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セキララな思考。
安井 文
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2006年01月24日(火)
私は風



日曜日、久し振りに友人のライブに行く。
どんなライブになるのか心うきうきしながら、Boogie Houseのドアを開けた。

店内は相変わらず、いつ来てもBoogie Houseは変わらない。

懐かしい顔がたくさんあって、久し振りにわくわくした。
ここしばらく引きこもっているので久し振りに会った方々にうまく挨拶できなかったが、みんな出会った頃のまま変わらないのでなんだか嬉しくなってきた。



今日はどんなライブになるんだろう。
事前にどんな内容なのかは聞いていない。
そのほうが純粋に楽しめる。

飲み物を手にしばし友人達と歓談。
しばらくぶりの友人との会話はなんだかものすごくほっとした。
今年はもう少しみんなの顔を見に外に出なくちゃなあ。

席が空いたのでステージ前のフロアへ移動。
ステージ前には大先輩達が座っている。
数年ぶりに見かける顔もあり、今夜はほんとに得をしたな。

オープニングアクトの準備が始まった。
どうやら急遽決まったらしい。
あ!THE WEIGHTだ!
数年に1回しかそのライブを見ることが出来ない超渋いブルースバンドだ!
恰幅がよくないとメンバーになれないという噂のこのバンドは、ベース、ギター、ドラムスの3ピースバンド。
たまたま新年会で集まっていたそうで、ほろ酔い加減の彼らはじゃあちょっと鼻歌代わりにって感じでご機嫌な様子で1曲かましていった。
かっこええわ〜♪

さて、素敵な演奏の後は今夜の主役Rolling South Club Band

ボーカルを務めるKAYOちゃんは、このライブが終わったらしばらく活動を休むそうで、Rolling South Club Bandのライブは今夜が初めてだけど、ラストライブでもあるわけだ。
ここ最近、かよちゃんはセミアコースティックなゆるい曲ばかりを歌っていて、本来はばりばりのロックが好きな彼女が今夜のメンバーでどんなライブアクトをするのか楽しみだ。

今回のメンバーは、大先輩ばかり。
ベースのカグセンさんは山口県ではかなりのネームバリューでラジオやTVにも出演されている。
長身でベースを構える姿は惚れ惚れするぐらいきまる!
第1印象はちょっと怖い感じなんだけど、喋ると山口弁バリバリで温かい感じのする人だ。
彼のベースプレイはめっちゃかっこいい!
キーボードのナカタケさんは物静かな色男。
男性キーボーディストの生息がなぜか少ないこの地区では貴重な存在だ。
喋ると案外おもしろい方らしい。
ギターは私の大好きな山さん!
KAYOちゃんとはよく組んでライブをしているけど、ばりばりロックなライブアクトはここしばらく拝んでいないので、今日は存分にひきまくるのではと期待大。
ドラムスはもっちゃん。
これまたこの地区では貴重な女性ドラマー。
身長が高いので話すとき見下ろされるのでどきどきするのだけど、けらけら笑って話す豪快で人懐こい性格なのでこっちもつられてしまう。
その身長から繰り出されるリズムはダイナミック。
そしてKAYOちゃん。
彼女はとにかく歌うのが大好きで、暇さえあれば歌っているような人。
とても研究熱心で常に自分の歌のチェックを怠らない。

まずは「午前1時のスケッチ」カルメン・マキ&OZだ!
第一声に驚いてしまった。
KAYOちゃんはこんなに声が出る人だったっけ?
バックの音に負けてない!
KAYOちゃんはいつもより3倍くらい大きく見えた。
しばらくこういう編成の本格的なロックバンドのライブは聞いたことがなかったので、ちょっと鳥肌がたっちゃったよ。
他のメンバーもこのバンドをリアルタイムで体験して衝撃を受けた方たちばかりなので、本当に楽しそうに演奏する。
続くナンバーもカルメン・マキ&OZだったので、今夜はすべてそうみたいだ。
カルメン・マキ&OZは私も好きなんだけど、演奏なんてとても無理だ。
ベースラインがめっちゃ独特で難しい。
カグセンさんはすっかり自分のものにしているようで、フレットの上を指が自在に動いてる。そのライブアクトに見入ってしまった。
そのカグセンさんの様子を確認しながら正確なリズムを刻んでいるもっちゃん。
ええな〜もっと若ければドラムスもやりたかったなあ〜彼女のプレイを見ていて本気で思っちゃった。
ナカタケさんは冷静そのもの。
普段聞くロックはあまりキーボードがないのでこういうエレピの音はしびれちゃうんだよな〜。
赤いライトに照らされる山さんは超かっこいい!
(ちょっと痩せたんじゃ・・・?)
この手の壮大なロックギターは彼のもっとも得意とするところ。
本と気持ちよさそうにぐりぐりギターを弾きまくっていた。

