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7日目


長かったようで短かった断食体験も今日でおしまい。11:00にはチェックアウトをしなければなりません。荷物の整理が完璧ではなかったため、昨日のように寝坊するわけにもいかず、6:50にアラームをセットして目覚めてみると、今日も外は雨でした。

お天気とはいかないまでも、曇天ですむようなら、チェックアウトの後、外の温泉に寄って帰ろうかと思っていたのですが、やめておこうかな。雨にうたれながら露天風呂に入って風邪を引いてもつまらないしな、などと思案しながら朝の支度、そして荷物のパッキングにとりかかります。

8:00から最後の気功体操。その後の理学療法はパスして、部屋に戻って荷物整理の続き。9:45から朝ごはんです。退所日の朝ごはんは豪華ですよ〜、とうわさに聞き、楽しみにしていたのですが、予想以上にすてきな朝ごはんでした。

542キロカロリー
酵母パン・わかめのスープ・だいこんのごまドレッシングサラダ・豆腐ハンバーグ・かぼちゃと人参のグリル・お花とハーブのサラダ・リンゴのコンポート

席に着くと、厨房の方からパンの焼ける良い香りが漂ってきます。早くも胃が反応して、くるくるいってますよ。最初に運ばれてきたのは、かぼちゃ、ごま、くるみ&レーズンの焼きたて天然酵母パン。食欲をそそるこうばしい香りをお届けできないのが残念です。




最初にかぼちゃのパンを手にとって二つに裂くと(黄色いやつです)外側の薄い皮はぱりぱり、内側はしっとりふわふわです。早速賞味してみると、うー、おいしいよーむしゃむしゃむしゃ、というかんじであっという間に平らげてしまい、二つ目のパンに手を伸ばそうとしている自分に気づいてはっとしました。しまった、すっかり断食前の食べ方に戻っている…。

いかんいかんとお茶に手を伸ばし、次にわかめたっぷりのスープをひとくち。その後で大根の千切りのサラダをいただきます。ごまのドレッシングがいける。大根はみずみずしくてしゃきしゃき。

メインディッシュは、お豆腐のハンバーグえのきソース大根おろし添え。かぼちゃのスライスとにんじんのグリル、ハーブとお花のサラダです。




このお豆腐のハンバーグなのですが、食べるまで私、ずっとお肉だと思っていたんです。そう思い込んだまま一口飲み込もうとしたところ、胃が一回、大きく収縮するのがわかりました。やっと入ってきた消化しがいのあるものに対する準備運動だったのか、まだそれは重たいからやめてくれという合図だったのかちょっと解らないのですが、食べ物に対する素直な反応が面白かったです。

今まで過重労働をさせていてごめんよー。少しでも負担が軽くなるよう、これからはきちんと咀嚼してからそっちに仕事を回すようにするから、今後ともよろしくねと、心の中でつぶやいてみました。

写真を撮りあったりしながら最後のお話に花を咲かせているうちに、いつのまにかおなかがいっぱいになり、結局パンまでいきつけず…(涙)
断食の後でこの朝食を完食できる人は少ないらしく、無理しないでねーと、アルミホイルがまわされ、残ったパンはお持ち帰り。でも、まだ手付かずのりんごのコンポートはお持ち帰り不可、なんとしても胃におさめて帰らねば。



別腹OPEN!

チェックアウトを済ませると、スタッフの方が駅まで車で送って下さいました。1週間、本当にお世話になりました。保養所の皆さんの励ましに支えられて、なんとか初志を貫徹することができました。またよろしくお願いします、ってあら?

駅の窓口で帰りの電車の確認をすると、特急踊り子号の指定席、すべて売りきれ。GWの最終日ですものね。在来線で熱海まで出て新幹線のこだま利用で東京に帰ることにしました。出発時刻の確認後は、お魚屋さんへ直行です。近海物のあじと真鯛とあわびでお刺身を調整していただき、ついでにお土産用のあじの干物なども物色。冷蔵バックをいっぱいにして帰路につきました。

…ここまで書いておいて何ですが、まだ書き足りない部分があるので、断食話題もう少しひっぱります。それで?効果はあったの?みたいなことも含めて、帰ってきてからの経過報告をする予定でおりますので、おつきあい頂けると嬉しいです。

2004年05月06日(木)

断食その後…


保養所から帰ってきて4日が過ぎました。ありがたいことに、まだ食欲大魔王は空から降ってこないようです。
というか、やっと昨日の夜あたりから、1膳のごはんが食べきれるようになりました。本当に胃が小さくなっていたのだな…。

