日々是迷々之記
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2004年09月28日(火) 0点の悪夢は現在進行形

昼と夜の温度差が激しいせいか、ちょっと風邪っぽかった。バイク通勤から自転車通勤に戻したのでなおさらだ。まだ長袖で自転車に乗ったら汗だくだし、半袖で会社にいたら冷房が寒い。会社に着いたら着替えればいいんだが、制服(自由着用)があるのに私服から私服に着替えるってのも変な話だ。

0点を取る夢をみた。実際にあったことを夢の中で再体験したのだ。高校2年生のとき、テストで百人一首のテストで最初で最後の0点を取ったことを今でも鮮明に覚えている。百人一首のなかからランダムに50句が選ばれており、上の句だけ、もしくは下の句だけが書かれていて、足りない部分を補うというテストで1個2点。

私はこのころから興味のないものは一切身が入らないという体質になりつつあったので、徹夜したにもかかわらず、全然だめだった。(まぁ、ラジオ聴きながら百人一首が暗記できるわけないんだが。)唯一記憶できた「春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふあまのかぐやま」だっけか?はテストに出なかったし。

もう15年くらい前の話だが、0点のインパクトは薄れない。この夢を見ると寝起きがいつも以上にぼーっとしてしまう。ああ、ダメ人間は今に始まったことではないのだなぁとしみじみする。

最近のダメダメだったこととしては、明日の掲載で最後になるライター仕事がある。一ヶ月間のアクセス統計が送られてきたのだが、それが涙なしには見れませんよ!って感じでダメなんであった。トップページにリンクが貼られているうちはいいが、過去ログに入ってしまうと、後はサーチエンジンから検索で来た人くらいしかアクセスしなくなる。私の書いたものはそういうアクセスはかなり少ない。

WEBマスター氏がちょこっと書いていたが、マクドナルド、吉野屋、ココイチ(カレー屋)等のネタというのは最初のヒット数も多いし、個人のニュースサイトにリンクされることも多いので、後のアクセス数も多いのだそうな。

それを聞いたとき、「よし、それならそういうネタは外して、誰も書かないようなことを書こう!」と実は思った。誰も書いてないことのほうが、知りたいと思った人が検索してくれた場合、かなりの確率で真剣に読んでもらえると思ったからだ。

その思いは一応成就したようで、グーグルで検索しても20件くらいしかヒットしない題材をネタにした場合、検索結果では私の記事が1件目に出るようになった。

それで私はうれしいのだけれど、実際に商業サイトのアクセス数にどんだけ貢献しているかというと、微々たるもんでしかないのは事実。私の連載が終わるのもしゃあないなぁと思ったりして。

自分の中の感じ方と、外側の人たちの評価。そのギャップはとても大きい。今更ながらそう思った。


2004年09月27日(月) テレビ見の週末

今週末はテレビ三昧であった。

まず土曜日は朝から毎日放送の「せやねん!」。番組の最後でお知らせがあったのだが、泣けた。フットボールアワーが番組を卒業するのだそうな。東京進出のためらしい。来週からはチュートリアルとなかやまきんに君、それと誰が出るんだろう。それに司会も上泉アナから松井愛アナに変わるらしい。まぁ、上泉アナは月曜日から金曜日は「あん!」で毎朝出ているので、ぼちぼちお疲れなんだろう。来週からどんなふうになるのか興味津々だ。

せやねん!が終わってからビデオで録画してあった「ナンボDEなんぼ」を見る。メッセンジャーの黒田がメインを張るこの番組、関東地方ではありえないほど金のことばっかりネタにする。例えば、大阪中心部の超高層マンション(120平米)、対馬の無人島(大阪ドームくらいの大きさ)、和歌山県海南市のリフォーム済み古民家(山付、1700平米)のどれが一番高いか?とか、工員の彼氏(19歳)に貢がせまくる16歳自称「完成された大人の女」をさらしもんにするとか、とても下世話である。だらけた昼下がりにちょうどいい。

そして日曜日は「トミーズ、小枝の素敵なダーリン」。別に絶対見なければ!という番組ではないが、何故か流れでほぼ毎週見ている。が、なんと、今週で最終回とのこと。残念。

