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セキララな思考。
安井 文
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2008年12月29日(月)
恋をしようよ!

さて、雄大さんのライブが終わったら、いそいそと渋谷へ。
あの街はかなり苦手で、迷ったらどうしようと不安だったので、ライブで一緒になった方に途中までご一緒していただいて、あたふたと会場へ。

夕方からは、渋谷のオーチャードホールというところで、ジャズピアニストの松永貴志君のジャズコンサート。
実はこのコンサートには、武田真治君がゲストとして出演することになっている。



武田君のサックスを最後に聴いたのは6年位前の広島であったWEEKEND LOVERSに参加していたLOSALIOSのライブだった。
今でも彼は自分のバンドで活動してはいるのだけど、ジャンル的に踏み込めない方向なのでまだライブに行った事がない。
それでも、週1くらいでフジテレビの「新堂本兄弟」でその音色を聞くことが出来るので、録画して楽しんではいるのだけど。
やっぱり、好きなミュージシャンの音は生で聴きたい。
これを逃すと、今度はいつ聴けるか分からないと思ったし、雄大さんのライブの後だから、ついでに行けるじゃないか・・・・という実に巧妙な言い訳を自分にしてしまった。

オーチャードホールは、HPを見ると、普段はオペラを上演するような上品な舞台らしい。
会場に行ってみると、フロアには広大なクロークがあって、おかげさまで私も荷物を預けることが出来た。
会場内は、思っていたほどステージは広くなかったが、奥行きがありそう。
振り返ってみると3階席まであり、桟敷席もあったように思う。
こんな会場で音楽を聴くのは生まれて初めてだ。
私の席は1階の8列目。
ステージに向かって右端のほう、ピアノは反対側なので、おそらく武田君もあっち側で演奏するんだろうなあ・・・と少し残念。
それでも、肉眼でステージは充分見ることが出来るので、問題はない。
ゲストととして武田君のほかにLAG FAIRが出演することになっている。

松永貴志君は、恥ずかしながら、今回のコンサートの情報を仕入れてから始めて知ったピアニスト。
今年4月に発売されているアルバム『地球は愛で浮かんでいる』を手に入れて聴いていた。
最近はまっている山中千尋さんとはまた違ったタイプのピアノを弾く。
CDだけ聴いていると、よく聴く上品な感じのジャズのイメージがあって、ちょっと面白みにかけるなあと感じていた。
かなり個性的な武田君のサックスとどんな化学反応するんだろうと想像しがたかった。

ところが、ライブでの彼のパフォーマンスは、まるで違う。
CDなんてただのサンプルに過ぎないという感じで、遊ぶ遊ぶ、音で。
それが本当に楽しそうで、松永君って音で遊ぶのが大好きなんだなあと思った。
トリオ形式なので、松永君のほかにウッドベースとドラムスがいる。
2人とも松永君よりはるかに年上だと思われるけど、好き勝手に弾きまくってる松永君にちゃんとついていくのですごいなあと感じた。
ただ、ドラムスの方の音はちょっと私の好みではない感じで、なれるのにちょっと時間がかかった。
あと、私が座っていた席の場所も関係してたと思う。
ドラムスが一番近かったので、おそらく生の音が届いていたのだろう。
ピアノが良く聴こえなくって最初ちょっといらついてしまった。
でも良く考えたら、ピアノってラインで音を拾うのがとても難しいよなあ。

さすがに会場の音はすばらしくよくって、ピアノだけになるとその音のすごさがひしひしと伝わってくる。
彼のような人を天才というのだろうな。
何も言わなければ延々と弾き続けていそうな感じだ。
松永君のオリジナルが3曲くらい続いた後、LAG FAIRが登場。
とたんにステージ上がにぎやかになる。
それまでは、松永君がMCをしてはいるけれど、圧倒的にトリオの音がおおかったので、なんとなく静かな感じがしてた。
LAG FAIRが登場するととにかく複数の人がしゃべるんで、わいわいがやがやな感じになった。
ここで、ベースとドラムスは気がつくと退場していた。
LAG FAIRにはベースとドラムマシーンを担当する人がいるので、必要ないもんね。
わいわいがやがやしゃべった後、LAG FAIRのオリジナル曲をコラボレーション。
これはなかなかリズミカルで楽しい曲だった。
そして、松永君が退場してLAG FAIRだけでクイーンの曲を1曲。
おっくんだけ残って、松永君と2人でコラボ。
これが思いのほか面白かった。なんでも、2人でツアーを最近までやっていたそうだ。
次回そういう情報を仕入れたらぜひ足を運びたいなと思った。

おっ君が退場し、ふたたびトリオで演奏した後、前半が終了。
20分の休憩に入った。

ふたたび松永君を含めたトリオメンバーの登場。
なんと、松永君は衣装換えをしてしていて、ショッキングピンクのジャケット。
実は頭も30分かけて金髪を入れたと話していたな。
20分の休憩の間にピアノの回りにたくさんの小道具が。
後半はこれらの小道具を使ってかなり即興的な演奏が繰り広げられる。
曲の中でメトロノームを鳴らしたり、なんだかよく分からない機械的な音を出すリズムマシーンもどきを使ったり・・・。
他のメンバーはそんな松永君を見つめてタイミングを待っていた(結構長い時間)
彼と一緒にやるのって大変そう・・・。
本人はとても楽しそうだけどね。
そして、武田真治君の登場。
紹介もなしにいきなり演奏が始まる。

武田君参加の演奏曲は3曲。
1曲目はかなりノリのよいテンポのいいかっこいい「The Cats」と紹介された曲。
ジャズトリオとのコンビネーションがばっちり。
最初はよそ行きっぽいすました感じの音で吹いていたけれど、次第に武田君らしい突き抜けた鋭い音になっていったので、にやりとした。
武田君のサックスは年相応の変化を遂げていて、渋いにはまだ少し足りない感じだけど、今の武田君そのものという感じの音。
聴いているだけでワクワクしてくる。
松永くんもトリオ以外のメンバーが入るとより燃えるたちらしく、かなりアグレッシブな演奏になっていた。
次はな、なんと武田君の「恋をしようよ」・・・10数年振り(涙)
もうね、ほんと、この曲が始まってすぐ、行ってよかったと思ったね。
これがまたトリオとのみごとなコラボレーションで、なんとも大人な仕上がり。
オリジナルはビックバンド形式でかなり派手なアレンジだったのだけど、ジャズトリオでのアレンジもオリジナルと遜色なくかっこいい。
今聴いても新しい。メロディーメーカー武田真治を再認識の私。
武田君のサックスは最近かなり音が優しくなったなあと感じていたのだけど、今まさにこの曲にピッタリ。
すごいなあ、やっぱ彼はサックスプレーヤーなんだよ!
トリオとの息はピッタリで、リズム隊とのコミュニケーションもアイコンタクトを取ってばっちりに見えた。
ベースもドラムスも楽しそうで、彼らが2人がしゃべってるときにほほえましそうに見ているのがなんだかうれしかったなあ。
武田君は常にバンドメンバーに目を配っていて、松永くんへの配慮もさりげない。
かっこいい〜!
そしてちょっとびっくりの「愛と死の輪舞」・・・サックスだけかと思いきや歌も!
でも、2か月の長い公演の疲れがはっきりと出ていて正直聴いているのがつらい場面も…。
声が出難そうで…ステージであんなにつらそうな武田君は初めて見た。
プロ意識の強い彼は、どんなになに体調が悪くてもそう見えないように演技する人だからね。
大阪の初日までしっかり喉を休めて欲しい。

心なしか、MCの声もかすれていて、かなり喉が疲れているのが分かった。
見た目もかなりやつれてて・・・。
とにかく、大阪の初日までしっかり休んでよね〜武田君!!

