えてます。 できれば少しじっくり思ったことなどを書いてみたいんですけどね・・。うーん、あれは奇妙で中途半端な物語です。別に中途半端だから悪いとか、そういうことでなくて。 登場人物や「物語の物語性」的な面から言うと、やっぱりいつもの村上ワールドだなあという気はしましたが、でもやっぱりその中でもちょっと異色だなと思いました。 何と言ってもこの話、ものすごく倒錯した話でして。 マザコンだの近親相姦だのトランスだのホモだの父親殺しだの。ただ単にこういう風に書くと誤解を生みそうですけど(笑)。 ・・・読んだ人にしか分からない話題で申し訳ないです・・・ 全体的にはそこそこ面白かったんですが、あの「15歳像」は失敗だと僕は思います。15歳じゃないし、絶対。村上春樹が15歳を書くのは多分、無理っぽい。 興味深かったのは「ナカタさん」と「大島さん」。 ナカタさんは僕が読んだ村上春樹の作品の中では被るキャラが見当たらないように思います。 大島さんは、最初・・・何ていう小説だったでしょうか?ダンスダンスダンス?に出てきた「学生の頃、理化の実験でアルコールランプに火をつける仕草がこの上も無く優美だったとかいう俳優」・・・を思い出しました(余談ですが、村上春樹の小説は大体においてキャラが被ってますよね、例えば『海辺のカフカ』の佐伯さんは『ノルウェーの森』の直子じゃないですか)。うわ、めっちゃあのタイプやな、と。最後に何かしでかしてくれそう、と(笑)。その期待は外れて、最後の方では大島さんが活かしきれてなかったように感じられましたが、それでも大島さんに関しては途中で楽しい裏切りがあったので良しとします。 この大島さん(ホモ)については、色々思うところがあるので改めて書いてみたい気がしているんですが・・・気が向いたらということで。 まあ『海辺のカフカ』は多くは語らないことにしましょう。 それでですね。 次に読もうかなと思っているのが、また何の関連性もないんですが『ベルサイユのバラ』でして。 どうなんですか?ベルバラ。 僕は小さい頃にテレビ東京で再放送をしていたのをちょろちょろと見た程度なんです。 今度は漫画で最初から最後まで読んでみようと思いまして。 もちろん、僕の中ではオスカルは女のような男として読みますけどね(邪笑)。 ...
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