快賊日記「funnyface」

2007年03月30日(金) 母の日

まだもう少し布団に入っていたい早朝。
そんな時間に私は初めての光を受けた。
ゆらゆらと暖かい胸につつまれて
幸せな夢を見ていた私は、少しの肌寒さに
きっと体に似合わない大声をあげたのだろう。
今と違って生まれるまで分からなかったけど、
とても小さかったから確信していたと
永遠の笑顔でその人はいう。
私に全てを与えてくれた人。
寒さに怯えた私に永遠の愛を教えてくれた人。
何年たっても彼女はその日を間違わず、
必ず優しい声を聞かせてくれる。
記憶はなく、想像するだけで精一杯の
遠い過去。それでも簡単にあの日へ心は飛んで、
抱かれた優しい腕を思えば涙が溢れる。
命が始まったあの日。私はただ後悔しない
人生を真っ直ぐに歩くだけ。



2007年03月15日(木) 夢に食われる

せかされるように開くページは、
悩みの深さを物語る。
たどり着いた場所は、少し足りないものの
方が勝ってる。
見えなくなる自分と、ないがしろにする自分。
どちらも手におえなくなり、後は泣けばすむと
誰かに頼る癖が顔を覗かせる。
必死で守り築いて来たものに邪魔をされる、
遠いはかない道のり。
先を見失わない事と、今立っている場所を
放棄しない事は同じだけ難しくて大切だ。
零れ落ちた欠片を拾い上げ、
もう一度パズルを完成に導いていく。
愚かな自分ごと拾い上げて。


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