だだ争論

だだの日記

2007年05月13日(日) ワンダーフォーゲル

月曜に九州から帰ってきたばかりだというのに、
明日から2日間、釧路・網走に出張!!
いやー、正直テンション上がるわー。
しかし、昨日の網走の最高気温が6度ってどういうこと??
どんな服を持って行ったらいいか悩む〜。

そして、来週は千葉、再来週は埼玉と、
週末の度に、仕事や私用でお出かけ。
今月は、これまでにないほどいろんなとこ行くなぁ。

最近の週末の日課だったジムに行けないのはとても残念だけど、
まあ、見聞を広めてきまーす。



2007年05月06日(日) 九州GWツーリング◆雨のち、心は晴れ pt3

あれよ、あれよと、九州3日目。最終日!
そして、外はやっぱり雨(笑)
一応、予報では回復傾向にあるらしいので、
それを信じて宮崎の祖母山に向かう。

朝7時に阿蘇ユースを出発したが、
道を間違えたり、山道だったりで、
当初見込んでた時間よりも遅れて登山口に到着。
(今のバイクはオフ車じゃないので、
 林道が途中からダートに変わった時はあせった)

山登りの準備をしていると、ちょうど上から男性が降りてきた。
聞けば頂上まで行って帰ってきたのだそう。
往復で4時間かかったというから、朝5時出発ってことか。
やるな〜。

その方とさらに話をしていたら、
僕が当初予定してた道は徒渉しなくてはならず、
増水で川を渡るポイントが見つからないと困るので
別のルートを歩いたとのこと。

「えっ、徒渉すんの?」と思わず耳を疑う。
地図には載ってないし、本当かどうか知らないけど、
その人がそう言うなら僕もコース変更しよっと。
帰りのフェリーの時間があるだけに、下手に時間を取られたくない。
ただ、こっちのコースにしても、泥のぬかるみがひどいのだとか。
・・・覚悟を決めて、行くっきゃないね。


登り始めは雨もパラパラ程度なので、快調。
ただ、本当に地面が泥だらけで、
滑らないようにと、時おり這いつくばりながら必死に登る。
さすがに3日目だからなのか、ちょっとお疲れモード。
休憩を上手に取り入れて、気力を保つ。

頂上に近づくにつれて、登山道に水が流れてきて、
沢登りしてるみたいで、微妙におもしろい。

スタートから2時間ちょっとで無事に登頂。
頂上は雨こそやんだものの、やっぱりガスってて何も見えない。
空が明るくなってきて、なんとなく晴れそうなんだけどなー。

祖母山って、最初ガーッと登るけど中盤は平ら。
最後、8、9合目くらいからまたグッと登り詰める。
例えるなら、哺乳瓶みたいな形状。
だから、頂上からの景色はさえぎるものがない。
きっと、晴れた日の見晴らしはすごくいいんじゃないかと思う。
今日は残念だった。また今度に期待しよう。


帰りの時間も大丈夫そうだったので、
今日もお絵描き。
頂上の様子をノートにおさめる。

しかし、描き始めてすぐに、雨が。
昨日とまったく同じ展開!!
なんてこった。
天気にはどうあがいても勝てないので、諦めて下山する。

下りも最初は順調だったが、
ぬかるみのあるところから悪戦苦闘。
普通に歩いてると滑ってしまうので、
手をつきながら、おそるおそる足を前に進める。
下手に転んだりしたら一大事!
途中で観念して、おしりを地面につけて滑り台のように下る。
これはこれで、おもしろい。

そんな調子で、なんとか登山口まで戻ることができた。
湧き水でカッパやゴア靴の泥を拭い取るのに、だいぶ手間取ったよ。


さて、今回の旅も、あとはバイクで別府に戻るだけ。
こんなに充実した旅なのに、
もう終わりかと思うと、少し寂しく思う。

しかし、そう簡単には旅は終わらせてくれなかった。

走り出してまもなく、再び雨がポツリポツリ…。
もう降らないと思い込んでたのでびっくりした。
そして、どんどんひどくなり、しまいには土砂降りに!
ここから別府まで何分かかるか分からず、
とても雨宿りしている余裕がない。
ずぶ濡れになりながらも、とにかく走る。

登山口から竹田市内まで30分で出れるだろうと思っていたが、
山道のため見込んでいたよりだいぶ遅れていた。
フェリーの時間ギリギリかも・・・。
最悪の事態が、脳裏をかすめる。
雨でマップが取り出せず、現在地が確認できないのも痛い。
雨に打たれ続けるし、時間がないしで、気ばかりがあせる。
路面が濡れてるので慎重に運転したいところだが、
飛ばせるだけ飛ばした。