武田君がステージを去る時リズム隊のお二人も拍手で送っていて、なんだかその光景が妙に嬉しかった。

武田君が去った後ふたたびトリオに戻り「新世紀エヴァンゲリオン::残酷な天使のテーゼ」を演奏。
この曲は私が手に入れたアルバムに収録されていて、面白い選曲するなあと思った。
原曲を聞く限り、ジャズには向かないんじゃないかと思ったんだけど、なかなかどうして、これが松永君の手にかかるとしっかりジャスになるんですわ〜♪
ライブでは、さらにアドリブ度がましてすごいことになってた。
最初のイメージはなんだったんだ〜!!(笑)
そしてあっという間にコンサートは終了。

しかし、すぐにアンコールで呼び戻され、本日のゲストも出てきて全員で「メロン」という曲を演奏。
あまりにLAG FAIRのコーラスがはまっていたので、つい彼らの曲かと思っちゃったのだけど、松永君のオリジナルだったらしい。
武田君のサックスもかなりドライブしていて、かっこよかった〜(感涙)

こういうジャズのコンサートにもたまには参加してよ〜と本気で泣きを入れたい私でした。

なにはともあれ、楽しい時間をすごせた。
松永君、トリオの皆さん、LAG FAIR、そして武田君、楽しい時間をありがとう♪

2008.12.28(sun)松永貴志ジャズ・コンサート〜年末のおもちゃ箱〜(at渋谷オーチャードホール)
「恋をしようよ!」
MUSIC BY 武田真治



2008年12月28日(日)
Just Your Life

この年の暮れの忙しい時期ではあるけど、すべてをほっぽりだして東京へ行ってきた。
今一番その音を聴きたいと思っていた2人のミュージシャンが同じ日にライブをするっていうんだもん。
しかもいい具合に昼と夜とで時間が分かれてて、距離的にも30分くらいで移動できる距離なんだもんなあ・・・そりゃ行くでしょ。

ってことで、行ってきました。

まいったなあ、YouTubeで見つけちゃった・・・。ライブで私が泣かされちゃったこの曲を1年間がんばったあなたに・・・。



YouTube: Just your Life / 鈴木雄大 [ Suzuki Yudai ]

※2009.1.6に追記。
黄色の道化師さんよりセットリストをいただいたので、アップっぷ〜♪
記憶はあいまい・・・・^^;



まずは、バースデイ・ランチライブと銘打って自分の誕生日に引っ掛けてライブをしたのは、心の恩人である鈴木雄大氏。
品川にある白いきれいなヨットクラブで、とってもおしゃれで上品な感じの広いフロアでのライブ。
ステージは、川に面したガラスを背にセッティングされている。
ステージには左からキーボード1台、アコースティック(セミアコ?)1本、椅子があってその上にきれいな水色のエレキベース、黒いアコースティックギター1本、もう一つ椅子があって、アップライトベース(ウッドベースのエレキタイプ)1本。
なんだかとってもシンプル。
まずはコースのランチをいただいてから、雄大さんの登場。
白いスーツに黒い開襟シャツ。キーボードの前に陣取った後"鼠先輩みたいでしょ"と自ら言ってました。
雄大さんとともにベーシストの吉池千秋さんが登場して、一番右の椅子に座ってアップライトベースを手にする。
吉池さんはとても恰幅のよい方で、結構自己主張するベースを弾く人かなと思った。顔で弾くのではなく(笑)、音でです。
最初、雄大さんと息があってない感じがしたんだけれど、だんだんと気にならなくなった。
吉池さんは今年から雄大さんのサウンドプロデュースを担当されているらしい。
ぽろぽろっときーボードを弾きながら雄大さんは思いついたまま歌い始める。
おっ即興かな?と思って聴いていたんだけれど、だんだんキーボードもしっかりした音になり、雄大さんの歌もちょっと変わってくる。
サビまでくると、あ、ちゃんと作られてる曲だったんだ・・・と気がついた。
雄大さんは自らくらげと言っている様になんとなくふわふわしたイメージの人。
歌もしゃべりも何気ない感じだけど、歌を聴いているとたくさんの事を心の中に持っている人だなと思う。
このオープニングの曲にも雄大さんの気持ちがなんとなく隠されているのかなと感じた。
次の曲はヨットクラブの雰囲気で選曲したのかなと感じた曲で「モナ・リザ」
うふふ・・・と笑っているような雰囲気でやさしく歌う。聴いていたらなんだか気持ちがふわふわしてきた。

・・・そしてこれ以後、私はセットリストを正確に思い出せないので、思い出すままに書かせてもらうことにします。

クリスマスもいっしょなので「X'mas Time for Love」も演奏。
これは、ライブで聴くのは初めて。
雄大さんの声はとても暖かいので、こういうラブラブ(!)な感じの曲は聴いているとくすぐったい。
でも今日はちょっと違う感じに聴こえる。
"一年中がありふれた奇跡"
そういう感じ方もあり・・・だね、雄大さん!
次の曲は「真夜中にベルが鳴る」だったかな。
ちょっと意外な感じの選曲。これは作詞が吉元由美さんという方。
私は結構好きで、サビの部分のメロディーを聴くと切なくなって涙が落っこちそうになる。
ピアノの伴奏とメロディーが和音で下がっていくところがあって、そこが特にぐっとくるんだな。
"真夜中の電話"は、雄大さんの歌にはよく出てくるなあ・・・そういえば。
1人目のゲスト伊豆田洋之さんが登場。
なんだかとても眠たそう。
雄大さんとの会話もなんだかちぐはぐなんだけど、それはいつものことらしい。
なんだかほほえましい感じ。
伊豆田洋之さんのオリジナル曲を1曲。申し訳ないですが、タイトルは分かりません。
ここで、もうひとりのゲスト、大野真澄さんがバースデイ・ケーキを持って登場。
伊豆田さんの指揮で会場みんなで・・・雄大さんも一緒に「Happy Birthday」を歌ってお祝い。
ケーキのろうそくに火をつけて、雄大さんが吹き消します。
大野さんはそのまますたすたと楽屋に引けてしまい・・・お店の人があたふたとケーキを片付けていたな。
それから、ポール・マッカートニーとスティービー・ワンダーのデュエット曲。これもタイトルが分かりません。
伊豆田さんの声は、ポール・マッカートニーにそっくりだそうで、自分ではそう思っていないとおっしゃっていましたが、雄大さんは食い下がっていました。
来年はIZU-YUをやる・・・と2人は宣言してしまいました。
そして、伊豆田さんはここでお別れ。
和やかなムードの中「飛び方を忘れた小さな鳥」
ミーシャのアルバムのために書かれた曲。
正直に言うと・・・私は雄大さんが歌うほうが好きだったりする。
それから「You Can Make Me HUSTLE」だったかな。
ちょっと懐かしいなあと思ってしまった。
そして、前半終了・・・だったような気がする。

