2011年06月18日(土) |
Midnight Calling |
翌日岡山でのライブのレポートです。 ライブからほぼ1週間がたとうとしているので、細かいことがすでに忘却のかなたへと飛び立とうとしております。 若干抽象的な表現が多いと思いますがお許しを・・・。 では、続きです。
翌日、岡山へ移動。 若干、梅雨らしい天気でほんの少し憂鬱な気分。 でもまあ、湿気が多いとそんな気分になることってあるので、あまり気にしない。
岡山は、私の住んでいる街に比べると大都会なんだけど、足を踏み入れたら不思議にほっとした。 同じ中国地方だからなんだろうか。
同じく遠方からお越しの雄大ファンの方と、早めに落ち合ってお茶をすることにしたのだけど、私の勉強不足でたいしたお店にいけず申し訳なかった。 いろいろ個人的なことを聞いてしまい後で反省。 でも、たくさん新しいことを知ることができて感謝、また新たな方向へ思考が広がりました。
市内電車でライブハウスへ移動。 私はおしゃべりに夢中になっていて乗り過ごしそうになってしまった。 駅からすぐ見えるビルにライブハウスはあった! すでに幾人かのファンの方が並んでいて、昨日会った人や久しぶりに会った人など、なんだか顔を見てほっとしてしまったなあ。 みんなで話していると待ち時間はいつの間にか過ぎていて、開場。
MO:GLA(モグラ)は、ビルの地下にある。 想像していたより広くて、ちょっとしたホールくらい広かった。 ここ最近行った中では一番設備が由緒正しいライブハウスだったなあ。
かなり広いので、席を迷ったけど真正面にステージが見えるほうがいいので、今夜も後ろ目の席に陣取る。 今夜は他に数年ぶりに再会する友人もいて、遅くなるかもいう事だったので、そういう意味でもそのあたりのほうが安心。 その友人は開演時間に無事間に合った。 もっとも、お互い最後にあったときに比べてかなり変わっていたので、気がつくのに少々時間がかかってしまった。 不安にさせてごめんね。
昨日は調子がよかったので、バーボンを2杯。 今夜はちょっとオナカの具合が不安だったのだけど、やっぱりバーボンです。 最近、雄大さんのライブではお酒をどうしてもいただいてしまうのだ。 だっておいしいんだもん。
楽屋へは外から直接いけるようになっているらしく、突然、雄大さんと石井完治さんがステージ後ろからひょっこりと現れてびっくりした。 衣装は昨日と同じ、・・・えっと、洗濯は?・・・ま、いっか。 2人とも昨日同様、いや、それ以上にニコニコ顔だ。 特に完治さんはとってもうれしそう。 それもそのはず、ここ岡山は、完治さんの郷里なのだそうだ。 実は、開演前リハーサルを終えたお2人が出てきたとき、ちょうど入り口近くにあるバス停に、一人の男性が座っておりました。 階段を上がってすぐに、完治さんはびっくりしたように大きな声でその方に話しかけて、握手をしていたのです。 なんと、数十年ぶりに再会した友人の方だったそうで、完治さんはライブが始まってすぐその話題をうれしそうに話し始め、会場のその方と何度かやり取りもしていました。 それがまた楽しいんだよね。
最初に、セットリストは神戸と同じです。 昨日は気がつかなかったいろんなことに気がついて、おおはしゃぎの私。 神戸より広い場所で体を動かしやすかったし、周りは雄大ファンの友人ばかりで気もちょっと大きくなってたかな。 後半に入ってすぐ、私は興奮しすぎて2杯目のバーボンをこぼしちゃったのさ〜。 しかもほとんど飲んでなかったのに・・・^^;
この会場、ものすごく音がよくって、それが気持ちをあおられちゃった理由だと思う。 お2人のノリも前日以上によくって、雄大さんの声の伸びもなんだか鳥肌が立ってしまうほどだった。 よっぱらいは始終うひょ〜状態。