で、今の体調についてですが、快調です。カラダが軽いんですよ、どうしちゃったの?ってかんじ。

体重が減ったから、というわけでもなく、腰が軽くなったというのでしょうか?とにかく動けます。一番驚いたのは、家事をするのが億劫ではなくなった、ということでしょうか。

今年に入ってからというもの、週末は体が重たくて、掃除をしたり、洗濯をしたり、ご飯を作ったり、という最低限のことをするのにも、自分を叱咤激励したあげく、やっとのことでこなしていた、という感じだったのですが、昨日なんて、午前中から家中に掃除機をかけてまわるわ、洗濯機回してるわ、洗濯物もちゃんと干してる(←干す気力がないときが多々あって、翌日もう一回洗濯機回したりしてたんですよ…)

お夕飯の買い物にもすんなり出かけてるし、楽しんでご飯作ってるし…。食後すぐに立ち上がって茶碗を洗っている自分が信じられないですよ、びっくりだ。

これが、この先も続いてくれるようなら嬉しいんですけど。

その他の断食の効果としては

1・お酒、コーヒーなどをあまり飲みたいと思わなくなった。
2・肌がキレイになったような気がする。
3・寝付きが良くなった

という3点があげられるでしょうか。

お酒、コーヒーについてはまだ口にしていないので、1回飲み始めたらどうなるかな?という疑問が残るところですが、今のところ飲み会などの予定もないので、行けるところまで行ってみようかなー、という気がしています。

帰宅したら、まずビールのプルトップをブシュっとひっぱりあげたり、そうでなければグラスに氷を入れて酒を注ぐ、というのが習慣だったので、なんのストレスもなく禁酒出来ているのが不思議で仕方がない。この先飲み始めるようになっても、週に2日の休肝日は守れる酒飲みになれそうです。

肌がキレイになる、というのは、保養所にいる間話には聞いていたのですが、半信半疑だったのです。
でもね、う〜んスベスベ、と実感できるほどではないのですが、明らかに、化粧のノリが以前とは違う…。私はクリーム状のファンデーションの後にパウダーを使っているのですが、ファンデは吸い付くように肌に密着、そしてパウダーをはたいても、粉浮きしない。うわー、化粧するの楽しい!!!って感じなんですよ。

出勤前の化粧なんて、塗ってあればいいや〜、という感じでぱぱっと済ませていたのですが、そうなると嬉しいもので、なんだか急に丁寧にファンデとか塗り始めたり。

寝付きが良くなったというのは、多分カフェインをとっていないのが良いのだと思います。眠れないのが嫌さにお酒で誤魔化していたのですが、寝れなかったのって、昼間にコーヒーを飲み過ぎていたせい?という単純な事に気がつきました。

もしかして今まで、不毛な連鎖を繰り返していたのでは…。

2004年05月09日(日)

その後の食生活


自分でもびっくりなのですが、最近、毎日おべんと持参で仕事に行っています。一体どうしちゃったんだ、私…。

とは言っても、ごはんは保養所で買ってきたレトルトの玄米ご飯。おかずは作り置きのものを、かわりばんこに詰めているだけなので、朝の5分でぱぱっと用意出来る程度の代物。

ひじきの煮物とか切り干し大根とか、菜っ葉のゆでたのとかタケノコの煮たのとか、なんだかいきなりベジタリアンのような食生活…。お肉とかお魚とか、あまり食べたいと思わないのです。

断食の帰りに買ってきたお刺身は美味しく頂いたんですが、それでもあじを二きれ、鯛を二きれくらい。それ以後、動物性タンパク質をとっていないような?あ、おみやげにしたアジの開きは焼きましたが、それっきりだ…。

というのも、なんだかやたらと味覚が鋭くなっているのか、お豆腐を食べればお豆腐そのものが美味しいし、タケノコなんて、別に味なんかつけなくても充分いけるし、ゆでたての菜っ葉最高だしって、そんな感じなんですよ。

玄米のご飯はもちもちっとしていて美味しく、そういうご飯には、素朴なおかずが合うんですよね。今までは、メインには絶対に肉か魚、野菜は付け合わせ、と思っていたのですが、お野菜だけでも、充分に満足できる体に変わってしまったらしいです。

とか言いつつ、そのうち反動で、お肉とかがつがつ食べ始めないとも限らないのですが。

今まで、仕事が終わって帰ってきたら、台所に立つ余力なんて残っていなかったのですが、次の日のお弁当のことを考えると、冷蔵庫を開けて、あ、わかめとしらすが余ってる、きゅうり入れて酢の物にしたら一品になるな、とか、明日は久しぶりに卵焼きが食べたいな、朝作ってる時間はないから、今作っちゃおうかな、とかで料理をしている自分が不思議です。(酢の物と卵焼きが料理なの?という方向のつっこみはなしでお願いします…)

