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セキララな思考。
安井 文
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2006年03月24日(金)
感謝

昨夜、風呂から上がってぼんやりTVを見ていたら中村雅俊さんが出てきて「今日はザ・フォーク・クルセダーズの特集です」とにっこり笑った。

ギターを抱えて画面の中に立っているのは元フォークル(長いので以後略します)の加藤和彦さんとジ・アルフィーの坂崎幸之助さんだ。
いきなり「悲しくてやりきれない」が始まる。
や、やられた〜!涙が出てくるじゃないか〜!

それがNHK総合で木曜日に放送されていた「音楽夢くらぶ」という番組だというのは番組が終わってから知った。
いい番組じゃないかと思ったのだけど昨日が最終回だった。
あら、ざんねん。
最近夜遅くTVをつけていることがなく、新聞のTV欄さえチェックしないので全然知らなかった。



フォークルは「帰ってきたヨッパライ」を大ヒットさせたフォークグループだ・・・と言って、まだ分かってもらえるんだろうか?
今なら「イムジン河」を世に出したフォークグループと言ったほうがいいのかな。

ここ最近、やけにフォークルと「イムジン河」のことが話題になるなあと不思議に思っていたんだけど、なんのことはない「パッチギ!」という映画で「イムジン河」が出てくるからなのだった。
なるほど納得。
ちなみに、「悲しくてやりきれない」は「イムジン河」が発売禁止になった後、緊急に新しい曲を作らなくてはならなくなったときに加藤和彦さんがふと思いついて「イムジン河」を逆再生して拾った音で作った曲である。
詞は北山修さんの作品で、なんとも微妙でぴったりの内容になっているのがすごい。
誤解のないように書いておくが、「イムジン河」は北山さんではなく松山猛さんによるものである。

フォークル結構好きなのである。

といっても、もちろんリアルタイムで聴いた世代ではない。
しかも、いつ彼らの事を知ったのかもよく覚えてない。
中学の時、音楽の授業で歌った「あのすばらしい愛をもう一度」という曲がきっかけだったかもしれないな。
とにかく、この曲が大好きで作詞した北山修さんの詩や文章を読むようになったいきさつがあり、実はフォークルよりも北山修さんのファンだと言ったほうが早い。
北山さんのファンを名乗るからには、フォークルもやっぱ押さえとかなきゃ・・・というのが多分きっかけだったのだろうな。

フォークルは数年前に坂崎幸之助さんをむかえてたった1度だけ再結成した。
たった1枚だけアルバムを出し、たった1度だけコンサートを行い、たった1枚だけDVDを出した。
そのあたりがなんとも粋だなあと思う。

坂崎幸之助さんは知る人ぞ知るフォークソングマニア。
フォークソングというフォークソングはすべて完全コピー(専門用語で完コピという)しているのではないかと思うくらい、往年のフォークソングを難なく弾きこなし歌ってしまう御仁なのだ。
この人は私がかつて抱いていた夢をかなえてしまった人で、私から見ると尊敬せずにはいられない。
その夢とは、自分が大好きでいろんな影響を受けたミュージシャンといつか共演したいというものだった。
彼は10年位前に流行ったフォークソング邂逅番組でそれをやってのけてしまった人なのだ。
しかも、フォークルではメンバーとしてアルバムにも参加。
ほんと、すごい人だ。

彼は本当にそれらの音楽を愛しているのだなあというのが、ギターの音一つ、コーラスの声一つからも伝わってくる。
大切にそれらの曲を奏で歌う。
それらを作った先輩達に敬意を表しているからこそ、先輩達は彼を可愛がり一緒に歌いたがるんだろうなあ。

番組中、加藤さんは時折、坂崎さんを振り返って楽しそうに笑っていた。
本当に楽しそうに演奏していた。

「イムジン河」では子供達が一緒に歌った。
加藤さんの発案で、日本の子供たち、在日韓国人の子供たちが一緒になって歌った。
途中、韓国語の歌詞でも歌った。
この曲にどんな悲しい過去があろうとも、美しいメロディーを持っていることは事実だし、歌詞の内容も切なくやさしいものであることは事実だ
ただ単純にこの曲を歌うということの前には、どんな因縁も関係ない。
加藤さんは微笑んで子供達を見ていた。