少し休憩を挟んで、後半。
この朝偶然に新幹線で1曲目に聴いた曲が・・・「ある日曜日に遠くから雪が降る」
とても好きな曲で、早朝に乗り込んだ新幹線の窓から見えるまだ靄のかかった街にこの曲が染みとおっていく錯覚を感じたものだから、イントロが流れ始めて息が止まりそうだった。
とても静かなこの曲、今日、聴きながら唐突に"僕"ってもしかして。。。。ということを思った。
いつか機会があったら雄大さんにたずねようかなと思ったので今日、ここに書くのはやめておくことに。
お腹もいっぱいになってそろそろ眠たくなってきたかななんて雄大さんは言いながら、友人に眠れる曲を作ってよと言われて作ったという「SLOW DANCER」
吉池さんも"確かにやばいときがありますね"なんて言っていた。
ライブで聴くのは初めて。
ここで2人目のゲスト大野真澄さんの登場・・・だったかな。
大野さんはいわずと知れたガロのメンバーだった方。
リアルタイムではないけど、「学生街の喫茶店」は歌詞なしで歌えてしまったりする。
で、な、なんと・・・その「学生街の喫茶店」を吉池さんを含めた3人でハモッちゃったりするんです。この人たち!
はっきり言って、鳥肌ものでした。
すごかったです・・・・。いいもの聴かせていただきました。
大野さんは1月に『VOCAL'S VOCALS』というカバーアルバムを発売するそうで、収録曲を読み上げてくださいましたが・・・私は買いますよ。
かなり興味をそそられるラインナップでした。
その中から、雄大さんがカバーしているのを聴いていいなと思ったというブレッド&バターの「あの頃のまま」をまたしても素敵なコーラスつきで。
はっきり言って、ものすごく得したんじゃないかと思う。
"これから忘年会で熱海に行く"と言いながら、大野さんは去っていった。
そして「Just Your Life」
う〜っ、ここでこの曲を出してくるなんて・・・。
アルバム『STREET OF ECHOES』の曲とともにこの「Just Your Life」は、個人的にかなり思い入れのある曲。
それを生で聴いた日にゃ・・・・途中から口ずさむことも出来なくなってしまった。
でも、聴けてうれしかった。雄大さん、ありがとう。心から思った。
必死で涙をこらえていたら次はな、なんと「WOO」
えええっ!っとびっくり。
デビューアルバムの『FRYDAY NIGHT』に収録されている古い曲。
当時すごく好きな曲だったのでとてもうれしくて・・・思わず積極的にクラップハンドしてしまった。
思わずノリノリの私だった。
それから、雄大さんのBBSで話題になっていた「母の手」を初めて聴いた。
雄大さんらしい暖かい優しい歌だ。
そして、あっという間にラストの曲「太陽の匂い」
サビのメロディーがメインのメロディーの後ろで小さく歌われる部分があるんだけど、そこをずっと一緒に歌ってしまった。
みんなもっと歌えばいいのになあと思いながら。
私のテーブルの周りの人はみんな歌っていたので、雄大さんには届いていたみたいで少しうれしそうだった。
最後はみんなでラララで歌って大合唱。
大盛り上がりでライブは終了。

・・・とはいってもこれで終わらせないぞ〜!
てな感じでアンコールは2回。
1曲目はなんだったか・・・どうしても思い出せない・・・。
でも最後は、やっぱり「ONLY ONE」でした。
やっぱりこれはやっとかないと・・・ですね。
この世で一番大好きなラブソング。

ああ、楽しかった・・・・充分に癒されました。
今年1年もいろいろなことがあって、10年分くらいひっくり返るくらいの大変化があったけど、雄大さんの歌声のおかげで、新しい気持ちになれた。
本当にありがとう!
そして、お誕生日おめでとうございます。
来年は、もっとたくさん雄大さんの歌を聴きに行きますね!

Set list

---第1部---
「ようこそ〜、と、ありがとう」のうた(題名わからず:問い合わせ中)
モナリザ
X'mas Time for Love
飛び方を忘れた小さな鳥
〜伊豆田さん登場〜
LOVE LIFE
Evony & Ivory
〜伊豆田さん退場〜
真夜中にベルがなる
SLOW DANCE

---第2部---
ある日曜日の朝に遠くから雪が降る
〜大野さん登場〜
学生街の喫茶店
あの頃のまま
〜大野さん退場〜
世界中の夏へ
Just Your Life
Oh,darling
Woo
太陽の匂い
母の手

---アンコール---
You can make me hustle
Only One

2008.12.28(sun)鈴木雄大Birthday Lunch Live Party(at 品川クリスタルヨットクラブ)
「Just your Life」
WORDS & MUSIC BY 鈴木雄大



2008年12月17日(水)
Antonio's Joke

ライブではご機嫌になったけれど、生活しているといろいろ・・・考えたり起こったりするものだから、いいような悪いような・・・そんな気分のここ数日。

だから、車に乗っているときだけでもご機嫌になりたいわけなのさ。

大阪に行ったとき耳にして気になった音楽を探して手に入れた。
SHERBETSライブの後ずっと車で鳴らしている。



キラキラ光っているようなイメージのピアノの音がとても楽しくて、いつもの時間に流しているラジオのニュースもそこそこにCDをかけてしまう。
山中千尋さんというニューヨークを拠点に活動しているジャズピアニストの『Madrigal』というアルバム。

オープニングを飾っている「Antonio's Joke」のはねて転がるメロディーが嫌で面倒くさいことをすっ飛ばしてくれる。
ジャズピアノって今まで全然興味なかったんだけどな。
ギターよりピアノの音が心地いいというのも珍しいし。

ジャズの基本形態であるトリオ形式で、ピアノと一緒にドラムスとウッドベースのリズムが飛び跳ねている。
よく聞き知っている「学生時代」(ペギー葉山さんの名曲!)、「キャラバン」「TAKE FIVE」が彼女の感性によってまったく違う姿で演奏される。
なんかどっかで聴いたことがあるような気がするのだけど、なんか違う??なんだ〜何が違うんだ〜??・・・と思いながら聴いていると、思いついたように本来のメロディーが奏でられる。

あ〜そっか〜あれか〜!!

