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セキララな思考。
安井 文
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2008年01月31日(木)
ペピン

11日(金)の深夜にNHK総合で浅井健一さんの特集番組が放送された。
いつもこの時間に放送されているMUSIC JAPANの特集番組だったようだ。
実はこの2日前にはスカパー!のMusic on TVというチャンネルで浅井さんのSHERBETSのライブが生中継されてそちらも録画をしたのだけど、こちらはじっくり楽しみたいのでまだ見ていない。



内容どうこういう前にBLANKEY JET CITY(以後BJC)のメンバーであり浅井さんの古い友人でもある照井利幸さん(E.Bass)と中村達也さん(Drums)がインタビュー出演していて、3ショットこそなかったが、同じ番組に3人が出演しBJCについて語る姿に胸が熱くなった。

そして、浅井さんを含め3人ともがBJCは自分にとってかけがえのない時間であり存在だったことをそれぞれの言葉で語ったということになんかしらんが・・・感無量で思わず涙が落っこちた。
きっとそれは、私にとってもBJCの音楽にどっぷり浸かっていたあの数年間が楽しくてとても大切な時間だからかもしれない。

私自身の考え方や生き方に影響を与えた音楽や人の中で、BJCそして浅井健一の音楽との出会いは、とても衝撃的なものだった。
そのとき私はすでに20代の半ばを過ぎていたけれど、それでも10代の子供のように彼らの音楽から繰り出されるたくさんの表現に、それまで自分の中にあった価値観をことごとく破壊されてしまった。
ただ単純に知らない世界を知ったということだけではない、新しく生まれ変わった・・・そんな気分とでも言おうか。

それはまだ思い出ではなく現在進行形の気持ち。

番組ではスタジオライブの模様とちょっとしたインタビュー、それから浅井健一の熱烈なファンである椎名林檎のインタビューとAJICOで一緒に活動したUAのインタビューも放送される。

"音楽と生活を切り離さなくてもいいんだということを教わった"とUAが言う。
同じような感覚を私も持っているので、深くうなずいてしまった。

ロックに日本語がのるとかっこ悪いと思っていたのにこの人の歌を聴いて日本語でもかっこいいものが作れるんだと衝撃を受けたと椎名林檎が言う。
そうそう!そうなんだよ!とTVの前でうなずく。

途中ナレーションのときにおなじみのライブ映像(『Are You Happy?』の最初のところ)、プロモビデオのいくつかの断片が流れた。
インタビューも移動車中でのちょっとしたものとか、浅井さんが車を運転しながら答える模様だとか、スカパーの音楽番組っぽい構成。でも、答える浅井さんはいつもどおり、言葉少なく淡々と喋る。子供みたいな声で。
インタビュアーはなかなか答えが出ないので、なんとか次の言葉を引き出そうと呼び水を掛けるが、望むような回答はなかなかしないんだなあ。というか、きっとできないんだ。

ライブの収録は去年すでに終えていることは知っていた。
浅井健一ソロツアーのメンバーでのライブだった。
選曲は"TVでこの曲流すのか・・・"と思ったほど、結構過激なものも含まれてた。
歌詞テロップまで流れるからどきどき。
今回の選曲はファンとしてはなかなかツボで、もしかしたらNHKには熱烈なファンでもいるんじゃないかと思ってみたり。
個人的にはそれらの曲がTVから流れるのは気分爽快。

「ペピン」はNHKのドラマのエンディングで流れた曲で、BJCファンの間では結構人気のある曲なのだけど、当時はほとんどライブで演奏されることがなく、解散後に発売されたベストアルバムにも収録されなかった。
その後、1年間だけ活動したAJICOで、UAと浅井さんが半分ずつ歌い、ライブ会場で喝采を浴びていた。
その様子はライブアルバム『AJICO SHOW』で聴く事ができる。
そして、昨年、浅井健一名義で展開されたライブツアーで、再び「ペピン」が演奏され、私も奄美大島で生で聴いた。
私も大好きなので奄美大島ではうれしくて涙が落っこちそうになった。
浅井さんはすごく映画的な詩を書く人なのだけど、その中でも「ペピン」は1曲丸まる映画の世界のようでかっこよく切ない。

そして、ライブ会場には筋金入りの浅井健一フリークが集まっていたのもあって、全体的にかっこいいライブで引き込まれてしまった。

どうしてこの人の姿を見ると胸が熱くなるのか・・・。
小さなTVを覗き込みながら、しずかに興奮する私なのだった。

次にライブにいけるのは5月。
そのために今は、ひたすら勉強するのじゃ〜!!!!

