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セキララな思考。
安井 文
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2009年12月26日(土)
太陽の匂い

今年最後の大移動をして、東京へ鈴木雄大さんのバースデーライブを楽しんできた^^

なんとなく、年の暮れは雄大さんの歌を聴いて元気を貰っておきたいななんて思ったわけです。
これは何とか年中行事にしたいけれど、来年のことを言うと鬼に笑われちゃうね。

東京はものすごく寒いと心配していたのだけど、日中は暖かいくらいでダウンジャケットを着て歩いていると汗ばむくらいだった。
珍道中のいろいろについてはまた別に書く予定。

以下、レポをしたためますが、少々時間が経っているために記憶が欠落していることを先にお断りしておきます^^;
そして、長いので覚悟してくださいませ。



新宿の宿泊ホテルで、いつもの大阪の友人と落ち合う。
今回は名古屋の雄大ファンの方とも初顔合わせの予定で、とにかく遅刻だけはしてはいかん・・・と意気込んでいたのだけど・・・ごめんなさい、結局遅刻の私。

名古屋の方は、想像していた感じと違っていてとても大人なお姉さまって感じだった。
口数少なく控えめな方で、いっしょにいるとなんだか安心してしまい、人見知りなはずの私が、いつもと変わらず(酒も入っていないのに)ハイテンションにしゃべり続けてしまった。

ふわふわ気分のまま2人の後について歩いているうちに高井戸倶楽部までたどり着いた。
時間も早かったので、近くのゴルフ用品店と併設の喫茶店で3人してお茶をする。

暖炉のある小さな喫茶店、大きなガラス窓の外を寒そうに時折人が行き来する。
大阪の友人が言うには、このとき、後でライブに出演するとある人が犬を連れて通り過ぎていたらしい。
私はというと、犬のほうに(!)見覚えがあってそういえば!ということになった。
しかし、コーヒー専門店だというのに3人のうちの誰一人としてコーヒーを注文しなかった^^;
帰りがけにまた来てくださいね・・・と従業員の方に声をかけられ、ハタと気づいたわたしたち3人だったのである。

取り留めのない話をしているうちにあっという間に開場時間がやってきたので、すぐそばにある高井戸倶楽部へ移動すると、すでに何人かの人の列が出来ている。
うわ〜すごいね、と言いつつ私たちもその中にまぎれる。

高井戸倶楽部はちょっとした倉庫のような佇まいで、ここにお店があるなんて知っていないと分からないだろう。
外観はほんとにそっけないのだ。
しかし、入り口を抜けエレベーターで2階に移動すると、広い空間が広がっている。
外観からは想像できない素敵な空間だ。
ステージには大きなクリスマスツリーとちょっと小さめのグランドピアノ。
ギターも用意してある。

大阪の友人のおかげで、最前列のテーブルにつかせていただいた。
3人でじゃんけんして・・・それぞれいすに座る。

まずは、"君のシアワセ"という名のカクテルをみんなでいただく。
焼酎を凍らせたものにグレープフルーツジュースが入ってるそのカクテルは、とても口当たりがよくって・・・うっかり飲みすぎるとあっという間に酔ってしまいそうだった。

おいしい料理に夢中になっているとさらっと雄大さんが登場。
あれれ、いつの間に・・・。

にこにこしながら場内を見回して、お辞儀をしてピアノの前に鎮座。
まずは「クロスビーの囁き」
わお、これはあまり聴いたことがないのでうれしいぞ。
出だしのピアノはちょっと不安定だったのだけど、雄大さんは割りとそんな感じなイメージなので気にせず歌に聴き惚れる。
クリスマスっぽい選曲が続いて、普段あまり聴けない曲だったので得した気分になる。
今年は3回も雄大さんの歌を聴けたな〜いい1年だった・・・と始まってすぐそんなことを考えてしまう。