新生フォークルのアルバムからも2曲。
「感謝」という曲は、初めて聴いた時に泣きそうになった覚えがある。
余命幾ばくの主人公が感謝を述べる。
その気持ちが淡々とした言葉で語られる。
少し呟くように坂崎さんと加藤さんが歌い、ゆっくりゆっくり時間が過ぎる。

歌は、一度聴いただけで心に残る言葉が使われているほうがいいと思う。
北山修さんの詞はいつも1度聞いただけで響いてくるので、本当に詩人だなあと思うのだ。

いやいや、偶然にも本当にいいものを聴かせてもらった。
おかげで昨夜は安眠できた。

放送された曲
「悲しくてやりきれない」
「感謝」 
「イムジン河」 
「あの素晴しい愛をもう一度」 以上、加藤和彦&坂崎幸之助
「ああ青春」中村雅俊



「感謝」
WORDS BY きたやまおさむ、MUSIC BY 加藤和彦、PLAY BY 加藤和彦&坂崎幸之助(もしくはザ・フォーク・クルセダーズ)



2006年03月13日(月)
Moonglow

金曜日、仕事が終わってから車を走らせ広島クラブクアトロへ。
久々のライブで気分はうきうきしていた。
久し振りに体を揺らしてご機嫌になるんだ。



今年一発目のライブはThe Travellers
地元のバンドが前座を務めたらしい。
友人と私は仕事が引けてから超県してきたので、前座ライブには申し訳ないが間に合わなかった。

渋滞のため、ライブハウスに到着した時はすでにThe Travellersのライブが始まっていた。
ちょっと残念。
私たちはフロアの一番後ろ、PA席の壁にもたれてライブを楽しむことにした。
会場は少し余裕があって、所々に背の高いテーブルが置かれている。
みんな思い思いにステップを踏んでライブを楽しんでいる。

ステージの上では、相変わらずびしっと決めた悪い男達が楽しそうに楽器を操っている。
最近流行りのバンドの多くは、普段着に見えるラフな格好でステージに上がることが多い。
それはそれでかっこいいんだけど、最近はそういうバンドが多いので、逆にきっちりステージ衣装を身にまとって登場するバンドは目立つし、かっこいいなと感じる。

ある時期まで、私もライブは音を楽しみものだから格好はどうでもいいなんて思っていた。
BLANKEY JET CITYを聴くようになってから、やっぱり視覚で受ける印象っていうのもライブを楽しむ一つの要因だなあと思うようになった。
決まったスタイルを持つミュージシャンは、絶対真似できそうにないカラーをもっていて、自分もあんなふうにかっこよくなりたいとそこはかとなく努力なんかもしたり・・・。
音楽の影響力は計り知れないものがあるんだと実感したものだ。
おっと脱線。

今回彼らはバンコクでレコーディングした新譜を引っさげてやってきた。
そういえば、前回のライブでそのときのエピソードを話していたなあ。
金曜日はまだ発売前だったのだけど、ライブ会場では特別に先行販売しているということなので、私も1枚。
既に聞き知っている曲の再録が多いみたいだけど、やっぱりちょっと勢いが違う感じがする。
いい環境で楽しくレコ-ディング出来たんだということが音にしっかり出ている。
音楽は生き物だ。
ほんと、いつもそう思う。

しかし、いつ聴いてもThe Travellersのライブは完璧だ。
ミスタッチが聴こえないんだもんなあ。
彼ら自身が楽しんで演ってるのがよく伝わってくる。
だから、こっちもご機嫌に体を揺らすことができる。

もくもくとウッドベースを引き続ける武田圭治さん。
そんなに大柄な方ではなく、指もそれほど長いという感じでもないのだけど、しっかりとフレットをホールドして
きっちりした音を繰り出す。
ウッドベースはいい加減に弾くとめちゃくちゃな音になる。
フレットレスだから音感がよくないときちんとした音が出せないんだ。
圭治さんは決してリズムが走ることはなく、控えめにバンド全体を支えている。
もーめっちゃかっこいいのさ!

