Dynamite徒然草
Dynamite徒然草

2014年06月30日(月) 術後2週間。

6月が終わってしまいますね

いや、なんか手術したのが物凄く昔のような気がしますが

もうね、腹筋使って起き上がれますよ
とは言えまだ無理はできませんし医者からも止められてますけれども
重いもの持つのもやっぱり内臓にくるので
ひたすら簡単な家事と、階段昇降、椅子スクワット30回
あとNHKのみんなの体操を録画して、空いた時間にやったりとか


そうそう
息子が寮から電話してきました
「退院したと?大丈夫??」
母、何気に嬉しい
「大丈夫よ、長時間動くのはまだ無理だけど順調」
「あそー、やっぱりねwwそれはよかった」

いやいや
息子がこれで済むわけなし

「入院されている間、所持金がなくなっていまして」

わかってますわかってますwww
あれ
でも私が入院しているとき、父ちゃんに会ってるよね
小遣いせびらなかったの??
「忘れてましたwww」

あはは

実は息子、成長するにつれて
父親に甘えるとかねだるとかお願いごとするのが苦手になってきた模様

小さい頃はあんなに甘え上手だったのにねえww

今は私を通じて交渉の前段階を踏み(ここで終わる内容だったらここで終了)
感触よさげだったら直接交渉に入るという手順を踏んでいる

でも避けてるわけではなく
一緒に風呂入って男同士の会話wwwwwwwwwwとか
母ちゃんを守れる男になれとかwww
男として論みたいのを仕込まれているっぽい

中3にもなると
既に身長も180センチ超えなだけに
男同士っぽい感覚になってるのかなあ

とは言え彼にも私にとっても可愛い可愛い息子ちゃん

なかなか一緒に過ごす機会ないから
父ちゃんは息子ともっと話ししたいみたい

5月の連休は久しぶりに家族3人であちこち旅行いって
私はできるだけ彼ら二人の時間を作るようにし
一緒に風呂入ったり食事したり史跡散策したりカラオケ楽しんだり

いい感じに親子してる感じです

会わない時間が多いから逆にいいのかな


今週末は私も今以上に復活できているだろうから
息子も帰省してくる予定

息子が安心するくらい
もっと回復してなきゃ!とまた
私も張り合いがでるってもんです


無理せず着実にリハビリ頑張るぞ、と!


では股!!



2014年06月28日(土) 退院後。

はい、目下自宅療養中です

普段は夫と2人寝なんですが
抱きつき癖のある彼が 
睡眠中に手負いの妻に絡みついてきて
腹の傷に接触する危険性がある為
一ヶ月は寝室を別にすることとなりました

夫は家事を良く手伝ってくれて
慣れないながらも台所に立ち
庭掃除や家の周辺掃除も頑張ってくれてます
※しかしながらキッチンを汚しまくるので帰宅翌日以降は私が料理をしております※
買い物は夫が行ってくれます
ありがたいことです
足向けて寝られません。

昨日まで貧血フラフラが結構ありましたが
今日はそれほどフラつくこともなく
車の運転も片道3キロ程度なら無理なくできました

ちょっとずつ出来ることが増えていく感じです

昨日からは鎮痛剤や緩下剤なしでも順調ですが
トイレの悶絶はまだ多少は続いており

いわゆる排便痛が
出口付近ではなく
腸が痛いって感じで結構辛いです

便秘はしてないんですよ全く
ブツが腸を通ってくる時の痛みみたいな感じなんですが
まあこれも開腹の後遺症と思われますので
内部の傷が癒えるに従って軽減されることと思われます

お風呂は一ヶ月禁止なんでシャワーの日々
銭湯&温泉好き四十路だけに、風呂に入る夢をみては
目覚めて、あー夢で良かったーとホッとするのです

帰宅後は造血増血とばかりに
肉と野菜を交互に食べ
プロポリスとビタミンCを飲み
適度に軽いストレッチや運動をしております

そうそう
痛みを我慢しつつ必死に動きまわる為
肩や首が常時緊張してこりまくり
術後より連日の頭痛に悩まされていましたが
上半身のストレッチを時間をかけて行うことで
ようやく解消されました

薄皮を剥ぐように徐々に回復しております今日この頃でございます

湯船につかりたい・・・

一ヶ月間待つのだぞ

ジッと我慢の四十路であったwww

では股!



2014年06月26日(木) 実録 腹式子宮全摘術〜開腹からの回復〜最終章。

術後8日目。

待ちに待った退院の日です。
8日?
....8週間位に長く感じたのは何故だろうって感じ。


まずは看護師さんに
事前に用意していた入院給付金請求の書類を預けました

これで次回の診察時にはゲットできる、と

抜かり無し自分ww


朝の体温、血圧異状なし
体調も気分も良好
朝食も完食
朝食後、帰り支度開始

まずは軽く化粧して(リキッドファンデとアイブローとリップのみ)
寝間着からワンピースに着替え
スリッパから靴に履き替え
髪をととのえて

お次は荷造り

キャリーバッグにキチキチっとつめて封印

紙袋には
かさ張るウェットティッシュ、ボックスティシュ、ウチワを入れて

私のショルダーバッグには
財布とスマホと化粧ポーチと文庫本で

スタンバイOK!

さあ
お迎えの夫も到着済
あとは請求書が上がってくるのを待つばかり

テレビカードは清算機で残額戻ってくるのでお財布に入れてますよ

やがて看護婦さんが請求書もってきてくれて
それから忘れ物チェックしてくれて

ではでは
お世話になりました
ありがとうございました


一階の自動精算機でサクッと支払を済ませて
さあ、久しぶりの外の空気を!!