セットリスト
1.DEVIL
2.原爆とミルクシェイク
3.SKUNK
4.ぺピン
5.宇宙の果て
6.水



「ペピン」
WORDS & MUSIC PLAY BY 浅井健一(bass:林束沙、drums:岡谷シンペイ)



2008年01月28日(月)
コリー

私はイヌ科に属する生き物がこの世の中で一番親しみを感じて大好きだ。

イヌを見るといつもうずうずして近寄りたい。
だけど、”どんなやつだろう?”と観察して間をとっているうちに通り過ぎて行ってしまう。
なかなか触ることが出来ない。
車の外でイヌが歩いていると"こっちを向け!"といつも念じていてこっちを振り向くとものすごくうれしい。



イヌについての文献は世界の犬種を集めた図鑑をはじめ、野生のイヌだけ集めた図鑑やイヌの行動学の本なども目に付くと読み漁っていたことがある。
今一番お気に入りは野生のイヌだけ集めた図鑑。
本屋で見つけたとき、別に買う予定もなかったのにあまりにうれしくて即買いしてしまった。
フルカラーの厚さ1.5cmくらいの図鑑。
本棚の一番前においてあって、気が向くと手にとって読んでいる。

やつらは、人間の数千倍の嗅覚を持っていて一度かいだにおいを忘れないそうだ。
目があまりよくないので、においで固体識別をするらしい。
私自身はイヌと暮らしたことはないけど、忘れられないやつらは4匹いる。

全部人の家で飼われていたイヌだったけど、どのイヌも思い出深い。
年に数回しか会わないのに私のことを覚えていて尻尾を振って近寄ってくる姿を思い出すと、胸が熱くなる。
特に忘れられないのは祖母の家で飼われていた血統書つきのメスの秋田犬で名前は2代目雅留(ガル)。
血統書には八千代号という立派な名前があったそうだが、祖母の家では代々イヌは雅留だったので、みんなそう呼んでいた。

雅留は大きな体だったがとてもおとなしく賢いイヌで、私は吼えられた記憶がない。
祖母の家に行くといつも立ち上がってきれいに丸まった尻尾を振って出迎えてくれた。
雅留は老衰で死んだのだけど、晩年、起き上がれないのに私が行くと身を起こそうとして出迎えてくれた。
雅留の最愛の人は伯父で最後の日に起き上がれなかったはずなのに、伯父の帰宅を待ちきれず迎えに出ていたという話を聴いた、そして、その日の夜静かに息を引き取ったそうだ。
雅留の顔は今でも思い出せる、忘れられない。

その影響かどうかはちょっと定かではないが、私は大型犬のその中でも使役犬と呼ばれる種類のイヌが好きだ。やつらはおおらかな性格でやさしく人間が大好き。そしてよく人間を手伝う。
特に憧れているのは、アラスカン・マラミュート、シベリアンハスキー、秋田犬(使役犬じゃなかったかもしれない)、ジャーマン・シェパード・・・姿を見るだけでうっとりする。

特にジャーマン・シェパードは人間が交配した中で一番美しく賢い犬種だと思っている。
この犬種の生まれた経緯がどんなものだろうと、ひとつの犬種としてほんとうに完璧と言える姿と能力を持っている。

ヨーロッパで交配されて確立された犬種は人間の言うことを聞かない子犬を始末し、人間の言うことをよくきくものだけを残していったので、しつけがしやすいそうだ。
日本はそういう交配をしなかったので、性格的になかなかしつけが難しいと読んだことがある。
しかし、きちんとしつけることは可能らしい。

とまあ、ここまでイヌの話を嬉々として書いてきたのだけど、実はあまりにイヌが好きで"飼う"ことが出来ない。イヌとともに暮らすことに憧れているんだけれど、縁がなければ一生ないだろうと思う。
まあ、これも縁だし。

イヌの話ばかりしてきたが、どんな種類でも動物は美しいと思う。
やつらは自分たちが美しいということを知らない。
その姿や行動を見て、思い浮かべるさまざまな印象はすべて人間の思考によるもので、やつらにとってはそんな印象はどうでもいいし、意味も分からない。

そんなやつらをどう思う?