そして今日、会社で取るに足らない話をしながら弁当を食べていたると、オセロが出ているポッキーデコレのCMの話になった。うまいやんけ〜っていうアレである。最近、オセロっていいっすよねーという話になったのだが、一人の女性が、「うん、叶姉妹より全然えーわー。」と言うので、思わず「叶姉妹はお笑い芸人ちゃいますやんかー。」と突っ込んでしまった。

まぁ、確かにお笑い入ってるけど。でも、叶姉妹がボケ突っ込み漫談やったらそれはそれでおもしろい気はする。美香さんが「おねぇさま!」とか言って、恭子さんをハリセンでパッコ〜ンとしばくとか。

いやー、やって欲しいなぁ。

参考リンク
「せやねん!」(音が出ます。)
「ナンボDEなんぼ」
「トミーズ小枝の素敵なダーリン」


2004年09月25日(土) 電気代は10万円

だんなさんと電話でしゃべっていて、衝撃の事実が判明した。だんなさんのボスにあたる社長の自宅の一ヶ月の電気代は10万円だというのだ。

社長といっても大企業の社長ではない。街の雑居ビルの一部屋が会社、という小さな会社である。前から、「ジャガーに乗っていたが、免許の更新を忘れて運転できなくなったので、ジャガーは息子にあげた。」とか浮世離れした話は聞いていたのだが、電気代が10万円には度肝を抜かれてしまった。うちの1年分より多いではないか。

元々資産家の育ちで、家は豪邸らしいが、豪邸ってそんなに電気代が高いのだろうか?

私は、近頃大阪のビジネス街に建ちつつある、超高層マンション120平米2LDK1億2000万円とかに住んだとしても、普通に節約モードで暮らせば1万円くらいで済むんだと思っていたよ。が、だんなさんによると、家は広ければ広いほど電気代が高いらしい。部屋が多ければその分、電気製品は増えるし、待機電力もかかる。ついでに超高層マンションだとオール電化になっていたり、窓を開けっ放しにできないので、各部屋でエアコンつけっぱなしになったりするらしい。

そういう環境だと10万円の電気代というのも考えられない事ではないようだ。

いやー、知らなかった。家がでかくてもちんまりと生活していればそんなに高くないと思っていた。我が家の電気代は3000円台が基本で、8月は4000円を超えてしまったのだが、それだけで「うわ、むっちゃ電気使ったわ。」という感覚である。

そんなに生活感が違う人が近くにいるのかと思うと、私はちょっとくらくらしてしまったのだが、それに追い打ちをかけるようにして、「でな、社長、免許取り直してベンツのSクラスを買ったんやて。」と言うではないか。…。免許取りなおしたんやったら、息子からジャガーを返してもらったらええやんけ!と思うのは私が貧乏くさいからだろうか。(ちなみに息子は30歳)

はぁ〜、そうなんや、へーと適当な返事でお茶を濁す。もうコメントのしようがないもんで。そんなこんなで、今日のねたにはオチが付けられなかった。「電気代が10万円」もうそれだけでおなか一杯なのだ。


2004年09月23日(木) そしてこれからも

7月なかばから始めた名前の出るライターの仕事が、今月末でとりあえず終わりとなった。約3ヶ月、毎週取材に行き、写真を撮り、記事を書く。少しは上達しただろうか。

ライターの仕事をしてみて思ったのは、案外ご意見、ご感想のメールなどを頂かないのだなということだ。この日記の方がよっぽどいろいろなものが来る。幸運なことにそのうちの98%までが面白かった、私もそう思う、など好意的な感情をあらわしたもので、私はネット界も悪くないなぁと思っている。そのうちの何人かはメールのやり取りをしたり、狭いコミュニティながらもほのぼのと続いている。

が、私が寄稿していたサイトはアクセス数はものすごく多く、この日記の3年分が一日でアクセスされてしまうようだ。なのに、ご意見、ご感想のようなものは一度も頂くことはなかった。

「それは、単につまんないからなんだろうか?」と思ったこともあるが、アクセス解析を見るとそうでもなさそうだ。(何でわかるというと、何ページかに渡る場合、最初のページと最後のページのアクセス数を比較したのだ。つまんなかったら最後まで読まないだろうと思って。)

推測するに、それはメジャーなサイトの冠をかぶっているからかなと思う。同じ事を書いていても、無料日記サイトのかたすみでわーわー言うのと、メジャーなサイトの中でコーナーとして存在しているのとは、ひと味もふた味もちがうのだ。

