2005年06月28日(火) |
アンバランス・シティ |
※「おんなのこ物語」読後、「緑茶夢-スラン-」を読み直して改訂^^;※
私は生粋の少女漫画愛好家である。 その中でも一番のお気に入りの作家さんの作品には20年以上前に出会った。 数年をかけて全作品を集めたものだ。 今考えると、本屋回りをして好きな作家の埋もれている本を探すのはとても楽しい作業だったなあと思う。 とても懐かしい。
その作家の作品にバンドを扱ったものがあった。 森脇真末味さんという作家の「おんなのこ物語」と「緑茶夢(グリンティードリーム)」という作品である。
「おんなのこ物語」は現在、廃刊になっているので新刊を手にすることができない。 でも、このごろは森脇さんの作品が次々復刊しているのでもうそろそろ復刊じゃないかなあと楽しみにしている。 せっかくだから、購買意欲を駆り立ててもらえればいいなあという野望を抱きつつ。 今回は復刊済みの「緑茶夢(グリンティードリーム)」について。
この作品と「おんなのこ物語」は実は微妙に繋がっていて、どちらを先に読んでも面白い。 作品はこちらのほうが先んだけど、物語は「おんなのこ物語」のほうがちょっと昔の話である。 この作品に出て来るベーシストが後にプロデュースするバンドの話が「緑茶夢」で、そのバンドの名前はSLAN(スラン)。 若干16歳のヴォーカルと彼とは10も歳の離れたバンドメンバーがいろいろなことを体験し、まとまっていく過程を描いている。 ・・・う〜ん、端的過ぎるか。
一番最初の話が、1979年の作品だからすでに26年がたっているんだなあ。 計算したのは初めてなのでびっくりしてしまった。 そんな昔の作品なんだなあ。 でも、今読んでもぜんぜん古く感じない。
内容は、当時キラキラお目めめ全盛の少女漫画界ではかなり異色な内容だったと思う。 だって、女性キャラクターは化粧っ気のない地味なドラマーひとり。 色恋沙汰は皆無で、ほとんどがバンドメンバーの衝突の話。 とにかく話の中心はバンド。 当時、かなり不評だったようで発行部数が少なかったためファンの間でも手に入れられない人もいたらしい。
森脇さんは、もともと漫画家になりたかったわけではないそうで、大学時代から活動していた同人誌に書いた漫画をファンが出版社に持ち込んでデビューが決まったという話である。
森脇さんの描く男性はとてもかっこよくてセクシーだ。 もともと漫画好きが昂じて独学で漫画家になった人たちと違い、大学で絵画の基礎を学んだ人なのでデッサンがしっかりしている。 なんでも作品のキャラクターごとにクロッキー帳1冊分は書き込むという話しだ。 そのクロッキー帳をのぞいてみたい。
とにかく演奏中の絵がすばらしい。 動きが如実に表現されていて、本当に音が聴こえてきそうなのだ。 ドラマーの手首の返しとかギターのカッティングとか。 とにかく・・・読んでみてほしい。
スランは、水野礼二がマネージメントをしているセミプロバンド。 彼は、背の高い色男で私がシリーズ中で一番好きなキャラである。 バンドのために日夜アルバイトを掛け持ちしている。 彼は超美人を見てどブスだというくらい美的センスには欠けている。 ど近眼でヘビースモーカー。 その水野が拾ってきたのがヴォーカルの阿部弘。 高校もろくに出てない上にちょっとした神経症の持ち主。 やせこけてバックスタイルが女の子みたいなのでしょっちゅう痴漢に合っている。 水野がいないと何もできない。 水野の従妹でスランのドラマーである水野雅子は水野に弘のお守をお押し付けられている。 なぜなら弘が唯一興味を示した女性で、なおかつやる気まで起こさせてしまうからだ。(いわば女神的存在?) そして、年中振られ虫の上、欠勤続きのため郵便局員を首になりかけのギターの鈴木、土方で食いつないでいるらしい頼りになる弘の兄貴的存在であるベースの豊田、見合い結婚で所帯持ちの手堅いキーボード弾き本田。 スランはこの5人でやっている。 弘以外は、水野が弘のために集めたテクニシャンばかりで、ライブでは弘がやりたい放題。 他のメンバーはそれに合わせているだけ。 練習も弘は気が向かなければ歌わない。 最初はそんな調子だったのだが、それがだんだんまとまってくるわけだ。
読む人によって聴こえてくる音楽は違うようだ。 ちなみに私は・・・。 やめておこう、先入観はできるだけ排除したほうがいいから。
森脇作品には男性ファンも多い。 硬派な内容が多いせいだと思う。 それから、彼女の描くキャラクターがみんな生きているから読んでいてわくわくする。 ちょっと少女漫画のカテゴリーに収めるのは無理な気がする。
ここ数年は新作の発表がなくファンは首を長くして待っている状態。 私も思い出しては、「おんなのこ物語」と「緑茶夢(グリンティードリーム)」を読み直している。 そして、読み直すたびにやっぱいいよなあ〜♪と思うのである。
ところで「アンバランス・シティ」は阿部弘の作ったスランのオリジナル曲である^^; どんな曲なのか聴いてみたいといつも思うのであった。
森脇作品については本当に面白いものが多いので折にふれて紹介していく予定。
緑茶夢(グリーンティードリーム) 緑茶夢(グリーンティードリーム) 森脇 真末味著
「アンバランス・シティ」 WORDS & MUSIC BY 阿部弘、PLAY BY SLAN
ちょっと日にちがたってしまったけど、今回の東京行きはライブのほかにも結構楽しいことがあったから、それについて書いておこう。
今回、ライブまでの時間に何をして過ごすかぜんぜん決めていなかった。 新宿や渋谷に行くんじゃ芸がない。 新幹線の中で考えた結果。
今回のテーマはおのぼりさんに決定。
tokyo20050626-01行ったのはここ。 おのぼりさんのメッカ^^;
実は、吉祥寺という町に映画を見に行きたかったのだけど、新幹線の到着時間を考えるとライブまでの時間に目黒まで帰ってくるのが厳しかったためあきらめた。 新幹線のチケットを先に購入してしまったので、しょうがない。 映画館の場所も上映開始時間も調べていたんだけどね。
次回はやりたいことを決めてから新幹線だ!