そう思いながら聴いていると、あれっ?あれれっ?今度はキーが変わっちゃった。
でも、これもいいな〜と思っているとまたキーが戻る・・・また変わって・・・。

聴きなじんだ曲は不安定なまま奏でられる。
聴いている私を見て山中さんがいたずらっぽく笑ってる顔が見えるような気がする・・・不思議だけどね。

ピアノの音がするとき、それは彼女の指先が鍵盤に触れる瞬間なんだけど、きれいな白い光がともってるようなイメージが浮かぶ。
ぜひ生で聴いてみたい!

今日も1日がもうすぐ終わる。
寒いせいか、帰り道は車が連なる渋滞に巻き込まれてしまう。
でも、彼女のピアノがあるので、退屈することは今のところない。

「Antonio's Joke」
MUSIC & PLAY BY 山中千尋(B:Larry Grenadier、Dr:Rodney Green)



2008年12月16日(火)
友達

偶然うれしくなるインタビューを発見。

SMOKERS'STYLE [STYLE CAFE]
Vol.150  [08/02/09] 中村達也 | < ドラマー >(前編)
Vol.151  [08/02/16] 中村達也 | < ドラマー >(後編)

今現在、"ライブがある!"と聞くだけで駆けつけるミュージシャン中村達也氏のインタビュー。
彼に限らず、ミュージシャンなら専門誌でのインタビューは探しやすくてよく読むんだけど、それ以外のインタビューはなかなか探しきれない。(まめじゃないから)
ネットを徘徊していると時々こういうものに出くわして・・・うれしいね。

タイトルの「友達」はSHERBETSの曲で、浅井健一氏が中村達也氏のことを歌った曲。



中村達也というミュージシャンは、私にとって単に大好きなBlankey Jet City(以後BJC)のメンバーだったというだけじゃなく、ドラムスという楽器がものすごくメロディアスできれいな音を出すと教えてくれたすごいプレーヤーだ。
今現在も複数のプロジェクトで休むまもなく活動をしている。
その中には好きな音もあればどうしても入ってこない音もある。

それでも、どんな活動でも彼のドラムスはいつもとてもきれいで澄んだ音を刻んでる。
見た目はかなり怖いけど、彼自身はとても素直で正直な人に違いないと、彼のドラムスを聴くと思う。
意味を成さないドラムスのリズムが、なんだか知らないが心の奥深くを叩くんだよ。

そんな彼の本当に素直な言葉をこのインタビューで読むことが出来る。
BJCの会報や当時の音楽誌では、ちょっとおちゃらけた口調でさりげなくドキッとするようなことなんかもしゃべったりしていたのに、このインタビューでは43歳の素の中村達也が実に自然に心の変化をしゃべってる。
なんだかあったかい気持ちになって涙が落っこちそうだ。

何でもかんでも日々変化している。
それは揺り幅が大きければ"お、なんか変わってきた?"と自覚したり人に指摘されたりする。
小さければ、誰も気がつかないし自分でも気がつかなかったりもする。
自分以外の事柄に対しても同じように感じたりもする。
そして、変化はいつもいい方向へ行くとは限らない。
逆もしかり。

いろいろあるから・・・今があるんだ。

そういう風に自分を含めた身の回りの変化を自然なことと受け入れられるようになったと自覚したのはつい最近のこと。

私にとって、自分が変化してきたなと感じるバロメーターの1つが音楽。
いつも聴いている音楽がまるで違うものに聴こえたり、今まで入ってこなかった音楽が突然流れ込んだり・・・そういう瞬間に"ああ、なんか変化が訪れているな"と感じる。

昔は歌モノばかり聴いていた。
しかも日本人の歌ったものじゃないと聴けないというかなり偏った耳。
それがBJCを聴くようになってから、バンドサウンドの面白さというものを目の当たりにして、徐々に歌のないインストのバンドも聴くようになった。
今まで聴いたことがない音楽をたくさん聴くようになった。洋楽もほんの少しだけど興味を持つようになった。
もちろん、気に入ったものもあればそうじゃないものもあったけど。

それくらいBJCとの出会いは衝撃的だった。

当然、彼らの言動も私にとっては注目すべきもので、音楽雑誌を買いあさっては食い入るようにインタビューを読み、ファンクラブの会報でのディープなインタビューも何度も読んだ。

彼ら3人がばらばらになった今は、浅井健一氏はファンクラブが今でもあるけど、残りの2人の言葉はなかなか聞くことが出来ない。
勝手なイメージだけど、彼らは私と同じ世界にいるんだという安心感があって、自分の変化と彼らの変化が微妙にリンクしていると今でも思う。
私の生活と彼らの生活がリンクすることなんてないんだけど、でもなんとなくそんな思いがある。

だから、こんなふうにある日ふっと彼らの今の心境を読んで、それがいい変化を告げていると、なんだか自分のことのようにうれしい。

音からしか感じられない中村達也という人の人生を垣間見る。
ドラムスを叩いてくれさえすればいいからそれ以外の部分にはほとんど興味を持つことはないけど、安心して楽しく暮らしてくれればそのほうがいいなと思っている。
そんな一面をこのインタビューではちょっと感じてなんだか胸があったかくなった。

今現在の私は、新たな音楽との遭遇で更なる変化を感じているところで、インタビューの中で達也氏がTVを見て感じたようなことを感じているのでものすごく不思議な感じがするとともに妙にうれしい。

必要な事柄はいつも向こうからやってくると私はずっと思っているんだけど、今回もいいタイミングだったようだ。
うれしいね。

肩の力が抜け、ますます自由度の増す達也氏のドラムスは今度いつ聴けるかなあ。
(それがLOSALIOSだったらすごくうれしいけど・・・)



「友達」
WORDS & MUSIC BY 浅井健一、PLAY BY SHERBETS



2008年12月14日(日)
Sweet Angel

今年最後のSHERBETSライブから、1時間ほど前に帰ってきた。
興奮冷めやらず・・・前後不覚のライブレポ。
この気持ちを忘れたくなくて、すぐに記録記録・・・。



正直、新しいアルバム『MAD DISCO』に乗り切れていなかったので、ライブもほんのちょっと気乗りしていなかった。
少し遅めにフロアに入ってみると、フロアには丸テーブルが4個くらい置いてある。
ベンジーのライブでテーブルがあるなんて初めてだったので、なぜか少しショック。
今回は完全にワンフロアだけになっていて、PA席の左右のスペースも入れなくしてあった。
それも少しショック。
会場にいる人たちは、少しずつ変化していると思う。
いつも見かけている顔だけ知っている人が減っているんだ。
ベンジーのマネをした男の人もかなり減っている。
だけど、年々おしゃれな人が増えている。
ファンの年齢層が新しくなっているんじゃないかな。