いてて

旦那に手をひいてもらって
帰路につきました。


......もう開腹はしないなんて〜言わせてよ絶対〜。



         【実録 腹式子宮全摘術 〜開腹からの回復〜】 完。




wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww



では今回の入院で持って行ったもの解説。(9泊10日開腹術の旅)


■洗面、お風呂用品
歯ブラシ
歯磨き粉(もちろん粉ではなくデンタルペーストだが昭和人は粉って言うんですね、どうしてもwww)
歯ブラシケース(100均の)
洗顔用ソープ

リンスインシャンプー
ヘアトリートメント
石鹸と石鹸ケース(ボディソープだとヌルついて足元が危険かと思い、開腹手術の今回はあえて石鹸にしました)
体洗い用タオル
お風呂で使えるムダ毛処理カミソリ(永久脱毛してないのw)

そして、これらを入れる手さげタイプのシャワーバッグ(ここ重要)

これさえあれば神田川的な洗面器はいらないってわけですよ

■小物類
リップクリーム
ハンドクリーム
のど飴(術後の咳は地獄の苦しみ! 刺激の少ないのど飴がおすすめ。個人的にはキシリクリスタル最強)
耳栓(ケース付き)
片耳用イヤフォン(テレビ、パソコン、スマホなど利用しまくり。両耳だと院内放送聞き取れない。この場合は片耳がおすすめ)
ボールペン
ビオレのさらさらパウダーシート

そして、それらを入れるプラスチックの手提げ付きケース(ここ重要)

小物って散らばるし引き出しから出し入れするのも痛々しいときは激しく不便
なので、このケースに入れておけば
そのままベッドテーブルに置いておけるし
薬入れにもなるし、小袋ふりかけも入れておけるというすぐれもの
100均ので十分だけど可愛い小箱なんかも気分的に◎

※画像参照
画像の可愛い小箱は見舞いで貰った。元々はお菓子が入ってた。











■飲食編
蓋付きステンレスカップ
割り箸(入院計画表を見て食事の回数分の本数)
使い捨てスプーン(同じく入院計画表を見て、重湯、おかゆの期間の食事回数分の本数)
使い捨てデザートスプーン(入院日数より多めくらい)

箸洗ったりスプーン洗ったりする必要もなく衛生的なのでこれは是非
使い捨てデザートスプーンはスーパーやコンビニでデザート買うともらえる透明なやつ。私は病院食で出る牛乳をヨーグルトに変えてもらったので、これが大助かり
またお粥が出る間は副菜に結構ゼリーとか杏仁豆腐なんかが出るので、これがあると食べやすかった

そしてこれらの箸類を入れておく巾着袋


■便利グッズ
S字フック2本
バッグハンガー(100均にある)
洗濯バサミ付き洋服ハンガー(これも100均)

S字フックはベッドサイドに引っ掛けておくもよし
テレビ台横とかのタオルハンガーに引っ掛けておくも良し
シャワーバッグ引っ掛けたりコードひっかけたりと、何かと便利です

バッグハンガーはベッドテーブルに使うと激しく重宝

■衣類、タオル類他
タオルとバスタオル(こまめに洗濯すれば2枚ずつで十分)
前あき寝巻き(私はガーゼ地の浴衣3枚を楽天で買った。気分はメイとサツキの母wwwでも洗濯マメにしたから2枚でもよかったかも)
ブラパッド付きワンピース(ユニクロとかにある。リハビリのとき主に着用)
綿素材のパーカー
下着(術後用にお腹までくるゆったり系パンツ。私はアツギの安いのをミスターマックスで4枚購入)
ハイウエストパンツ(キツ目じゃないもの。これもアツギのをAmazonで購入。退院前に防水テープ剥いでもらってから腹帯代わりに装着)
ハーフトップ(ちょっとゆったり目が楽。これもアツギのヌードメイクハーフトップを2枚購入。浴衣の下に着用。)

スリッパ(開腹だったらできるだけ履き慣れた歩きやすいものがいい)
洗濯ネット(大・小1枚ずつ。そうとう便利)
大き目のひも付きビニール袋(汚れ物入れに重宝)


■メイク用品
UVカットリキッドファンデーション、アイブロー
折りたたみ式ミラー(100均)
化粧水

■その他
ノートパソコン
Wi-Fiルーター
スマホ充電ケーブル
文庫本1冊
クリアファイル1枚(各種書類持ち運び及び整理に重宝)
使いかけのファブリーズ(使いきって捨ててくると帰りの荷物減る)
小銭入れ&小銭(結構使う)
顔や口元につかえるウェットティッシュ(シルコット)
普通用ナプキン7〜8枚



★病院で購入したもの
一回分ずつ小分けされた洗濯用洗剤
ふりかけ(小袋入り)
ボックスティッシュ
除菌できるアルコール入りウェットティッシュ(シルコット)

★動けるようになってから差し入れてもらったもの
ウチワ(湯上り暑くてww)
梅の実ひじき(貧血だったしフリカケ飽きたし※但し要冷蔵)
使い捨てウイルス用マスク(何度も言うが咳は開腹術後の天敵であり爆弾。咳してる他の患者も結構多いからとにかく自己防衛!!!)


★持って行ったけど使わなかったもの
ハンドタオル(トイレも洗面所もペーパータオルがあったので出番なし)
ポケットティッシュ(夫が売店でボックスティッシュ買ってきたので出番なし)

★持っていけばよかったもの
眉用カミソリ!!!退院時ボーボーで爆笑



入院のしおりに必ずあるけど絶対不要なものナンバーワンは
なんといっても「洗面器」
もちろんはじめっから持って行きませんでしたが
お風呂はシャワーなので洗面器の需要はほとんどありません


★他に手術当日と翌日に使うものとして別に指定されている持ち物があります★
私の場合は以下

バスタオル2枚
タオル2枚
多い日用ナプキン2枚
腹帯2枚(病院で購入)
大人用紙おむつ1枚(病院で購入)
前あきの寝間着2枚(手術当日と翌日分だけは汚れるし荷物増えるの嫌なので病院のをレンタル)
ビニール袋2枚
大きめの下着1枚

でした

この当日翌日セットは
荷物とは別に、手提げつきの紙袋(捨ててもいいものがいい)に入れて持っていきます
麻酔で意識ないときに看護師さんがわかりやすいよう
名前とか書かれた紙を貼られたりします

この紙袋、病室の床に直置きしたくないですよね
そこで活躍するのが100均の「バッグハンガー」であります

超便利だったので
入院さんには是非おすすめしたい一品!


