乾いたギターがかき鳴らされる音が好き。 乾いたスネアドラムのリズムも。 それに重なる輪郭があやふやなベースが何かを掻き立てる。 美しいキーボードの音さえ・・・。
そのリズムを聴いただけで、何もかもどうでもよくなってしまうんだ。
何を言いたいのかわかる必要を感じない。 流れてくる音だけが真実だから。
ああ、何も考えずこの音に埋もれてしまいたい。 今このときだけ、この中にある行き場のない感情をさらけ出せればそれでいいんだ。
理解も分析もする必要はない。 これはただの”音”なんだから。
それを聴いたからって私が否定されるわけじゃない。 もちろん、肯定してくれるわけでもない。
でも、私はここにいるし、この音はここにある。 この生々しさは本当のものだ。
乾いたギターがかき鳴らされる音が好き。 乾いたスネアドラムのリズムも。 それに重なる輪郭があやふやなベースが何かを掻き立てる。 美しいキーボードの音さえ・・・。
なによりも、なにも浮かばずぽっかり穴のあいた私の心がこの音をほしがってる。
「38Special」 MUSIC & WORDS BY 浅井健一、PLAY BY SHERBETS
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