徐々に人が多くなってきているけど、やっぱり入りは前回よりも少なく感じた。
なので、思い切ってステージ中央あたりの真ん中あたりまで出てみた。
ベンジーが出てくれば自然に人の列は前に押し出されるので、最前線の一番後ろあたりに陣取れれば、いいなあと思いながら。
そんなことを考えながらSEを聞きながら体を揺らす。

やがて、会場のライトが落とされ、「OVER THE REINBOW」が流れ始める。
そして、ステージ上にベンジーが現れる。

なんだかんだ言っていても、べンジーがステージに登場すると涙が落っこちそうになるんだ。
4月も同じ場所でライブを見たけど、今日のほうが距離としては近かったので、かつて最前列でベンジーのまん前に陣取っていたころのことを少し思い出していた。
こんなにベンジーを近くに見られるのは本当に久しぶり。
5月に東京まで行ったときには、ステージまでの距離が遠く、フロアの波を人事のように見つめていた。
やっぱりいつものライブハウスでベンジーを近くに感じるほうが私はいい。
今年は3回もライブに行ったけど、今日が一番自分では楽しかった。
久しぶりにほぼ至近距離でベンジーを見ながら、踊り狂って・・・頭の中は真っ白。
ちょっとなじめなかった『MAD DISCO』のナンバーも生で聴くとやっぱり違うんだよなあ。

歌いながらギターを弾きながら、ベンジーは何度も会場を見回す。
その姿は何度見てもぞくぞくする。どんなことを思っているんだろう。
今日なんか、5回は目が合った様な気がした。(それは多分、都合のいい思い込みだと思うけどさ。)

なんでだろうね。
ベンジーが目の前でギター弾いている。
この姿を目に焼き付けなくっちゃ。
そう思いながら凝視しようとするんだけど、ギターソロになるとステージ上のベンジーはシルエットになっちゃって、ついつい目を閉じて音を追ってしまう。
その間も頭は振り続けて・・・終わりの頃はふらふら。
こんな風に前後不覚になりながら踊るのも久しぶりで、とても気持ちよかった。
この1年は今日のこの時間のためにあったのではないかと思えるほど、興奮していた。

ベンジーは黒に銀ラメがたくさん入っているシャツをいつものようにほとんどボタンをはずした状態で引っ掛けている感じ。
FUCCIさんはあれっっと思うほどシンプルないでたち。それはそれでかっこいいけどね。
キングはベンジーの後ろで見えなかったので、どんないでたちか分からなかった。
仲田さんはスーツ姿。なんか最近、こぎれいになったと思う。

ステージに近かったためか、音がかなり回っていたような気がする。
今より小さい会場でライブをやってたころのことをまた思い出す。
なんでだろう、今日はそんな気分になる瞬間がとても多かったんだよね。
それも手伝って、なじみの曲が連発される頃にはもうほんと、すべてのことを忘れて踊り狂ってしまった。
ベンジーのギターを聴くと心の中に隠されているものが噴出してくる感じ。
それが何なのかは自分でもよく分からないけどね。

例によって、途中まではセットリストを覚えていたはずなのに、後半のおなじみの曲が連続で演奏される頃には、踊り狂ってすっかり飛んでしまった。
どんな曲をやったかはなんとなく覚えているんだけどなあ。

どの曲だったか忘れたけど、それまでいつものようにぶっちょうずらだったベンジーが急に笑った!
この日初めての笑顔だったから、私は心臓を鷲づかみにされた。
ああ、ベンジーも楽しいんだ・・・そう思うだけで、うれしくなる私っていったい・・・。
仲田さんもFUCCIさんも笑ってる。
それを感じると余計に体が動く私なのだった。

今日はほんとにめちゃくちゃに頭を振って踊っていた。
やっぱり踊りたかったら最前線の一番後ろくらいまでは出なくちゃだめだ・・・と今回学んだので、次回もぜひ前に行こうっと。

アンコール終了後"今度会うときまで風邪ひくなよ!"と言ってベンジーはステージを去った。
うん、ベンジーもね!

■セットリスト(多分・・・順番はめちゃくちゃ)
1. Sweet Angel
2. A GUN
3. High School
4. Fire Bird
5. 50/50
6. KODOU
7. VOODOO DANNCE
8. Under the Bed blues
9. 灰になるまで
10. ヒカリ
11. キャプテンフリー
12. アンドロイドルーシー
13. mrs. Shelly Crown
14. MAD DISCO
15. WAY
16. カミソリソング
17. シェイクシェイクモンキービーチ
18. JJD

--アンコール--
1. Jamaican Dream
2. チャームポイント
3.三輪バギー
4. 小さな花

あまりにライブが楽しかったので、今日はすまいと思っていた出待ちをする。
いつもの出口で待っていたのは10人強。
タクシーに乗り込んで帰っていくので、今日もそこで待っていた。
待っていた人の中で一番乗りのいい若い女の子が、一生懸命エレベーターを伺っていて、メンバーが違うところから出てきたと叫んだ。
私もつられてみんなと走ったんだけど、メンバーはすでに町のほうへかなり歩いていて、私は姿を見送っただけ。
ほかの人は走っていってベンジーに握手をせがんでる。
赤と黒のチェック柄のジャケットを着たベンジーは追っかけてきた人たちと次々握手してる!!
うわ〜すごいわ〜。
私は最初からそんなことをする気がなかったので、追っかけて行った人たちを見てびっくりするとともにみんなに手を伸ばしているベンジーを見て2度びっくり。
でも、なんだかその光景がうれしくて、ひとりニヤニヤしながら現場を後にしたのだった。

楽しかった。本当に楽しかった。
ベンジーありがとう!

2008.12.14(SUN) SHERBETS WATER&OIL TOUR(at広島クラブクワトロ)

「Sweet Angel」
WORDS & MUSIC BY 浅井健一、PLAY BY SHERBETS



2008年12月12日(金)
0zero

8otto(オットー)のCDが届いた。
大阪出身の4ピースバンドで、関西を中心に活動中。

8otto(公式サイト)
レーベル公式サイト

今年4月23日にSHERBETSのミニアルバム発売ライブでオープニングアクトをつとめた。
そのときのライブがかっこよかったので、気になっていて、やっとCDを手に入れた。

今回手に入れたのは彼らのデビューアルバム。
2006年にニューヨークで録音されたものらしい。

朝、そのCDを聴きながら、4月に見た彼らのライブアクトをふと思い出したので、ちょっと書き留めておくことに。



メンバー4人はなんとなくちぐはぐで、似通ったところがない感じ。
一番目立っていたのはドラムス。
背が高く、がっちりという感じではないけどしっかりした体格で、なんといってもアフロヘアーが印象的。
ギター2人は細身ってところはよく似ているが、方やスキンヘッドのストイックな工員風な風貌、方やいかにもギター弾きな感じの真っ黒ストレートヘアーのお兄さん。
そして、最後に出てきたのは先の3人より少し背の低いポチャッとした感じに見えるベーシスト。
新人サラリーマン風のちょっと地味な感じの風貌で、個人的なイメージとして成長したのび太ってこういう感じに違いない・・・。