というわけで、品川駅に降り立った私は、一路お台場へと向かった。 東京にはわりとよく行くようになったんだけど、毎回雄大さんのライブに行ってはとんぼ帰り。 だから大体行くところといえば、新宿あたり。 便利だからどうしてもそこを通ることになるだけなんだけど。
だから、また新宿という気持ちが否めなかったので、今回はやめた。
思いついて、ゆりかもめに乗ってみたら、これはなかなかいい思いつきだったなあと自分でうれしくなった。 何せ私は海が大好きなもんで、ゆりかもめから海が見えた途端にうっひょ〜♪な気分に舞い上がってしまったのだった。 お台場は大きなショッピングモールとフジテレビが目印。 フジテレビには行かなかったけど、ショッピングモールの海に面した遊歩道のようになっているところをぶらぶらしてみた。 tokyo20050626-02で、オープンカフェを見つけたので行って見るとそこは美空ひばり大先生をテーマにしたお店だった。 彼女が大好きだったというフレンチトーストがおいしそうだったので、そこで休憩することに。
tokyo20050626-03ウッドデッキのオープンカフェはものすごく気持ちよかった。 意外にもすずめがたくさんいて、すぐそばまでやってきて人間の食べこぼしたえさにありつこうと下を向いているいているのがかわいかった^^
ぼんやり海を眺めていたら、海上バスと言う看板が目にとまった。 ウェイトレスのおばちゃんにどこまで行くのかとたずねたら、浅草まで行くという答えが。
浅草?海を通って浅草か〜♪
想像してうっとりしてしまった。 私は船にも目がないのである。 そういうわけで、次の行動は海上バス乗船に決定♪
おばちゃんがどこからきたのと訪ねるので山口と答えるとびっくりしたようだが、その後、ガイドブックを持ってきてくれたり船の発着場のことを教えてくれたりとても親切にしていただいた。 本当にありがたいことだ。
それから時間を見て、海上バスの発着場へ。
やってきた船はオープンになっていて、船の屋根に当たる場所にベンチシートが着いている。 これはいいなあ〜♪ とりあえずの目的地は、直線で真向かいにある日の出桟橋。 かの有名なレインボーブリッジの下をくぐるのだ。
よくよく考えたら、今までで一番贅沢な東京観光だなあ。 なにせ東京まで来てわざわざ船だもん。 そう考えたらとたんにわくわくしてきた。
tokyo20050626-04船はゆっくり進む。 穏やかな海の上、ほとんど揺れることはなく風も冷たすぎず暑すぎず・・・。 ああ、なんてしあわせ〜♪
浅草に行くためには日の出桟橋で乗り換え。
思っていたよりも時間がかかったので、日の出桟橋で係員に浅草に着くのは何時か確認したところ、行ってしまったらライブに間に合いそうにないので、今回はあきらめることにした。
浅草まで行くつもりでチケットを購入したんだけどなあ。 なにせ行き当たりばったりな小旅行なので、しょうがないか〜。
でも、かなりリッチな気分であった。 それから友人との待ち合わせにちょっと時間が空いたので、汐留に行くことに。 何せおのぼりさんですからね。 日本テレビの「ズームインスーパー」のスタジオを見ておかなくっちゃ^^; 新橋駅からすぐにところに日本テレビがあったので、迷うことなく到着。 平日だからかわからないけど、スタジオを見ている人なんていなくて恥ずかしかったので、軽く通り過ぎるにとどめておいた。 やっぱり、ちょっとはずかしかったし。 そしてそのまま汐留カレッタへ。 ちょっとぶらぶらしていたらアド・ミュージアム東京という無料で見学できる広告専門の美術館を発見したので入ってみた。 年代別に広告が紹介してあったり、TVCMを見ることができたりする。 なかなか面白かった。
で、汐留カレッタで迷ってしまい、品川駅での乗換えを間違え、ホテルで待ち合わせる予定だった友人とは、目黒駅のホームで落ち合うことになってしまった。 でもまあ、間に合ったのでよしとしよう〜♪
翌日、新幹線までの時間何をしようかということになったとき、おのぼりさんついでに六本木ヒルズに行っておこうということになった。おしゃれなレストランで食事をして、話をしているうちにあっという間に新幹線の時間がやってきた。 そして、友人と今度は予定を早めに設定して、鎌倉や横浜に行きたいねえ〜と野望だけは抱きつつ岐路に着いたのだった。
これでやっと、東京にいって帰るたびにされる「お台場行った?」「六本木ヒルズは?」という質問に「もちろん行った事あるよ!」と胸を張って答えられるようになった^^;
HOLY WORLD
「太陽の匂い」 WORDS & MUSIC PLAY BY 鈴木雄大
雄大さんのライブの興奮も冷めきらないうちにまたライブへ行った。
前から予定していたことで、私がすっかり忘れていただけなんだけど、あまりにタイプが違うので自分でちょっとどうかしら〜な感じで、一路広島へ。
今回のライブはゆらゆら帝国。
彼らの音楽は、サイケデリックロックと言うのかなあ。 3ピースのロックバンドである。 私の印象は、ちょっとDOORSを思い出して面白そうといったもの。 去年初めてライブに行ったんだけど、なんというかちょっとノリが分からなかった^^; あまりに"ゆらゆら"しているので、気分がよくなって眠くなってしまったものだ。
今回もまた新しいアルバムを聴かずにいくことになってしまったので、同じように眠くなったらどうしようかなあと思いながら行ったんだけど・・・。 なんのなんの! 去年とはぜんぜん違うではないか〜! ドラムワークがめちゃくちゃかっこよくて、ずーっと聴きほれてしまった。