ラストの曲「私は風」のフルバージョンを生で聴いたのは生まれて初めてだった。
すごかったっす。

最後まで惹き込まれたまま、心の中で声にならないきゃーを連呼しまくってた。
カルメン・マキ&OZナンバーで最後まで走り抜けたRolling South Club Band
かっこよかったっす。

>>セットリスト<<
1.午前1時のスケッチ
2.六月の詩
3.崩壊の前日
4.火の鳥
5.空へ
6.とりあえずロックンロール
7.私は風



2006.01.22(sun) Rolling South Club Band (at 周南Boogie House)
「私は風」
WORDS BY カルメン・マキ、MUSIC BY 春日博文、PLAY BY Rolling South Club Band(もしくはカルメン・マキ&OZ)



2006年01月21日(土)
70歳になったソナチネ

金曜日の朝、珍しく新聞のテレビ欄に目をやるとテレビ東京の『たけしの誰でもピカソ』に大江健三郎・光親子が出演という文字が目に飛び込んだ。
これはぜひ見なくては!
なんかちょっとわくわくした。

1日中夜10時の放送時間を首を長くして待っていた。
新ドラマの放送日も忘れがちな私だが、今回は忘れることなく直前には録画セットまでしておいた。

だって私は大江光さんの作る音楽がとても好きなのだ。



大江光さんは脳に障害を持って生まれた。
それでも家族との生活の中で彼は彼のスピードでいろいろなことを学んで人とコミュニケーションすることも日々習得している。
そんな彼は子供の頃から、音楽だけは楽しんでいたそうだ。
言葉を覚えるのが遅かった光さんは鳥の声が大好きだったので、ご夫婦は手に入れられる限りの鳥の声のレコードを集めて聞かせた。
ある日、散歩の途中で鳥の声を聴いた光さんが「○○ですね」と言ったのが初めての言葉だった。
レコードの解説どおりの内容を口にしたのだそうだ。
それがきっかけになり、光さんはコミュニケーションすることを覚えはじめた。
音楽好きの光さんがピアノを弾けたら楽しいだろうなと思った奥さんは、彼にピアノを習わせる。
結局あまり演奏することには興味が移らなかったそうで、その代わり、彼は作曲を始めたのだ。
途中、彼は作曲をしなくなった時期があるそうだ。
スランプがやってきたのだ。
その間も音楽を知る勉強は続けていて、7年ぶりにアルバムを発売。
大江健三郎さんの70歳の誕生日に「70歳になったソナチネ」をプレゼントした。

光さんの音楽を聴くきっかけになったのは大江健三郎さんの「静かな生活」という作品だった。
ちなみに「静かな生活」を読むきっかけになったのは江國香織さんの「冷静と情熱のあいだ」である。
この作品の中で主人公が「静かな生活」を読むシーンがあるのだ。
結構長く描写が続くので、読んでいた作品ではなく登場した「静かな生活」のほうに興味が沸き、友人に借りて読んでみたのだった。
大江作品は文庫本も結構な値段だ。
まだそのときは、興味程度だったので面白くなければ読んだふりをして返せばいいやと軽い気持ちで読み始めた。