ちなみに、ライターとしてのプロフィールには「主婦」ということばを書かずに、「会社員」ということにしておいた。どっちも嘘ではないけれど、経験的に主婦は専業だろうが、兼業だろうが、私のような物言いで「主婦」だとネットの世界では叩かれやすい。って姑息だ、自分は。色眼鏡で見られることを嫌がっているくせに、自分から見てもらうための色眼鏡を偽装しているってどうよ。

話は逸れたが、一時期この日記が叩かれてへこんでいたときに、「叩かれるのは(相手の心に)響いているからこそ。」と友人の一人に言われたことがある。本当に誰かの心に響いているのなら、それはとても大きな事だ。

そんなふうに誰かに響くようなものを書いてゆきたいと思う。残念ながら、今回のライター仕事ではそこまでのことはできなかったけれど。


2004年09月20日(月) 笑えるほどいまいちな休日

今日、月曜日は祝日なので会社が休みだった。敬老の日のようだがいまいちピンと来ない。ハッピーマンデー制度らしいが、未だになじめずにいる。

朝9時きっかりに道路工事が始まった。すると寝てもいられないので、外出することにした。バイクで出たのだが、工事業者が怠慢であきれた。片側交互通行なのに、交通整理役のおっさんが、タバコを吸ってこっちを見ていない。徐行しつつも進もうとすると、前に立ちふさがる。が、無線で会話した結果、私は進んでもいいらしい。が、工事現場の真横で制止される。ショベルカーのショベルが回転するから止まれということらしい。つか、そんなの通す前に言えよ、と思うけど何を言っても無駄そうな顔をしていたので黙ってショベルを見ていた。

朝ごはんを食べていないので近場のタリーズコーヒーに行った。そこでコーヒーを飲むついでにコーヒー豆を買ったのだが、店員さんが不思議な人だった。私は「ダッチマンズブレンド」という豆を棚から取りレジに持っていったのだが、「マディソンブレンドでよろしいですか?」と言う。私は間違って取ったかな?と思い、「え、ダッチマンズブレンドですよね。」と言ったら、「あ、すみません、そうですね。」と言い、レジをしてくれた。が、テーブルでレシートとスタンプカードを見たらしっかりマディソンと書かれていた。いやー、何なんだか。

まぁいいやと思いつつ、iBookで書き物をしていたら家族連れがわいわいとやってきた。祝日朝10時台のビジネス街のタリーズコーヒーで家族連れに遭遇する可能性はかなり低いと思うが、遭遇してしまったらしょうがない。ひたすら書き物を続ける。その間、子供達は椅子に座っていられなくなって、店の中を走りまわる。しかも一人は下駄、もう一人は歩くとピッピと鳴るサンダルを履いていたのだ。かっかっかっつ!ピピピピッピとけたたましいが、両親は特に気にする風でもなく、普通にコーヒーを飲んでいた。小さな子供がいると、騒音に対する耐性ができるのだろうか。

その後、某アウトドアメーカーのショップに行った。メールマガジンでリニューアルオープンとかいてあったので、スキー用品も見たいし、今年はスキージャケットを買おうと思っていたので軽い気持ちだったのだが、店についてがっかりしてしまった。

店が半分くらいの大きさに縮んでいるのである。正確には併設だったアウトレットのコーナーが正規品の売り場の片隅に押し込まれているのである。しかも柱の影にてんこ盛りなんである。照明が当たっていないのでサイズを見ることもできない感じだった。アウトレットをやる気がないんなら止めればいいのに…。(まぁ、そこ自体が「アウトレットモール」なんで出店する以上はアウトレットの取り扱いを止めることはできないんだろうが。)

ついでに天井では工事の人が作業をしており、店内はペンキなんかのにおいが充満しており、どこがリニューアルやねん!とつっこみたくなってしまった。まだ完成してないのにリニューアルってありかね?