ようやく竹田市街に到着。
ここから別府までは1時間30分くらい
(GW前に市役所に問い合わせ済み)。
目安が分かるだけでも助かる。

だけど、どの道が最短、最速なのか。
無難に国道55号線を行くべきか、それとも抜け道があるのか。
事前に地図で検討をつけていたのだが、
ここはやっぱり地元の人に確認するのが一番。
近道をガソリンスタンドの人に聞く。

「くじゅう周りかな。ここ左に曲がって国道442号線まっすぐ」


くじゅうに行ったら遠回りだろう、と不安に感じたものの、
442号線を進めば確か大分に出るはずとの認識もあり
半信半疑ながらも素直に従う。
でも、標識には小国方面と書いてある。
どうしても不安が拭いきれなかったので
途中の道の駅に駆け込んだら、
やっぱり遠回りだった。
442号線といっても逆方向。
あわてて引き返すが、
このタイミングで、このロスは痛すぎる!!

正しい方の442号線はちょっと渋滞気味。
あまりしたくないけど、車の脇をすいすい抜ける。
大分市に入った頃から土砂降りが小雨になり、
別府あたりでようやく雨が上がった。
結局、最後の最後まで雨続き。
この旅を象徴しているようで、思わず苦笑い。

フェリーの時間も大丈夫そうだったので、
夕食の調達のためにスーパーに寄る。
大分名物の鳥の天ぷらをゲット!

別府港に着いた時には、本当にホッとした。
受付を済ませてフェリーに乗り込む瞬間、
ようやく、この旅初めての青空を見ることができた。

フェリーのお風呂がとても気持ちよく、生き返った心地がした。



朝、船内のアナウンスで目覚める。
疲れもあって、ぐっすり眠れたようだ。
窓からは西日本一の高さを誇るWTCが見え、
大阪に帰ってきたことを実感する。
今日は、いったん家に帰った後、すぐに会社に向かう。
慌ただしい日常が待っている。

定刻通りに接岸しバイクでフェリーを出ると、
朝日がまぶしかった。
でも、この陽光がとても懐かしかった。

これから、新しい一日、新しい物語が始まるんだなと思った。


◆使用経費
(1日目)
有料道路200 フェリー14300

(2日目/154km)
朝食355 昼食650 ソフトクリーム300 ガソリン708
ユース代2450 夕食396 朝食284 ガス(コンロ)20

(3日目/86km)
ソフトクリーム300 温泉400 マッサージ980 宿代2450 
夕食310 朝食184

(4日目/170km)
ガソリン512 夕食1030 フェリー12870

(5日目)
有料道路200

(合計)
3万8899円


(服装)
山…カッパ、山用パンツ、ロンT
  (下りはシャツ、休憩中はフリースも)
バイク…カッパ、山用パンツ、ジーパン、
    ロンT、シャツ、フリース



2007年05月05日(土) 九州GWツーリング◆雨のち、心は晴れ pt2

目覚めてすぐに、雨が降ってることに気付いた。
それぐらい、ひどい雨。

ひとまず食堂で朝ご飯を食べる。
テレビではちょうどNHKの天気予報がやっていた。
部屋にいる人みんなが、テレビに釘付け。
予報では、午前も午後も、なんと降水確率100%!
その場にいる全員から、思わず溜め息が漏れる。
しかも、アメダスのレーダーによると、
阿蘇を中心に大雨が降っているようだ。
苦笑いするしかない。

当初の予定では、
今日は阿蘇山に登って高千穂まで行くことにしていたが、
阿蘇ユース連泊に予定変更。
そんでもって、阿蘇山は行けるとこまで行こーっと。
一応、ロープウェーがあるから、
多少の雨ならなんとかなるかと。
そうでなくても、ロープウェーの近くはミヤマキリシマの群生地で
5月にかけてがピークらしい。
まあ、それだけでも楽しめたらいいかな。

昨晩仲良くなった人を見送った後、
身軽な荷物で僕も出発。
さっきまで土砂降りだったのに、
今は思ったよりひどくない。
ロープウェーの駐車場に着く頃には、雨はやんでいた!

とは言っても、今日の天気予報からみれば
またすぐに降り出すのは明らか。
どうしようかな。
この期に及んでも迷っていると、
駐車場の警備員の人が話しかけてきた。
「山登るの? さっき2人組が登ってったよ」

この一言で心が決まった。登ってる人もいることだし、
雨がやんでるうちに、行けるとこまで行ってみよう!

自称アルピニストとしてロープウェーは使わず、
意気揚々と仙酔尾根を登り始める。
すると、どんどん霧が晴れてきて下方の景色がよ〜く見える。
眼下には水をたたえた田んぼが広がり、
キラキラ輝いてとてもきれい。
風もそよいでむちゃくちゃ気持ちいい!

雨はいっこうに降る気配がないし、景色がいいし、
信じられない、ツイてるとしか思えない。
登りながら次第に、今日の天気に興奮してきた。
その後も快調に登り続け、無事に最高峰に到達!