今では私の一番愛する作品である。
本は結構たくさん読むけれど、涙を流した作品はまだ数えるほどしかない。
5つもないだろう。
これはその中の貴重な1冊で、今までで一番読み返した本でもある。
どんなにいらいらしていても読んでいるうちに心が落ち着いてきて、あっという間に登場人物にシンクロする。
読み終わる頃にはあったかい気持ちになってじわりと涙がわいてくる。

大江作品は学生時代に現代小説の授業で「死者の奢り」を扱ったことがあった。
そのときはとても堅苦しく暗い上に気取った作品に思えたので、その後作品を読むことはなかった。
だから、10年を経て読んだ「静かな生活」はとても同じ作家の書いた作品とは思えなかった。

「静かな生活」は大江健三郎さん一家の"静かな生活"を元にかかれた連作小説である。
この作品に登場するイーヨーのモデルが光さん。
主にイーヨーの妹、女子大生マーちゃんの視点で物語が進む。

誰ピカでは、実際の大江一家の"静かな生活"が紹介された。
登場する居間も本棚もCDラックも本で読んだとおり。
CDラックからうれしそうにCDを選ぶ光さんはイーヨーそのもの!
一家の生活の中心は居間。
かなり広い居間には父のもの、母のもの、光さんのものが所狭しと並んでいるのだけど、無駄なものは一つもない。
この居間で父は父の仕事、光さんは作曲、母は水彩画を描く。
そこには暖かい沈黙がある。
その様子を見ているだけで優しくうれしい気持ちになった。
ああ、"静かな生活"だ・・・。

光さんは誰に対しても常に丁寧語をしゃべる。
両親に対してはもちろん、妹や弟にも。
そして時々冗談も言う。
ちょっと冗談を言ったときの彼は照れくさそうに首をすくめる。
うれしいことがあったときは首をすくめながら肩を震わせてとても素敵な笑顔になる。
その表情を見るとなんだか私の心も軽くなってくるんだな。

光さんの音楽は、明るい太陽の下で踊る空気のようだ。
きらきら輝いている。
メロディーが中心でリズムの強い音楽を聞きつけていると少し物足りなく感じるかもしれないけれど、疲れちゃったな〜ちょっと泣いちゃおうっかな〜
とか言うときにはとても素敵な処方箋に成ること間違いなし!
ぜひ一度聴いてみて欲しい。

そんなわけで、光さんの笑顔を見たおかげで、なんとか気分を変えることが出来たようだ。
落ち込みそうになったら彼の音楽に耳を傾けよう。

「静かな生活」は大江さんの奥様の実兄である故伊丹十三監督により映画化もされている。
この作品もとても素敵だ。
物語の主な舞台として登場する居間は、今回誰ピカで紹介された実際の大江家の居間が使われている。
小説はね〜という方は、DVDがあるので映画のほうを見て欲しいな。








「静かな生活」
ジャンル : ドラマ
製作年 : 1995年
製作国 : 日本
配給 : 東宝配給
監督 : 伊丹十三
プロデューサー : 細越省吾、 川崎隆
原作: 大江健三郎
脚色: 伊丹十三
出演: 山崎努、柴田美保子、渡部篤郎、佐伯日菜子、今井雅之、緒川たまき、岡村喬生、宮本信子 他


「70歳になったソナチネ」
MUSIC BY 大江光、PLAY BY 荻野千里(ピアノ)、和久井仁(オーボエ)



2006年01月18日(水)

1ヶ月振りぐらいに映画を見た。
「アメノナカノ青空」
この寒いさなか(昨日はちょっと温かかったけど)、心の中にぽっと温かい炎がともされた。
なんだかすごくやさしい気持ちで家に帰り着いた。



「アメノナカノ青空」の原題は「・・・ing」という。
こんな意味深で想像力を駆り立てる原題をなぜわざわざかえる必要があるのかなと思っていたのだけど、エンディングテロップで流れる主題歌が日本のバンドの歌だったので、著作権の関係なのかなと思った。

それにしても「アメノナカノ青空」ってなに?
CMでも使われているあのシーンに由来しているのだろうが、なぜか私はCMを見ていたのにそのことを思いつかず、映画を見て合点がいった。
多分流れがものすごく自然だったからだと思う。

