流天日記
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2005年02月20日(日)

学校内をどれだけ早く移動できるか挑戦したくなり
廊下においてある作業台の上を飛んで移動する。

軽快に飛び回り、忍者気分を味わっていると
足元でべしゃんと音が鳴り
見ると、誰か美術部部員の作品、
出来立ての油絵を踏んでしまった。

しまった!と思い、なんとか足型を消そうとするが
絵具がぐじゃぐじゃに混じってさらにおかしくなるのである。

製作者がそれを見つけて走ってきて
「なにしてるんですか!」と怒鳴るので
「ごめんーーー!」とこちらも怒鳴って忍者飛びで逃げる。
(完)


2005年02月09日(水) 我が名は虹

おばあさんのおうちに
お昼ごはんを御馳走になりに行く

玄関で靴を脱ぎ、奥の間を見ると
おばあさんが静かに正座して
こっちを向いて微笑んでいる
大きなコタツの上にあるおおきな鍋から
もわもわと透明な湯気があがっている
おばあさんの傍に一人の青年がいて
同じくこちらを見てにこにこと笑っている

後ろの窓から昼の陽光が差しこんで
部屋全体がぼうっと白く輝いている
2人の表情はまぶしくてよく見えない
この世のものとは思えない幻想的な雰囲気である
ああ、三途の川は意外とこんなところに。
と思って、私、奥の間につづく廊下を歩き出す

廊下の途中、横脇からビュッと
黒いかたまりが飛び出して私の足元に落ちる
よく見るとこの家で飼っている猫である
黒猫の癖に名前を「にじ」という


2005年02月07日(月) ピンクの脅迫状

友人から
「変な手紙が届いたんだけど・・・ほんと内容意味不明なんだけど。
中にあんたの名前が書いてあったからとりあえず渡すわ」
と、一通の封書をもらう。

開けて見ると

史上最強のチキン女!
U(本名)をいかに苦しめ
死に追いやるか!!


という見出し、その下に、残虐な殺人方法が
新聞の切り貼り文字でびっしりと書かれていた。

見出しは、いわゆるゲバ文字書体で
吐きそうなほどみっちりと刺繍が施されていた。
蛍光ピンクのナイロンコードで。


spacesoda

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