どの曲も昨日よりもたくさんの発見があって、昨日以上にわくわくした。 お2人ともギターフレーズは昨日よりもたくさん弾いていた印象があった。 それはきっと間違いではないはず。 それに昨日以上に楽しそう。 MCはもちろん楽しかったけれど、それ以上に演奏の脂の乗り具合がすごかったっす。
mogla0618-02 雄大さんのギター、いつもより音がクリアーで指使いの繊細な音までよく聴こえていたのだけど、完治さんとの化学反応の賜物っ♪程度に思っていた。 実はお道具がいつもと違っていたのだって。(ん?神戸のときに書きましたか?) 完治さん秘蔵のダイレクトボックスをお借りしていたそうです。 なんでも道具に頼ってはだめとは言いますが、いいお道具はやっぱりいいのですね。 そして、そのおかげで再度確認できた。 雄大さん、ほんっと〜にギターすごいんです! 改めてそう思いました。 雄大さんのギターは大胆でオトコっぽい音という印象だったけど、今回、完治さんとのコンビネーションでは、繊細かつメロディアスでもあることを自覚いたしました。 いつまでも聴いていたい2人のコラボだったのです。
mogla0618-04 ギターの話ばかりで申し訳ないのだけど、完治さんのギターはすごかった! いや、演奏は言うまでもないのだけど、演奏に使っているギターがね、すごかったの。 「風をあつめて」だけで使っていた黒いギター。 昨日は、実を言うと完治さんがあまり見えなかったのだけど、今夜はよく見えてて、その黒いギターのロゴが、Gで始まってるんでえ?と思ったのだ。 な、なんとギブソンでした。 ギブソンといえば、エレキギターのレスポールを思い出す人がいるかもしれないけど、アコースティックギターもいいものがあるのです。 すごく深くて低い感じの音がするんですわ。 雄大さんのギターともちろん違う音ですが、その2本が実にいい響きを生み出していた。 なんと1952年のモデルだって。 それから、ほとんどの曲を演奏していたギターはガットギターで、スチール弦が張ってあるのかと思ったほど、まろやかな音だったのだ。 ガットギターって、もっとぺきぺき乾いた音がする印象があったのだけど、完治さんが弾くと丸くって温かい音になる。 そんでもって今夜の完治さんは、そのガットギターで、CMで演ったというスラッピングギターを披露してくださいました。 ガットでスラッピングって・・・自殺行為です、完治さん^^; 最後に、テレキャスター! これは1985年のモデルだそうな。 もうね、私はね、今回このギターの音にしびれまくりでしたよ。 テレキャスはエレキギターの中で一番好きな音のギターなのでね。 『Yudai』のジャケットで抱えているあのギターがそうだったはず。 色も一緒よん。 同じものではないかもしれないけど。
mogla0618-05今夜、ピアノはローランドの電子ピアノだったかな。 どちらも電気を通すので、遠慮なしでお互いが競演されておりました。 テレキャスは生ピアノより電子ピアノのほうが合うかも、なんてね、素人ながら思ったりもしました。 ピアノのタッチも昨日より強くて、ここ最近のピアノマン鈴木雄大の本領発揮といった感じでしょうか。 お2人とも、リズム感がものすごくよくって、息もピッタリ。 今夜も完治さんは雄大さんを観察しながら、気持ちよさそうにギターを歌わせていた。 雄大さんは、自由にやっているように見えますが、やはり完治さんのギターと演るのが気持ちいいのでしょう。 なんだかピアノのフレーズも伸びやかに聴こえていました。 PAもよかったんでしょうね、きっと。 そのあたりは私はよく分からない・・・。