大して広くもないステージで、それぞれのポジションは割りとくっついている感じ。
しかもステージに横一直線にならぶかっこう。
いい大人がそんな風に寄り添って立ってる姿が結構可愛い感じだった。

ところが、たたき出された音はとてもパワフルで、びっくらこいたのだった。

このバンドは、ドラムスがリズムをたたきながらヴォーカルを取る。
それがものすごく危なっかしいんだけど、リズム感はものすごくよくって、いすから立ち上がりながらたたきながら歌っている姿が目に焼きついている。
ドラムスとともにリズムを担うベーシストのび太クンは意外や意外、かなり太目の音を出す。
どっしりと安定したリズムラインで、その上をドラムスのやや軽めのリズムが飛び跳ねているといった感じ。決してベースの音がうるさく自己主張したりはしない。

ギターは工員風のスキンヘッドのお兄さんがレスポール系の繊細な音をつむぎだし、線の細い真っ黒ストレートヘアーのお兄さんはストラドで見た目に反した力強いリフを繰り出す。
見た目のイメージは私的には逆だったので、これまたびっくり。

一見ばらばらに見える4人が音を出した途端に1つになる瞬間というのを目の当たりにして、しばし呆然の私だった。
まあ、メンバーの動きはばらばらだけど。

ライブ中、ヴォーカルがナニを歌っているのかよく分からなくて、英語かなあと思っていたのだけど、今回歌詞カードをチラッと見てみたら、日本語でも歌っていたことが判明。
でも、今日もちっとも日本語に聴こえない。(多分、まだ突き抜けてないんだな。)
アフロのドラマーの声は見た目の印象からするとちょっと可愛い感じだけど、私には耳障りのいいトーン。
なんだかんだいっても、歌のあるバンドではヴォーカルの声は重要なわけで、ここをクリアーできないとどんなにサウンドがかっこよくても聴きつづけられないもんね。
ヴォーカルが前面に出てくるタイプではなく、全体のサウンドの一部という位置づけっぽい。

今年1枚アルバムが発売されているけれど、4月の時点ではまだだったようなので、すでに発売済みの2枚のアルバムからの選曲だったと思われるが、1曲だけ"あ、これ、かっこよかったよなあ"と覚えていた曲があって、それがタイトルになっている「0zero」

全体的なサウンドの印象は、パワフルではあるけど爆音というわけではなく、かといって、何か1つのスタイルに当てはまるような感じでもない。
ある曲は、ストーンズっぽいじゃんと思ったし、別の曲では、REDIOHEADっぽいかなあと思ったし、また別の曲ではおおお、Blanky Jet Cityっぽいじゃん!!・・・・つかみ所がまったくない。

まあ、まだデビューアルバムを1廻り聴いただけで、ライブも1回しか体験していないので、断片的な印象しかもてないのはしょうがないこと。
でもね、なんかちょっとこのバンドは感触が違うのよ。
なんかすごく新しい感じがする。

だから、これから徐々に8ottoってバンドを体験していく予定。

でも、この人たちきっと、かなり若いんだろうなってことだけは分かる^^;

この下にあるアルバムジャケットをクリックすると、Amazonサイトに飛んで視聴できるよ。



「0zero」
WORDS & MUSIC & PLAY BY 8otto



2008年12月09日(火)
Mrs.Shelly Crown

立て続けに長編小説を読んだせいか、ここ最近は活字離れしている。
代わりに音楽が無性に聴きたくて、思いついた音楽を片っ端から流している。

10月の終わりにSHERBETSの新譜『MAD DISCO』が届いていて、折に触れて聴いてはいたのだけど、なんだか乗り切れずに聴いては聴かなかったり。
読んでいた本の影響か、SHERBETSの新譜では物足りなく感じていた。
もっと激しいものを欲していて、その時期のハードローテーションはBlanky Jet Cityの『SKUNK』

ところが、読書欲が落ち着いたらとたんに『MAD DISCO』がすとんと入ってきた。



浅井健一ことベンジーの作り出す音楽は、私の中に入ってくるのに毎回ちょっと時間がかかる。
ある日突然、ワンフレーズが頭の中に飛び込んできて、そこから後は水が浸透するようにすんなり入ってくるようになる。
まあ、ベンジーに限らず、音楽なら何でもそんな感じではあるけど。

今回のSHERBETSの音は、FUCCIさんのキーボートが多く鳴っていて、最初はかなり戸惑いがあった。
ベンジーのギターがあまり聴こえないので、物足りなかった。
キーボードがあんまり多いと、なんだか音がパッケージされたように感じてしまう。
ベンジーのギターって空間に無限に広がってゆくレーザー光線のようなイメージがあって、キーボードが表に出てくるとその広がりがちょっとさえぎられるという感覚に陥ってしまう。

・・・今回のアルバム『MAD DISCO』は私にはそんなイメージを与えた。

ところが、それを超えてベンジーの声が私の頭に届いた瞬間に、隠れて聞こえにくかったベンジーのギターが大量に降ってきた。
多分、私の心が『MAD DISCO』に対して開いた瞬間だったんだろうな。

ベンジーの歌は、年々シンプルになってる。
そこに何か深い思いがあるのか否か・・・・多分彼はそんなものないと言ってしまうだろうけど。

でもそんなことはどうでもいいことだ。
私が、受け取るイメージが私にとってのその歌の意味となるのだからね。
というわけで。
今は、遅ればせながら私の中に入ってきた『MAD DISCO』を堪能している。

ほんでもって、5日後にはベンジーに会えるってわけなのさ〜♪



「Mrs.Shelly Crown」
WORDS & MUSIC BY 浅井健一、PLAY BY SHERBETS



2008年12月03日(水)
ヒカリ

ドラマの再見を期に中断していた戸部けいこさんの原作のほうの「光とともに・・・自閉症児を抱えて」を買い揃えた。
といっても、書籍扱いの値の張る本なので、インターネットの古本を物色してほぼ全巻をそろえる。
全部古本は申し訳ないので、最新刊あたりは本屋で新品を購入した。





立ち読みでこの原作のことを知ったことは前回書いたが、本当の自閉症というものが世間で理解されているものとはぜんぜん違うことを知り、驚いた。

原作漫画は実に細かくそのあたりの説明が盛り込まれており、現実的な社会の反応やそれに対する対処のよしあしなどを物語のなかで分かりやすく表現してある。

ドラマ版の里緒先生像は、光の成長とともに変わってゆく歴代の担任の先生3,4人の人物像とエピソードをまとめたような感じであることが全巻読んで分かった。
原作のほうでは、どうしても自閉症児と健常児の違いを理解できずに苦労する先生たちの姿が何度も描かれていて、興味深い。

ドラマ12回の中で端折られている小学校に入学するまでは、母親である幸子が孤軍奮闘する姿が描かれている。
夫の雅人、義母は無理解で助けてくれることがないため福祉センターやNPO法人などに頼っている。
(義母にいたっては、つい最近の号でも自閉症はいつ治るのかと幸子に詰め寄っていたし。)