ぱっとしないなぁ…と思いつつ、結局膝を保温するカバーだけ買って帰ってきた。

一日でこれだけいまいちなことが起こると、なんか家でぼーっとしてたほうがマシかもと思うが、家にいても道路工事の騒音に悩まされるわけだ。いやはや。どないせっちゅうねん。


2004年09月16日(木) 塩豚、作ってみました

こないだ電話でだんなさんとしゃべっていたら、NHKの料理番組で紹介していた「塩豚」というものの話題になった。要は肩ロースのかたまり肉に塩をすり込んで、冷蔵庫で4日くらい寝かせたものなのだが、肉はハムのような食感になり、ゆでたスープはたいそう滋味溢れるものであるらしい。ということで、私も作ってみた。

近所の業務用スーパーで肩ロースかたまりを購入。それに天然塩をすり込んでラップで包んでから、ジップロックに入れて冷蔵庫のチルドに入れ、待つこと4日。取り出してみた。すると表面はなんだか生ハムのようになっていた。とんかつ用の肉のように1枚スライスし、拍子木状に切ってフライパンで焼く。一切れ口に入れてみたら、まるでハムの味だった。そこに水煮して冷凍しておいた大豆、トマトソースを加え、バジル、オレガノ、チリパウダーなどで調味したら、あっという間にポークビーンズができた。

味に深みがあってなかなかよくできていた。だんなさんによると、茹でて肉は葉野菜でまいて、コチュジャンをちょっと乗せて食べて、茹でたスープはジャガイモを入れてスープにするとうまいらしい。

今週末はこれで行こう。


2004年09月15日(水) 米だけの酒と純米酒

酒屋で日本酒の棚を見ていたら「米だけの酒 ○○○」という酒があった。じーっと見ると、小さな字で「純米酒ではありません」と書かれている。

日本語はむずかしいなぁ、と思って調べてみたら、ある程度の精米度でないと純米酒と書くことはできないようだ。邪悪なメーカーだと精米したときに出た「米の粉」で酒を作って、「米だけの酒」を騙ったりするようだ。

精米度というのも初めて知ったが、70%の方が80%より、より米を磨いているのだった。なぜなら、「どれだけ米が残っているか。」を示すのが精米度だからだ。玄米の状態が100%で、白米の状態がだいたい97%、純米酒は精米度が最低でも70%ないといけないらしい。

そんなふうに丁寧に磨き上げられて作られてきたのが純米酒なのだった。かたや米の粉で作った米だけの酒。味はともかくとして、作り手側の手塩の込め方は全然違うだろう。

確かに安いのはうれしいことだが、ちゃんと思い入れをもって作られたものは、それだけで魅力的に感じる。ネットショップの直販系の店とか、通販生活のカタログにちょっと萌えてしまうのはそのせいか。

ということで、今日は辛口の純米酒を買ってみた。冷やですこし飲んでみたら、秋の味覚がたのしみになる味だった。(しかしこれじゃ太るよな。)



2004年09月11日(土) さらば、eMac。そして、愛着について。

今日は意を決してeMacの再インストールをした。友人に譲るためのクリーンインストールだ。

が、ディスクが見つからなくてヒヤアセをかいた。結局、手紙入れにしている靴の紙箱から出てきたのだが、何でこんなところにしまっているのだか。我ながら訳がわからない。

パーテーションを切り直して、OS9.2.2とPantherをインストール。譲る相手は小学校からの友人なので、里子に出すような気持ちだ。昼過ぎに再インストールと梱包が上がったのでクロネコヤマトに引き取りの電話をした。

すると、1時間くらいで引き取りに来た。サイズ的には微妙に宅急便サイズを超えていたが、数センチなので宅急便扱いにしてくれるという。でもそれだと保険がかけらないので、やはり保険のかけられるヤマト便扱いにしてもらった。値段はあまり変わらず、1670円だった。

eMacが出て行ってしまい、パソコン部屋はがらんとしている。というより、パソコン部屋というもの自体がいらないかもしれないと感じる。ウィンドウズのエクセルでやっていた作業はApple Works6に移行したし、家計簿ソフトもマック用のシェアウェアに乗り換えた。ということで、今はiBookで全てのパソコン作業を行っている。

なのでリビングのちゃぶ台だけでいいのかなと思ったり。パソコンやスキャナを使うときはそれなりに面積が必要だけれど。

eMacよ、今までありがとう。新しいところでもがんばっておくれよ。と感じる。

Windowsとマックを両方使って思うことは、マックの方が寿命が長いな、ということ。未だに5色の初代iMacを使っている人も普通にいるし。でも、今、ウィンドウズの世界でpentium3とかDuron700をそのまま使っている人は何らかの不満を感じている気がする。OSをXPにしなければ使えるのだろうが、Windows Media PlayerはXPしか最新バージョンを出していないようだし。