「アメノナカノ青空」って、やっぱり意味深だよね。
あのシーンがタイトルを導き出したとして・・・タイトルをつけた人は気のきいた人だなと私は感心してしまった。
もちろん原題「・・・ing」の意味もなんとなく感じることが出来た。
どちらのタイトルもこの映画にはあっていると私は思うな。

映画が静かに終わってエンドロールでセカイイチの「虹」が流れ始める。
終わった映画のシーンに思いを飛ばしていた私の頭の中に彼らの音楽はするっと入ってきた。
やさしさときびしさを内包しているように感じる歌詞は、映画の登場人物たちの決して語られなかった心の中を聞いているような気分だった。

CMを見た感じでは、主人公ミナ(イム・スジョン)とヨンジェ(キム・レウォン)の恋物語のような印象。
もちろんそれは間違いではないけど、それ以上にミナと母親ミスク(イ・ミスク)の母娘の絆のほうが強く描かれていた。
ああいう親子関係は素敵だけど築くのは難しい。

日本ではこの映画で描かれているようなアプローチでの母娘関係を描くのは難しいだろう。
こういう発想をするのがそもそも難しいと思う。
この映画に出てくる母娘関係は成熟していて大人っぽい。
母ミスクの強さもさることながら、私はミナの強さに胸が熱くなった。
はたして19歳の私はあんなふうに考え行動できただろうかと考えたら、きっと無理だったろうなと思ったのだ。
でも、今からでもミナのような強さは欲しいと感じた。

イム・スジョン嬢を初めて見たのは、「ごめん、愛してる」のウンチェだった。
ウンチェは夢見がちですぐに熱くなって周りが見えなくなるような女の子だったので、いつもあたふたしていて上ずった声で喋っている印象がある。
それに比べるとミナは落ち着いていて表情もあまり変わらないんだけど、夢見がちなところはウンチェに似ているように感じてミナってウンチェみたいだなあと思ってしまった。
映画の最中、ずっと彼女に夢中だった。
ほとんど自分の気持ちは言わないし、ヨンジュを突っぱねるし。
でも、ミスクの嘘はあっという間に信じちゃう・・・そして、すぐに許してしまう。
彼女の周りに流れる空気は凛と澄んでいてほんの少し温かさを感じる。

映画中彼女はほとんど笑わない。
ヨンジュが撮影した彼女の写真の中にその無邪気な笑顔があるだけ。
それだけにその笑顔がとても眩しかったなあ。

日本でのこの映画の宣伝アプローチはキム・レウォン君メインだったようだが、それはこの映画の魅力を半減させてしまったと思う。
もう少し映画のテーマが伝わるような宣伝のほうがよかった。
それが少し残念。

セカイイチというバンドは今回はじめて知った。
CMのときも結構いいなあと思っていたんだけど、エンドロールの間、彼らの音楽を聴いているうちに映画の内容が反芻され、少しずつ落ち着いた。

この余韻は大切にしたい。

「アメノナカノ青空」
ジャンル : ヒューマン
製作年 : 2003年
製作国 : 韓国
配給 : 松竹
監督 : イ・オニ
脚本 : キム・ジン
音楽 : パク・ジュンソク
出演 : イム・スジョン、キム・レウォン、イ・ミスク、キム・インムン 、キム・ジヨン

セカイイチについてはこちらから
::: セカイイチ :::


「虹」
WORDS BY 岩崎慧、MUSIC BY 中内正之、PLAY BY セカイイチ



2006年01月16日(月)
風の船(海よりも深く…)

子供の頃、右耳が難聴症と診断され長く病院通いをしていた時期がある。
具体的な治療方法は苦痛と不快感を伴ったせいか、あまり覚えていない。
しかし、その病院の待合室にはたくさんの少女漫画雑誌があって、今思えば、私の漫画好きはそこから始まっていたらしい。
古くて広い木造の病院で、待合室もとても暗かったことを今でも覚えている。
いろんな人が読んでぼろぼろになった雑誌から毎回新しい号を探し出して診療室に呼ばれるまでの短い間に大好きな漫画を探して読んでいた。