この人たち、かっこうもかなりイッちゃってて、これをかっこいいと形容できない私はセンスなしなの??という疑問が毎回沸いてくる。 一緒に行く友人はベースの亀川千代さんをかっこいい〜と言うのだけど、う、う〜ん。 さらさら黒髪ロングヘアーに小さな頭、身長はきっと180cm以上。 本当にきれいな黒髪で、毎日ブラッシングを欠かさないんだろうなあと思ってしまう。 一昔前の少女漫画に出てきそうな感じ。優等生の王子様? まあ、みためはそんな感じで私の好みではないんだけど。 ベースワークはめちゃくちゃかっこいい! すべての曲を2フィンガーで弾いてしまった。 す、すばらしい・・・。 2フィンガーであそこまで早く弾けるなんて、まさに神業。 今回は彼に見とれてしまった・・・。 いや、かっこいいと思って見とれていたのではなく、ベースワークに見とれてただけですが・・・^^;
今回アルバムのコンセプトとしては、ドラムスを前面に出したかったとか。 その証拠にドラムスは休む暇なし! わざと打ち込み風のたたき方をしている曲があったけど、あれは苦しいと思うなあ。 打ち込みではないので、ドラマーの柴田一朗さんのタイム感でこけそうでこけない感じがなかなかそそられた。 柴田さんの見た目は普通^^; この人は全然休みがなかった。 尊敬してしまうなあ〜。
そして、ギターとボーカル坂本慎太郎さん。 姿さえ見なかったら、めっちゃかっこいいんですが^^; 坂本さんファン、ごめんなさい。 私には彼のかっこよさがいまいち分かりましぇん。 でも、彼の音楽センスは私的にはかっこいいということは書いておかねばっ。
この人はノッてくると電気ショックが走ったのかと思うくらい怪しい痙攣をする。 今回広島ではかなりショックが走っていた模様^^; かなり楽しかったようである。
彼の弾くギターはファズギターというらしい。 私が好んで聴く音楽ではあまり耳にしないので、不思議な感じだ。
今回、かなりアップテンポな曲が耳について、引っ張られる感じだった。 サウンドは、3ピースなので、シンプルなんだけど、それぞれの音に小細工が利いているのでかなり厚く聴こえる。 3ピースならではの緊張感はゆらゆらしてても漂っている。 この緊張感が私を3ピースバンドに引き寄せる一番の要因かもしれないな。 ノッて踊るというより、音を凝視してしまう感じに近い。
ゆらゆらの音楽は頭痛薬がじわじわ利いていくる感じに似ている。 気がついたら浸透している類のものなので常用は注意深くしたほうがいいかもしれないなあ。 と、こんなこと言ってる私はすでにやばいかもね〜♪
Sweet Spot
2005.06.25(sat)ゆらゆら帝国LIVE2005(at 広島CLUB QUATRO) 「ソフトに死んでいる」
WORDS & MUSIC BY 坂本慎太郎 PLAY BY ゆらゆら帝国
しばらくの休憩の後、再び雄大さん登場。 まずはひとりでピアノの前に鎮座。
さて、後半が始まる。 どんな曲が飛び出るやら。
雄大さんは一言二言呟いてピアノを弾き始めた。 「黙示録」 アルバム『Yudai』に収録されている名曲。 これも今回のベストアルバムに入らなかったのが不思議な感じだったんだけど、生で聴けたからよしとしよう。 このときも友人と2人でガッツポーズ。
本当に雄大さんは幸せそうに歌う。 歌ってるときはきっとアルファー波がすごいことになっているに違いない。 そして、それを聴いている私たちもきっと。
そして曲についてチョコチョコっと説明を。 どうやら「黙示録」はベルリンの壁をイメージして作ったようだ。 そんな話を呟いてくれた。
何気なくピアノを引き続け、意外な曲が2曲続く。 どちらも失恋した可哀想な男が主人公。 去って行く彼女を引き止められず強がってしまう男がそこに。 明るい雄大さんの声の向こうに強がっている寂しがり屋の姿が浮かぶ。
歌い終えて満足げにピアノの前から立ち上がると、雄大さんは再び一人一人の名前を呼びながらメンバーをステージに引き上げる。
今夜の雄大さんはよく喋る。 1曲分くらい喋っている時もあったなあ。 昔話が多かった気がするけど、当時はいろんな思いやしがらみがあって口に出せなかったことばかりだったのかもしれない。 なんだか懐かしいですけどねなんて言いながら、一人照笑いをしたりしていた。
雄大さんは、結構いろんな人に曲を提供している。 いくつかはそこそこヒットしていて、今でも時々印税が入るらしく、それが結構嬉しいみたい。 今回もその話をチョコチョコッと披露してくれた。 そして、気に入ってしまえば自分でもその歌を歌ってアルバムに入れてくれたりする。 次の曲「INNOSENT」はアルバム『STREET OF ECHOES』に収録されている曲だけど、実は南野陽子さんに提供した曲だったそうだ。 彼女のおかげで結構いい思いをしたらしく、その話をちょっと長めに話してくれた。
この曲は私にとっては心の歌。 ベタだけど辛い時や哀しい時はこの曲を歌っては時間をやり過ごしたものだ。 涙が止まるまでよく歌った。 生で聴くとその頃のことを思い出してやっぱり涙が落っこちてしまった。
あ、そうそう。 この曲のイントロが始まると会場の後方からスマートな男性が走り出てきて、雄大さんの横にずっと鎮座していたパーカッションの前に鎮座。 里村美和さん。 雄大さんの参加している天才トノサマバンドのパーカッション担当で、よく雄大さんと共演している。 里村さんは妖精と呼ばれている。 ふいたら飛んでしまいそうなはかない印象のおじさんなんだけど、太鼓を叩くとすごいんです。 強すぎず弱すぎず正確においしいリズムのおかずを入れる。 そのすがたはめっちゃかっこいい!