ライブが終わってから実は一番印象に残っていたのは、石井完治さんが作曲で、近藤ナツコさんが作詞をしデュオで演奏している「あいたくて」という曲。 完治さんがどうしても雄大さんに歌ってほしかったのだそうです。 雄大さんの曲とはメロディーの這わせ方が違います。 なんで、思っても見ない音から歌が始まってちょっとドキッとする。 雄大さんのハイトーンがすばらしく伸びて、切ない歌詞が心に沁みます。 私は昔、音楽の教科書に乗っていた印象派の画「月光」を思い出していた。 あれはドビュッシーの「月光」の紹介ではなかっただろうか・・・記憶があいまいだけど、青白い水面に写る月が描かれていたように思う。 実は、近藤ナツコさんのお名前も知っているだけで、まだ音楽は聴いたことがない。 これを機会に『あいたくて』を取り寄せようと思ったのだけど、通販はないようで・・・11月に完治さんは近藤さんとモグラでライブをされるそうなので、ぜひ時間を作ってやって来たいと思っている。 そのときはぜひ、『あいたくて』持ってきてほしいなあ。 今もですね、頭の中でサビの部分がリフレインしています。
「レイニー・サマー」はぜひラジオで流してほしい! これは、ぜひ広く聴いてもらうべきです〜! オリジナルの雰囲気を残しつつ、アコギ2本でつむがれるフレーズは、切なさ倍増。 そこに雄大さんのハイトーンが乗って、まさに夏の雨を髣髴とさせる。 最後のシャウトでは、オリジナルの頃のフレーズ復活!(だったはず、はず、はず〜!) もうね、鳥肌が立ちましたよ、私はっ!
どれもこれもすばらしかったけど、雄大さんが高校生のときに作ったという「Midnight Calling」のかっこよさがやっぱり飛びぬけてました。 完治さんがイントロのあのギターフレーズを弾いたら、キタ〜っ♪と思わず、椅子の上でピョンと跳ねてしまいました。 おそらくその拍子にバーボンをこぼしたのです・・・キオクハサダカデハナイ。 雄大さんのピアノも好きっ♪っと、今夜は声に出しちゃいそうでした。 リズムにのっておかずなんかもポロッと入っちゃう。 雄大さんはギターもピアノもあんまり体が大きく揺れない印象。 でもほんとは、足をばんばん踏んでリズムをとっていることを私は知っている〜♪ 今夜も楽しそうに足を踏み鳴らしていました。 それを見て私もいっそう楽しくなり・・・その繰り返してライブはあっという間に終わってしまうのだった。
mogla0618-06 アンコールは2曲。 これも昨日と同じ。 昨日とちょっと違うのは、2曲目は自主的にステージに戻ってきてくださったことかな。 SEを流すのがちょっと早すぎましたね。 でも、やはり、雄大さんと完治さんといえば「見上げてごらん夜の星を」は外せませんからね。 2人はちょっとばつが悪そうに準備をしたけれど、いえいえ、みんな聴きたかったのだから、それでいいのだ〜♪
・・・なんか、1日目より興奮気味?なぜ^^;
雄大さん、完治さん、本当に楽しい時間をありがとうございました。 また2人の最強コラボレーションを聴かせてください。 楽しみにしています^^
8月には中野督夫さんとのコラボレーションが! こちらも今から楽しみです^^
>>セットリスト<< 1.風をあつめて(はっぴぃえんど) [A.G]+[A.G] 2.あの日に帰りたい(荒井由実) [P] +[G.G] 3.卒業写真 (荒井由実) [P] +[G.G] 4.Lately(Stevie Wonder) [P] +[G.G] 5.上を向いて歩こう(坂本九) [A.G]+[G.G] 6.Fragile(STING) [A.G]+[G.G] 7.あいたくて(石井完治) [A.G]+[A.G] 8.AKANE・IRO(石井完治) [P] +[G.G] —-休憩—- 9.母の手 [P]+[G.G] 10.レイニー・サマー [A.G]+[G.G] 11.愛の歌 [A.G]+[G.G] 12.Something Never Change [P]+[E.G] 13.Don’t be afraid [P]+[E.G] 14.SomeDance [P]+[E.G] 15.Midnight Calling [P]+[E.G] —-アンコール—- 16.飛び方を忘れた小さな鳥 [P]&[E.G] 17.見上げてごらん夜の星を(坂本九) [A.G]&[A.G]
