だだ争論

だだの日記

2006年08月23日(水) 「星野道夫写真展」の表と裏

3年ぶりに行われている星野道夫の写真展。

先週から梅田大丸で開催されていて、
今日わざわざ会社を半日休んで行ってきた。
写真集で見るのと違って、
巨大パネルで見るのはいいもんだよ〜
というのは、表の話。

実は、会社が休みの日ではなく平日に行ったのは、
大学の先輩に誘われたから。
先輩だけでなくその同僚の方も一緒だった。
星野道夫ファンだとか。

先月くらいからこの日を心待ちにしてた。
(ホントを言うと、4月からかな)
当初は20日を予定してたのだが、
その日僕が社員旅行のためどうしても無理で、
今日という平日に設定せざるを得なかったのだ。
ちょうど仕事の谷間で、会社を抜けても支障のない日だったのが幸い。

こうなると、僕にとっての今日のメインイベントは
写真展ではなくなってしまうわけです(笑)

まぁさすがに、わずか2時間半という短い時間で
好きとか嫌いとかの判断は出せないけど、
率直に言って、好印象を受けた。
もっと話をしてみたいと思う。

先輩がわざわざ僕を選んで紹介してくれただけあって、
気が合いそうな予感がする。

相手も僕のことを好印象に感じてくれたそうだ。
とはいえ向こうも僕と同じように好きとか嫌いのレベルではないはずだから、
ひとまずは、もうちょっと仲良くなりたい。
そこから先は、今後のアプローチ次第か。。。
この手の経験が少ないだけに、今、どうしたらいいのか頭を悩ませている。
長年恋愛プロデューサーを務めてきたアウトドアショップ店員も、
自身の結婚準備で忙しいみたいだし。


ただ、一つ気がかりなのが、相手がB型だという事実。
現時点でもB型ぽい雰囲気を感じる。
自分にとっては鬼門。
なんか、これから一喜一憂しそうならやだな。
A型あたりだったら、憂いはないのに。
でも、今気付いたが、今まで告白した相手ってすべてB型だな。
うーん、うーん。

ちなみに、ゲンかつぎとして、
今日は青いハンカチを持っていった(笑)
通常は、季節を問わずタオルをカバンの中に入れて
汗をかいたら、ぐわぁさーと思い切り顔を拭いてるが、
これからはハンカチ王子で行く。
と、思ってたけど、建物内は冷房が効いててまったく出番がなかった。


なにはともあれ、僕ががんばらないと始まらないから、
がんばらなくちゃ。



2006年08月22日(火) 真夏のミステリー

先日書いた対談で、デス電の竹内氏がおすすめしてた本
我孫子武丸『殺戮にいたる病』(講談社文庫)を読む。
ミステリーを読むのは久しぶり。

最初、何がおもしろいのかよく分からず、
たんたんとページをめくっていたのだが、
最後の最後でやられた。
あっけにとられて、しばらく呆然としてしまったほど。
本を読んでこんな経験は初めてだ。

グロテスクなシーンも多く好きなタイプの本ではないけれど、
悔しいけど…、よかった。



2006年08月21日(月) 伊勢神宮参拝に思う

仕事絡みで三重県・鳥羽市にお出かけ。
その帰りに伊勢神宮に寄ってきた。

かつて大学のサークル行事で近くを通り、
鳥居の前で集合写真を撮った思い出があるが、
その時は時間がなく、参拝は断念。
今日は6年越しの思いが果たされた感じだ。

大きな木々が林立し、明治神宮と同じような雰囲気だった。

で、参道を歩きながら一つ思い出したのが、
歴代の総理が正月に参拝に訪れてること。
先日、小泉首相が靖国神社を参拝して
賛否両論を巻き起こしたばかりだったが、
伊勢神宮に関して、
政教分離の議論を目にした記憶がないのはなぜだろうか?

僕の意見として、総理の靖国神社参拝は、
個人的に行きたいから行っているだけで、
つまり、公務で行ってるわけではないから問題ないとの認識だが
(たとえ、「内閣総理大臣」と記帳しても)、
伊勢神宮は、毎年1月4日という決まった日に、
歴代の総理が、数人の大臣と訪れてるわけだから、
「政府の仕事として行ってる」と言われても仕方ないのでは。


まあ、最近では、マスコミ各社が
自社に都合のいい出来事を取り上げてああだこうだと言うのに、
辟易としている。
先月だったか、昭和天皇がA級戦犯合祀に不快感の報道で、
「言葉を重く受け止めるべし」と社説に書いた新聞社があったが、
その新聞社は今年初め、
「皇族は国政には関われないから、政治発言は控えるよう」と
論じていたばかり。
予想していたが、手の平を返したような社説に
笑わずにはいられなかった。