ちなみに耳は治療の甲斐なく今ではほとんど聴こえない。
しかし、左耳が人並み以上に聴こえるので障害者認定外である。
まあ、今回の話とは関係ないけど。

その頃大好きだった漫画が復刊されたというメールが届いたので、うれしいのでコラムを書くことにした。



病院の待合室には週刊少女コミックがたくさん積まれていた。
その中で私の目を引いたのが高橋亮子さんの「坂道のぼれ!」だ。

東京の名門高校をドロップアウトしひとり全寮制の女子高に転校してきた主人公と坂をはさんだ向こう側にある共学の私立高校に通う札付きの不良少年との恋物語。
ふたりにはとてもよい友達がいてそれぞれが主人公たちを気遣い、それぞれが成長していく正統派少女漫画である。
小学生の私が読んでも問題がないくらい健全な恋愛漫画なのである。

とにかく札付きの不良少年新田友がかっこよくって。
そして、主人公の柚木亜砂子の清楚なかっこよさに憧れたものだ。
よくよく考えるとこの2人は今でも私の描く理想の恋人像とこうなりたい自分に投影されているようにも思えるから不思議。

待合室ではとびとびでしか読めなかったので、高校生までに何年も掛けて本屋を回っては全巻そろえた漫画である。
忘れられるわけがなく、今でも時々思い出しては読んでいるくらいだ。
そのたの高橋亮子さんの作品も短大卒業までに本屋を回ってあらかた手に入れた。
森脇真末味さんの作品とともに高橋亮子さんの作品は私にとってはとても大切な思い出でもある。

今回復刊されたのは他に「迷子の領分」「水平線をめざせ!」「夏の空色」
う〜ん、どれも思い出深い作品ばかりだ〜!

「水平線をめざせ!」は、プロデビューを目指すフォークデュオの青年2人の話。
モデルはな、なんと・・・ふきのとう。
当時、高橋亮子さんとふきのとうが対談した特集誌が出版されたことがあり、以前山木康世さん(ふきのとうの向かって右側の人)に「水平線をめざせ!」とその特集誌をお見せしたことがあるのだけど、なつかしいなあ〜と喜んでくださった。
「緑茶夢」や「おんなのこ物語」とはまた違った音楽の世界を描いている。

「迷子の領分」は「坂道のぼれ!」とちょっと似た作品なのだけど、こちらのほうがより内面的な葛藤が描かれている。
青春ものの少女漫画では私は5本の指に入れている。
とても好きで、これも何度も読み直した。

「夏の空色」はやさしく暖かいけど哀しい初恋の話。
何度読んでも涙がこみ上げてくる。
主人公たちの芯の強さと想いの深さが心に強くしみこんでくる作品。

今でも少女漫画は大好きで時々本屋で立ち読みしている。
しかし、最近は少女漫画とは思えないような性描写があってこんなものを中高生が読むのかと思うとため息が出てくる。
物語の展開も安易だし、言葉も荒っぽく、じっくり読むという感じの作品が少なく感じる。
少女漫画は、流行に敏感な女子中高生の意向を取り込んだものなのだろうけど、同じ少女漫画で描かれる初恋や純情もずいぶんと形を変えたものだなあと肩を落としたくなる今日この頃。

こんなこと考えるのは、私がおばさんになった証なんだろうなあ。

本屋では手に入れられませんが、興味のある方はぜひここで!
あなたの探している絶版本も見つかるかも。

コミックパーク

復刊ドットコム:復刊リクエスト一覧(高橋亮子)
※2012.4.5現在リンク切れ

「風の船(海よりも深く…)」
WORDS & MUSIC BY 山木康世、PLAY BY ふきのとう



2006年01月12日(木)
ツバメ

悲しいくらいにお天気だ。
なのに私は今日もブラインドの降りた事務所の中でパソコンに向かっている。
わがままとは分かっていてももう少し季節を感じられる仕事につきたいなあなんて時々思う。