しんみりした後は、「パラダイス」 めちゃめちゃかっこいいギターリフにしびれてしまう。 「レンズマン」というTVアニメのエンディングテーマに採用された曲。 この曲は、「レンズマン」のサントラには収録されなかったので、このTVアニメのファンの間では、ちょっとしたプレミアものだったらしい。 雄大ファンの間でも人気のある曲で、ベストになぜ入れなかったのかとかなりお叱りの声があったとか。 スケールのでっかいサウンドで、聴いているうちに気分がアップしてくる。 勇気をもらえるってな感じの曲。
そして、アルバム『STREET OF ECHOES』の曲が2曲続く。 「白日夢の街〜TEENAGE DAY DREAM〜」、「AFTER5のメインストリート」 後者はベストに収録されている。 今回のライブでは、このアルバムからの曲が5曲もあった。 私もかなりハードローテーションで聴いた。 雄大さんにも印象深いアルバムだったのかもしれないね。
「AFTER5のメインストリート」のアレンジがすごく好き。 ドラムスとベースのリズムが地下鉄がレールの上を走るゴトンゴトンというリズムを連想させる。 歌詞の中に地下鉄が出てくるからなのかな。 当時のアレンジによく似ていながら、リズムの感じはちょっと違う。 電車の中でぼんやり聴くと気持ちいいかもしれない。
そしてあっという間にラスト。
鈴木雄大といえばこれしかない! と言うほど定番中の定番にして名曲。 「ONLY ONE」 この曲を入れたいがために今回ベストを作ったんですと雄大さん。 ピアノのイントロを耳にするだけで涙するファンもいる。
こんなに愛しているけど、それを伝えるほど切なくなってしまうんだという気持ちが淡々と語られる。 堂堂巡りを繰り返してそれでも君を愛してるんだという気持ちに戻ってしまう。 そんな感情をこの歌から感じる。 サビを聴く頃には胸がいっぱいになって熱くなってしまって言葉が出なくなってしまった。
ああ、まだまだ聴いていたい・・・だけど、曲はあっという間に終わってしまう。
雄大さんは短い感謝の気持ちを述べてステージを下り立ったけど、これで終わりのわけはなく、アンコールの手拍子を続けているとすぐにまたステージに戻ってきた。
再び嬉しそうに挨拶する雄大さん。 そして「世界中の夏へ」 アルバムではさわやかなラテンな感じのアレンジだったけど、そのときのメンバーとは違うので、アレンジももうちょっとにぎやかな感じ。 私はこっちも好きだな。
そして、本当に最後の曲。 ミーシャに提供した曲「飛び方を忘れた小さな鳥」 PS2のRPGゲームのテーマ曲として使われたのでかなりヒットした。 これも結構な印税が入ったらしい。 作詞はミーシャだけど、イメージが雄大さんにぴったり。 つぶやきライブと言う雄大さんがひとりでギター抱えてやっているライブでもよく歌っている。 すでに雄大ファンの間では定番になりつつある。
なんとなくライブのエンディングにぴったりだなあと思ってしまった。
そして、今度こそ本当にライブは終わり。 友人と2人それでもアンコールを求める拍手をしてみたけど、みんなあきらめが早く(大人だから?)私たちも結局フェードアウトしてしまった。
ああ、おわっちゃったよ・・・。 いつも楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。 そのときはちょっとだけ寂しい気分になるんだよなあ。
でも、また次のライブに来ればいいのだ♪ 今度は、いつあるかなあ・・・。
そして私の頭の中では「ビータ・ブルース」が流れ始める。
雄大さん、バンドのメンバーの皆さん。 楽しい時間をどうもありがとう! そしてまた会いましょう〜♪
>>セットリスト<< 9. 黙示録(Key弾き語り) 10. 君のためにサヨナラを〜優しいだけのC-BOY(Key弾き語りメドレー) 11. (潔白) 12. パラダイス 13. 白日夢の街〜TEENAGE DAY DREAM〜 14. AFTER5のメインストリート 15. ONLY ONE --アンコール-- 16. 世界中の夏へ 17. 飛び方を忘れた小さな鳥
2005.6.22(wed) 鈴木雄大『Heart Museum』発売記念ライブ(at 目黒 BULES ALLEY JAPAN) 「パラダイス」 WORDS & MUSIC & PLAY BY 鈴木雄大
今回のライブは、20数年目にして初のベストアルバム『HEART MUSEUM』の発売記念ライブ。 雄大さん自らカバーをしてその姿を一新させた懐かしい曲たちを今夜生で聴ける。
雄大さんは、Gパンに洗いざらしの気持ちよさそうな白いシャツ、そして黒皮のハンチングといういでたち。 ブルーのフェンダーを抱えてマイクスタンドの前に立つ。 ちょっと照れくさそうなはにかんだ笑顔。
さて、お待ちかねの第1曲目は・・・、「1960万の悲しい夜と眩しい夢」だ! この曲は雄大さんのデビュー曲であり、私が雄大さんと出会った曲。 今までこの曲を生で聴いたのは20周年記念ライブのときだけで20数年ファンを続けてきて2回目なのだ。 この曲を聴きたいがために雄大さんのライブに通っていると言っても過言ではない私。 いきなりその願いがかなって言葉も出ない。 続けて「FRIDAY NIGHT」これは雄大さんのセカンドシングル。 友達と2人顔を見合わせてガッツポース。 この曲は今回のアルバムには入っていなかったので、とてもうれしい。
雄大さんはいつも少しうれしそうな表情でちょっと上を向いて歌う。 声はしゃべるとかなりハスキーで小さいのに歌いだすととたんに声量が倍になってはっきりと言葉が飛び込んでくる。 とても暖かくて聴いていると幸せになるんだ。 バンドのメンバーとの息もぴったり。 かつて雄大さんが若かった頃、とてもじゃないが一緒にやりましょうとは声をかけられなかった大先輩たちとの競演で雄大さんはものすごくうれしいようだ。
なんと言ってもリズム体がすばらしい。 正確でほしいところでかっこいいおかずがばんばん入ってくる鎌田清さんのドラムスは、シンプルでいてめちゃめちゃかっこいい。 白髪のかっこいいおじさんで、ライブ終了後かえって行く私たちに「お疲れ様」と声をかけてくださった。 いえ・・・それは私たちのせりふなんですけど・・・。 そして、その鎌田さんのドラムスの刻むリズムの上でかっこよく飛び跳ねるベースラインをつむぎだすのは近藤洋史さん。 白髪交じりのロングヘアーを後ろで無造作に束ねた恰幅のいいおじさんで、大きく足を開いて体を左右にゆすりながらリズムを取る。 あの動きでよく正確にリズムを刻めるもんだ。すばらしい! でずぎず引っ込み過ぎない正確なベースラインが、曲たちをきゅっと締めている。
そのかっこよく正確なリズムの上で実にさりげなくかっこいいギターラインを歌っているのは山本圭右さん。 ものすごく細い人で、最初女性なのかなあ〜と思ったんだけど、コーラスの声を聞いたら男性だと分かった。 カッティングの時にはけして目立たない。 ソロになるとそれっと表に出てくるんだけど、その音がさりげなくていい感じ。 こういうタイプのギターもいいなあ。
そして、限りなくオリジナルに忠実で、なおかつオリジナルにはないおしゃれな音をさりげなく入れ込んじゃうキーボードのKenjiroさん。彼はデビュー11年目のアーティスト。 本人も自ら活動をしているんだけど、雄大さんのライブの時には裏方に徹している。 出すぎずでもちゃんと自己主張もしているすばらしいキーボードプレーヤー。 ふくよかな体つきに優しい笑顔をたたえた男性で、私と1歳しか違わない! 自分と歳が近い人が雄大さんと競演してるってすごいなと、単純に感激してしまう。