その圭治さんとともにリズムを担うのは、ハリー吉田さん。
ちょっとタッチが中村達也さんに似ている。
以前、中村達也さんはこのバンドのライブに何度か参加しているらしい。
今はハリーさんがいるので聴く機会はないかもしれないけど、ちょっと気になる。
ころころころがるようなタイム感で、なんと説明すればよいか・・・。あ!そうそう!太鼓が歌っているみたい。
これだけ歌っているドラムスもなかなか聴けない。
バンド全体に流れるタイム感のなかで一瞬独特なスピードで時々駆け抜けたりする。
でもそれは、リズムを壊すことはなく逆にこちらの気持ちをあおる。
ああ、やられた!という感じかな。
きっちりこなされるリズムに彼独特のタイム感が入るので、スリリングで色っぽい。
ずっと聞いていたい感じなのだ。

そのリズムにうまく乗ってスイングしているのが武田真治さんのテナーサックス。
も〜耳に残って残って・・・。
ドラムスとのやり取りはものすごいかっこいい!
このバンドはサックスが主役なのかもしれないなあ。
サックスは結構簡単に音を出せる楽器なのだけど、歌うのは難しい。
まあ、楽器はどれでもそうだけど・・・。
タンギングがタイトで音の切れがよくないと私はノれないのだけど、真治さんのサックスはめっちゃ色っぽくてダンサブルで思わずうひょ〜♪となってしまう。

そして、ギター&ボーカルの石原顕三郎さん。
喋ってる時はめっちゃ九州男児なんだけど、歌いだすと途端にこじゃれたジゴロ風になる。
にやっと笑ってギターを弾く姿なんて粋だね〜♪と声をかけたくなってしまうもんね。
この人の声がまたいいのだ!
ちょっとハスキーで甘い感じ。
最初聞いたとき、見た目のイメージとちょっと違っていて、えっ!と一瞬びっくりしたもんだ。
今やこの声の虜である・・・へへへ〜♪
さりげなく弾いているのであまり気にとめずにいたが、ギターもかなりのものだわと今回改めて思った。

この4人がそれぞれのポジションでバランスよく楽器を操ってる。
ほんと、バランスがよくって・・・。
これでご機嫌になれないはずがない!
ボルテージの上がり具合もゼロからマックスという感じではなく、緩やかにのぼっていってハイテンションをちょっと低めにキープするって感じかなあ。
でもそれが長いんだわ!
心地いいテンションがライブの終わりまで続いて、文字通りご機嫌な気持ちで再び超県して帰宅したのだ。

次はいつかいな〜♪

公式サイトはこちら!
アルバムの購入も出来きるのだ〜♪
the TRAVELLERS Official Web Site

2006.03.10(fri) EAST BOUND TOUR 2006 (at 広島CLUB QUATRO)
「Moonglow」
MUSIC BY 、PLAY BY The Travellers



2006年03月08日(水)
ミスターソングライター

中途半端な天気に身体と気分までが中途半端だ。

生ぬるい空気がせっかく浮かびかけた言葉を溶かしてしまう。
それはとても大切なものだったような気もするがそうじゃないような気もする。
どうして書き留めておかなかったのだろう。
後悔してももう遅い。

数日前まで連続していた日常生活がふと陳腐なものに思えて、叩き壊したくなる。
ここから逃げ出せればどれだけ楽だろう。
でも、そんなことをしても罪悪感が追いかけてくるだけだということをずるがしこい私は知っている。
逃げ出しても私は私だ。

頭の中、音楽が乱反射している。
たくさんの音楽が乱反射していて、その中から今必要な音楽が浮かび上がってくる。

今日、浮かび上がってきたのは・・・・。

その音楽にとりあえず今日は救われる。

「ミスターソングライター」
WORDS & MUSIC BY 山口洋、 PLAY BY HEAT WAVE



2006年03月07日(火)
闇の告白

日曜日、必要に迫られて中古CDを物色しに行く。
探し物はすぐに見つかって、めったにその店には行かないので他も物色。

本命はディープ・パープル『マシン・ヘッド』
それから・・・なんと!HEAT WAVEの『1995』を発見。
HEAT WAVEのCDはインターネットの中古ではなかなかお目にかかれないのでこういう地道な調査(!)は結構重要なのだ。やったね〜♪
地方の中古CD屋は侮れない。

もう一枚、尾崎豊さんのトリビュートアルバム『BLUE〜A TRIBUTE TO YUTAKA OZAKI』
これはCoccoと斉藤和義さんが参加していることを何かで読んで、それで聞いてみたいなと思っていた。