自分のために料理をする、というのがとてもめんどうで、そのくらいなら外で食べて帰るか、出来合いのものを買って帰るかしていたんですけどね、今までは。

たった3日の断食くらいで、人間変われば変わるものです。問題はそれがいつまで続くのか、ってことですね。まだ帰ってきて1週間、食生活が改善されていて当然なのでしょうか…。

2004年05月13日(木)

コーヒー解禁


保養所から戻ってきて7日目となりました。

帰り際の食事指導で、とにかく今後1週間の食生活には充分気をつけて、というアドバイスを頂いていたため、なるべく刺激物をとらない、自然食を食べる、ということに主眼をおいて生活していたこの1週間。

積極的に取りたいとは思わなかったものの、ぼんやりしている時に脳裏に浮かぶ飲み物、それがコーヒーでした。

外を歩いている時など、ふとコーヒーの匂いが鼻先をかすめることがあり、その度に、犬のように鼻をひくひくさせて、香りの軌跡を追っかけて行きそうになっている自分がいましたよ…。

そういえば断食中も、お酒は結構早くあきらめがついたのですが、コーヒーだけは、朝起きると飲みたくてたまらないときがありました。ご飯を食べていないときって、血糖値が下がって思考能力が平時の半分くらいになるんですね。そういった時、コーヒーさえ飲むことが出来れば、一発で頭の中がすっきりとするのになー、あぁじれったい、とか思っていたんですよ。

断食をする前までは、
朝、会社についた後にまず1杯。
お昼ご飯の後に1杯。
その後は、仕事の区切りごとになんとなく。

というパターンで、少なくとも一日5杯くらいは飲んでいたでしょうか。今から考えると、明らかにカフェインの取りすぎです。

で、今日の朝のこと。
1週間経ったし、そろそろコーヒーくらいは飲んでもいいんじゃない?という悪魔の囁きがどこからともなく聞こえてきたその途端、もうね、我慢ができなくって…。

即座に、一杯ずつパックされている簡易ドリップ式のコーヒーの袋を開けて、肺の奥底まで、香りを吸い込んでいましたよ。

1日に5杯以上も飲んでいた頃は、フィルターをカップにセットすると、要は飲めればいいとばかりに、いきなりどぼどぼとお湯を注ぐという暴挙にでていたのですが、今朝は、コーヒーの粉をふっくら湿らす程度にお湯を注ぎいれ、まずは少し蒸らしてから、なんていう殊勝な事をしていました。

1〜2分経ってコーヒーの香りが立ち上ってきたところで、少しずつ、お湯を注いでいきます。漂う香りに幸せを感じつつ、ドリップの終わったコーヒーを、おそるおそる一口。

うう、この苦味。大人の味だ…。

一杯20円もしないコーヒーなのに、まるで、水を使ってゆっくりと時間をかけて抽出されたもののような、そんな雑味のない味わい。以前、眠気を覚ますためだけに無理やり流し込んでいた液体とは、あきらかに違う飲み物です。

飲み終えてから15分くらいすると、きたきたきた〜、という感じで、すこし霞がかかったような頭の中が、みるみるすっきりしていくのがわかりました。歯が痛いときに飲む鎮痛剤のように、効き目がリアルに感じられます。久しぶりに飲んでせいでしょう、視界までクリアになっていく感じ。

カフェインの覚醒効果ってすごい…。

これはやっぱり、水代わりにぱかぱか飲んではいけない代物だったのかも。こんなのを一日に何杯も飲んでいたら、そりゃあお酒の力でも借りないと眠れないはずです。なんで気がつかなかったんだろうな…。

2004年05月14日(金)

玄米な日々


断食効果がちょっと薄れてきました。
といっても、目の疲れと肩こりに関して、という但し書き付きですが。

というのも、断食中に会社のホームぺージを立ち上げる予定だったのですが、断食一日目にして、そんな無謀なことは出来ないと悟りをひらいて放り出してしまったため、現在にしわ寄せが来ているのです。

保養所に行く前には、とにかく時間はたっぷりある事だし、サイトを作った上、コンテンツもいくつか作れるのではないかと踏んでいたのですが、断食中のぼやーっとした頭では、CSSやタグと格闘できるはずもなく…。

というわけで、断食を終えて体力も気力も充実の現在、パソに向かって、あーでもない、こーでもないと、一進一退を繰り返しているのですが、一体いつ出来上がるんだか、といった情けない状況が続いています。脳内に血が巡っていても、私の能力はこの程度なのね…、となんだか悲しくなってきました。くすん。