山頂からも視界は良好。遠くには草千里ヶ浜も見えた。
ちょうど他の登山客とも鉢合わせたが、
みんな今日の天気について、
「すごいですねぇ。信じられない」を繰り返していた。
ダメもとでここまで来ただけに感無量。

僕は今日、この日の山登りを、
恥ずかしげもなく“奇跡の登山”と名付けたい。
青空も太陽も見られなかったけど、
それぐらい、今日の天気には恵まれた。
朝の土砂降りと、絶望的な天気予報をはね除けて
よくここまでもったものだ。

山頂で昼食をすませて、別ルートで下山する。
途中、噴火口も見えた。
久しぶりに見たけど、迫力満点だね。
画材を取り出してお絵描きタイム!
気持ちよく描いてると、5分ほどで雨がぽつぽつ・・・
あー、天気もここまでがんばってくれたのに
ついに降り出したかー。
ていうか、なんで描き始めてすぐに雨が降るのさぁ。

カッパを着込んで、そそくさと下る。
休憩を兼ねてロープウェーの頂上駅に寄ったら
ちょうど吉本新喜劇が放映されてたので、
思わず30分ほど見入ってしまう。
いやいや、旅先で見なくてもと思いつつ、
ついつい一人で和んでしまったよ。

それでも途中で切り上げ、
引き続きロープウェーを使わずに最後まで下る。
充実した登山だった!!


いったんバイクにまたがり、草千里ヶ浜に向かう。
青々とした草を期待していたが、思ったより春景色。
雨が降ってたし、駐車場はお金かかるしで、素通りしちゃった。

いい時間になってきたので、次は温泉に入りに行くことにする。
阿蘇白水温泉ってとこ。
以前、同じく阿蘇の赤水温泉にも浸かったことがあり、
前々から気になってたのだ。
ここに行けば一応、阿蘇の紅白を制覇したことになる!

阿蘇白水温泉は、特にこれがすごいとかってのはなかったが、
水風呂があるのがうれしかった。
最近、水風呂というか、温冷浴にハマってるんで。
また、施設内にはクイックマッサージもあり、
時間もあったので、試してみた。
少し前から肩コリがひどくてね。。。
10分だけだったけど、肩が軽くなったよ!

ところで、ここ白水村は、湧水で有名な場所らしい。
帰路の途中、何ヵ所も湧水地を見かけ、試しに僕も汲んでみた。
あと、もうじき日本一長い駅名に返り咲くことになってる
「南阿蘇水の生まれる里 白水高原駅」(←22文字)にも寄った。
ログハウス風の待合所がある無人駅で、
誰もいなくてひっそりした感じ。
まだ「日本一」との看板もないし、少々味気なかったよ。

なんやかんやと、今日も“阿蘇”を満喫して宿に戻った。

思えば、僕が阿蘇に来るのは4回目。
これまでは、修学旅行、サークルの合宿、仕事の出張と
たまたま来てただけに過ぎなかったのだが、
今回何かに惹かれて、初めて自分の意志で阿蘇を選んだ。

今、自分がとても阿蘇を気に入っていることを感じている。
阿蘇の山容と周辺のロケーションがなんとも居心地がいい。
分かってもらえるか分からないが、
八ヶ岳と同じ雰囲気がある。

あちこち旅してても、
本当に好きな場所ってそうあるものではないが、
阿蘇は胸を張って「好き」って言える、そんな場所。
今日は、いっぱいの思い出をありがとう!



2007年05月04日(金) 九州GWツーリング◆雨のち、心は晴れ pt1

昨日の18時50分に南港を出発したフェリーは、
約11時間かけて、無事、大分の別府港に着いた。
上空は曇り空。天気予報によれば午前中には雨が降り出すのだとか。
明日も、明後日も、今のところ雨の予報。
毎日60〜80%の降水確率。
今回の旅は、どうあがいても雨からは逃れられないようだ。

荷物をザックカバーで包んで防水対策はバッチリ。
フェリーのゲートが開いたのと同時に、
アクセルを全開に回して飛び出した。


最初に目指すのは久住山。
途中、湯布院のコンビニでご飯を食べてから長者原へ向かう。
実は今回のツーリングでは、
長者原を北から南へ抜けるコースだけは譲れなかった。
ここは目の前に九重連山をドカンと望む、一直線の快走路。
以前、南から自転車で走り抜けたことがあったが、
下りながら後ろを振り返った瞬間、
圧倒的な山容に思わず息を呑んだのを
昨日のことのように覚えている。
その頃からいつか逆ルートで来たいと思っていた。
実際のところ、想像以上に道は気持ちいいし、
久しぶりに眺める九重連山にテンション上がりまくり!
雨が降る前に走ることができてよかった。

