さて、だいぶ日が経ってしまいましたが、2月10日に岡山ルネスホールでのライブのレポートをアップします。
今年最初の鈴木雄大さんのライブ。 ぎりぎりまでどうなるか分からなかったけど、行くことが出来てよかった。
岡山は若干天気が悪かったけど、この時期にしては割りと暖かかった。 会場となるルネスホールは去年も足を運んだので、迷うことなく会場に到着。
ステージは若干ピアノの位置や客席のテーブルといすの配置が変わっていたけど、雰囲気はほとんど同じ。 足を踏み入れると不思議と厳かな気分になる。 開場してすぐに中に入ったので、中はひんやりしていて音がよく通る。 去年とほとんど同じ位置の席について、開演を待った。
時間とともに会場は人で満たされていった。 最初は喋るのも気を使うほど音が響いていた場内は、人のざわめきで満たされて、緊張していた気持ちが少しだけほっとする。 とは言っても、USBのメンバーがステージに現れたらやっぱり緊張するんだけどさ。 どの人のライブに行っても、私は緊張してしまう。 今回はどんなことが起きるんだろうというわくわく感と、ステージ上のミュージシャンと自分の距離を感じて寂しくなる気持ちと・・・いろいろ複雑なのだ。
ルネスホールは広くて、メンバーとの距離は近いけど、彼らをちょっと遠くに感じる。 いつも聴きに行く会場よりもたくさんの人たちが集まっていて、中には彼らの音楽にはじめて触れる人たちもいる。 だからかな、なんとなく私もなんだか他所行きな気持ちになっているのかもしれない。
昨夜は神戸でライブだった。 私はどうしても都合がつかなくて行くことが出来なかった。 いつも会う友人も幾人か集まっていて、盛り上がったという話を昨夜のライブに行った友人から聞いた。 楽しそうなその様子に"私も行きたかったなあ〜"とちょっと寂しかったけれど、こればっかりはしょうがない。 その代わり今夜のライブを思う存分楽しむのだ〜。
やがて小鳥のさえずりと川のせせらぎが聴こえはじめる。 そこにツアータイトルでもある「君のシアワセ」のメロディーがのって来る。 いよいよライブの始まりだ。
そして、メンバーが現れる。 会場は拍手が起こって、ちょっと恥ずかしげに雄大さんがお辞儀をしてピアノの前にスタンバイした。 始まりは若干アップテンポの「YOU CAN MAKE ME HUSTLE」
あれ?なんだか違う〜。 私はのっけからそんなふうに感じた。 もちろん、演奏の細かい部分は毎回違っているんだけど、なんだかとても早いのだ。 早いといってもテンポの問題じゃなくって・・・ハイテンションというのとも違う・・・とにかくなんだか前向きな感じがするのだ。 私はちょっと気持ち的には落ち込み気味だったので、これは私の気分による感じではないと思うんだな。 なんだかすごく雄大さんがまぶしくってしょうがない。
音とか声にものすごい余裕のようなものを感じた。
うわ〜すごい〜
その時点で私はすでに涙が落っこちそうだった。 そんな歌詞じゃなかったはずだけどな〜。 ものすごく泣けてきちゃって・・・前をなかなか向けなかった。
続く「SOMETHING NEVER CHANGE」でもその感じは変わらない。 何が違うんだろう・・・よく分からない。 今回のツアーも雄大さんはほとんどピアノを弾いているので、この曲はギタリスト鈴木雄大を堪能出来る数少ない曲のひとつ。 ギターの音もなんだかいつもと違うような気がする。 なんなんだ〜今日は〜!!