今夜はゲストが盛りだくさんだということで、早速一人めのゲストである村瀬由衣さんが登場する。
天才トノサマバンドの歌姫である由衣さんだけど、今夜は渋くてキラキラ光るセクシーなドレスで登場。
由衣さんは、目がとてもセクシーだなと思っていて、あとでちょっとだけ話をする時間があったのだけど、その目を見ていたら心の中まで見透かされそうでどきどきしてしまった。

ジャズのスタンダードナンバーを集めたアルバムが出たばかりということだった。
旧知の仲のお二人のライブは、息もぴったりで由衣さんの色っぽい声と雄大さんのやさしくあったかい声が化学反応を起こす。
ちょっとくすぐったいようなセクシーな感じ・・・ちょっとどきどきしていた私なのでした。

ライブ前から、店内をにこにこと見渡していた男性がひとり気になっていた。
由衣さんと雄大さんの演奏中にその人がひょっこりステージに登場し、サックスプレーヤーの武田和大さんというお方だと紹介される。
すごく優しい笑顔のサラリーマン風な方だったので、ミュージシャンだとは思わず・・・ごめんなさい。
でも、年季の入ったアルトサックスからさらっと流れ出た音は人柄を感じさせるやさしく暖かいものだった。
和大さんは、その後ステージにさらっと登場しては素敵な演奏を聴かせてくださった。

由衣さんの「愛してよ」を久しぶりに聴けてうれしかった。
天才トノサマバンドのナンバーの中でも、結構好きなんだなこの曲。
この歌に登場するようなかっこよくてかわいい女性のイメージは由衣さんそのものです。

由衣さんが退場して雄大さんと和大さんで2曲続いたあと、COCORO*COが登場。
雄大さんの話題の中に時々登場するこのグループ名。
私はどんな人たちなのだろうと気になっていた。
4人組の女性コーラスグループでいいのかなあ。
ちゃんとパート別に声の質が違っていて、おおおっかっこいい〜♪と口をあんぐり空けたまま彼女たちの歌を聴いていた。
「おひる」があんなふうになるとは〜♪
化学反応のなせる業だ!
「パワー・オブ・ラブ」かっこよかった。
やんややんやと盛り上がったCOCORO*COとの時間もあっという間に過ぎていった。

それからまた、雄大さんと和大さんが3曲ほど。
ここで心底びっくりしたのは、「INNOCENT」と「僕の力をあげたい」
多分どちらもライブで聴くのは初めてだったと思う。
特に「INNOCENT」はついこの間心情を書き綴ったときにずっと頭の中で流れていた曲だったし、なにより、多分雄大さんの数ある曲の中で一番私が何度も口に出して歌った歌だったので、感無量だった。

この曲のサビの歌詞に何度泣かされたことだろう。
こんな表現が出来る雄大さんはなんてすごい人なんだ・・・と今でも思っている。

去年のバースデイライブでは「Just your life」に泣かされ、今年はこの曲・・・。
アルバム『STREET OF ECHOES』の1曲目と2曲目・・・ほんと、思い出深いんです・・・個人的に。

そして、「僕の力をあげたい」にも何気にお世話になりました。
これもよく声に出して歌ったからねえ。

この2曲は、この1年がんばった私へのプレゼントだ〜と勝手に思うことにしました。
雄大さん、ありがとうございます。

それから、何気に心待ちにしていたブレッド&バターが登場!
このときの雄大さんのなんとうれしそうなこと。
そりゃそうですわ、自分のバースデイライブに大先輩であり、大ファンだというブレッド&バターが来てくれてるなんて・・・自分に置き換えて考えると、そりゃ大騒ぎですわ。
ブレッド&バターのお2人に加えて、雄大さんがコーラスを乗せて・・・そりゃまあ、大変な化学反応を起こしていた。
私は鳥肌が立ってしまったもの!

うわ〜ほんっものっだ〜!