過労で倒れたことで、家族を大切にするようになった雅人の会社での仕事振りも描かれる。
光のことを理解する中で、いつか来る将来を考えるうちに彼が明るく元気に仕事のできる職場を自分の手で実現したり、コミュニケーションを助ける玩具のアイデアを出したりするようになった。

今も連載中のこの作品で、光はすでに中学生になっている。
ドラマで描かれている小学校低学年の頃と比べると、体も成長しているし、かなり表情が出てきて大人になっている。(カラオケで歌ったりもする。)
しかし、根本的なコミュニケーション能力は変わらないので、成長したが故のトラブルも相変わらず続出している。

絵柄はとてもやわらかくて優しい感じ。登場人物はみんな個性的。

光は典型的な自閉症の症状を持つ子供として描かれているが、自閉症にもいろいろなタイプがあって、画一的な方法では対処できないことがよく分かる。
でもそれは、健常児でも同じなんだということも作品の中に描かれている。
健常児ではあるけれど虐待を受け続ける子供や、健常児として生活する中で、自閉症とはまた違った機能障害が顕著に現れ、正しい診断を受けることなく不安なまま生活している子供なども折に触れて登場する。
また、大人になってから受けた事故のせいで自閉症のような症状が発症してしまった人なども最近では登場している。

かなりの取材を行っていることが作品の隅々にまで表れている作品だ。
小説や論文のように文章だけで、こういった事柄を誰かに理解してもらうというのは限界があると思う。
漫画という手法は、そういう意味でとても有効的な方法だと私はこの作品を知って感じた。

こういった社会的なテーマを扱った作品を奇麗事が描かれていると嫌う人もいるだろうが、まずは知ってもらうことが大切だと考えるならば、入門編としてはうってつけな作品だと思う。

ドラマ版でもそうだったが、原作でも基本的に本当に嫌な人というのは登場しない。
というよりも、誰しも最初から嫌な人だったわけではないんじゃないかとこの作品を読んでいると思うようになってくるのかもしれない。
作品の中で描かれる子供たちは、自閉症を抱える子供も含めて、みんな純真だ。
子供は置かれている環境や取り巻く人間を見ることでいろいろな感情や思考を植えつけられていく。
その中で嫌な人になっていったりするんだな・・・とこの作品を読んでいて思う。

自閉症を抱えた人たちは、一定のルール付けがないと健常者のようには生活できない。

そんなことちょっと考えれば分かるはずでしょう?・・・が通じないのだ。

自分の物差しで相手を計るなんてそんなこと絶対に出来ない。
そういう人を相手にしたとき、自分が腹を立てるのはなぜなのかを考えてみるといいのかもしれない。

・・・なんて、年を経てちょっとは丸くなった私はこの作品を読みながらそんなことを考えたりする。
時々ちょっと涙が落っこちたりしながらね。

機会があったらぜひ読んでみてください。



「ヒカリ」
WORDS & MUSIC BY 浅井健一、PLAY BY SHERBETS



2008年12月02日(火)
万華鏡キラキラ


ふと思い出して日本テレビ系で2004年に放送された『光とともに・・・自閉症児とともに』というドラマをレンタルして見返した。
いい機会なので、戸部けいこさんの同名原作漫画も読み返す。

まあ、普段から涙もろいほうではあるのだけど、どちらも物語が進むたびに涙が止まらず・・・困ってしまった。
今回は、TVドラマ版について書いてみることに。



『光とともに・・・自閉症児を抱えて』は自閉症児 東光(あずまひかる)くんという男の子の母親が主人公の物語。
彼女の視点から光くんを取り巻く人々のドラマが描かれている。
TVドラマ版は中心となる東家の基本設定だけが原作とほとんど同じで、ドラマのクールに合わせて原作漫画の内容を抜粋し、ステレオタイプ的な設定と物語に仕上げてある。

私はドラマの放送以前からこの原作漫画を雑誌掲載分を時々立ち読みで読んでいて、自閉症がどんなものかを知った。
とても暖かい絵柄と内容なので時々立ち読みをしていたけれど、このドラマを見ようと思ったのは、武田真治君が出演すると知ったからなのだった。(所詮私はそんな人間)

自分の子である光(斉藤隆成)が自閉症であることを受け入れざるを得なくなった幸子(篠原涼子)は、夫である雅人(山口達也)や姑(高橋恵子)に"光が自閉症になったのは幸子のせいだ"という言葉のせいでやるすべもなくなる。
そんなとき、光がきっかけで知り合うことになった里緒(小林聡美)を呼び出す。
雅人の転勤で都会に引っ越してきた日、きらきら光るアドバルーンを追ってビルによじ登った光を助けてくれ、まだ光が自閉症であると知る前の幸子に"光くんはわけの分からない子ではないですよ"と言ってくれた里緒のことを思い出したからだ。
呼び出しに応じ幸子の元を訪れた里緒は、黙って話を聴いてくれた後、別れ際に"自閉症は先天的な障害で、あなたのせいではありません。"と断言する。
そして、小学校で障害児教育をしていることを幸子に告げた。

その言葉がきっかけとなり幸子は立ち直る。
光の障害を受け入れ、肩の力を抜いて光とともに生きる方法を模索し始める。
やがて、光は里緒が教師として務める七月小学校へ入学する。

光はあさがお学級という特殊学級で里緒先生とともに学校生活を始める。
健常児とも交流できるように交流教室というものがあり、桜先生(武田真治)が担任を務める1年1組がそのクラスとなった。
光の障害によるいろいろな行動に先生も子供も戸惑いながらも、幸子と里緒先生の努力で受け入れられていく。そして、そんな周りの人の気持ちが伝わっているように光も成長していく。

ドラマの中でいろいろなことが起きるたび、里緒先生は一呼吸を置いて幸子に助言する。
それはけして、幸子を直接的になだめたり慰めたりする言葉ではないのだけど、毎回、幸子に安心感を与える。
常に目の前で起こることに対して冷静でいようとする里緒先生の言動は、やがて幸子だけでなく桜先生や音楽担当の川見先生(市川実日子)にも徐々に影響を与えていく。

里緒先生は、目の前にいる光がどういうことが起きるとどんな行動をとるのかをよく見ていて、どうしたら不安を取り除けるのか、楽しく過ごせるのかを想像しては、光に対して接していた。

朴訥としたイメージの小林聡美さんは見事にこの役に嵌っていて、ドラマの大きな柱のようなイメージだった。
年齢設定が私に近く、彼女がしている服装も自分に近かったせいもあり、かなりの近親感を持っていた。
そして、目の前の誰かがパニックになればなるほど、冷静さを増す里緒先生には毎回安心感を感じていた。
こういう人になりたいなあと素直に思ってしまった。