あと、マスコミが、
靖国問題を時期総裁選の争点にしたがってる
雰囲気も気になるところ。


中国に関して言うと、
江沢民が国家主席在任当時の会議で
「日本に対しては、歴史問題を永遠に言い続けなればならない」
と指示していたことが明らかになったばかり。
譲歩しようが、謝罪しようが、イチャモンつけてくるのは明白。
チベット問題とか、国内に多数抱える問題を棚に上げておきながら
日本に対しては、軍国主義の復活とか言ってくる
その神経が理解できません。

以上、今日の多事争論でした。



2006年08月15日(火) 南アルプス最深部を駆け抜けろ! pt5

最終日。
名残惜しいが山を下りる日だ。

帰りのバスの本数があまりなく、
中途半端に待ち時間があるのもイヤだったので、
早めに出発。たぶん5時前後。
4時間20分の行程で余裕のはずだったが、
昨日からの膝の痛みがピークで思うように歩けず。

途中で抜いていった人が「テーピングしましょうか」と
言ってくれたのがうれしかった。
困っている人を助けようという親切心と、
困っている人を助けられる知識や経験を、
見習いたいと思った。
使う使わないを別にして、次回からはテーピング必携やね。

結局、あと数時間だからと断ってしまったのだが、
傷みがさらにひどくなり、木を杖にしながらとぼとぼ歩いて
なんとか登山口まで辿り着いた。

あとで下山の記念写真を撮ろうと思っていたけど、
予定よりバスが早く通りがかったので撮れずじまい。
聞けば、お盆なので増発してるのだとか。

いったん椹島に戻り、朝から生ビールで乾杯した後に、バスに乗り込む。
かなりの人数がバス待ちしていて、ゆっくり下山してたら
相当遅い時間まで待たされたっぽい。
バスを待ってる人たちの中には、山歩き中に見かけた人もちらほらいて
勝手に親近感を持つ。

さて、後は帰宅するだけなのだが、時間に余裕があり、
行きと同じルートを行くのもおもしろみに欠けると思ったので、
井川駅で一人だけ下車し、大井川鉄道に乗り換える。
井川線はひたすら山中と渓谷沿いを走る、まさに観光鉄道。
吊り橋を渡る鹿の親子を間近に眺められたりして意外と楽しい。
大井川本線は映画「少年時代」のロケ地にもなっていて、
昭和の田園をイメージさせる風景が目の前に広がりノスタルジック!
ダイヤの関係でSLに乗れなかったのが残念。

列車が終点に近づくにつれて日常に戻るのが寂しかった。


そして、掛川駅前の和民でがっつり飲み食いした後
(一人の場合、料理は単品3皿で限界)、
新幹線で帰宅

生ビール ¥600
バス(畑薙ダム→井川駅)¥1500
トマトとトウモロコシ ¥350
山菜天ぷらそば ¥750
大井川鉄道(井川→金谷)¥3090
JR(金谷→新大阪) ¥9760
地下鉄(新大阪→自宅) ¥270


<今回の総括>
・静岡駅からバスで4、5時間。こんな山奥を4日間歩き続けたのに
 ずっと静岡市葵区だった。
 静岡市どれだけ広いねん!と突っ込まずにはいられない。
 しかも、合併で広くなったわけじゃないし。
・山ではなぜかご飯がうまく炊けない。
 しかも、ボンカレーとかおかずは安物。
 ご飯を食べる時のワクワク感がまったくなく、
 まずいご飯を食べるのがストレスだった。
 次からはアルファ米を使い、その分おかずを充実させようかと本格的に検討。
 山でもちゃんとしたものを調理するカップルや夫婦がうらやましかった。
・iPodは電池での充電ができないのでアウトドアに不向き。
 せっかく軽量なのに。



<荷物一覧>
テント、シュラフ、銀マット
カッパ、服(Tシャツ×2、長袖Tシャツ×1、
長ズボン×1、短パン×1、下着×3、靴下×3、
タオル×3、帽子、軍手)
ガス、コンロ、食料、お菓子(ガーナチョコ、ヨーグレット、
オールレーズン、チョコチップスナックパン、キャラメル)
薬、2lペットボトル、ヘッドライト、アーミーナイフ、本
iPod、マップ、カメラ、トイレットペーパー、ゴミ袋