ブレバタのメインボーカルの方は、ラジオなどで聴いたとおりの声で歌ってた。
すごいよね、年を重ねても同じように歌えるって・・・私もそうありたい。
ギターの方は、黙って立っていると普通のおじさんにな感じだけど、ギタープレイはものすごく繊細で・・・美しいギターフレーズを何気ない感じで繰り出していた。
マイクに向かうと恐ろしく渋いかっこいい声で歌っちゃう!!
そのさりげなさったらないね。
そして、このお方こそが喫茶店の前を犬を連れて通り過ぎたのだった。
ライブ後にその犬を抱いていらっしゃった姿を見て、大阪の友人が思い出したのだった。
ひえ〜。

3曲ほど、彼らの曲を一緒に演奏。
私は最後の「湘南ガール」でさらっと雄大さんがスライドギターを弾き始めて、どえらいびっくりした。
再度鳥肌です。

私はギター弾き雄大さんを認識するのが遅かったんだけど、今では彼の華麗なギタープレイがライブで楽しみなのだ。
最近はピアノマンが前面に出ていて・・・雄大さんの曲はピアノが似合う曲も多いから・・・もっとギターが聴きたいなあと実は思っていたので、この日のスライドギターは驚きとともにさすが〜とわくわくしてしまった。
残念ながら、華麗なる指さばきは譜面台で見えなかったんだけどね。
そうそう、この曲では雄大さんの高校時代からの友人だという鳥山雄司さんが飛び入りで参加。
いきなりのビックネームの登場に私もびっくりした。
しかも目の前でその華麗なる指さばきをじっくり堪能できたし・・・ほんと、すごいライブだ〜!!

和大さんは何気にずっとステージにちんまりと立って演奏していた。
おとなしい感じの人なんだけど、なんだかあふれ出るものがあったようで、時々サックスに取り付けられているマイクに向かっていろいろしゃべっていたのが印象的だったな。
楽しそうに演奏する姿が忘れられない。

大盛り上がりの中、ライブはとうとう終盤。
すべてのゲストの方々がもう一度ステージに登場し、おなじみの曲をみんなで熱唱。
でも、パートがきちんと決まっていて、皆さんそれぞれのパートをこなしていらっしゃった。
すごいなあ〜楽しいな〜。

そしていよいよ最後の曲は「太陽の匂い」
この曲で終わりというのがなんとも雄大さんらしいと私は思っちゃった。
なんてことない言葉のならびではあるけど、"太陽の匂い"と最初聞いた時に、うわっやられたと思ったもんです。
そして同時にこれほど簡潔に雄大さんを表現した言葉もないなあと勝手に思っている。
夜出会っても雄大さんは太陽の匂いがするような気がするもんね。

それまで歌える曲はすべて口パクで心の中で一緒に歌っていたけれど、この曲だけは一緒に声を出して歌った。
手も精一杯叩いてね。
そして、あっという間に曲は終わってしまった。

皆さんが引けて、雄大さんもお辞儀をしてステージを去っていったけど、みんなそれで満足するわけがない。
手を叩いて雄大さんを待つ。
ほどなく照れくさそうで、でもうれしそうな雄大さんが再度登場。
今夜の雄大さんは、いつもよりもちょっと口数が多い。
まあ、一人なので進行役もやらなくちゃならなかったんだろうけど、でもとにかく楽しそうでうれしそうで・・・それは十分に伝わってきた。
そして、アンコール、今夜最後の曲は、雄大さんがお母さんを思って作った曲「母の手」
まだCD化されていないこの曲を来年はまずレコーディングしたいと雄大さんは呟いた。
雄大さんの思いが徐々にこもって、声もピアノも音が大きくなっていった。

そして、ライブ終了。

もう一度深々とおじきをして雄大さんはステージを降りた。

雄大さんの歌を聴くと、勇気が出る。
もちろん、次の瞬間にまたへこんだりするけど、でも心の深いところで彼の暖かい声がずっと歌ってくれていて、ひとりだけど、大丈夫だと思えたりするんだな。

雄大さん、それからゲストの皆さん、楽しい時間をどうもありがとうございました。
これを糧にまた日々ちょっとだけシアワセな時間をもてるように楽しんですごします!