そして、雄大さんのギター。 ちょっともこもこって感じの音で、歌のイメージからはちょっと想像できないような太目の音を出す。 ソロも山本さんの繊細さと違い、太くて男っぽい感じの音がする。 私は雄大さんの歌の印象だけが強く、ギタリストとしてみたことがなかったんだけど、今では雄大さんのギターも大好き。 聴いただけで雄大さんと分かるようになった。
この最強メンバーから、次々とリニューアルした曲たちが繰り出される。
そのすべてを口ずさめる私は、途中から踊りたくて仕方なかったんだけど、一番前ではそれもちょっとはばかられるので、少しばかり欲求不満なのであった。 どの曲にも思い出があって、聴くとそれも思い出されるので、心拍数が上がりっぱなし。
今夜は2部形式。 第1部の終盤に、昨年9月にニューヨークで行われたセプテンバーコンサートの話を雄大さんが始める。 同時多発テロの起こった翌年から毎年ニューヨークで行われている平和を願うこのコンサートに雄大さんは、庄野真代さんと去年参加した。 今年は東京で同じ日にセプテンバーコンサートを催すそうだ。 誰でも参加ができるから、ぜひみんなもと雄大さんは言った。 そして、そのニューヨークで、雄大さんは湾岸戦争のニュースを見たときに感じたことを歌にした「静かな闘い」を英語で歌った。 これは『Holy World』というアルバムで聴くことができる。 『HEART MUSEUM』には「ボクノスベテダッタノニ〜Safe Haven〜」と言うタイトルで英詞のバージョンが収録されている。 できれば、いろいろな人たちにこの曲を聴いてほしいと願っている。
あっという間に楽しい時間が過ぎて休憩の時間。 バンドのメンバーを早めに返して、雄大さんの「雄大の小部屋」(!)というコーナーが。 雄大さんは気持ちがよくなるとスティービー・ワンダーを歌いたくなるらしい。 今回も急遽、予定になかったスティービーの曲を披露してくれた。 その曲のタイトルは「Ribbon in the sky」。 とてもきれいでやさしい曲。 すでに何度か聴いた事があるんだけど、本当にこの曲が好きなようですごく幸せそうで気持ちよさそうな表情でピアノを弾きながら雄大さんは歌います。
満足した様子の雄大さんは、続けて第1部最後の曲。 去年クリスマスに発売された最新アルバム『Holy World』から「愛の唄」 アコースティックギター1本で、つぶやくように歌う。 雄大さんが『New Cinema Paradise』という映画で、キスシーンをつなげた映像を見て出来上がった曲だそうだ。 アコースティックギターの音がとても合うやさしい曲で、クリスマス以外でもろうそくの火をともして静かに聴きたい曲。 クリアーでやさしいギターの調べがなんとなく切ない。
そして、曲が終わると雄大さんはお辞儀をしてステージを降りた。
(to be continue)
>>セットリスト<< 1. 1960万の悲しい夜と眩しい夢 2. Friday Night 3. 僕の力をあげたい 4. MIDNIGHT CALLING 5. SOMETHING NEVER CHANGE 6. 静かな闘い〜SAFE HAVEN〜 --雄大の小部屋?-- 7. Ribbon In The Sky 8. 愛の唄
セプテンバーコンサートについてはここで情報を手に入れることが出来ます。 THE SEPTEMBER Concert
2005.6.22(wed) 鈴木雄大『Heart Museum』発売記念ライブ(at 目黒 BULES ALLEY JAPAN) 「静かな闘い」(「ボクノスベテダッタノニ〜Safe Haven〜」) WORDS & MUSIC & PLAY BY 鈴木雄大
2005年06月22日(水) |
FRIDAY NIGHT |
目黒駅のホームで友人と無事落ち合い、2人してライブハウスへ。 今夜のライブ会場は東京は目黒にあるBULES ALLEY JAPAN。
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ここへ来るのは2回目。 前回もやはり雄大さんのライブで、20周年記念ライブのときだった。 えっと、あれから何年だっけ? 5年くらいたったのかしら・・・・。
目黒は坂の町で、駅を降りるとすぐ下り坂。 前回は暗くなってから訪れたのでなかなか場所を見つけられなかったのだけど、今回は友人もいたしまだ明るかったので、あっという間にライブハウスに着いた。
ライブハウスに入ると大きなモニターに在りし日の雄大さんが映し出されている。 昔のMVがエンドレスで上映されているのだ。 モニターを指差して「雄大さん若〜い!」などと声に出していると、な。なんと雄大さんが目の前を横切っていった。
「あ・・・。今聞こえたかな〜。」 ちょっとばつの悪い私であった。 それでも気を取り直して、席を確認していると雄大さんも友人と私に気がついてくれた。
「来てくれてありがと〜。」つぶやいてにっこりしてくれる雄大さんの姿にしばし硬直の私だった。 私たちは毎回運良くライブ前の雄大さんに遭遇する。 このうれしい幸運がいつまでも続くといいなあ〜。 最近はやっと雄大さんに声を出して挨拶をできるようにはなったんだけど、相変わらずそのあとの言葉は続かない。 だめな私である。
会場は、大人な雰囲気。 想像よりは広く、各テーブルは丸くて4人がけになっているものと長方形で6人がけのものとがある。
ブラックスーツを着たウェイターが恭しく私たちを席に案内してくれる。 今回は事前にインターネットで予約をしたので、すでに席が決まっているのだ。
行ってみると・・・。 なんと、まん前でステージに向かって右より、オルガンの前の席だった。 雄大さんの立ち居地前でなくてよかったと友人と胸をなでおろした。 なんでって、2人とも照れちゃって雄大さんを正視できないから。
同じく黒いパンツに黒いベストを身に着けたウェイトレスがやってきてメニューの紹介をしてくれた。 おなかペコペコの私たちは、ピザを1枚と温野菜サラダを1つオーダー。 今夜は、ライブのために特別なカクテルがあると言うので、それも。 (舞い上がっていたためそのカクテルの名前を失念。※シェイキング・ハートでした!※)
とりあえず、腹ごしらえをしてライブを待つ。 その間に同席のおなじ雄大ファンの人と再会を喜ぶ。 年に1回か2回くらいしか会わない人たちだけど、ライブに行くと必ずと言っていいほど同じ顔ぶれがそろうので、人見知りの私もだんだんと彼らの顔を覚えてきた。 普段、まったく接点のない生活をしている人たちとたった一つの音楽で繋がっているという事実は、どこかちょっと不思議で感動的だなと毎回私は思うのだ。
そして、予定されていた開始時間から遅れること40分。 とうとう雄大さんがステージに登場した。
(...to be continue)
2005.6.22(wed) 鈴木雄大『Heart Museum』発売記念ライブ(at 目黒 BULES ALLEY JAPAN) 「FRIDAY NIGHT」 WORDS & MUSIC & PLAY BY 鈴木雄大
今日は東京である鈴木雄大さんのライブに行くために新幹線に乗っている。 初の試みとして携帯電話からコラムの更新をしてみることにした。 さて、うまくいくかな?