ひとまず牧の戸峠にバイクを止めて、頂上を目指す。
霧がひどく、雨もぽつぽつ降り出してきたが、なんなく登頂。
時間もたっぷりあったのでのんびりしたいところだったが、
雨がやみそうになかったので、そそくさと下山する。

駐車場に戻る頃には、雨が本降りになっていた。
ご飯を作る気分ではなかったので、
雨宿りがてら、レストハウスで肉うどんとご飯を食べる。
たいして期待していなかったが、
雨による体の冷えや、登頂後の疲労、空腹感もあって、
むちゃくちゃおいしく感じられた!
うー、これも雨のおかげか。
調子に乗って、ソフトクリームも注文。
これがまた、絶品!
久しぶりにこんなおいしいソフトクリームを食べた。


その後もしばらく待ったが、雨はまったくやむ気配を見せない。
雨の中を走るのは気にしてないけど、
濡れた体でキャンプするのはしんどいな。
しかも、今回は新調したテントのデビュー戦になる予定だし!
そう思って、どこかに泊まることを決断する。
GWだけに、見つからないかもとの不安がよぎるが、
2ヵ所目に電話した阿蘇YHが空いてるとのこと。
安心して出発する。
泊まる場所が確保された旅は、気が楽だ。

ひとまず、やまなみハイウェイを南に向かって走る。
本来なら見渡す限りの草原が広がっているはずなのだが、
霧のため視界は5mほど。
道の脇に緑の草がわずかに見えるだけ。
それでも、過去の記憶を頼りに
なんとなく晴れた日の風景が想像できて
気持ちよく走ることができた。雨もいったんやんだみたいだし。

大観峰まで来たものの、
宿のチェックインまで時間があるようなので、
温泉に行くことにする。
この辺りだったら黒川温泉が全国的に有名だが、
僕はあまり好きではないので、満願寺温泉を目指す。

ここの温泉は、以前にもサークルの合宿で来たことがあり、
密かなお気に入り。
川沿いに湯が湧き出ていて、
地元の人が川の脇で野菜を洗ったり洗濯をしたりするような
生活感溢れた温泉地。

露天風呂はその洗い場の隣にあり、
川を挟んだ道路から丸見え!
一人で浸かるのはちょっとだけ恥ずかしかったが、
体が温まって気持ちよかった。

風呂上がりに、昔泊まった旅館に行ってみた。
当時、サークルのみんなで色紙を書いていて、
それを見たかったのだ。
玄関で声をかけると高校生くらいの女の子が出てきたが、
事情を説明すると快く見せてくれた。
しかし、僕らが書いたものが見当たらない。
僕らの2年前に先輩が書いたのは飾ってあるのだけど。。。
尋ねてみると、「色紙がたまってるから
早く飾ろうとは思ってる」とのこと。
・・・もう7年経ってるんですけど!(笑)


まぁ、そんないろいろなことがあった後、無事に宿に到着。
昔ながらの、典型的なユースホステルだった。
しかも、ペアレントさんが元気のいいおばあちゃんで強烈。
そんでもって、ユース会員じゃなくても2450円と安い!

食料は持ってたけど、せっかくだしスーパーで買い出し。
からし入りのナスの天ぷらを買ってみたけど、
熊本ならではなのかな。
宿に戻って、キッチンで食事の準備。
ガスコンロがあったので使おうとしたら、火がつかない。
不思議に思ってガスのホースを辿ってみると
“瓦斯自動販売機”と書いてある変な機械につながっていた。
「!?」
どういうことなのか頭を高速回転させて、
ようやく“瓦斯”が“ガス”の漢字であることを思い出した。
「ガスの自動販売機」なんて初めてみたよ。

食堂では、チェックイン時に見かけた女性と、
同部屋の男性ら3、4人が話をしていて
せっかくなので、仲間に入れてもらう。
旅の情報交換に始まり、いろんな話題で盛り上がり
むちゃくちゃおもしろかった。
初めて会ったとは思えないほどボケとツッコミが見事!
みんな一人旅で、こうした語らいがとても楽しいし、うれしい。
僕も雨が降らなければ、ここには来てなかった。
今日が雨でよかった。本当によかった。

いつまでも話していたかったが、
消灯時間になったので名残惜しくも解散。

部屋に戻った時に、再び雨が降っていることに気付いた。
しかも土砂降り。遠くで雷鳴も聞こえていた。
語らいの余韻から一瞬だけ現実に引き戻されたが、
明日も雨なのは天気予報で分かっていたし、
あまり気にならなかった。
それよりも、雨でも旅は楽しいものだと、
今さらながらに思ったし、
雨だからこそのおもしろさを今日一日で感じていた。

明日はどんな一日になるだろう。
雨の音を聞きながらも、
ベッドの上では不思議と高揚感に満ちていた。


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