>>セットリスト<<
----- 鈴木雄大 -----
1.クロスビーの囁き
2.X'mas Time For Love
3.君のシアワセ
----- 鈴木雄大 with 村瀬由衣 -----
4.Have yourself a merry Christmas
5.真夜中の天使達
6.Smake gets in yourself(+ 武田和大)
7.愛してよ(+ 武田和大)
----- 鈴木雄大 -----
8.愛の唄
9.Only One
-----鈴木雄大 with COCORO*CO-----
10.おひる
11.願い
12.Happy X'mas
13.パワー・オブ・ラブ
14.きよしこの夜
-----鈴木雄大 + 武田和大-----
15.白日夢の街
16.INNOCENT
17.僕の力をあげたい
----- 鈴木雄大 with ブレッド&バター -----
18.あの頃のままで
19.ピンク・シャドウ
20.湘南ガール( + 鳥山雄司)
----- 鈴木雄大 with ALL GUEST + 武田和大 -----
21.飛び方を忘れた小さな鳥
22.太陽の匂い
----- アンコール 鈴木雄大 -----
23.母の手



2009.12.20(日)鈴木雄大's the Twilight before Christmas(at高井戸倶楽部/東京)
「太陽の匂い」
WORDS & MUSIC & PLAY BY 鈴木雄大



2009年12月14日(月)
Sweet Angel

今年最後のSHERBETSライブから、1時間ほど前に帰ってきた。
興奮冷めやらず・・・前後不覚のライブレポ。
この気持ちを忘れたくなくて、すぐに記録記録・・・。



正直、新しいアルバム『MAD DISCO』に乗り切れていなかったので、ライブもほんのちょっと気乗りしていなかった。
少し遅めにフロアに入ってみると、フロアには丸テーブルが4個くらい置いてある。
ベンジーのライブでテーブルがあるなんて初めてだったので、なぜか少しショック。
今回は完全にワンフロアだけになっていて、PA席の左右のスペースも入れなくしてあった。
それも少しショック。
会場にいる人たちは、少しずつ変化していると思う。
いつも見かけている顔だけ知っている人が減っているんだ。
ベンジーのマネをした男の人もかなり減っている。
だけど、年々おしゃれな人が増えている。
ファンの年齢層が新しくなっているんじゃないかな。

徐々に人が多くなってきているけど、やっぱり入りは前回よりも少なく感じた。
なので、思い切ってステージ中央あたりの真ん中あたりまで出てみた。
ベンジーが出てくれば自然に人の列は前に押し出されるので、最前線の一番後ろあたりに陣取れれば、いいなあと思いながら。
そんなことを考えながらSEを聞きながら体を揺らす。

やがて、会場のライトが落とされ、「OVER THE REINBOW」が流れ始める。
そして、ステージ上にベンジーが現れる。

なんだかんだ言っていても、べンジーがステージに登場すると涙が落っこちそうになるんだ。
4月も同じ場所でライブを見たけど、今日のほうが距離としては近かったので、かつて最前列でベンジーのまん前に陣取っていたころのことを少し思い出していた。
こんなにベンジーを近くに見られるのは本当に久しぶり。
5月に東京まで行ったときには、ステージまでの距離が遠く、フロアの波を人事のように見つめていた。
やっぱりいつものライブハウスでベンジーを近くに感じるほうが私はいい。
今年は3回もライブに行ったけど、今日が一番自分では楽しかった。
久しぶりにほぼ至近距離でベンジーを見ながら、踊り狂って・・・頭の中は真っ白。
ちょっとなじめなかった『MAD DISCO』のナンバーも生で聴くとやっぱり違うんだよなあ。