※歩き中はロンTと長ズボンがベスト。
  半袖とか短パンはほぼ下界用



2006年08月14日(月) 南アルプス最深部を駆け抜けろ! pt4

5時30分出発。
聖岳を目指す。

今日も天気がよく、
休憩した兎岳では北&中央アルプスが望めた。
特に、北アルプスの方は、けっこう距離があるにも関わらず
まさに壁のように聳え立っていた。
そして、別の方向に目を向ければしらびそ峠&ハイランドしらびそが見えた。
GWに目指そうと決意した場所に今こうして立ち、
逆側からそこを見ているというのは感無量以外の何ものでもない。

ちなみに、この兎岳からは 聖岳が崖のように見えた。
しかも、登るためにはいったん下らなくてはいけない。
ちょっと気持ちが萎えて腰が重かった。

それでも、なんとか完登。
今回3つ目の百名山。そして日本最南の3000m峰だ。
このあたりから膝の痛みが気になりだし、
下りで負担がかからないように慎重に歩く。

13時45分、聖平小屋到着

キャンプ代を払おうと受付を待っていると
最初にお茶と手作りクッキーのおもてなし。
山小屋で初めての経験だったので、そういった配慮がうれしかった
(ちなみに、聖平小屋は東海フォレストの管轄ではない)

僕がテントを張っていると、
すぐ横の人が、テントを張ったままどこかに出発するところだった。
戻ってきた時に尋ねたら聖岳まで往復してきたとか。
いくら身軽とはいえ、すごいね。

この日くらいからキャンプ場でビールを飲むのが当たり前になってきた。
とりあえず暇だし、出費が全然ないので多少高くてもいいかなと思えてくる。
しかも周りの人、ほとんど中高年なのだが、のビール率が圧倒的に高し!
まぁ、需要があるから供給があるわけで、
こういった中高年の方々のおかげで、
登山業界が支えられているんだなとしみじみ感じた。
山登り人口が増えることで、ルートも整備されモノも安くなり、
結果的に若者も恩恵を受けることに。
お金持ってる中高年をうらやましく思いながら、感謝。

で、ビールを飲んで、音楽を聴いて、
本を読んでと贅沢な時間を過ごしているうちに、一日が終了。

キャンプ場 ¥500
缶ビール ¥600



2006年08月13日(日) 南アルプス最深部を駆け抜けろ! pt3

3時起床。
4時5分出発。

コースタイムによれば、今日の工程は10時間50分。
今までの山歩きでの最長記録となる。
最後までどうしようか迷っていたが、
エスケープルートも綿密に考えていたので、ひとまずがんばってみる。

第一関門は荒川岳。
目指す途中で御来光を拝む。
風が強く大変ではあったが、
ゴツゴツした岩場に咲くチシマキキョウが見事!
こんなところでも懸命に咲こうとするんだね、となんか励まされた。

頂上はガスってたので早めに切り上げたが、
写真を撮ってもらった東京の方と、
宮崎から来たご老人と情報交換して
なんとなく一緒に歩き始める。
結局この日は最後まで一緒で、
名前も連絡先も聞かなかったが、
こういう一期一会の出会いがうれしい。

赤石岳にも無事到達。
けっこういいペースで歩いてたので頂上で昼寝をする余裕もあったけど、
昨日のような夕立がきてはかなわないと思い、
30分ほどで切り上げる。

下りながらふと後ろを振り返ると、
赤石岳の赤い岩肌と青空とのコントラストに心奪われた。
進行方向には明日登る聖岳も見え、
充実した山登りができていることに誇らしい気分だった。

14時45分、百間洞山の家に到着。
確かに疲れた一日だったが、
たっぷり取った休憩&昼食時間を入れても、
コースタイムよりだいぶ短い。
僕ががんばったからなのか、マップが間違ってるのか。

それはさておき、ここ、百間洞は深い谷に位置し、ぽつんと小屋が佇んでいる。
脇に小川が流れ、一日歩いた体を休めている登山者がちらほら。
僕の持つ桃源郷のイメージにぴったりだ!
高校で習ったいくつかの漢文に桃源郷が出てくるが、
その頃思い描いていた場所そのもの。
いやー、変に感動してしまったよ。

帰りにも東海フォレストのバスを利用するために、
ここではやむを得ず小屋泊まり。
お盆のまっただ中でめっちゃ混んでて、
体を横にするだけのスペースしか確保できなかった。
小屋でゆっくりできるかと思ったけど大間違い。
テントを持ってる人でも小屋を使わざるを得ないので超満員。

東海フォレストのやり方は分からないでもないけど、
もう少しなんとかしてほしい。
素泊まり料金でいいから、テントを張りたかった。

山小屋 ¥1500



2006年08月12日(土) 南アルプス最深部を駆け抜けろ! pt2

5時8分出発。
昨日は天気がよかったのに、今日は曇り空。
時には雨もパラついた(が、木々が傘の役目を果たして被害ゼロ!)。
ま、ずっと森の中を歩く日だったから、
天気の悪さは気にしてなかったけど。