しつこいようだが、毎年この時期は頭が働かない。
特に病気ということでもないのだけど、頭がいつも重くて寝起きが悪く首のあたりが固くなったまま。
眠る時に首をすくめてるんだろうなあきっと。



何もしないでいたときは年中風邪をひいていて、インフルエンザには何度もかかっていた。
それを考えると今は、運動を定期的にするようになり、少しは強くなったのだろうで、風邪を引きにくくなった。

とは言っても、この頭の重さには閉口してしまう。

5年位前までは何でそうなのか意識することもいつ自分が変になるかもあまり考えていなくて、自分を責めてばかりいた。
自分が暗いので特別そんな感じがあるに違いないと思っていた。
それに、ほかの人にそういう気持ちを喋るのはなんかかっこ悪いと思い込んでいて一人で悶々としていた。

だけど、あるときぽろっと喋ってみたら「冬とか春先はそうなる人が多いらしいよ」なんて答えが返ってきた。
私はてっきり「そんな風に考えちゃだめだよ、もっと前向きになったほうがいいよ」なんて言葉が返ってくるもんだと思い込んでいたので、拍子抜けしたのを覚えている。
そして、そういう返しをして欲しかったんだってことに気が付いた。
そういわれて「なんだ〜そうなんだ〜」と口に出したら結構心が軽くなったのを今でも覚えている。
こういう小さなコミュニケーションを私はきっとしてこなかったんだなと最近思う。

年末とある忘年会での出来事。
酔いの回った先輩がよろけてしまい巻き添えを食った私は後ろ向きにこけて、左肩から背中にかけてを歩道に打ち付けてしまった。
これが結構痛くて、すぐに立ち上がれなかった。
それまでの私は、「いえ!大丈夫!」と平気な顔をして立ち上がっていたんだけど、そのときはするっと「いった〜い!」と言葉が出た。
すると、上司が「痛かったな〜」と言いながら背中をなでてくれた。
その行為にびっくりした私は、なんだか感激してしまい、涙が出そうになってしまった。
(実際に泣きはしなかったけど。)
ものすごくうれしかった。
ああ、こういうのが大切なんだなって初めて気が付いた次第。

今も思い出すと胸の中がほんわり温かくなる。

その話を友人にしたところ「可愛くな〜い」と笑われた。
可愛くないというのは、「いえ!大丈夫!」と言っていた私のことらしい。
実はこの友人、いつも私の想定外の返しをする。
このときも一瞬なんだ?と思ったのだけど、「そう、そうか〜可愛くなかったんだ私」と妙に納得してしまった。

昔から母によく「可愛くない!素直じゃない!」と言われつづけているのだけど、この一連のコミュニケーションでその意味がなんとな〜く分かってきたような気が最近している。

つまりはそういうことなんだよね。

この頃、周りにたくさん人がいることに気が付いて、びっくりしている。
変な表現かもしれないけど、本当にそう思う事が多い。
私に好意的な人もいれば、嫌悪を示している人もいる。
それほど嫌いじゃないけど、なんかちょっと会話がうまく運べない人とかもいる。
だけど、その人たちとコミュニケーションするのが面白い。

これは、主に日常生活で顔をつき合わせている人たちとのコミュニケーションのお話。
インターネット上でのお付きあいはまた少し違った趣がある。
それについてはまたそういう話がしたくなったときに。
でもまあ、本当は同じようにしていきたい。

一方通行のコミュニケーションは疲れる。
周りに人がいることに気が付いたら、そういうことにも気が付いた。
きっと今まで私と対峙して来た人たちは毎回疲れていたんだろうなあなんてことも最近は思ったりする。

もちろん、今この瞬間にもうまくコミュニケーション出来ない人はいるけれど、まあそれは時が解決するだろうと思う。
無理はしない。

とにかく今年もできるだけ自然に無理をしないで心がほんわり温かくなるようなコミュニケーションをたくさんもちたいなあ。
と、ちょっとわくわくしたりもして。



「ツバメ」
WORDS & MUSIC & PLAY BY 山崎まさよし



2006年01月10日(火)
青春ラジオRCC

毎年3月くらいまでは半冬眠状態で頭が働かない。
ゆえに更新回数も極端に少なくなることを事前にお断りしておくことにしよう。
(実は更新が滞ることへの手の込んだ言い訳だったりして)