歌いながらギターを弾きながら、ベンジーは何度も会場を見回す。
その姿は何度見てもぞくぞくする。どんなことを思っているんだろう。
今日なんか、5回は目が合った様な気がした。(それは多分、都合のいい思い込みだと思うけどさ。)

なんでだろうね。
ベンジーが目の前でギター弾いている。
この姿を目に焼き付けなくっちゃ。
そう思いながら凝視しようとするんだけど、ギターソロになるとステージ上のベンジーはシルエットになっちゃって、ついつい目を閉じて音を追ってしまう。
その間も頭は振り続けて・・・終わりの頃はふらふら。
こんな風に前後不覚になりながら踊るのも久しぶりで、とても気持ちよかった。
この1年は今日のこの時間のためにあったのではないかと思えるほど、興奮していた。

ベンジーは黒に銀ラメがたくさん入っているシャツをいつものようにほとんどボタンをはずした状態で引っ掛けている感じ。
FUCCIさんはあれっっと思うほどシンプルないでたち。それはそれでかっこいいけどね。
キングはベンジーの後ろで見えなかったので、どんないでたちか分からなかった。
仲田さんはスーツ姿。なんか最近、こぎれいになったと思う。

ステージに近かったためか、音がかなり回っていたような気がする。
今より小さい会場でライブをやってたころのことをまた思い出す。
なんでだろう、今日はそんな気分になる瞬間がとても多かったんだよね。
それも手伝って、なじみの曲が連発される頃にはもうほんと、すべてのことを忘れて踊り狂ってしまった。
ベンジーのギターを聴くと心の中に隠されているものが噴出してくる感じ。
それが何なのかは自分でもよく分からないけどね。

例によって、途中まではセットリストを覚えていたはずなのに、後半のおなじみの曲が連続で演奏される頃には、踊り狂ってすっかり飛んでしまった。
どんな曲をやったかはなんとなく覚えているんだけどなあ。

どの曲だったか忘れたけど、それまでいつものようにぶっちょうずらだったベンジーが急に笑った!
この日初めての笑顔だったから、私は心臓を鷲づかみにされた。
ああ、ベンジーも楽しいんだ・・・そう思うだけで、うれしくなる私っていったい・・・。
仲田さんもFUCCIさんも笑ってる。
それを感じると余計に体が動く私なのだった。

今日はほんとにめちゃくちゃに頭を振って踊っていた。
やっぱり踊りたかったら最前線の一番後ろくらいまでは出なくちゃだめだ・・・と今回学んだので、次回もぜひ前に行こうっと。

アンコール終了後"今度会うときまで風邪ひくなよ!"と言ってベンジーはステージを去った。
うん、ベンジーもね!

■セットリスト(多分・・・順番はめちゃくちゃ)
1. Sweet Angel
2. A GUN
3. High School
4. Fire Bird
5. 50/50
6. KODOU
7. VOODOO DANNCE
8. Under the Bed blues
9. 灰になるまで
10. ヒカリ
11. キャプテンフリー
12. アンドロイドルーシー
13. mrs. Shelly Crown
14. MAD DISCO
15. WAY
16. カミソリソング
17. シェイクシェイクモンキービーチ
18. JJD

--アンコール--
1. Jamaican Dream
2. チャームポイント
3.三輪バギー
4. 小さな花

あまりにライブが楽しかったので、今日はすまいと思っていた出待ちをする。
いつもの出口で待っていたのは10人強。
タクシーに乗り込んで帰っていくので、今日もそこで待っていた。
待っていた人の中で一番乗りのいい若い女の子が、一生懸命エレベーターを伺っていて、メンバーが違うところから出てきたと叫んだ。
私もつられてみんなと走ったんだけど、メンバーはすでに町のほうへかなり歩いていて、私は姿を見送っただけ。
ほかの人は走っていってベンジーに握手をせがんでる。
赤と黒のチェック柄のジャケットを着たベンジーは追っかけてきた人たちと次々握手してる!!
うわ〜すごいわ〜。
私は最初からそんなことをする気がなかったので、追っかけて行った人たちを見てびっくりするとともにみんなに手を伸ばしているベンジーを見て2度びっくり。
でも、なんだかその光景がうれしくて、ひとりニヤニヤしながら現場を後にしたのだった。

楽しかった。本当に楽しかった。
ベンジーありがとう!