たまに展望のいい場所があり、
これから目指す山が拝めて思わず興奮する。

時間は逐一チェック。
マップのコースタイムとほぼ同じペース(か、休憩を入れると遅れ気味)だ。
一人登山だけに、こういうのに敏感になる。
小屋までまだまだだなあ、と思ってたら
あっけなく着いてしまった。
(今回なぜか、毎日そんな調子だった。
 途中まではコースタイム通りなのに最終的に時間が大きくずれた)

12時8分、千枚小屋到着。

受付には2名並んでいて、
前の人がことごとくビールを買ってたので、自分も思わず購入。
小屋からは富士山も見えて至極の一杯だった。

ほろ酔い気分でうとうと昼寝をしてたら、テントの外は大粒の雨。
すぐ止むだろうと楽観的に構えていたら、徐々に水たまりができて
テントが水没。かなり悲惨な状況だった。

キャンプ場 ¥600
缶ビール(500ml) ¥800



2006年08月11日(金) 南アルプス最深部を駆け抜けろ! pt1

GWのチャリ旅でのこと。
しらびそ峠から見る南アルプスに思わず声を失った。
雪化粧の山々が目の前に広がり、まさに大パノラマ!
その時から、今年の夏は“南”を目指そう、と決めていた。

とはいえ、実際に調べ出すと、なかなか難ルートであることが判明。
アクセスが容易ではないのだ。
まずバスの本数が少ないし、
山小屋が管理するバスにも乗らないとたどりつけない
(しかもその山小屋に宿泊しないといけない)。
登り口に行くだけでも一日がかり!


朝一番の新幹線で静岡駅に降り立ち、
路線バスに3時間30分、
東海フォレストバスに1時間揺られて椹島に到着。
東海フォレストの方は超満員のため補助イスに座った。
おまけに砂利道とあって揺れが激しくかなりグロッキー、
目的地に着いた時は正直ホッとした。

キャンプ場は、サッカー場かと錯覚するほど広々としていて
気持ちのいいスペースだった。
しかも、お風呂にも入れるとあって、なかなかの好環境。
(何もしてないけど)丸一日かけて非日常空間に辿り着けた喜びから
生ビールをゴクリ。
早々とご飯を済ませ、就寝した。

地下鉄(自宅→新大阪)¥270
JR(新大阪→静岡)¥10,070
コンビニ(買い出し)¥210
     〃     ¥640
バス(静岡駅→畑薙ダム)¥3830
バス(東海フォレスト)¥3000
キャンプ場 ¥1000
生ビール ¥600



2006年08月08日(火) 竹内峠

日曜は早朝から、竹内峠を歩いて攻める(日中は暑いので)。
ほどよい運動をこなした後、2ヵ月ぶりの演劇鑑賞に。

巧みな言葉遊びに、映像、ダンスありと
盛りだくさんな内容でおもしろかったが、
話の筋や演出意図がよく分からなかった。

うーん、なんなんだろう、と思っていたが、
このことについて、劇後行なわれた対談に大いに勇気づけられた。

デス電所の竹内氏、シベリア少女鉄道の土屋氏、
少年王者舘の天野氏による
ほとんど鼎談のようなもの(竹内氏は司会役)で、
話の序盤で、土屋氏もこの芝居を半分も理解できなかったと告白。
当の演出家の天野氏も、
本人ですら何を表現したいのか分かってないとのたまわれた。
演出家が分からないからには役者も分かってないはずとのこと。

やっぱりそうか。正直安心した。

まあ、結局、竹内氏も言っていたが、
演劇の枠組みを越えようとするこのような演劇は、
その観客にとって「あり」か「なし」かでないと
答えられないのではなかろうか。
で、その人にとっておもしろいと感じる部分があったら
それで十分なんだと思う。
「おもしろい」に無理に理由を付ける必要はないですよね。

以前は、ストーリーを説明できない(理解できない)演劇を否定してきたが、
最近になって、そういうのもあり、と思うようになってきた。
で、そっちの方がむしろおもしろい作品が多い。

今日はその後押しをされたような気分でうれしくなった。

ちなみに、今日の作品は所要時間110分だったが、
名古屋公演の初日は40分で終わってしまったとか。
演劇では上演期間も手を加え内容が変わることが多いが、
ちょっとやり過ぎ!
でも、そういうむちゃくちゃなところもよい。

にしても、小劇場で4000円のチケットは高い!


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