ってなわけで


どちら様も中高年になったら年に一度は婦人科検診をv



2014年06月25日(水) 実録 腹式子宮全摘術〜開腹からの回復〜第六章。

術後5日目。

言っときますけどね
四十路だって生身の人間ざんす
痛いんですよ当然
トイレの度に声にならない悲鳴も上げてます

でも弱音よりファイト一発
リハビリを女の又に力なんですよ

ってなわけで今日のメニューは

1キロおもり付き足上げ5分
ボールつぶし5分
背筋トレ10回
椅子立ち座り30回(手すり使っちゃだーめ)
エアロバイク10分

でもって自主トレとして
階段下り12階
病院中徘徊

食事も肉豆腐とか出てきて
いまだ出血多量の貧血が改善されていない身としては
とにかく食べることも治療であり回復への道

しっかり食べて
しっかりリハビリ

あと話す
笑う(痛いけどwww)


そうそう
私、点滴外れてからというもの
一度も昼寝をしておりません

昼間寝てばかりの患者もいるけど

んでそういう人に限って夜不安で眠れないとか言ってるし
昼間めっちゃ寝とるやん!!!
と看護師さんも突っ込みたかろうが
そこはお客さんだけににこやかに

「入院中は不安ですよねー^^」と受け流してる

まあ私も各種管地獄の間は一日中死んだように寝てたけどね
てか起きられんっつーの
血圧激低の超貧血の顔色真っ青各種管地獄なんだから

これで動き回ったほうが怖いわ!
ゾンビか!


さあさあ
入院も残り3日となりました
(当初の予定はもう一日あったけど、こんなに回復できたからもう出るわ。ってお願いして早めて貰ったww)

23日の月曜に採血&診察
24日火曜午前中退院

長かったなあ....

6/15日に入院したのが遥か遠い昔のような気がしてきました


でも暦の上ではあっという間

この日、お見舞いに来てくれた友人2人も
「回復早っ!!」と言って(呆れて?)くれました

wwwwwwwwwwwwww



術後6日目。

日曜日はリハビリお休み
なので自主トレのみ

午前中、階段上り5階、下り4階

昼過ぎ、上り4階、下り4階

夕方、上り3階、椅子立ち座り25回


毎回息切れwww

看護師さんに心配されるも、息切れの理由を聞いて驚かれる
大丈夫
理学療法士さんから許可もらってるから
看護師呆れる

そりゃそうだ
あたしゃ君らのママくらいの歳だもんな!!!!!!!!!!!!!!
ババアの底力に呆れ果てろwww


wwwwwwwwwwwwwwwwwww



術後7日目。

早朝採血

朝食後担当医登場で、傷を中心に下腹部全体を覆うように貼られていた透明の防水テープが剥がされる

うはー

傷の治りも順調ですって

んで先生曰く
この後、シャワー浴びたら
看護師さんの指導の下で
スキントンテープなるものを創部に貼る、と

傷のケロイド化及び肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)防止効果があるとか


だがしかし
この後すぐ、リハビリの時間だったんで
このままテープなしでリハビリへ(別に問題ないと先生にも言われた)

入院生活最後のメ二ューは

足に1キロずつのおもり巻いて、座位からの足あげ5分
同じく座位で膝に挟んだボールつぶし5分
ストレッチ
最後に1キロ負荷かけてのエロバイク15分

終わったら汗ばんでた

お世話になった理学療法士の美人先生にお礼とお別れの挨拶をして
病室に戻り昼食を食べ
先日夫が買ってきてくれた
えとやの「梅の実ひじき」を御飯の上にかけまくって
パクパク食べまくる

鉄分補給にも良い、梅の実ひじき最強

食後シャワー室で汗を流したのち
看護師さん捕まえてスキントンテープの講習を受ける

これね
傷に対して垂直に隙間なく何枚も貼るんだって

寝たままじゃ見えないから
持ってきていた折り畳みの鏡で貼ってくれる様子をしっかり確認

折り畳み鏡有能すぎ

しかも3〜6カ月位貼り続けるんですと


えーーーーーー......


ま、まあぼちぼち頑張ります。

その後、外来に行って主治医の診察を受ける

内診の結果、経過は順調
片方残した卵巣も異常なし
血液検査も、貧血以外は良好
(手術の出血ひどかったからねー、と先生。しっかり食事とって自然に戻していきましょうと言われた。)

退院後の過ごし方や注意点を聞き
一ヶ月後の診察を予約して

さあ!明日は待ちに待った退院の日!!!!!

嬉しさと感慨深さでしみじみしつつ夕食をいただく。

そうそう
夫、入院日よりこれまでお見舞い皆勤賞v
優しいご主人だと言われまくっていた。


いや彼は私がいないと生きていけないだけですのwwwwwwwwww


では、女の又に力っ!!!