今、思い浮かんだことはもしかしたら、自分以外のものや人や事柄に対して思っていることかもしれない。
と、ここまで書いてきてギョッとしているわけなのさ。



「コリー」
WORDS & MUSIC BY 浅井健一、PLAY BY SHERBETS



2008年01月21日(月)
進め なまけもの

4月末まで遠方へのライブ遠征とスキューバダイビングはお預けと決めた。
と、派手に宣伝するには理由があるんだな。



4月末まで真剣に勉強することにした。
いきなりそう思ったわけではなくて、4年位前から考えていたことなんだけど、これまでは自分の心に余裕がなくちょっと逃げてた部分もあって心の片隅に置いておいたのだ。
しかし、年末あたりから仕事をしながら、どうしても勉強しておきたくなったので、ちょうどその内容が試験範囲として設定してある資格試験に挑戦する予定。

そんなわけで、サイト更新も今まで以上に少なくなると思うが、つれづれに感じたことは書き留めたいと思う。

今ついている職業はもうかなり長くやっているので、ここらで一ついわゆるプロを目指したいなと単純な私は思ったのであった。
あまり肩肘張らず、楽しんで勉強というのが目標ではあるのだけど、なかなかうまくことは運ばなかったりするんだなあ。
なんの試験かはナイショ。
よい結果だけ、お知らせしようかなあ(ちょっと弱気・・・)

ああ、とうとう公言してしまった・・・。



「進め なまけもの」
WORDS & MUSIC & PLAY BY 斉藤和義



2008年01月11日(金)
Brixton Madness Party Generation

音楽に温度はいらない。
私が感じるものだから。

どうしようもないくらいの奈落に突き落とされ、足元から崩れ落ちていくように孤独を感じる時には、よく眠れないにもかかわらず頭は冷たく澄んで、想像力の翼が広がる。
心の扉が開き、音楽が飛び込んでくる。
その時の不思議な冷たさと冷静な思考を忘れるな。
1ヵ月後、その又先のいつか同じ気持ちになった時、今日のこの気持ちを思い出せ。

「Brixton Madness Party Generation」
WORDS & MUSIC BY 浅井健一、PLAY BY SHERBETS



2008年01月10日(木)
Ray

ある人とちょっとした人間関係について話していたとき、"文ちゃんだって悪い人なんだよ"とまっすぐ目を見て言われた。
ぎょっとしたのだけど、それは善意でやっていることが相手によっては悪意になってしまうことがあるという話の前振りで、いきなり視野が広がったような気分になった。
そこから自分の中でわらわらと思考が湧き上がったので、今日はそれをまとめてみた。



やってしまったことや起こってしまったことはリセットすることができない。
時間は止まらず流れているから戻って消すことも隠すことも不可能。

自分で悔い改め行動していても、悪いことというのはどういうわけだか忘れた頃にひょいっと顔を出す。
そんな時、"自分はこれだけ悔い改めたのだから、そんなことをいまさら言わないでくれ"と言ったり態度で示したりしても意味はない。カウントがゼロに戻ってしまうのがオチである。
やってしまったこと、起こってしまったことというのはそういうもの。

それがきっと因果応報なのだろう。

ただひとつ出来ることはその状況を受け入れることのみ。
そのとき自分の中に起きる感情の揺れをしっかり感じたほうがよい。
どんな感情が沸き起こったのかを。

ある日突然、そんなことを思った。
もちろん、それまでにはいくつかの出来事があり、無数の思考が繰り返されていて、それがすべて結びついてそう思ったのだけど、本当に突然だったので、直後に私は消えてしまいたいと思った。

消えるためには死ぬしかないと考えた。

しかし、よくよく考えてみると死ぬことのほうがもっと怖かった。
それは自分が消滅することを意味するから。
死とは今からは切り離され、"私"という存在が無になってしまうことだろう。

無になるって・・・?

私はそれを想像してみようとしたが怖くて出来なかった。

ばらばらに解体され、他の何かと融合した私のカケラが生きていた時の記憶をデジャブする。
それを想像するとほんの少し高揚するけれど、それは今じゃないいつかのこととして考えていたからだ。
自分が今の自分自身にこれほど執着しているとは思わなかった。
その事実もショックだったのだけど。

でも、生まれ変わって又同じ人生はもっといやだ。
多分きっと同じ間違いを繰り返すはずだから。
生まれ変わっても自分になりたい・・・そう思える境地にまで行き着けたらいいけど、まだ時間がかかりそうだ。
本当に死んで無になるとき、無意識にそう思えたらいいのにと願う。

何かが起こったとき感情の揺れはしっかり見たほうがいい。
そこから目をそらしてしまうと、不安が澱のように積み重なり、積み重ねてきた自分自身がすべて無になる恐怖を味わうことになる。決してそんなことありえないのにそう感じてしまう。
それは結構怖いことだと思うわけなのさ。

それさえ忘れなければ、毎日小さな幸せを感じながら平常心で生きていられると最近私は気がついた。
いつか、温かい心で死んでいく日に備えて。



「Ray」
WORDS & MUSIC BY 浅井健一、PLAY BY SHERBETS