この3枚で新品CD3枚分のお値段〜♪
本当はタッキー&翼も欲しかったんだけど、1,500円以上だったので断念。

トリビュートアルバムは13回忌に合わせて制作発売されたようだ。
3年前の発売になっている。



これはちょっとおもしろい。
ただし、生粋の尾崎豊ファンに受け入れられたか?というと、かなり難しかったのではないかなあという印象。

事実、AMAZONのレビューでは賛否両論入り乱れている。
特に尾崎豊というアーティストに入れ込んでいる人たちはそれぞれのミュージシャンの色に変えられているところにたまらなく嫌悪感を感じているようだ。

尾崎さんの場合。
とかく尾崎豊という人の人生がクローズアップされた形で音楽も語られることが多い。
そこをすっぱりと差し引いて純粋に楽曲として聞いた場合に、彼の音楽ってどうなんだろう?というのが私にはとても興味があるところだった。
そんなもの、彼の人生がなければという意見もあるだろう。
でも、作られた曲に生命力があれば、そんなこととは関係なくその音楽は後生に残っていくと私は思っているので。

私が気に入ったのはこの5曲。
頭の数字はアルバムでの収録番号、アーティストの名前の後にあるのは尾崎さんの収録アルバム名と発売年月日である。

10.「闇の告白」 斉藤和義  6thアルバム『放熱への証』 (92.5.10)
08.「街路樹」 山口晶   4thアルバム『街路樹』 (88.9.1)
11.「Forget-me-not」 槇原敬之  3rdアルバム『壊れた扉から』(85.11.28)
07.「LOVE WAY」 大森洋平  5thアルバム「誕生」 (90.11.15)
05.「I LOVE YOU」 宇多田ヒカル 1stアルバム「十七歳の地図」(83.12.1)

ファンの欲目というものだろうが、斉藤和義さんの演ってる曲がすごくいい。
なんというか・・自分のものになってるというか。耳に残る。
自ら選曲したという話しで、須藤さんもこの曲を選んだ斎藤さんの感性におどろいたそうだ。
山口昌さんと大森洋平さんははじめて名前を見た人たちだけど、これを機会に彼らの音楽を聴いてみたいと思った。
槙原敬之さんはやっぱりさすがというか・・・本当の意味でアーティストだわと再認識。
特筆すべきは、宇多田ヒカルさんだろう。
これは17歳の時、彼女がライブで歌ったテイクなのだそうだ。
こんな表現あまり好きじゃないけど・・・彼女は生まれながらのシンガーだわ。

私が気に入ったこの5曲には尾崎豊の影がない。
そういう意味でこの5曲の取り合わせは成功しているなと私は思った。

このアルバムは尾崎豊さんのプロデューサーだった須藤晃さんが一人一人のアーティストに声を掛けて作り上げたアルバムらしい。
歌詞カードの1曲1曲になぜこの曲をその人が歌うことになったのかについて須藤さんの解説が載っている。
おもしろいなと思ったのは、参加しているミュージシャンのほとんどが特に尾崎さんの音楽に傾倒しているというわけではないという点。
須藤さんがあの人に尾崎の歌を歌って欲しいという気持ちでお願いして回ったそうだ。
そんな方向性をプロデューサーのエゴだという人もいるが、私はそういうのもありだと思う。
トリビュートアルバムが普通どんな経緯で製作されるのかは分からないけど、このアルバムの視点はなかなかおもしろいと思う。
少なくとも私は、このアルバムを聴いて、尾崎豊という人の作った曲にはやはり生命力があるんだなと感じた。
それは一つの成功じゃないかと思うんだ。



「闇の告白」
WORDS & MUSIC BY 尾崎豊、PLAY BY 斉藤和



2006年03月06日(月)
また逢う日まで

霧山(時効警察)の妙なノリにのほほんと癒されながら、春彦(メゾン・ド・ヒミコ)の妖しい魅力にもはまって、なぜかオダギリジョーまみれな私。
ここ最近オダギリジョー君の出演作品を見て外れたためしがないので、盛り上がった模様。