2014年06月23日(月) 実録 腹式子宮全摘術〜開腹からの回復〜第五章。

術後4日目。

今日から一般食です
肉は?ねえねえ肉は? ←朝から出らんわ

食前に自主トレ(ひたすら歩く。とにかく歩く)
食後も自主トレ(姿勢よくしっかり歩く&ベッドで立ったり座ったり繰り返し)

そして今日から1日30分の
リハビリ指導が始まりました

理学療法士の指導の下
いろいろやっていただきました
初日のメニューは以下

足のストレッチ
仰向けで膝立てた状態から片足700gのおもり付けて足の曲げ伸ばし5分間
同じく仰向けで膝立てた状態で両膝の間にボール挟みーの、ボールつぶし5分間
同じく仰向け膝立てた状態からの腰上げ10回
ウォーキングマシンで10分間歩き

痛みもなく全部しっかりできた
すごいなあ、体って

理学療法士さんがね
これまた美人

ここの病院は看護師も美人揃いだなと思うけど
本当に福岡は病院も美人&可愛い子揃いですわ

入院するなら福岡の総合病院がよろしくてよ殿方v


そして
この美人理学療法士の指導によるリハビリが始まってからというもの
私は回復に不気味なほど拍車がかかるのでありました

戻って自主トレしまくり
掃除しまくり洗濯しまくりウロウロしまくり売店行きまくりwww

この日は後輩が見舞いに来て
「何スタスタ歩き回ってんですかーーーーーーーーーーっ???!!!」と叫ばれたwwww

スタバのフラペチーノ差し入れしてもらったww
美味かったwww

病人らしくないにも程があるといわれた

たーしーかーにーwww



だがまだまだ入院は続く。



2014年06月22日(日) 実録 腹式子宮全摘術〜開腹からの回復〜第四章。

術後3日目。

今日から全粥
そろそろ売店でふりかけでも買って来ようかなと思い
病棟から出ていいか看護師さんに聞いてみる

病院内徘徊の許可出たw
ついでにシャワーの許可も

朝食後、しばらく病棟歩き回ってウォーミングアップののち
売店行ってふりかけと小分け洗剤買った
はじめてのお使い気分

気をよくして再度歩行訓練
背筋を伸ばしてしっかり歩くのを心がける
汗ばむ位歩いた
ベッドで立ったり座ったりもゆっくりしてみる
なかなか順調

痛みはもちろん感じるけど
痛み止めで少しはカバーできる
屈むのはつらいけど、何かに掴まればできる

昼食後、お待ちかねのシャワーに向かう
もちろん介助なし

はじめて傷とご対面
ラップ療法みたく透明の防水シートがベッタリ下腹部一面に貼ってあり
はがさずとも縫い目が確認できる
縫った糸も今は吸収されるタイプらしく抜糸も無し

シャワーを浴びても透明シールのお陰でガードされており
洗うのも拭くのも痛みなく安心で驚き

15年前とは全然違うもんだなと感心

シャワーでさっぱりし、着替えてドライヤー完了したところで従妹夫婦登場
おお!!来てくれたとーありがとー!
と、歩いて迎える私に二人共驚愕

「え!?手術月曜日じゃなかった?」

月曜午後に手術したよー

「もうそげん歩けると?大丈夫なん?痛かろうもん!開腹やったよね?」

痛いが歩くwww歩くが回復への道なりwww

しばし待合室で歓談
近況報告とか子供たちの写真見せ合ったりとか

大きくなったねー
そっちこそ大きくなったねー
もうすっかりお姉ちゃんお兄ちゃんやーん
やーでも弟はまだ甘えん坊よー
既に彼女おるし
中2でカノジョー!
って笑った笑った腹いてーいてーww

元気そうで良かったー
退院したらまた遊びにおいでよ
行くよー楽しみー

なんて一時間位しゃべったかな
エレベーターまでお見送りして病室戻る

そうだ洗濯しとこう、と思い
汚れ物を洗濯ネットに種類ごと分け入れて
さっき売店で買った洗剤一回分一袋入れてコイン投入

さー、茶でも飲むかとお茶サーバーまで歩き、戻ってきたところで今度は幼なじみ登場

「ちょっとー!?もう歩きよーと???なんその回復力!?てっきりまだベッドにおとなしく寝とうもんとばっかり思っとったら!痛くないと?」

wwwwww

痛いくさ!!!!
でも頑張って自主トレしてここまで回復したっちゃん
今日からシャワーもあびよーよ

えーーーーーー!!

って
彼女も手術体験者だけに驚く

んで今のリハビリの早さとか、
他の病院との対応とか環境の違いとかの話で盛り上がった

元気そうで良かった!
って
ホント
自分でもそう思う
無理せん程度に頑張ってよね
って

ありがとー!
完全復活したら飲みにいこー!

その日も食欲全開
出されたものはしっかり食べる
食べて動く
動いて出す
疲れたら休む
んでまた動く

術後は女の又に力の日々と知り得たり。と

まだまだ入院は続く。



2014年06月21日(土) 実録 腹式子宮全摘術〜開腹からの回復〜第三章。

さて
手術翌日の消灯直前

夕食に術後はじめて重湯いただいて
ピーチジュースもきっちり飲んだものだから
微妙にお腹が張ってガスが出きれないのかな?状態

それを看護師さんに伝えたら
「ちょっと一緒に歩いてみましょうか。歩いたほうが腸も動き出すし」
やった!
渡りに船とばかりに夜の歩行練習

力の入れ方とか足の運び方を教えていただきながら
一緒に歩いてくださって大助かり
まだ血圧が低くふらつきもあったので、一人歩行よりか心強いし、これで随分と自信がつきました

よし
明日が天王山だ!!!