2011.6.18(土)『鈴木雄大 with 石井完治『母の手』LIVE 2011』(at 岡山 MO:GLA) 「Midnight Calling」 WORDS & MUSIC & PLAY BY 鈴木雄大
先週木曜日、あたふたと仕事を片付けて翌日休みをもらった。 金曜日、ゆっくりと支度をして新幹線に乗って目指したのは神戸。 鈴木雄大さんが、ギター弾きの石井完治さんとともに西にやってくると耳にしたからには、やっぱりいくのだ。
神戸でライブは2度目。 去年の7月だったかな、やっぱり雄大さんのライブを楽しむために訪れたんだったなあ。 神戸自体は4回目なんだけど、未だに中華街でご飯を食べたことはないのだった。 カフェ萬屋宗兵衛はすぐそばにあるってのにね。 まあ、そういうのもありなんではと勝手に思っている。
雄大さんとともにやってくる石井完治さんのことはほとんど知らない。 すごい色っぽいギターを弾く面白いギタリストだという情報だけは風の便りに聞いていた。 ギター弾き鈴木雄大のファンとしては、その化学反応がどんなものかをわくわくしながら待っていた。 完治さんは、パッと見はちょっと怖い感じで、”おおなんかすごそう”という印象。 “すごそう”というのは、ギターがっていう意味だ。 Boogie Houseでお見かけする凄腕のブルースメンにもひけをとらない存在感をかもし出している人。 ちなみに雄大さんは、やわらかな雰囲気を纏いつつもどこか少し浮世離れしてるようで、やわらかいバリアーに包まれているみたい。 つまり、雄大さんもちょっと近寄りがたいなと感じてる。 でも、”心の恩人”とはそのくらいの距離感を保っていたい私なのだった。
久しぶりに会う友人たちと話しに興じていたら、あっという間にお2人がステージに登場していた。 雄大さんはニコニコ笑いながらギターを手に腰掛けて、完治さんはセッティングに余念がなかった。 2人は少し対照的。 雄大さんは楽しげにやってきて、始終ニコニコしながらギターを抱えているけど、完治さんはおしゃべりをしているときと、ギターのセッティングをしているときは若干顔が違っておりました。 さていきなり完治さんは言う。 “今日はトークショーなんですよ。知ってました?” 最初の印象とは違い、完治さんは思いっきりおもろいおじさんだった。 よくもまあ、次から次へと喋れるもんだわ。 しかも、滑らないんだなこれが。
そんな明るく和やかな雰囲気で始まったライブの1曲目は、はっぴぃえんどの「風をあつめて」 ギター2本のイントロが流れ始めた瞬間『風待ちろまん』のジャケットが頭に浮かんでしまった。 なんだかすごくはっぴぃえんどっぽいんです、ギターの音が。 な、なんだこれ〜! いきなり私は心をわしづかみされてしまった。
カフェ萬屋宗兵衛は、若干広くて落ち着いた感じの店構え。 なんだか安心してしまう空間を持っている。 その中で、つむがれる「風をあつめて」がなんてぴったりなんだろう。 歌い始めた雄大さんは、やっぱり雄大さんだったので不思議な気分だったな。 どんな曲でも自分のものに出来てしまう雄大さんは本当の歌うたいだ。 もう長い付き合いになる雄大ファンの友人も同じことを言っていた。
今夜は2部構成。 前半はカバー曲で、後半が雄大さんのオリジナル曲となっていた。 雄大さんはちょっとピアノのほうが多かったかな。 完治さんは雄大さんのオリジナル曲のときはほとんどテレキャスを抱えていた。