ところで先日、家から二駅ほど先にある自然食品のお店にお買い物に行ってきました。雑居ビルの3Fにあるお店に入ると、なにやらアジアのローカルスーパーマーケットの店内と同じような匂いがする怪しさでしたが、商品は充実。米やら味噌やら醤油やらを買い込んで参りました。

私は今まで、某メーカが出している発芽玄米のパックご飯を、お昼時などたまに食べていたのですが、

「玄米こそお米を丸ごと食べるのだから、白米以上に、有機栽培や無農薬にこだわっているものを選ばなくては危険です」

と保養所で教えて頂き、早速そのメーカーさんにお米の履歴を問い合わせたのですね。そうしたら、

「国の安全基準をクリアしたお米を使用していますので、どうぞ安心してお召し上がり下さい」

という丁寧な返信を頂いたのですが、国の安全基準って、かなり甘いような…、という気がどうしてもしてしまいまして…。

発芽玄米は、玄米と違って炊飯器で普通に炊けるので、この際自分で炊くかと、件のお店で無農薬の発芽玄米をGETして炊いてみたんですが、これがね、すっごくおいしいんですよ!!!

炊きあがりは「これってもしかして香り米?」というほど甘いの良い匂いが立ち上って、ご飯自体は玄米ほどもちもちしていないのですが、でもつぶつぶ感がほどよくって、甘みがあって…。

パックご飯はけっこう米粒がぱらぱらしていたので、発芽玄米ってそういうご飯なのだなと思っていたのですが、自分で炊いたものはしっとりつやつやとしていて、いくらでも食べられる美味しさです。

「白米を選ぶときには、こしひかりだ魚沼産じゃなきゃだめだとうるさい人でも、玄米だと何もこだわったりしないものだが、玄米にもおいしいものとそうでないものがある。玄米だから美味しくなくて当然、というのは思いこみ」と保養所の方がおっしゃっていたのがよくわかりました。

そうそう、保養所で購入した玄米の粉ですが、毎朝の青汁+豆乳に入れて飲んでみたところ、けっこういけることが判明。
いつもの味が、ちょっと香ばしくなる感じです。朝は血糖値を上げる必要があるので、これに少し蜂蜜を足しているのですが、なんだかスペシャル健康ドリンク!という感じで、朝から元気はつらつです。

かなり好き嫌いがはっきり分かれると思うので、人様にお勧めは致しませんが…。

2004年05月18日(火)

ベジタリアンな木曜日


有機栽培の野菜ボックスを、週に一回届けてもらっています。
きっかけはお野菜ではなく、牛乳と卵だったのですけどね。

というのも、私は低温殺菌牛乳が好きなのですが、いつも行くスーパーでは、人気商品なのか品切れになっていることが多く、また運良くGETできたにしても、その牛乳は瓶に入っているので、持って帰るのが重たいのがネックだったのです。お米も一緒に買って帰らなきゃいけない日なんてもう(泣)

卵も、その当時は一日に2個はあたりまえ、というほどよく食べていたのですが、卵は栄養がぎゅっと凝縮されている故、その安全性がとても気にかかっていたのですね。平飼いで自然な飼料を与えられている安心な鳥の卵を食べたいと思っていたのですが、なかなかないんですよ…。

ということでネットなどで色々探していたところ、野菜と一緒なら、オプションで牛乳や卵を届けてもらえる某会社の存在を知り、ためしにお試しパックの野菜をお願いしたところ、有機栽培のほうれん草のあまりのおいしさにびっくりして、以降週に一回、野菜と牛乳と卵のお届けをお願いしているのですが、本音を言えばここ最近、毎回毎回届く野菜に多少うんざりしていたのです。

お届け日は木曜日。仕事から帰ってくると、玄関の前に野菜の段ポールと牛乳の入った発泡スチロールの箱が“どん”と置いてあって、まぁ、牛乳と卵くらいならそのまま冷蔵庫に入れておくだけでいいのですが、野菜がね…。

葉物やら根菜やらは取れたての状態で段ボールに納まっているので、まず泥を落としたり、痛まないよう野菜保存袋に入れて野菜室に入れたりしなければなりません。その手間暇がね、仕事で疲れて帰ってきた体にはとても面倒で…。

冬場なんか「部屋の中は寒いから痛まない痛まない」と自分に暗示をかけ、土曜日まで箱を開けずに放置したりしていました。

最初のうちはものめずらしくて、葉物はゆでて冷凍したりとかいろいろしていたんですが、毎週毎週、食べきれないほどの野菜があとからあとから来るんですよ…。冷凍庫も野菜でぱんぱん、野菜室もいっぱいとなると、古いものは捨てるしかないんですよね…。

