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『訪問者』恩田陸
2010年08月25日(水)
「訪問者に気をつけろ」そんな一通の手紙が届いた屋敷を訪れたのは、雑誌記者とカメラマンと名乗る男たちだった。
数年前に亡くなった女性経営者の兄弟たちが住む屋敷。最近亡くなった映画監督に縁のある屋敷である。亡くなった映画監督についての取材のはずだったのだが…。
次々に訪れる訪問者たちに、事態は次々と様相を変えていく。

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恩田陸らしいなーと思った一冊。
いろんな人たちが集まってあれこれ語り合うというのがね。事件(?)が、見方によってどんどん姿を変えていくというのも、らしいですよね。
でも終わり方は、割としっかりわかる形でした。

私としては、ちょっと物足りなかったかなあ…。もっとこの人のは重いものが読みたい。
★★★
『収穫祭』西澤保彦
2010年08月23日(月)
ある台風の夜、橋でのみつながった小さな村で、住人のほとんどが鎌で首をかき切られて殺されるという事件が起きた。生き残ったのは、三人の中学生と一人の男性教諭。
犯人とされたのは外国人の英会話教師だったのだが…。
数年後、その犯人とされた男の家族の依頼で、生き残った少女のもとへライターが訪ねて来た。そして、再びあの時と同じように鎌で一家皆殺しという事件が起き始める…。

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いやー、どろどろで怖かったー。殺し方がまあ怖いこと…。
まず、中学生の少年の視点で事件の夜が語られるのですが、その臨場感。なにが起きるかわからない恐ろしさ。
時間が飛んで数年後、生き残った少女が過去の記憶に悩まされるのも怖い。
すごくおもしろかったです。読み応えあって、久しぶりに読むのを中断したくないと思った本でした。こういうどろどろした話好きなんです(笑)

途中で、なんだハリウッド映画か?みたいな展開になったのはちょっと残念でしたが。つっこみを入れたくなるような点も何箇所か…。(一度に複数人を鎌で殺害ってできる? 防空壕そのままにしておくのはおかしくない?)
でも、絶対有り得なさそうで、実はあってもおかしくないんじゃないか(最初の事件としては)、と思うような迫力のある一冊でした。
★★★★☆


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