その夜は爆睡で体力温存..............。


////////////////////////////



術後2日目
待ちに待った管が外れますよDAYがやってまいりました
食事も今日は朝食から五分粥

何食べてもありがたいってもんですよ
熱も完全に安定の36.8

朝食後しばらくして看護師さんが点滴交換しながら言いました
「この点滴終わったら、次は夜に一本なので一旦針抜きますね。その後で先生が背中のチューブ抜きにきます」

いよっ、待ってました大統領っ←うれしすぎて昭和中期にタイムスリップ中

先生登場で背中の管抜かれながら
「導尿の管も早く抜きたいです」って言ったら
トイレ自分で行けそう??
って聞かれたので

大丈夫っ
行けます、もう廊下もフロア一周歩いたし

あ、じゃあ看護師さんに伝えておきますね

てなわけで
昼前に管卒業!!!(夕方の点滴あるけど、それ終わったらもう点滴もなしっ)

晴れて自由の身になった私は、痛たたたたと思いつつも病棟内をひたすらうろつき始める
あてもなく徘徊するのも何なので
給湯場所へ行ってはお茶を汲んでは戻って飲んではまた汲みに行って
待合室まで行って休憩してはまた戻りと
ゆっくりゆっくりながらも何度も歩いておりました

昼食後の食器も自分でトレーを持って歩こうとすると
同じ部屋の先輩患者Aさんが
「まだ痛いでしょ、持っていきますよ」と声をかけてくださいましたが

ありがとうございます大丈夫
甘やかしたら治らないので頑張ります!

Aさん笑うwww

いてててて
と牛歩ながらも歩いて食器を返し
ついでにコップを取りに病室へ戻ってまた給湯器の場所へ向かっていると
別の病室患者Bさんがニコニコしてこっちをみてる
私よりちょい若いのかなって感じできれいな人だったんで
つい、その大きなお腹をみて
「予定日近いんですか」と聞いてみたところ

「これ?あなたと一緒、開腹。そうでしょ?膨らんでるのは腹帯wwwww」

あ、失礼しましたww

すると彼女

「うちの部屋、腹腔鏡手術の人ばっかでさ、痛みが分かち合えんのよね。で、昨日からあなたが痛そうにゆっくり歩いてるの見かけて、あ、この人開腹だ。仲間ーwwって思って見てたんだ。頑張ってるよね。それに歩くの少しづつ早くなってきてるよ」

そーだったのか

「でね、あの人も開腹仲間。まだ投薬中だけど点滴下げてすごく頑張って歩いてるよ。○○さーーーん!!この人も開腹仲間ーーー」

そう言ってまた別の病室の患者Cさんを紹介してくれる

「ああーーっ昨日から頑張ってる人だあーーー!」

それから三人でしばらく給湯器の横でおしゃべりした

痛かったよね
でも頑張ったら回復早いよ
たしかにそれ実感中
私はこうしたよ
私はこんなふうにした
シャワーの許可でた?
早くでるといいね
その調子だったら明日は許可出るよ
すっきりするよ
リハビリいつから?
こういうことするんだよ
やる前はえーー痛そうって思うけど意外とできるよ
etc......

ずいぶん長いこと話してたかも

で、主治医に探されていたCさんが「またね」と離れたところで参会

自分の病室戻るまでの距離を歩きながら
「開腹仲間」って呼んだBさんのこと思い出して笑った
笑ったら傷すっごい痛かった
でも大丈夫
頑張る気持ちに拍車かかった。



その日の夕方
旦那がきて

「なんかもういきなり元気やなあ」目えパチクリ

だって管全部外れたもん
管さえ外れればこっちのもんよ、あれがストレスの現況
ネガティブからも解放されたし!!!!!!!!!!

あとは回復のみ


Aさんの他、同室のDさんも一緒に、バカ話で笑いまくり
Dさんは「私糖尿で入院してるから開腹のつらさわからないけど,入院期間の長さだけは頑張ってるから〜」ってまた笑い

笑うとお腹痛いwwww
でも楽しいwwwww

さあ、明日は初リハビリ
何やるんだろう
楽しみw

そんなこんなしてるうち、入院生活最後の点滴2本来た

毎度おなじみ「け、血管みえませんね,,,,,」(看護師泣かせのシークレット血管)からの、グーパーグーパーからのパチパチからの

「....手首からでもいい???」かとおもいきや

「ここだとおもう!よしっ、あ、でも結構鋭角だから動かさないでね」

えー

でもいいの
30分だけ我慢すればもう点滴地獄も終了

30分の後半15分は凝視してましたよ
もう落ちなくなったところで即座にナースコール


終わったーー
あとは退院前の採血だけだーーー


というわけでこの夜の私の脳内には「われら青春」のテーマソングが
夕焼けをバックに海岸を走る開腹軍団の映像とともに流れまくり
ひとりひそかに笑いをこらえて腹を痛めていた48歳でありました。


入院は続くよもうちょっとwwwwwwwwww



2014年06月20日(金) 実録 腹式子宮全摘術〜開腹からの回復〜第二章。

手術当日の夜遅く(時間不明)
ナースステーションから病室へと移動

移動したとはいえ
点滴、背中の麻酔の管、導尿管は依然としてあるうえに
足の裏には15年前にはなかった新兵器「エアー式フットポンプ」なるものが装着され

こいつが延々と、ウイーン、プシューを繰り返すだけならまだしも
度々エラーを起こしてピーピーピーピー鳴り続ける

おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい

エラーのアラームが数十分間隔で鳴り出すたびに
私は目覚めてナースコール

もーいらねーよこんなポンコツ
とっとと交換しろよ

・・・と言いたくても喉が痛いのと腰が痛いの発熱でくらくらするのとボーっとするのと涙が乾いて眼のふちでガビガビになったのが気になっており戦意喪失、言葉にできない。

なのでほぼ寝ずの番状態で、フットポンプ監視要員。


何なのこの地獄....


精神的ストレスが最高潮に達した夜でしたが
致し方ありません
こんなんなるまで筋腫を放置し続けた私がデビュー当時の細川たかし並に心のこりな私バカよね〜おバカさんよね〜なのです、ええそうですとも。


今更後悔しても反省しても、これが現実ですので
あとはもう自分で自分を応援するしかできません

頑張れ自分
耐えろよ自分
漕げよマイケル
立つんだジョー
行け行けタイガー
行け行け飛馬

ドンと行けー

......などと心の中で思いながら、寝ては目覚める度に「やっぱこっちが現実か」と、(´・ω・`)するのでありました。



...........................