カバー曲はセットリストをごらんあれ。 意外な感じなんだけど、雄大さんだったら歌いそうなラインナップ(と感じたのは私だけかな) 「あの日に帰りたい」「卒業写真」は実は超個人的に思い出深い曲。 これは誰にも話したことがなく、これからも話すことはない思い出をつれてくる曲なのだけど、まさかこの曲が選曲されてるとは・・・。 なんともいえない気持ちになってしまった。 とは言うものの、私実は、ユーミンをほとんど聴いたことがないという不届きものなのです。 そんな私が当時ハードローテーションしていた唯一の2曲がこれだった。 ボサノバはだめですよ・・・心ごと持ってかれてしまいますから。 つぶやくように歌う雄大さんのハイトーンは、ユーミンの曲にぴったりだったな。
なんとも優しい時間が流れてゆく。 完治さんの指はとにかくとまることがなく、ずっと何らかのフレーズを弾き続けている。 それが実に多彩だ。 雄大さんの歌に寄り添って聴こえたり、完治さんのギターが歌っているようにソロを弾いたりする。 何より驚いたのは、完治さんはいつだって雄大さんの様子を伺っていた。 雄大さんの次の出方を伺っているように最初は見えたのだけど、多分、完治さんはギターを弾いていてとても気持ちよかったんじゃないだろうかと今は思う。 完治さんは一つ一つの音を大事に弾いている。 優しく弾くときも、強く激しく弾く時もギター自身にはやさしく触れている。 その姿に私は何度も釘付けになってしまった。 対する雄大さんも、なんだか余裕が感じられた。 安心して完治さんのリズムに身を任せていたのかなあ。 声の伸びが、ここ最近聞いた中ではぴか一だったと思うんだよね。 ピアノもギターもいつもより余裕がある感じを受けたのだけど・・・・やはり、完治さんという強力な相棒がいたからなのかな。 後半は多少激しくなるのだけど、それでもライブ全体がゆったりとした雰囲気だった。
カバー曲でもっとも驚き印象に残ったのは「Fragile」 これはSTINGの『Nothing Like The Sun』というアルバムに入っている曲で、私が唯一聴いたことのあるSTINGのアルバムだった。そして、「Fragile」は唯一英語詞を必死で覚えてよく歌っていた曲なんだな。 まあ、そんな私の思い出などどうでもいいのだけど、とにかくSTINGといえばすぐに思い出すほどの代表曲といってもいい。 サビで”星が涙を流しているようだ”というくだりがあるのだけど、いつも涙が落っこちそうになる。 それを雄大さんが目の前で歌っている! おまけに、完治さんのギターときたら、なんてやさしいんだよっ。 ほんとに優しくギター触る人なんだよなあ。 どのカバー曲も2人の曲になってた。 カバーなんだけど、繰り出されるギターのフレーズやピアノのフレーズはやっぱりオリジナルとは似て非なるもの。 なのに、原曲の雰囲気も損なわずに2人の曲になっちゃってた。 すごいわ。
前半が終わって休憩に突入。 同じテーブルの友人たちと今聴いたばかりの曲について興奮しながら喋っていた。 あんまり気持ちいいのでお酒もおいしくて、この日はいつもより多めに飲んでしまったな。
そして後半の始まり。
koube0617-03いつもは最後に歌う「母の手」から。 完治さんのギターがいい感じにいつもと違う雰囲気をかもし出す。 ギター1本入るだけなのに、まるで雰囲気の違う曲に感じた。 おつぎは、雄大さんもギターに持ち替えて、「レイニー・サマー」 これが鳥肌ものだったのだ。
完治さんはボサノバが得意なんだろな。 完治さんのバッキングに雄大さんのソロギターがのる。 なんと言うか・・・雄大さんのギターもいつもと違うんだよ! 音が深いし、プレイになんだか余裕が感じられる・・・いったいなんの化学反応なんだ!? そりゃ、あれだけのギターアクトに乗せて歌うと気持ちがいいだろうなあ。 声の伸びがすごい。 これはぜひ、ラジオで流すべきです!! ・・・おっと、ちょっと興奮してしまったようだ。