この曲のベースラインがものすごく好きなんだけど、吉池千秋さんのベースはどちらかというとメロディアスな感じで、躍動的なベースラインがなんとなく色っぽく感じる。 生で聴くとちょっとぞくぞくっとする。 そのベースラインが乗っている木村万作さんのドラムスがたたき出すリズムはよどみなく正確で、でも時々"おおっ"と思うようなおかず・・・というより手癖なのかな・・・が入ったりする。 たった3人から繰り出されるサウンドは、単純だけれど厚い。 その音の絡まり具合がなんとも私をぞくぞくさせる。(・・・変な日本語)
今回はのっけからセットリストが変わっていて、なんとなく気分があおられる。 出来れば、席を立ってちょっと体を揺らしながらリズムを取りたいところだけど・・・この会場と席位置では他の人に迷惑にもなるし・・・・もぞもぞしてしまう私だった。
うって変わってスローテンポな「Just Your Life」 なんだかすごくイントロのイメージが変わっているように感じたんだけど、気のせいなんだろうか。 雄大さんのピアノの音の後ろで聴こえる吉池さんのベースと木村さんのドラムスを感じると、なんだか大きな柱時計が目の前にあるような錯覚を受けた。 ゆっくりと大きな振り子が左右に揺れ続け、その向こうから雄大さんの歌声が聞こえる・・・そんな感じがして、一瞬の古いお城の玄関先にたっているような気分になった。
次は、前回のライブではトップで演奏された「君のシアワセ」 この並びはなかなか新鮮だった。 雄大さんの作品の中では新めのこの曲は、割と現実的な気分になる内容で、雄大さんらしくもある。 彼の明るめの声と辛目の歌詞が絶妙な気分を生み出す。
・・・こんな調子で書き続けていると、どんな長いレポートになってしまうんだろう。 それにライブからちょっと日が経ってしまったので、あのときの気持ちが若干忘却の彼方へ飛んでいきかけている^^; 以下は、大雑把なレポートとさせていただきます。
とにかく。この日の鈴木雄大さんは、なんとなくどこか違った。 どこか自信に満ち溢れていて、それが音となって飛び出していた。
あまりMCをしないイメージの雄大さんが、若干饒舌に喋っている姿は、私の見知っている人とはなんだか違う人のようでもあった。
「太陽の匂い」では、地元岡山で活動しているGRACEという4人組コーラスグループの女性人がコーラスで参加。 この曲はいたるところでいろんな人と共演している曲だ。 今回もまた新しいイメージのコーラスで、なんだか面白いなあと感じた。 GRACEの方たちはアンコールでもステージに登場した。
「New World」は、ある日突然、私にとってものすごく意味のある曲になった。 具体的に何かあったわけではないのだけど、ある日突然"降ってきた"のだ。 その数週間後に雄大さんがステージで演奏しているのを聴いたので、ますます私にとっては意味を持つようになった。
そして、この曲が、この日一番、雄大さんをイメージしているように感じた。 私が感じた印象はまさにこの曲の歌詞のようなものだったのかもなあと、今になって思ったりしている。
1月が終わり、もう2月の1週目が終わってしまった。
何もしていないわけではなく、めまぐるしく日々が過ぎてます。 現実世界で は、いろんなことが起きていて私の目の前を過ぎているのだけど、私自身はあまり変化してない。
普通に生活してて、楽しく暮らしてはいます。
でも、ちょっとのつまづきで、あっという間に気持ちが後退し、世界中でたった一人になった気分になってしまう。 そうなると、回り全部が自分に背を向けているような錯覚が生まれて、人とうまく話せなくなってしまう。 そんな私を目の前の人はどう思っているのかなあなんて考えてしまい、また気分は後退する。
・・・そんな繰り返しをしてます。
年末から今日までに音楽は、いくつか目の前を通り過ぎていった。 それらについて、新年の挨拶代わりに書くことにします。
去年は忘れなかったので小田和正さんの『クリスマスの約束』を録画してみた。
小田さんという人は、まったく変わらないなあとその番組見て思った。 私のほうがよっぽど年寄りくさくて、世の中をあきらめてる。 ドキュメンタリーを見ながら、なんだか胸が熱くなった。 ものすごく泥臭いことを小田さんはやってる。 「22'55'」はすごい曲だよ。 子供のような顔で、お礼のメールを書いてる小田さんをちょっとうらやましく思った。
年末、『ジョン・レノン・スーパーライブ2009』があった。 放送は年明けだった。 ベンジー(浅井健一)が出演するというので録画してみた。 キー局の番組なので、TVアナウンサーがライブ前の彼にインタビューをしている映像が流れた。 言葉を捜して答えるベンジーがとても痛々しかった。 ベンジーは「デイ・トリッパー」を演奏した。 選曲が彼らしい。 一人では心細かったのか、SHERBETSのベーシストである仲田さんと一緒に出演していた。 大きな会場に子供のようなベンジーの声が響いて、なんだかちょっと痛かった。
このライブでは、忌野清志郎さんがバーチャル出演した。 過去の出演映像を立体的に流したのだ。 歌ったのは「イマジン」 彼自身の言葉で歌われた。 アコースティックギターをかき鳴らし、歌う姿は圧巻だった。 この日のどの人のライブパフォーマンスも、これにはかなわなかったと思う。 私は彼の音楽にあまり触れてこなかったけど、それでもやっぱりすごい人だと思う。
最近、『オールナイトニッポンGOLD』という番組があることを知った。 22:00〜24:00まで毎日パーソナリティーが変わる。 私は、たまたま月曜日の坂崎幸之助さんと吉田拓郎さんの時と、木曜日の所ジョージさんの時に耳にする機会があって、この2つをとても気に入った。
この間の木曜日に所さんが新しいアルバムに入り損ねたという新曲を1曲だけ流してた。 タイトルは「全身凍らない」 パクってるぽいので、スタッフが入れなかったとしゃべってたんだけど・・・もろパクってた^^; 所ジョージってミュージシャンはすごいわ〜と感心しつつ大笑いで聴いてしまった。 残念ながら、車の中だったので録音は出来なかった。 運良く録音した人が、どこかにアップしてるかも。
そんなこんなで、やっぱり毎日音楽は流れております。
今年も細々とやっていきますので、よろしくお願いします。
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