新幹線には4時間くらい乗っているんだけど、この時間が結構好きな私である。 毎回音楽を持ち込んでそれを聴きながら窓の外をぼんやり眺めている。こんな時間は普段の生活ではもてないから、非常に貴重だ。 流れて行く景色をみているだけで落ち着くし、自分がどれだけ急いでいたかも分かるからね。今日はひとりなので窓の外をみて妄想は限りなく広がってゆく。 その中身については秘密。
友達が一緒の時には際限なく話し続ける。年に数回しか会わない友人とは話がつきる事はなく普段話さない物凄く重い話題から1分後には忘れてるような軽い話まで。 それはそれでとても楽しみな時間。
普段の生活に戻れば、この楽しい時間は記憶の片隅においやられだろう。 それでも、この時間が自分に必要なことを私は知っているから、その時間を再び持とうとするんだ。
今日東京で何が起るかな、それはきっと楽しいことだ。
雄大さんのライブは楽しいに決まってるんだけどね。
「自由」 WORD & MUSIC BY 浅井健一、PLAY BY BLANKY JET CITY
さて今週いよいよ最終回の「バリでの出来事」
公言したので最後までやり遂げなくてはと思うので。
と言うことで、今回はヨンジュについて(ネタバレ要注意)
私は、けっこうヨンジュって好きなんだな。 なんだか彼女は憎めない。 実際友だちにはなりたくないけど。
唯一生き残った彼女にはぜひとも幸せになって欲しいと思ってしまうほどである^^;
ヨンジュは自分勝手でわがままなお嬢様。 育ちがよくって美人でスタイルもいい。 つんとすました感じで、ジェミンが財閥御曹司という肩書きを持っているくらいじゃなびいてこない。 なぜなら彼女も財閥2世でお金と名声には困ってないのだ。 お金持ちじゃなくなったらきっと彼女は生きていけない人だ。
ジェミン同様、金持ち特有の特権階級意識がにじみ出ている。 自分の親がどれだけ権力を持っていて、その恩恵がどれだけのものかということをよく分かっている。 それが心地いいのでそこから出て行くことを極端に恐れる。 彼女にとっての愛は、親の庇護の下でなければ満たされない。 ジェミンよりも彼女がほんのちょっとだけ不幸でないとするなら、彼女がけしてそこから出ようとしなかったことだろう。 自分の今の環境を捨ててまで得たい愛は彼女にはないのだ。 最後の最後まで彼女はイヌクを取り戻そうともがくけど、家を捨てるという考えは最後までなかった。 そこがジェミンと彼女の違いだ。 だから、イヌクを手に入れることも出来なかったけど。
そんな彼女がどんな経緯でイヌクと恋人同士になったんだろう? 全然想像がつかない。 まず、どちらが先に声をかけたんだろうなあ。 まったく謎である。
付き合いの先に結婚が見え隠れしているイヌクと結婚のことなんて露ほども頭になかっただろうヨンジュ。 ヨンジュにとって結婚というのは、夢も希望もない家同士の契約のようなものだったのかも。 だからこそ、結婚が決まった時イヌクと別れる気は多分なかった。 別れる別れないではなく、イヌクは自分が結婚してもずっと自分を愛してくれる人とかたくなに信じていたのかもしれない。いや、イヌクならそれを受け入れてくれる・・・そう信じていたかっただけ。
イヌクは彼女のそういうところを分かっていたのかもしれない。 別れた後もヨンジュのことを嫌いではなかったと思う。 もちろん、彼女の金持ち根性には辟易していただろうし、そこから生まれるスジョンに対する彼女の言動には腹を立てていただろうけど、所詮寂しがり屋のお姫様のわがままと彼の目には映っていたのかもしれない。 そして、そんな彼女を哀れにも思っていたかも。 だから、ヨンジュに呼ばれれば飛んでいったし、ジェミンにもヨンジュのことを考えるように再三にわたって忠告したんだと思う。
ヨンジュは最後までイヌク、ジェミン、スジョンとのやり取りで何も学ばなかった。 そういう意味では可哀想な女。 でも、きっと親の庇護の下で満足の行く暮らしをするだろう。 イヌクを手に入れることが出来なかったことは一生彼女の心に傷として残る。 なぜ、イヌクが自分を選ばなかったのか、きっと死ぬまで彼女には分からないのだ。 分からないことが彼女にとっては幸せだと思う。
できればそんな彼女の傷を癒してくれる大金持ちの夫が見つかればいい。
架空の人物の幸せを願ってしまった^^;
BariStoryDVD
「バリでの出来事」 ジャンル : ドラマ 製作年 : 2003年 製作国 : 韓国 製作 : SBS 演出:チェ ムンソク 脚本:キム ギホ 出演:ハ・ジウォン、ソ・ジソプ、チョ・インスン、パク・イェジン
BariStory
「?? ?????(String&Piano)」 WORDS BY (--Sorry Unknown--)、MUSIC BY (--Sorry Unknown--)、PLAY BY (--Sorry Unknown--)
2005年06月09日(木) |
SAFE HAVEN |
ふと思ったこと。
世界中にたくさん国があって、それぞれの歴史がある。 それぞれの文化があって価値観がある。 信じる神様も様々で、さらに宗教を信仰している人もいれば信仰していない人もいる。 国が教える歴史を信じ、自分の国を愛するあまり自分の国を哀しくさせたほかの国を憎んでいる人がいる。 でも、自分の国を哀しくさせたほかの国の人と出会ってその国に住む人とは分かり合えるかもしれないと考える人がいる。
いろんな人が世界中にいる。
日本という国は、世界中の音楽や文学が日本語で紹介されていて、読んだり聴いたり出来る。 ほとんど自由に選択することも出来る。 そんな国に生まれたことをとても幸せだなと感じる。
どんな国に生まれようがどんな文化の中で育とうが同じように考える人が世界規模でどこかに存在している。 すぐに分かり合えるとは限らないけど、少なくとも自分以外にひとりはいると思う。
海外の小説を読んでそこに翻訳した日本人の専門家の個人的な解釈がほんのちょっぴり加えられているとしても大筋でその作家の伝えたいことが表現されていると思う。 そういう小説を読んで面白いと思える自分が好きだな。 どこの国の誰の本ではなく物語がおもしろいから読んでしまう。 同じように日本の作家の作品が海を越えて翻訳され読まれている。
音楽はもっと単純だ。 言葉の意味を知る必要がない。 もちろん、知りたければ訳詞を読めばいい。 でも、流れる音楽をわざわざ訳す必要はない。 単純に楽しめばいいだけだもの。
そこには国境も国同士の確執もない。 ただの表現に過ぎないものだから、みんなただ単純にそれを楽しむ。
そう、ただ単純に楽しみたいだけなんだ。
「ボクノスベテダッタノニ(English Ver.)〜SAFE HAVEN〜」 WORD & MUSIC & PLAY BY 鈴木雄大
2005年06月08日(水) |
Happy Birthday to Me |
久し振りに映画だ〜! という事で、「ひとまず走れ!」
でも、見たのは先週水曜日〜^^;
主演は、ソン・スンホン、クォン・サンウ・・・そして我らが(?)"ダチョウの卵"君 キム・ヨンジュン!