さて
翌日は素敵な絶食日
管だらけな上に依然として発熱中

血圧も上が60台とか70台(手術で1L近く出血したそうな。輸血まではしておりませんが※宗教上の問題でなく執刀医の判断www)

熱あるわ血はたらんわ切腹だわ寝不足だわ喉痛いわ腹減ったわ喉乾いたわて、そら頭もボーっとするわ

てかそれがストレスにならん奴なんかおらんやろ


そうです
手術から一夜明けた日の朝は
こんな状態だったのです

歯、(自分で)磨きますか?

とか看護師さんに言われたけど

......おんなじ状態になってお前がやってみろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

と言いたくなるのを必死で堪えてお断り
あとはひたすら動かずじっとして、熱が下がるのと体力の回復を、野生の獣のようにひたすら光を避けて動かず声も極力出さずに待ち続けました

眠りの妨げになるのでクソボロ役立たずフットポンプは撤去

術後から数時間おきに体温と酸素濃度、血圧をはかられ、傷のチェック
そしてエンドレス点滴交換、ときどき採血

手負いの獣はされるがままにじっとしているのです
光がまぶしいのでタオルをかぶって耳栓をしてひたすら寝ていました

やがて夕刻

一人の看護師が「ガスはでましたか」と聞くので
昼過ぎにでたことを伝えると
「じゃあ、ちょっとベッドに座ってみましょうか」と言いました
熱もようやく37度台になったところです

体中のチューブを手直ししてもらいながら
座ってみました
いてて
でも大丈夫

ちょっとだけ、立てますか
無理だったらいいですよ

なにい??
無理だったら、だとう???

立つ!!!!!!
絶対に立つ!!!!!!!!!!←無駄に負けず嫌い

足を踏ん張って
ゆっくり腰をあげて.....

.....立った
クララが立ったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!

おじぃーさーーーーんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


こうなったら歩いちゃいますよ
いてててて.....


看護師に言われました

「ど、どこまで行かれますか」

え、どこまででよかったの?

病室のドアまで...

あ、そ、

はい強制送還。


送還されたところで旦那登場
夕食時の男である

手術翌日の夕方から流動食開始となり
晩御飯のメニュは「重湯とピーチジュースとイチゴ味ポカリ的なやつ」の3品

この重湯がね
ビシソワーズ的な美味だったのは
飢餓状態だったからなのか本当に美味だったのかはいざ知らず
でも本当においしく感じました

たまには断食もいいな
今後は毎月20日はラマダーンの日にしちゃうか。

で、さっきわたし立って歩いたんだよーーーと自慢したら
すごいねーーーとめっちゃ褒めてくれたんで
すっかり気を良くしてまた立ち上がって歩行

猿回しの猿よりかは、褒められて頑張っちゃうタイプのようです私

よし
重湯も完食したし
明日からは五分がゆと、柔らかいもの少しだけど食事ができるし
これで血も増えるだろう

俄然、目に力が入りました
依然、顔色は真っ青ですがwww



まだまだ続く。退院まで続く。だって暇だからwwwwwwwwwwwwwwwww



2014年06月19日(木) 実録 腹式子宮全摘術〜開腹からの回復〜第一章。

エイリアンの母・四十路リプリーですこんばんは。

この度、約1.4キロのグロいブツと化した子宮と筋腫及び片側卵巣腫瘍とその付属物らを無事摘出することができました。

15年ぶりの開腹手術でしたが
帝王切開と違うのは
「この子を安全に生むために頑張る私&燃えたぎる使命感」がないこと

そのためなのか歳なのか何なのか
私は生まれてはじめて
術前に受ける硬膜外麻酔の際に
突如として湧き上がってきた得体のしれない恐怖感に戸惑いました

・・・え?何だろうかこの言い知れぬ不安は

硬膜外麻酔くらい2度経験してるから何を恐れるのか
と、理性的にセーブしようとしても
どうしたことかそれが制御不能なのです

と言っても心の中が、ですよ
行動は麻酔医と看護師さんらスタッフの言う通り
背中をまるめて膝を抱え込み、おへそを見るように.....

ってやっているのに
どうにもこうにも得体のしれぬ恐怖に苛まれ
勝手に涙がじわっと流れていくのがわかりました

助けて助けて助けてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

、、、と、エンドレス思っているうちに、はい完了、仰向け、張り付け、口にマスクでブラックアウト。

なんてのも束の間(私にとっては)

名前を呼ばれまくって意識が戻った途端に襲ってくる激しい吐き気と喉の痛み
そしてまだ挿管されたままの気管チューブ

痛い痛い痛いーーーーーーーーーっ
喉痛い痛いーーーーーーーーーーっ
って気管挿管状態で叫べるわけもなし

ひたすらオエオエオエオエもがくだけ
はやくとってよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ
と叫びたいけど叫べない

なんでやねんっっ
んなことこれまでに無かったわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

歳か???歳のせいかっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


涙がだらだらなところで管が抜かれ
オエオエ言ったために腹は痛い喉は激痛
意味わからん
訳わからん
これまでこんなことなかったってば....

それからまだまだ「こんなことなかった体験」が続くのであります



・・・・後半へ



続かないよ、一気にいくよwwwww



目覚めて突如地獄に落とされた感の私に畳みかけるように襲ってきたのは
北極に全裸で放り出されたのかというような寒気
もう
ガタガタガタガタ震えて寒くて死にそう
なんで????????
なーーんーーーでーーーー?????