11月の末あたりから車を修理に出していたので、CD・MDが使えず毎日AMラジオを聞いていた。
AMラジオは情報の宝庫。
面白いので、出勤時だけはそのままAMラジオを聴き続けている。
ほんの5分程度の情報がなかなか侮れない。



正月前の「SUZUKIハッピーモーニング 鈴木杏樹のいってらっしゃい」ではお飾りを飾る期間の決まりごとから、洗剤を使わない窓ガラスの掃除方法まで5分間で教えてくれたのでこれはえらく役に立った。
その前の週は確か1週間ずっとジョン・レノンの話をしていたと思う。
クリスマスだったからかも。

私が聞いているのは民放ラジオである。
中高生の頃は夕方家に帰るとAMラジオをつけて勉強しながら聞いていた。
私は深夜に起きて何かをする習慣がなかったので、ラジオ番組もみなが知っているオールナイトニッポンや青春キャンパスなどはあまり記憶にない。

AMラジオがすごいと思うのは、私が社会人になる前からやってるであろう番組が未だに健在なこと。
朝だったら「SUZUKIハッピーモーニング」、「歌のない歌謡曲」、「武田鉄矢・今朝の三枚おろし」
夕方だったら「小沢昭一の小沢昭一的こころ」などがそうだ。

「歌のない歌謡曲」はその名のとおり、歌の入ってない歌謡曲が流れる。
スーパーなんかで時々かかっているダサいアレンジのあれです。
選曲は日によって違う、ピンクレディーだったり、北島三郎だったり。
びっくりするのは、AIKOの曲が流れる日もあれば浜崎あゆみや宇多田ヒカルだったりする日もあること。
最新の音楽も網羅しているらしい。
でもアレンジはダサい^^;
曲と曲の合間にちょっとした生活情報が流れる。
これが結構おいしい。
松下電器が提供している番組でイントロはかの有名な"あっかる〜い××××"の歌のない版。
ローカル局のアナウンサーが喋っているので、ずっとローカル番組だと思っていたんだけどなんと50年も続く全国ネットの番組なんだとか。
すごいです・・・。

いつも会社に到着する寸前に始まりそのオチを聞けなくて悔しいのが「武田鉄矢・今朝の三枚おろし」
一応女性のパーソナリティーがいるにはいるんだけど、相槌を打つのが精一杯、なにせ武田鉄也さんがしゃべりまくっているから。
多分あとほんの2,3分でオチが聞けるんだろうけど、その2,3分が朝は生死を分けるんだな。
彼は博学だけど時々いい加減なことも言う。
そういうことに対してのわびは一切入れない、すごい人である。
誰か始末書を書かされてるんじゃないのか?と思うこともしばしば。
年末は正月に放送された大型時代劇で共演した若い女優の悪口を言ってましたな。
発音が悪い〜!って文句を言いまくったらしい。
多分唾飛びまくっているはず、相方ご愁傷様・・・。

「小沢昭一の小沢昭一的こころ」は30年も続いている長寿番組なんだとか。
小沢正一さんが落語を話すような調子でいろんな面白い話をしてくれる。
故山本直純さんがお囃子(要するに音楽のことらしい)を担当していて、必ず「お囃子、山本直純」とアナウンサーが言っていたのを今でも思い出す。
高校生の頃に聞いた小沢正一さんのネタをいまだに覚えていたりする。
世の中には水を一滴でも飲んだら死んでしまう体質の人がいて・・・という話で、その人は今どうしているかなあといまだに気になっている^^;
確かインドの人の話だったと思うのだけど。
とにかく水がだめなんだそうで、水以外だったら何でもいいらしい。
息子に遺伝したんだったかしなかったんだかその辺は覚えてないんだけど。
これは強烈だった。
この番組はネタを考える人が別にいてそれを小沢正一さんが面白おかしく話すという構成で、だからこそいつまでも新鮮なネタがあるのかもしれないな。