そして、ちゃっかり購入してしまった「メゾン・ド・ヒミコ」
たった1回しか見てないこの映画に自分がここまで入れ込むとは思いもしなかった。

とにかく早く見たかったのだけど、いろいろ立てこんでいて2時間15分なんてまとまった時間が取れず。
それでも見たかったので、Maikingと映画の中で特に見たかったダンスホールのところとラストシーンだけ見てしまった。(なんて邪道。)
日曜日の夕方、ようやっと大きなTVで見ることが出来た。
内容がかなり特殊だったので、用事をしている母を特に誘いはしなかったのだけど、中盤から一緒に笑って見た。
なんだ、結構普通に受け入れられてるじゃん!
ちょっと嬉しかった。



監督は犬童一心さん。
この方の作品で見たことがあるものといえば「黄泉がえり」「ジョゼと虎と魚たち」「いぬのえいが」(ポチは待っていた)

どれも一般的にいうところのハッピーエンドではない。
だけど、見終わった後に妙に心が温かくなってなんとなく安心する。
何度も繰り返し見たい作品。

「ジョゼと虎と魚たち」はDVD欲しいなあと思いつつ買っていない。
これも何度も見たいと感じた作品で、上映していた頃は特別版DVDの予約をしていたので、気にはなっていたのだがなんとなく思い切りがつかず、結局購入しなかった。
今はもうプレミアものになっている。
そのうち、スカパー!で放送するだろうと思ってて、それを待っている状態。
今となっては、特別版DVDを買わなかったことが惜しい。

そんなわけで「メゾン・ド・ヒミコ」は、わざわざ特別版を予約して買ってしまった。

Maikingではプロデューサー、監督、脚本家、出演俳優がインタビューに答えている。
映画を見ていてこうじゃないかな?と思っていた部分を誰かが裏づけするように語っていたりして、おおっ!私の感性は彼らに近いのかもしれん!と勘違いモードになる始末。
彼らの熱いコメントを聴きながら、Maikingで涙が。
いやいや、私もまだ若いわ。

オダギリ君はもちろんかっこいいのだが、やはり柴崎コウ嬢がすごくいい!
柴崎コウ嬢も私の中でははずれのない女優で、この映画は外れない2人の共演だったので、絶対見たかった。
そして、その期待は裏切られることがなかった。

「ジョゼと虎と魚たち」のヒロインはとても強くて憧れてしまう女の子だった。
主人公の恒夫がこのジョゼと交流することで成長していく話しに見えた。
見ている私は恒夫と同じ気持ちになってジョゼを見つめているような気分だった。

「メゾン・ド・ヒミコ」は沙織(柴崎コウ嬢)が春彦(オダギリジョー君)に引っ張られ成長していく話かなと思っていたら、途中で二人が同じように迷っていることが見えてくる。
そして、はっきりした答えは出なかったんだよね?・・・というなんとも形容しがたい気分なんだけど、温かさを感じるラストシーンに導かれる。

途中、唐突にダンスホールのシーンが出てくる。
いきなりみんなで踊りだすんだ。
そのとき流れるのが「また逢う日まで」
この選曲がすごい粋だ。
ただみんなで踊っているこのシーンで沙織と春彦は急速に近づく。
ほんとにただ踊っているシーンなんだけど、なんかここがすごく好き。

多分、映画の中で一番うきうきするところなんだと思う。
沙織がとっても楽しそうで、春彦も照れくさそうなんだけどにこにこしてて。

全体的にとても静かで、音楽自体も静かだ。
音楽は細野晴臣さんが担当している。
細野さんの音楽はとても不思議だ。
各国の民族楽器をたくさん使ったやさしい音楽は、映画の中で時にやさしく人間達を後押ししているように見える。
口に出さない気持ちが代弁されているというか・・・。

プロデューサーが音楽によって解釈が変わったシーンがあるとMaikingで熱弁を奮っている。
彼は寂しい別れのシーンだと思っていたけど、細野さんの音楽が彼女を後押しすることで旅立ちのシーンになったという。
すごいね!
音楽ってすごいわ!