いや、面白かった。 それぞれ役にぴったりで。 みんな地でやっていたのではないかと思うくらい自然な演技だったなあ。 以下、一部ネタバレありの感想文。
アメリカで銃撃事件に巻き込まれて死にかけた20歳の高校三年生のソンファン(ソン・スンホン)と出張ホストでとりあえずSEXのことしか頭になさそうな19歳の高校3年生のウソプ(クォン・サンウ)、それからマイペースで少々世間ずれした19歳の高校生3年生ジンウォン(キム・ヨンジュン)。ソンファン&ウソプとつるんでいるのが不思議なくらい地味なキャラクター。
ある日、夜遊びに出かけようとしていた彼ら3人の乗る高級車に死体と現金が降ってくる。 ところが死体は彼らが南山公園の路肩に車を止めて揉めている間になくなってしまう。 不審に思いながらも彼らは手元に残った現金に釘付け。 ただ、ジンウォンだけが罪悪感からその現金を交番に届けようとするが、結局持っていけずに3人で保管することに。 ちょっとした黒いコネクションを持っているらしいソンファンがそのお金を一部換金してそれぞれの通帳を作ってくる。 現金のままにしてあるものは3人で豪遊。(本当に高校生かお前たち?) その頃、新米刑事(ほんとか?)のジヒョン(イ・ボムス)はまるで関連性のなさそうな2つの事件を追っている。 なんとなく腑に落ちないジヒョンは2つの事件に関連性があると感じ調査を進める。そしてその捜査線上にいよいよあの悪童3人組が・・・。
CMで見たほどの疾走感は映画ではなかったんだけど、かる〜く見てしまう青春映画ですな、これは。
日本では、ソン・スンホン、クォン・サンウの2人だけがクローズアップされていて、ポスターもこの2人だけのものなんだけど、キム・ヨンジュン君しっかり目立ってた! これって彼のための映画なんじゃないの〜?と私は思った^^
ソン・スンホン、クォン・サンウの説明はわざわざする必要はないとして。 しかも彼らのかっこよさについては私がわざわざ書く必要もないくらい探せば見つかるだろから私はキム・ヨンジュン中心で感想を述べることにしよう。
いやそうは言っても、ソン・スンホンはやっぱり本当にきれいな顔をしている男だと思ったなあ。 私の好みじゃないけど、人気があるのも分かるかな。 クォン・サンウは、「天国の階段」や「悲しい恋歌」のイメージを持ってみるとがっかりかな^^; めっちゃスケベそうです。私はこういうイメージしかもってないので、嵌ってるなあと思ったけど。
で、キム・ヨンジュン君!
キム・ヨンジュンはドラマだと「ニューノンストップ」「いつか楽園で!」に出演している。 私は「ニューノンストップ」をずっと見ていて、彼のとぼけたキャラクターが大好きになった。 最近はタビンちゃん(彼女役)と2人すっかりバカキャラが定着してしまったが^^; 「いつか楽園で!」は意地の悪いお金持ちの御曹司役で、主人公の女の子に嫌味ばっかり言う役だったんだけど、ぜんぜんこれが全然似合わない。演技もかなり不自然だった。 私は見ていないが映画は「風林高」「純愛譜」「氷雨」等に出演しているそうだ。
ヨンジュン君演じるジンウォンは、自分の日常をカメラ撮影するのが趣味でそれをHPで公開している。 ただし、会員は友人2人と女の子1人。 時々、カメラを前にコンポから音を流してライブの中継などしている^^;
彼は背が高いので2人と並んでも全然遜色ない。 他の2人が派手にやりあうシーンが多いので、逆に考え込んでいるヨンジュン君のショットが妙に気になる。 何考えて何ヤルつもりだ?おまえ!って感じ。 ヨンジュン君を見てはいらいらするスンホンに小突き回されても知らぬ存ぜず。
たった一人出てくる女の子が他のかっこいい2人ではなくなんとな〜く印象薄いヨンジュン君に気があるっぽいのがなかなか面白かった。
ところで、見ている最中に私は見覚えある物語だなあと思い始めた。
なんだったかなあ〜。
で、思い出した。
これって1998年のイギリス映画「ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」にそっくりじゃん。(あ、そうだこれについても書こうっと♪) そっくりというと「ロック・ストック」のファンに怒られそうだけど、基本の展開はほぼ一緒。 出てくるメインキャストはこっちのほうが1人少ないし、Sting父さんも出てこないけど。 大筋とは関係なく現れおいしい思いをする殺し屋は見た目も意識していると思うし、間抜けなジャンキーや間抜けな強盗も設定はほぼ一緒。
私は「ロック・ストック」が大好きなんだが(¥3000も出してポスターまで購入したくらい)、この映画の監督もきっと好きなんじゃないかなあ。 それでもって「ひとまず走れ!」はこの映画に対する監督のラブコールみたいなもんじゃないかなと。 ガイ・リッチー監督みずからリメイク(?)したアメリカ版ともいえる「スナッチ」より数段は出来がよろしいと思うが。 もしも本当にこのイギリス映画を参考(!)に作られているとすれば、うまいこと韓国用にアレンジしたなあと思う。
「ロック・ストック」は「マトリックス」ばり(いや、ある意味あの映画に対する挑戦だったかも。)のフローモーション(ネオが弾丸をよけてえびぞりするあの有名なシーンの撮影方法のこと。)などの最新撮影技術が使われていてそれがまた逆にアートな感じをかもし出していた作品。 「ひとまず走れ!」はそういうものはCGが出てくるくらいでそう派手には使われてない。 だけど、カメラアングルが結構凝っていて奥行きを感じる。(時々ね。)
日本語吹替えにしたものを見てみたいなあ。 まあ、お話の種に見ておくのもいいかなという作品でありました。
そうそう、サントラはロックな曲のオンパレードで、初めて韓国産ロックを聴かせてもらったって感じ。サントラもちょっと探してみようかなあという気にさせた。
そうそう、ずっとくすくす笑いっぱなしだったので、終わった時に腹筋が痛かったことを書いておかねば^^;
「ひとまず走れ!」 ジャンル : 人間ドラマ 製作年 : 2002年 製作国 : 韓国 監督:チョ・ウィソク 脚本: 配給:IMX+コムストック 出演:クォン・サンウ、ソン・スンホン、キム・ヨンジュン、イ・ポムス ほか
「Happy Birthday to Me」 PLAY BY Bulldogmansion
土曜日に友人がやって来て、「バリでの出来事」をぶっ続けで第6話まで視聴した。 ちなみにこの友人は、これが韓国ドラマの初体験。 彼女と見ていて新しい見方をちょっとした。
ということで、「バリでの出来事」追考。(完全ネタバレ最終回まで含む。ご注意を!)