そんなわけで、毎週木曜日が来るのがちょっと憂鬱だったりしていたのですが、断食後、驚いたことに、お野菜が届くのが楽しみに変わりました。木曜日に届くお野菜で1週間分の常備菜を作っておくのが面白いんですよ。

常備菜は即お弁当のおかずになるので、ふふ、明日のお昼ご飯楽しみだ〜、などと思いながら、せっせと葉物をゆでておひたしを作ったり、切り落とした大根の葉っぱと油揚げを甘辛く煮てみたり。

ただ今日は、フキが葉っぱつきのままどさっと入っているのを見た瞬間、一瞬ひいてしまいました。あぁ、なんだってこんな面倒くさいものが入ってきたのかしら…。

とりあえずの処置でこれをこのまま冷蔵庫待機にすると、この子達はせっかく届けられたにもかかわらず、冷蔵庫からゴミ置き場へ直行の運命を辿るのは目に見えています。うーむもったいない。フキの煮物はおいしいんですよね。

少し悩んだあげく、料理までは手が回らないにせよ、下処理だけは済ませておこうと、茎を板ずりにして、ゆでこぼして水にとり、皮をむいて再び水につけてアクをぬく、などという意外と手がかかることを、気がつけばけっこう楽しんでやってました。

薄皮をむいて水に放つと、フキの緑が、まるで光を透過する翡翠のように美しいのです。おしょうゆで甘辛く煮付けようかと思ったのですが、これはお出汁で炊いた方が、見た目もよくて美味しいかもしれません。

そんなわけで、届く野菜をせっせと食べるべく努力していると、お肉やお魚が献立に入ってくる余地が、なくなってくるんです。野菜がメインのおかずになり得るなんて、断食前は思っても見なかったことでした。

今日は野菜の下ごしらえなどしつつ、ゆであがったばかりの葉っぱやふきの味見をし、届いたばっかりのきゅうりをぽりぽり囓っていたらそれだけでおながが一杯になってしまって、夕飯を食べる気にならず…。

届く野菜を楽しみに帰宅できる木曜日が、あと何回あるかな。すぐに飽きそうな気が、すでにしているのが問題…。

2004年05月20日(木)

ぶちょうをかまいたおす幸せ




プリティーなぶちょうの後頭部


遊ぶのに忙しいあまり、日記にすっかりご無沙汰していました。奥多摩に登ったり、ライブに行ったり、友達のところのあかんぼと戯れていたりしたここ一週間。

奥多摩登山の帰り道に、ついにアルコール解禁してしまいましたよ。登ったのは5月23日の、あまりお天気がよいとは言えない日曜日のことだったのですが、歩き疲れて戻ってきた御岳山のケーブルカーの駅で、炭火でいわなを焼いて売っていたんですよ。あぁぁなんて美味しそうなのかしら〜、イワナの塩焼きといったらビールよね。あら、生ビールもメニューにあるのね、というわけで…。

久しぶりに飲んだビールは、山登りの疲れもあるとはいえ、五臓六腑に響いたかどうかは定かではありませんでしたが、胃の腑にしみわたる美味しさでした。本当は一ヶ月は禁酒しようかと思ったのですが、我慢が出来ませんでした。ビールをこんなに美味しいと思って飲んだのは、久しぶりのことでしたよ。いわなも頭からしっぽまで、まるかじりでおいしく頂きました。

その後は、えーと、金曜日に行ったライブの帰りにお友達と日本酒をちょこっと。そして日曜日に遊びに行ったお友達の家では、真っ昼間からお酒をだらだらと飲む羽目に…。だってあとからあとから、尽きない泉のようにお酒が出てくるんですもの、っていうか、勧められるままに飲んでいるんじゃありません、私…。

お友達が1月に出産したあかんぼを見に行ったのですが、ここの家の赤ちゃん、なんていうか、雰囲気がすでに部長の貫禄で…。

「ぶちょー!今日はこれから養老乃瀧に集合っすよ、嬉しいっすか?」とか語りかけると、こぶしをふって喜ぶのがとても可愛らしく…。

ネクタイ頭に巻いてはりきって宴会芸にいそしんでいる様を彷彿させるあかんぼって一体…、と思いましたが、味がある、いい顔の赤ちゃんなんですよ。寝てるときは天使のようなかわいらしさなのですが、起きて抱っこされると、ぶちょうに変身するんです…。顔をお見せできないのが残念です。

えーとね、友達の前では口が裂けても言えませんでしたが、朝青龍に似てると、ちょっと思いました。

2004年06月02日(水)
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