静かな静かな映画なのに、音楽を感じる・・・・「メゾン・ド・ヒミコ」はそんな映画でもある。



「メゾン・ド・ヒミコ」
ジャンル : 人間ドラマ
製作年 : 2005年
製作国 : 日本
製作 :「メゾン・ド・ヒミコ」製作委員会
配給:アスミック・エース エンタテインメント
監督:犬童一心
脚本:渡辺あや
音楽:細野晴臣
出演:オダギリジョー、柴崎コウ、田中泯、西島秀俊、歌澤寅右衛門、青山良吉、柳澤愼一、井上博一 他







「また逢う日まで」
WRDS BY 、MUSIC BY 、PLAY BY 尾崎紀世彦



2006年03月02日(木)
冬のセーター

今週に入ってからなんだか天気が不安定。
昨日は雨、今朝は雪が降っていた。
今日は真冬並みの寒さだとか。

天気と同調しているかのように、一昨日から頭痛の種が前葉体の奥あたりにくすぶってる。
気分もなんだか塞いでいる。
周りの人もなんだか体調が悪いと口にする。

本格的な春の到来を前に1年で一番いやな時期がやってきたようだ。
でも、ここ数日を乗り越えたら、きっと楽しいことが思い浮かぶようになるだろう。

そんなわけで、ボンヤリした頭では日頃以上に想像力が働かず、前向きな思考も浮かばず、更新も滞り勝ち。
(なんて手の込んだ言い訳なんだ。)

こういう時期は自然の摂理(私だけに適用)で、妙にBLANKEY JET CITYを聴きたくなるのさ。
今朝はAMラジオのお気に入り番組「SUZUKIハッピーモーニング鈴木杏樹のいってらっしゃい!」を聴いた後、CDに切り替え、BLANKEY JET CITYをがんがんにかけて会社の駐車場をめざしたわけなのさ。



そういえば、昨日は夕方、雲がとてもきれいだった。
雨上がりだったためか景色も妙にはっきり見えて、なんとなく気分はハイテンション。
通り過ぎる景色をせめて携帯のカメラに収めたいと思うのだけど、信号待ちする頃には絶景の景色は既に通り過ぎた後。
帰宅のラッシュアワー、下手に車を止めて流れに戻れなくなるのもいやだし。
なんとなくその気分だけはと信号待ちのたびにカメラを構える私はさぞかし挙動不審だったことだろう。

fukei20060302-01
いつも通るこの道は、県道と新幹線とJRの在来線が並行して走っている。
右側に写っている高架が新幹線、その左下にJR在来線だ。
運がよければ、新幹線とJRが同時に走っている場面に遭遇することができる。
なんてことはない風景だけど、このアングルがとても好きだ。

fukei20060302-02

その道の突き当りを右折すると、新幹線の高架をくぐって海側の道に出る。
しばらく走るとすぐに左カーブがあり、曲がりきると信号がある。
だいたいいつもここで信号待ち。
この写真は、その信号待ちのときに見た風景。

明らかに他の雲とは違う雲だとなんだかわくわくした。
目の前に広がる真っ白い雲の方向には海がある。
この雲を見るためには30分くらい車を走らせて海の見える場所まで行かなくちゃならないだろう。
行きたい気分になったんだけど、あいにく予定が決まっていて行くことは出来なかった。
海の上に広がるこの雲を見たら、きっと楽しい気分になっただろうなあ。

kushi-kohagi20060302自宅に戻ると私の好物が!
これはこの界隈でちょっと名の知れたお餅屋さんが作っているおはぎ。
一口大のおはぎが竹串に刺さっている。
このアイデアがいいと思う!一度に3度おいしいのだ。
ピンク色は桜餅風味、これが
蓬のバージョンも・・・。

夕食直前だったため、口に入れるのは我慢したのだけど、今日帰ったらもうないだろうなあ。
週末買いに行かなくっちゃ!

ちょっと話しがそれてしまったが・・・。
とにかく昨日は雲がとてもきれいで。
夜寝る前に本棚から「空の名前」を引っ張り出して、切り取った雲にはどんな名前がついているんだろうとベットの中で眺めていたんだけど・・・、確認する前に眠ってしまった。

とまあ・・・。
こんな感じで雲がきれいだ!と思っただけで、帰宅ラッシュにちょっとしたドライブ気分を味わうことが出来たりなんかする私はとてもお手軽だなあ。



「空の名前」
著者:高橋 健司

出版社: 角川書店

ISBN: 4048836005

新装版 版 (December 1999)



「冬のセーター」
WORDS & MUSIC BY 浅井健一、PLAY BY BLANKEY JET CITY