2008.12.14(SUN) SHERBETS WATER&OIL TOUR(at広島クラブクワトロ)

「Sweet Angel」
WORDS & MUSIC BY 浅井健一、PLAY BY SHERBETS



2009年12月09日(水)
闇のSL

ほぼ半年振り、山木康世さんが広島にやってきた。
平日だったけど、仕事を途中でほっぱりだして新幹線に飛び乗ってしまった。
5月も雨だったけど、今回もなぜか雨だったなあ。



山木さんの音楽との出会いは、私が大切にしているいくつかの音楽の中でも一番古いものだ。
小学校3年生くらいだったかな。
当時、同居していた叔母からもらったカセットテープがきっかけだった。
それはふきのとうという当時人気のあったフォークデュオの『風街茶房』というアルバムのカセットだった。
このカセットから流れてくる音楽を私はいたく気に入って、今でも全曲そらで歌えるほどに聴き込んだものだった。
そのあたりの話については、かつて書いたので、興味のある方はそちらをご覧ください。

山木さんから生まれる詩やメロディーは、現在までの私の音楽的嗜好やものの見方や感じ方の一番基本となる部分で多大な影響を与えているのは確かで、その後に出会ったどんな音楽も基準は彼の音楽を好きになったときとほぼ変わっていない。
一番純粋で、単純だったころに心地よいと思ったものを今でも心地よく受け入れられる自分でよかったなあと山木さんのライブに行くたびに感じる。

今夜は2部構成だった。
最初、山木さんは紋付を羽織って登場。
その姿がなんとなく粋なんだよなあ。
5本並んだギターの中から12弦ギターを選んで抱える。
今夜1曲目は、ふきのとうのデビュー曲「白い冬」だ。
小学3年生のときにふきのとうの音楽に出会ったとき、3枚目のアルバム『風街茶房』ばかりを聴いていたので、この曲をはじめて聴いたのは意外と遅かった。
切なくて真っ白な歌。
山木さんの味のある声で聴くと、よりいっそうその歌詞が沁みる。

山木さんの冬の歌が続く。
時々ちょっと毒の入ったMCをはさみながら。
私はずっとふきのとうを聴いていながら、ついぞライブに行くことはなかった。
だから、山木さんのライブに初めて行った時、子供のころから聴き続けてきた彼が目の前で歌っていることがしばらく信じられなかったほどだ。
年に2回、広島へ山木さんのギターと歌を聴くために足を運ぶようになった今でも時々そんな気分になる。

そして今回も何度も聴いた『風街茶房』に収録されている「街はひたすら」を聴いていたら、そんな気分になってしまい、ちょっと涙が落っこちそうになった。
まあ、この曲の内容自体がちょっとさびしい内容ではあるけれど・・・。

今回は5本のギターがステージに並べてあり、そのすべてを山木さんは演奏していった。
その中でもドブロと呼ばれるサウンドホールのところがアルミになっているギターの姿が私の目を釘付けにした。

ドブロは近くで見たこともほとんどないし、弾いている人を間近で見たこともなかったので、どんな音で鳴るのだろうと山木さんが手にするのをライブの最中心待ちにしていた。

2部構成の第2部の冒頭で、いよいよ山木さんはドブロを手にした。
演奏されたのはまだ聴いたことのなかった曲で、「闇のSL」というタイトルだった。
まだアルバムにも収録されていない新曲だった。

最初は炭鉱を走る夜汽車の歌かなと思っていたのだけど、終わりのころ真夜中の都会を走るといったような歌詞が聞こえて、「銀河鉄道の夜」みたいだなと思った。
雪の舞う大都会のビルの間を黒い煙を吐き出しながら、蒸気機関車が夜空に上っていくような感じを想像した。
山木さんの指からつむがれるギターの音が、レールの上を走る蒸気機関車の音を連想させたからだろう。