確かに麻酔の説明および同意書には
吐き気(20〜30%)
寒気、ふるえ(40〜60%)
とあるのは知っていますよ

でもこれまでなかったので
私は体質的にOKなんだと思うじゃないですか

これまでなかったのがラッキーだったのか
これまでなかった分、今回まとめて体験ツアーなのか
はたまた摘出されたエイリアンの怨念か

おっそろしい程の寒気に体の震えがとまらないまま
私は手術室からベッドごと運び出されていくのです

まーーーーーーーーてーーーーーーーーーーーー
さーーーーーーーーーむーーーーーーーーーーーいーーーーーーーーーーー
のーーーーーーーーーーどーーーーーーーーーーーいーーーーーーーーーたーーーーーーーーいーーーーーーーーーーーーー(泣)←だが意識朦朧&酸素マスク装着中につき伝わらない虚しさよwww


やがて辿りついたのはナースステーション横の経過観察室

あれこれ看護師さんがやってくれるけど
それより寒い寒い寒い.........
もう凍死するかも

と、この世の終わりのような虚しさを覚えかけたところで声がでた

「え、寒いですか? 電気毛布いれましょうね」

はーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーせえーーーーーーーーーーーーーーーー(心で大号泣)

喉痛い寒い震え止まらない腹痛い背中痛い怖い苦しいとまあ
地獄に放り込まれたような恐ろしさの中

そこに看護師さんの「38度」という発熱宣言も加わり

あー
こんな囚人着みたいなストライプの病院着で最後を迎えるなんて嫌だーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


心で嘆きまくりながら
助けて助けてともがきつつ辞世の句など考えていたところ

どこか遠くからかわいい鳴き声がきこえてくるのです

このフロアには分娩室があるのを思い出しました

あー、赤ちゃんだ....
かわいい声
うちの子はもっとギャン泣きしてたよなあ
この子、男の子だろうなあ
声がそんな感じ
今日生まれたのかなあ
妊婦さんいたよなあ
そっかーーー
お誕生日おめでとー.....


・・・そんなことを考えているうちに、寒気が少しおさまってきて
今度は汗だく(そりゃそうだ、目下発熱中ってのに電気毛布だよwww)

人生とは不条理と理不尽の繰り返しじゃのう

などと世を儚みつつ浅い眠りとぼんやりした感覚を何度となく繰り返していた頃

パタパタと小走りに駆けてくる足音が近づきました

「あのっ、時間外なのは承知ですが、今日生まれた○○○の父です! 顔だけでも見たいんですが」


ああ
さっきの赤ちゃんのパパだ

消灯時間の音楽流れていた後だから10時過ぎのはず
遅くまで仕事頑張って終わらせて駆け付けたのかな
それとも遠いとこから一生懸命きたのかな

看護師さんの「しばらくお待ちください」のあと
「ほかの新生児もいらっしゃいますので新生児室の外から窓越しに見るだけでしたら・・・」
「はい!!ありがとうございます!!」

その向かう靴音が

幸せの足音のように聞こえて

この数時間
阿呆の如く世を儚んで一人で不幸ごっこをしていた自分が愚かしく思え

ああ
もうエイリアンは切除されたんだから
あとは今私の命を守る代わりに自由を奪うこの管たちが
全て外されたときこそ

私の二度目の誕生日だ←大袈裟大明神


などと思いつつ
でも今は喉痛い腰痛い腹痛いうわーーーーーーーーん

と、嘆きまくりの四十路さんでありました。


ちなみに旦那は4時間以上もの手術を待って私のエイリアンと対面し
ぎょえーーーと思いながらも私からの指令「エイリアンを撮影せよ」を遂行
安否確認および執刀医の説明を聞いた後、撤収した模様。
(私に声かけてくれたらしいが意識朦朧発熱寒気震え痛みで記憶なし)
ご苦労であった。



今度こそ後半へ、てか第二章へ続く。



2014年06月16日(月) 手術当日。

手術当日早朝の秘儀・浣腸プレイが無事終了し
あとは午後の捌きを待つ身の四十路でございます

絶水を言い渡されておりますため
10時からの点滴までは、乾いたおばちゃん状態です

昨夜は真夜中に近くの病室の方が
寂しさと不安からかむやみにナースコールをしまくっていたらしく
看護師さんから優しく諭されておりました

病棟の看護婦さんって本当に尊敬に値するわ...

私だったらきっとナースコール無視するかコンセント引っこ抜くか口にガムテープ張りかねませんて。いや、だから看護師には絶対なりませんけれども。黒衣の天使・デンジャラスナースの誕生になりますからして。

さて
浣腸プレイは今回また一味違っていましたよ

以前は放置プレイだったのが、現在は羞恥プレイ
白衣の女王様に報告し確認していただいた上で許しを請うんだよこの雌豚!!!
ってなスタイルです
きっとオプションでしょうて、ええ

そして女王様のお許しがでたところで
ベッドに戻り、次のプレイまでは水なんか口にするんじゃないよと命令され
現在に至るわけでございますwww


と言うわけで
目下術前待機状態につき、ベッドのテーブルでパソコン打ちながら
イヤフォンでオペラなど聞きつつ
退院したら利花苑の時価な特上牛タンが食べたいなあと
旦那に言ってみようなどと
あれこれ思いを馳せるのでした(食い物にばかり.....)


と言うわけで股
ごきげんよう。←美輪明宏風に。



2014年06月15日(日) 手術前夜。

やっと入院の日がやってまいりました。
日曜入院月曜手術
朝出して夕方ばっちり、みたいなわけにはいかない開腹手術でございます

久々の剃毛ww
今は電気シェーバーでしたわよ奥さん
15年前は床屋みたいにカミソリで剃ってもらったものでしたがね

そして初めての大部屋
大声でしゃべり続ける他の見舞客がうるせーうるせーってかんじでしたが
これは大部屋選択した時点で当然の想定内なので
前もって用意していた耳栓とイヤフォンで対策も完璧なのであります

パソコンもこのように持ち込みOKというのも時代の流れでございます
というわけで
ただでさえ面白くない九州ローカルテレビを見ずにすみ
テレビカードも買わずに金が浮く、という
家計に大助かりな入院生活が始まった