さてさて、気を取り直して(?) 後半では意外にアップテンポの曲が続いた。 雄大さんのピアノと完治さんのテレキャスの大競演。 テレキャスですよ! エレキギターの中では一番好きな音を出すテレキャス! なんてうれしいんでしょ〜♪ とにかく、雄大さんと完治さんのリズム感がものすごくよいので、ギターとピアノだけなのにノリがよくって、いつものように座席で挙動不審タ〜イム。 すばらしいリズムに、体の揺れが止まりません。 それは「Something Never Change」から「Midnight Calling」間で続いたのだった。 「Some Dance」では、な、なんと完治さん! テレキャスで、スラッピング奏法なんか始めちゃった。 スラッピングはベースのものだと思い込んでいたので、ギターのスラッピングを目の当たりにしてものすごいカルチャーショックを受けた。 なんというか、自分の中にある”ものさし”の短さをまたまた感じた瞬間だった。 こりゃ、ギター弾きの友人たちにぜひ伝えなくちゃ〜とまで思ってしまった。 完治さんのスラッピングギターは、YOUTUBEにて聴くことができるので、ぜひ体験してほしいなあ。
koube0617-04後半ピアノの多かった雄大さん。 今夜の彼は、ピアノマンだったなあ。 軽くタッチを繰り返しているような印象で、かる〜く演奏していたように見えた。 とにかく楽しそう。 「Midnight Calling」のテレキャスの音が、頭から離れません〜! ころっころキラキラ音にピアノのマルッとした音が絡んで、なんともはねたリズムになるのだ。 も〜耳が喜ぶ喜ぶ♪
そしてあっという間にアンコール。 いっちばん最後の「見上げてごらん夜の星を」は、Ustreamで公開されていたんだけど、今はどうなったかな。 彼らの「見上げてごらん夜の星を」は、若干ミディアムテンポで楽しい感じなんだよね。 一番最後がこの曲でなんだか幸せな気分だった。
ライブの時間はあっという間の出来事で、今思い出しても夢だったのかなあと思ったりする。 しかし、頭の中には時々この日聴いた雄大さんの歌や完治さんのギターなんかがパッと思い出されるから、きっと夢ではなかったんだろう。
雄大さん、完治さん、とても優しくて楽しい時間をありがとうございました。
>>セットリスト<< 1.風をあつめて(はっぴぃえんど) [A.G]+[A.G] 2.あの日に帰りたい(荒井由実) [P] +[G.G] 3.卒業写真 (荒井由実) [P] +[G.G] 4.Lately(Stevie Wonder) [P] +[G.G] 5.上を向いて歩こう(坂本九) [A.G]+[G.G] 6.Fragile(STING) [A.G]+[G.G] 7.あいたくて(石井完治) [A.G]+[A.G] 8.AKANE・IRO(石井完治) [P] +[G.G] —-休憩—- 9.母の手 [P]+[G.G] 10.レイニー・サマー [A.G]+[G.G] 11.愛の歌 [A.G]+[G.G] 12.Something Never Change [P]+[E.G] 13.Don’t be afraid [P]+[E.G] 14.SomeDance [P]+[E.G] 15.Midnight Calling [P]+[E.G] —-アンコール—- 16.飛び方を忘れた小さな鳥 [P]&[E.G] 17.見上げてごらん夜の星を(坂本九) [A.G]&[A.G]
雄大さんの声でこの曲を聴くと、本当に元気になれる。 だから今回のタイトルは「上を向いて歩こう」なのです^^
2011.6.17(金)『鈴木雄大 with 石井完治『母の手』LIVE 2011』(at 神戸 カフェ萬屋宗兵衛) 「上を向いて歩こう」 WORDS BY 永六輔、MUSIC BY 中村八大、PLAY BY 鈴木雄大(オリジナルは坂本九)
|