山木さんの歌を聴いていると、その中で描かれる風景が映画の1シーンのように思い浮かぶ。
ありふれた風景だけど、急がし紛れに生きていると見落としてしまう風景だ。
立ち止まってその風景をしばし見つめる・・・山木さんの歌はそんな歌なんだと思う。

山木さんはギター1本に時々ブルースハープを交えながらの弾き語りのスタイル。
彼の指からつむぎだされるスリーフィンガー奏法に毎回私は目が釘付けになる。
聴きなじんだ曲でもその日の気分やノリの違いで少しずつ弾き方が変わるのは当たり前だけど、そのつど驚きをもって耳を傾けてしまうんだよなあ。
PPMやブルーグラスが好きだったという山木さんのギターはたとえばブルースのような泥臭さはないのだけど、どこか大地のぬくもりや風の匂いがするような気がする。

そうそう、第2部では山木さんは真っ赤なトラ柄のジャケットを身にまとって登場した。
来年還暦を迎えるそうで、赤いちゃんちゃんこを着せられるのがいやなので、自分で見つけてきました・・・と粋なことを言う。
これがまた、なんともいえず・・・似合っちゃってるんだなあ。

前半に比べ、後半はちょっと硬派な演奏だったイメージがある。
ギターの演奏の比率が多かったのかな。
山木さんのあまり泥臭くはないけど細かな指使いのギター演奏を十分堪能させてもらった。

もちろん、私は山木さんの歌声も大好きで、ちょっと独特な声が伸びるとき、胸の奥がちょっときゅんとします。
せつなさがよみがえるというかなんというか・・・。

山木さんは決してうまいタイプの歌うたいではない。
むしろ無表情にも聞こえてしまうその歌は、いろんな情景を想像させてくれる。
ギターと歌のバランスがとても絶妙で、その世界に引き込まれちゃうんだな。
このコラムを読んで興味がわいた方は、ぜひ一度お試しあれ。

あっという間に楽しい時間が過ぎてしまい、いつの間にかアンコール。
前回のライブでも披露された「弁慶と義経」
12弦ギターの美しい音色がまるでシタールのように聴こえてとても不思議な感じがする。
実際には浪曲をイメージしているそうだが、使っているギターの音色のせいか一種幻想的だ。
弁慶と義経の五条大橋での出会いを山木さんがとつとつ歌う・・・というか語るに近いかな。
結構長いこの曲は山木さんのギターでよりいっそうスケールの大きい情景を思い起こさせる。
わくわくしながら聴いてしまった。

あっという間の楽しい時間だった。
山木さんのライブでは、最後にいつもちょっとだけ山木さんとお話しをする。
彼と話すとき、なぜか自分が子供になったような気分になってしまい、素直に感じたことが口から出てくる。
なんでだろう不思議だ。

山木さん、楽しい時間をありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております!

>>セットリスト<<
----第1部---
1.白い冬
2.晩秋情景
3.ひとりの冬なら来るな
4.夕暮れの街
5.タイムトラベル
6.でいごの花
7.街はひたすら
8.プラトニック・ランデブー
---第2部---
9.闇のSL
10.泣きたくなった夕暮れ
11.月天心貧しき町を通りけり
12.誰もいないのに
13.なおちゃん
14.メリークリスマス
15.しじみの歌
16.僕らは夜明けを待っている
>>アンコール<<
17.弁慶と義経
18.嶺上開花


YouTube: 嶺上開花 山木康世
2009.12.09(水)「山木康世 Live Library 2009」〜瀬戸内牡蠣の東の天に旭が昇り、嶺の上に花咲く〜 (at 広島ライブ楽座)
「闇のSL」
WORDS & MUSIC & PLAY BY 山木康世