何かあると頭に血が上ってパニックになってしまう幸子を演じる篠原涼子さんとのコンビがとても嵌っていて、物語の展開とともに2人の間に芽生える友情も微笑ましかった。
雅人を演じる山口達也くんは確かこれが始めての父親役だったのではなかったかな。
原作とはかなりイメージが違うけれど、後半の家族を思いやる父親像は彼にぴったりだと思った。

現代っ子気質でクールな桜先生は、最初、光が巻き起こすいろいろな出来事に落ち込み逃げ腰だった。
事実のみを簡潔に伝え、優しい助言などしない里緒先生のことも最初は苦手意識を持って接していたのだけど、真摯に光と向き合う里緒先生を見ているうちにだんだんと変化してくる。
それとともに里緒先生に好意も持っちゃうんだなあ〜。
武田真治君はそのあたりの微妙な変化をうまく演じていて、結構シリアスな内容なんだけど里緒先生と桜先生の掛け合いが笑いを誘ってほんのり明るい色をドラマに添えていた。

光を演じた斉藤隆成くんは、この作品の前に『砂の器』で中居正広くん演じる主人公の子供時代を演じていて、そのすぐ後にこのドラマが始まって、よく顔を覚えていた。
今放送中の『流星の絆』では、光くんのまんまの顔(!)で二宮和也くんの少年時代を演じていた。
(実は結構好きな顔なので覚えていたりする。)

長い漫画を12回かそこらのドラマに仕上げるにはかなりはしょる必要がある。
内容如何によっては自閉症そのものももっと誤解される可能性もあるし、TVドラマという娯楽作品があまり重くなっても人は見ないと思うから、題材としてはどうなのだろうとは思っていた。
そんなことを考えたけれど、いざ始まってみると、ドラマ版『光とともに・・・自閉症児とともに』は心の温かくなるいい作品だった。

現実的ではない部分もあるだろうが、いろいろな問題提起がさりげなく盛り込まれていたり、先生たちも子供たちと接することで成長していく姿も描かれている。(ちょっとしたロマンスの要素もある)
そして、このドラマでは基本的に登場人物がどんな人も良心的に描かれている。
だからどんなにつらい言葉を投げつけられても、いつかきっとわかってもらえるんじゃないかという期待を毎回抱かせてくれた。

ドラマの終わりについては不安を残すような形が取られており、そこが賛否両論だったようだが、個人的にはこの物語がここだけではなくこの先もずっと続くのだということを感じさせてよかったのではないかと思う。

"あれ?この子(人)ちょっと変だな?"と思ったとき、自分はどんな風にその子(人)を受け入れるだろうか。

このドラマを見ながらそんなことをいろいろ頭の中で想像してみた。
コミュニケーション能力に欠陥があるように思えてならない私自身に、とてもいいシュミレーションになったように思う。



「万華鏡キラキラ」
WORDS & MUSIC & PLAY BY RYTHEM



2008年12月01日(月)
SNOW BADGE

電車などの交通機関を使って遠出する場合は、必ず文庫本を1冊持っていく。
新幹線では音楽を聴きながら車窓を眺める時間が大半を占めるけれど、それでも1時間以上乗る場合は耳が疲れてしまうので、読むほうに切り替えることが多くなっている。
音楽は、耳から聴かなくても自動再生されることが多くなっているからかもしれない。

今回は本屋で直感的に気になり、3軒の本屋で同じように手に取ってしまった本で、その後、ここのコメントでこの作者は読んでみたか?と問いかけられたので、改めて本屋を回って(!)探し出した本。
面白いもので、最初は探さずとも目に付いていたのに、ここでのコメントを読んだあとはさっぱり姿が見えなくなってしまったのだった。



その本は、貫井徳郎さんの「追憶のかけら」



うだつの上がらない大学講師である主人公のところへ見ず知らずの男が自殺した作家の手記を持ち込む。
なんとか自分の生活を持ち直したいと考えた主人公は、まだ世に出ていないその手記の研究をして名を上げれば、今の生活もなんとかなるかもしれないという希望を抱いて調査を始める。
しかし、調べるうちに主人公は抜き差しならない状態へと迷い込んでしまう・・・。

3cmはあろうかというほどの厚みの文庫本である。
最初ちょっと"これはちょっとどうかな・・・"と思いながら読み始めた。
それが大阪に行く2日位前のことで、途中で投げ出すかもしれないと思いつつもかばんの中に入れておいた。
この小説は主人公のいる現実の部分と、彼が読む手記の部分とで成り立っている。
手記の部分は旧字体で、普段そういうものに慣れ親しんでいない人にはちょっと読みにくいかもしれない。
私自身は、昭和初期や明治時代の小説等を読んだことがあるので、それほど読みにくいとは感じなかった。

この手記の部分だけでも独立した小説の体をなしている。
これがとても面白いのだ。
正直、そこまでの現実の描写は、主人公の一人称で内面のあれこれがぶつぶつとつづられているといった感じで、しかもこの時点での彼はかなりネガティブな状態なので多少退屈な感じがする。
ところが、彼が手記を読むという形で手記が登場すると、まるで違う小説を読み始めたように感じてすらすらとページが進んだ。
読み終わると主人公も高揚感を感じているので、その後の現実部分もすらすらとページが進むようになっていった。

手記をめぐるいろいろな情報が主人公にもたらされ、その都度主人公は足を使って関係者に会いに行く。
そのたびに浮き足立ったり、落ち込んだり・・・。
途中から、手記を書いた作家と主人公の状況がとても似てきて、ちょっとした違和感を感じ始める。
最初、彼には彼の回りの人間のことが見えていない。
読んでいる私にだって分かる事柄が、彼には見えていないのだ。
"こうなんじゃないかなあ・・・"と思ったことはあとで、ほとんど私の読みの通りだったのだけど、それは作者が意図的にそう表現しているからだと思う。
私のような推理ものやミステリーの初心者にはうってつけのように思う。

この物語の最後には、心に冷や水を浴びせられた。
人間の内面の恐ろしさというものを一瞬にして植えつけられるような感じとでも言おうか・・・。
悪意ってなんなんだろう・・・?なんてことも考えた。
ちょっと「たみおのしあわせ」という映画を思い出した。
まあ、この作品のほうが悪意についてはより醜悪な感じがするけれど。

大阪滞在中、ホテルや電車、新幹線などでまとまった時間があったときにずっと読んでしまった。
そのうちまた読んでしまうと思う。

読んだあとちょっと調べてみたら、貫井徳郎さんは私と同年代だった。
そんな人が旧字体の文章を書いているので、私は正直舌を巻いた。
その他の作品にも興味が沸いたのだけど、この作品が彼の作品の中では少々特異な作風らしい・・・。
本屋に行くことがあったら探してみようと思う。

主人公は、物語の終わりにとても大切なことを思い出す。
その経過はいつか私が体験したことに良く似ていて、誰でもそういう時期が一度は訪れるものなのかもしれないななんて考えた。



「SNOW BADGE」
WORDS & MUSIC BY 浅井健一、PLAY BY BLANKEY JET CITY