と思ったら、無類のテレビ好き旦那が勝手にカード買ってきてくれました

見たいのは自宅で予約録画してるのにー

しかしこの一枚を使わずにいれば
彼が追加を買ってくることはないので
後生大事に取っておくことにいたします

と思ったら
今度はウエットティッシュを買ってきました
持ってきてるって言ったのにーーー

と思ったら
今度はボックスティッシュを買ってきました

に、に、荷物になるしかさばるから
ポケットティッシュ持ってきたのにーーーーーーーー



・・・・病院の売店にアンジェリーナ・ジョリーでもおるんかいっっっ



ま、まあいいでしょう
夫の愛と受け止め微笑んで受け取っておきましょう
帰りの荷物は全部彼に持たせることにいたしましょう


そして私は本日9時から絶食となり
明朝6時より絶飲となるのです

しかしながら今更ながら
私はよくもこのおぞましくも苦しく不快極まりない巨大筋腫をば
後生大事に腹に抱き続けてきたものだと
自分で自分に呆れ果ててしまうのですが

それも明日までのこと
明日は午後には「まな板の上の鯉」ならぬ、「手術台の上のトド」
ばっさりかっさばいておくんなせい


腹の
中の
筋腫とるのよー
エイリアンは育ってないのー

何もー
欲しくないー
って言ってるのにー
旦那がまた買ってくる,,,,




というわけで
では股!!!←剃毛されてチクチクするんですけどwwww



2014年06月10日(火) 入院カウントダウン。

3月からのスケジュールを振り返ってみると
空恐ろしくなるほどにビッチリと何かが書き込まれており
3、4、5月の間に一年分の労働をしてきたような気になっている四十路です

3ヶ月しかたっていないのが嘘のような
途中で宇宙人にさらわれていたんじゃなかろうかといった
漠然とした恐ろしささえ感じる今日このごろであります

でもって現在は
子宮全摘手術を前に
準備期間のようなカウントダウン的日々を送っており
書類や各種手続きはとっとと済ませ
必要なものもAmazonと楽天で購入済みで
既に入院荷物もまとめているので

もういつ生まれてもいいぞってな臨月妊婦の気分なのであります

違うのは腹の中身だけwww

入っているのは愛しい我が子でなく
エイリアン筋腫
わたしゃリプリーかっての


そうそう
私は自分の考えで手術を先延ばしにしたため
ここまで超巨大化してしまいましたが

3年前のサイズだったら、傷が小さくて済む腹腔鏡下子宮全摘術の選択もできたやもしれません
(とはいえ私は帝王切開経験者なので癒着とかあったら面倒かけるだろうし潔く開腹選んでいたと思いますが)

なので
筋腫のあるなしに関わらずとも
女性の皆様におかれましては
年に一度のエコー検査を(子宮がん検診のついでにチェックしてもらえるのでお誕生日月に検診受けるとか)
内診恥ずかしいからいやだーなどと言わず
受けていただきたいなと
思っているわけです。


実は3年前
隣町に住む歳の近いお友達が
卵巣がんで突然他界され
私は未だに彼女がもうこの世に居ないのが信じられないような
喪失感がありまして。

自営で仕事が忙しく休みもとれず
足のむくみがひどくても病院に行けず
しかもまさか婦人科系でむくみがでているとは本人も気付けず
ようやく時間を作ってかかった病院も内科だったため気づくことなく
食欲抑制剤を処方されて、副作用で頭痛が酷いと言っていたのが私との最後の会話で

それからもう
あっという間に体調が急変し
入院して1週間ほどで亡くなったと
後から知人づてに聞き
え?
という驚きだけが瞬間冷凍されたような
そんな状態のまま大阪行きでバタバタと日々を過ごしていました

たぶんまだ信じがたいのです
まだ彼女があの町にいるようで

でもいないのです
もうお話ができないところにいるんだという現実だけがあります。


今、私の腰がいたいのもお腹がやたら張るのも胃が押されるのもきっと
早くここから出してくれと
筋腫が訴えているんだろうなと
そして
彼女も心配して一生懸命教えてくれているんだろうなと

そんなことを考えながら
放置した自分を反省している次第です


筋腫持ちの皆様
巨大化する前に
腹腔鏡下子宮全摘術が安全に行えるサイズのうちに
どうかひとつ専門医とよくよくご相談ください。


私も今後は年に一度、きちんと検診受けますので。

では大股(広げて内診嫌なら女医さんさがしてGO!!!)。



2014年06月06日(金) 愛らしきもの。

Let It Go(イディナ・メンゼル版)を歌いながら
両手を広げてインテリアショップの階段を駆け上がっていった5才位の女の子

もうあまりの可愛さに激キュンしました

最近小さな子供をみるたびに萌え萌えしまくりなあげく
息子の小さな頃の写真を見ては
初孫の写真に喜ぶ婆さんのようにデレデレしています

そして脳内で繰り返される大泉逸郎の「孫」

孫孫孫
私は孫が欲しい!!!

そして息子の洗脳にかかる
「大学卒業と同時にデキ婚してね。子供は私が(お教室漬けで)育てるから君も嫁も若いうちは楽しくのびのびと仕事したらいいわ!」

子宮全摘を前にした四十路は
目下妄想孫に夢を抱きまくるのでありますwww


そうそう
入院準備の品が着々と揃ってきております

デカパンw
ハイウエスト引き締めショーツ
ガーゼ生地浴衣
ゆったりスポブラ
リンスインシャンプー
S字フック
割り箸、使い捨てスプーン、ストロー
蓋付きステンレス製保温タンブラー
などなど

ガーゼ生地浴衣は退院後も寝苦しい夏にちょうど良かろうと2枚買いました

ちょっと楽しみになってきましたよ
修学旅行前みたいな気分であります(*´∀`)

では股。


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書いてる人 : Dynamiteおかん