今回はジェミンについて
友人は、ヨン様・ビョン様は知っているが、何度私が画像を見せてみても、ソ・ジソブを未だに覚えられない人である^^;
その彼女が、あっという間にバリ廃人予備軍になった。 彼女の嗜好を考えればこのドラマほど彼女が興味持ちそうなものは他にないくらいだったので、当然と言えば当然の結果。 驚いたのは、彼女が嵌ったのがチョン・ジェミンだったことだ。 端的に言えば、チョ・インソン君がめちゃめちゃ好みだったらしい^^;
結局、その日は家の事情で最後まで見ることが出来ず「見たい〜!」と叫びながら帰っていったんだけど、帰り際までチョ・インソン君の名前を繰り返し唱えていたのがおかしかった。
スジョンがはじめてジェミンの家を訪れるくだりで、彼女は隣に座っている私を振り返って一言。
「・・・可愛ええ・・・(ハート)」
ちょっといやらしげな微笑だったことを付け加えておこう^^; このシーンはジェミンファンには定番のシーンで、この私でさえ「ジェミンったら」と苦笑してしまうところである。 確かに可愛いっちゃかわいい。
チョン・ジェミンは嫌なやつだ。 苦労を知らない金持ち特有の特権階級意識がにじみ出ている。 自分の親がどれだけ権力を持っていて、その恩恵がどれだけのものかということをよく分かっている。 それが心地いいのでそこから出て行くことを考えたこともない。 親の言うことにしたがってさえいれば、好きなことをし放題だし何でも手に入る。 でも、その環境にうんざりしていたのも確かだろう。
う〜ん。ジェミンファンから石が飛んできそうだ^^;
ただし、この嫌な男をチョ・インソン君が茶目っ気たっぷりに演じているのでその嫌味さが軽減されているのは確か。 以前にも書いたけど、インソン君は脚本に描かれているチョン・ジェミンという人物に自分で色をつけたそうだ。 このドラマはそのおかげで"廃人"を生み出したといっても過言ではないと思う。 彼はこのドラマで2003年のSBS演技大賞の最優秀演技賞(男性部門)を受賞した。
私は最初、カン・イヌクこそがかわいそうな運命の男だと思っていたのだけど、ジソブ君の4人の中ではイヌクが一番幸せだと思うという発言を読んでからこのドラマの見方が変わった。
友人が帰った後、KNTVで第16話まで放送済みだったので、残りの4話を続けて全部見た。 なぜかこの4話はいつも続きで見てしまうなあ。
イヌクは死ぬ間際幸せだったと結論づけてしまったので、今度はジェミンはどうだったんだろう?と思うようになった。
ジェミンは生まれてからずっと自分を取り巻いている環境の中で、権力やお金と関係なく誰かに愛されることの喜びを教えられなかった。 お金がなくてもジェミン自身を理解して好意を持ってくれる人もいたに違いないのに彼には見えなかったんだろう。 そして、彼に「それじゃだめだろう」と言ってくれる友人もいなかった。 もしかしたら、イヌクはそういってくれる最初の友人になりえたかもしれない人物でもあったと私は思う。
彼らの関係を好意的に描くなら、そう展開する確率が極めて高い気がするんだが。
カン・イヌクが目の前に現れるまで、ジェミンはそれが自分の人生だと、その中で楽しめばいいと思っていたんじゃないだろうか。
イヌクに会わなかったら、目をそむけて見ようとしなかった自分を見なくてすんだだろう。 ヨンジュが少しでも好意を示してくれれば、この人生もそんなに悪くないと思えたかもしれない。 スジョンに惹かれることもなく、冷淡に切り捨てることも出来ただろう。 自分の権威が全て親の庇護下にあり、それがなくなったとき自分に何も残らないことの哀しさを体験することもなかった。
あれほど嫌な男なのに、嫌味さがぜんぜん感じられないのはインソン君の演技力とその魅力のなせる技。 よくあれだけ泣けるもんだ。
私がジェミンを嫌いな理由は、彼が自分のことしか考えられない男だから。 親やヨンジュに対する配慮がないからということではなく、スジョンの気持ちを考えないから嫌いなのだ。 イヌクではないが愛だけで何でも済まされると私も考えていないというのが、彼を嫌う理由の一つかもしれない。 しかし、ドラマのキャラクター相手にこれだけ熱くなる自分ってどうかと思うが^^;
ということで。 今度はジェミンというキャラクターに注目してまたこのドラマを最初から見ることにした。 まだまだジェミンについては書いてきたようなマイナス意見しか出てこないわけだけど、ジェミン好きの友人と一緒に視聴することで彼の良さが分かってくるかも・・・というちょっとした前向きな態度(?)を示しつつ・・・。 今回はこれまで。
「안되겠니(だめなのか)」 MUSIC BY CHO EUN HEE、WORDS BY SHIN IN SOO 、PLAY BY 조은(チョウン)
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