タイトルに使用した「青春ラジオRCC」は斉藤和義さんが広島のローカルラジオ局RCC中国放送に依頼されて作曲したRCCのジングル。
でもなかなか出来がよく好評なので、マキシシングルに入ってしまった。
広島のホテルであっという間に作曲したそうな。さすが!
斉藤さんもAMラジオになじんでましたね〜と思わずにやりとする癒し系の曲に仕上がっております。機会があったら是非、広島の方はRCCを聴けば流れるらしい。

テレビがどれだけ出回ってもラジオは変わらず流れつづけている。
それって結構すごいなって年明けからちょっと感激したわけなのさ〜♪



「青春ラジオRCC」
WORDS & MUSIC & PLAY BY 斉藤和義



2006年01月07日(土)
ここさ

あけましておめでとうございます。

昨年中、滞りがちな更新にもかかわらず通っていただきありがとうございました。
今年も変わりなくよろしくお願いいたします。

年末年始は思いのほか音楽三昧。
「ジョン・レノン・スーパーライブ2007」、イカ天復活祭2007」("イカ天"に火をつけられ、BLANKEY JET CITYのライブDVD鑑賞)、年末恒例「紅白歌合戦」そして、極めつけは「のだめカンタービレ in ヨーロッパ(2夜連続)」

なんとなく今年は原点に戻り音楽模索の生活になりそうな予感です。
今、久しぶりにベースをがんがん弾きたい気分。

とりたてて目標など立ててはいませんが。
ただ一つ。
どうしても上陸したい島があるのでそのための準備を今からはじめます。

昨年よりは遠方へ音楽を体験しに出かける機会を増やそうと考えています。
もしもどこかで一緒になったら、大いに盛り上がりましょう。

重ね重ね、今年も変わりなくよろしくお願いいたします。



「ここさ」
WORDS & MUSIC & PLAY BY 馬場俊英



2006年01月05日(木)
My Way

2006年がやって来た。

まだ明けて5日目なんだけど、昨日仕事始めで既に仕事に没入しているので年末に6日間あった連休の分だけ時間がカットされて平日が永久運動のごとく続いているような気分で会社の机についている。

おととしの年末はそれこそ仕事に忙殺されていて休みに何度か出勤もした。
それが昨日のことのように思い出されるのだけど・・・、あれからもう1年。

なんて1年は早いんだっ!



今回の年末年始は、仕事についてはおととしほど殺伐とした感じはなかったかわりなのか、プライベートは家族に振り回されて結局自分のことはほとんど出来ない毎日だった。
父のパソコンが古くてつかえないので買い換えてセットアップし、年始の親戚一同が会する宴会の料理を作ったり。
世のお嫁さんがたはこんな気分で旦那の実家に行くのかいな?ってことを考えたりしていた。
そうは言っても、自分のペースは死守していたので、殺気立つことはなかったけどね。
いやはや、家族全員、無事に年越しできてよかったわ。

年末に唯一すべてを見届けた「紅白歌合戦」
そこでDef Techという2人組みのミュージシャンのことを知った。
彼らはいわゆるラップのような音楽をやっているのだけど、画面に広がったCG合成された青空と彼らのハワイの音楽を取り入れたキアヌー(ハワイの言葉で"山を越えてくる涼風"という意味^^)のような音楽に一瞬のうちに魅了されてしまった。
「My Way」というタイトルのその曲は、とてもシンプルな歌詞がのっていて聞いているととても気持ちがよかった。

ラップというジャンルは私にはなじめなくて敬遠していたんだけど、彼らの音楽はとてもさわやかで聴きやすいので少し彼らの音楽に触れてみようかななんて新年早々思った。

昨年はこのJUKE BOXを通じていろいろな方と交流をもつ機会に恵まれ、新しい想像力と元気をたくさん頂きました。
この場を借りて皆さんに感謝をささげます。
今年も昨年同様、ゴーインにマイペースでMy Wayを切り開いて(!)いきますので、どうぞよろしくお願いします^^



「My Way」
WORDS & MUSIC & PLAY BY Def Tech