それに最高スペックである時間が短すぎて、愛着を持てなくなるのが早いようだ。うちのだんなさんはAthlon XP 1500+のノートを使っているが、もう冷め冷めである。最初の頃はDVDを見たりしてそれなりにエンジョイしていたようだが。

同じように10万円オーバーを越えるお金を出すのなら、少しでも愛着を持てるものを買いたいと思うのは特殊なんだろうか?HDが30GBだろうが、USBポートが左側にしかも2個しかなかろうが、ファンクションキーを使うときにいちいちFnキーを押さなきゃいけなかろうが、iBookはなかなかいいやつだ。

私が結果的にマックにスイッチしてしまった理由はこの辺の数字には表れないところなのかもしれない。(まぁ、スイッチしたと言っても、会社では100%ウィンドウズなんだけれど。)


2004年09月09日(木) 眠り過ぎのわけは

水曜日の午前中に会社の廊下を歩いていたら、ふと足下がゆらりとした。「あ、地震や!」と思ったが、そうではない。もっと柔らかい。永遠に沈んでゆくそばがら枕の上に足を乗せたような感じだった。

その瞬間、同僚の女性から声をかけられたので、そのまま落っこちていきはしなかったけど、気持ちが悪い。そのうちに頭蓋骨全体がびりびりと痛くなってきたので、午前中で早退することにした。上司の女性にも、「顔色悪いから気を付けて。」とダメ出しをされて会社を出る。

途中でパンでも買うかと、ツタヤなどが入っているビルでバイクを停めた。すると今日は平日なのに高校生が大量にふらふらしている。でも、店に入るでもなく、コンビニの前で座り込んでやきそばUFOなどを食べている。制服の下にえんじ色のジャージをはいて、M字開脚で座り込み、焼きそばを食べる女子高生。もう何も言うまい。

パンを買って家に帰り、2時頃眠ってしまった。すると、次に目を覚ましたのは10時半。電話が鳴ったのだ。会話をそこそこにして2分ほどでまた寝る。その次に目を覚ましたのは翌朝7時。結局17時間も眠ってしまった。

起きると体はしっかりとしていた。足下がどこかに吸い込まれるような感覚もないし、頭痛もない。ああ、単なる寝不足だったんだなぁと思いほっとする。思えば地震がくるようになってから、寝付くことを恐れていた。

何が怖いのか?自分がたんすの下敷きになるくらいならまぁ別にと思うのだが、怖いのはだんなさんの住む部屋である。ワンルームの壁に2メートルほどの高さのアングル棚をしつらえて、キャンプ道具、釣り道具、折りたたみカヌー、スキーのメンテナンス用品などなどを詰め込んでいるのだ。もしも、阪神大震災級の地震が来たら、多分ものすごいことになるだろう。

まぁ、起こってもいないことを考えてもしょうがないのだが。安心してすやすや眠れるのは幸せなことだったんだなぁと今更ながら思った。


2004年09月08日(水) 困ったお嬢さん

今日、会社で社員旅行の回覧が回ってきた。行き先は決まったので、二日目に何をしたいか選んでください、という回覧だ。

ホエールウォッチング、船釣り、体験ダイビングなどの体を動かすものに加えて、観光バスに乗って、観光地に連れて行ってもらうのもあり、それは「観光バスによる名勝観光」と書かれており、下に回る神社や滝、公園の名前が書かれていた。

私がコピー置き場の近所のパソコンで作業をしていると、若手女子二人がコピー置き場でしゃべっているのが聞こえてきた。

「社員旅行で、どれに行きたいか選ぶのあったやんかー、あれ、どれにした?」
「まだ迷てるねん。やったことないのんばっかりやもん。」

普通の会話である。が、しかし…。

「あのな、『なかつかんこう』って何なん?普通の市内観光みたいなやつ?」
「へ?観光バスのやつやろ?」
「名前の名に、勝つって書いてあって、そういう観光地なんかなぁと思ってんけど、何が有名なんかなと思って。」
「あれは『なかつ』やなくて、『めいしょう』や。要はあれって観光地を回るってことやと思うで。」
「へー、そうなん、そんな言葉知らんかったわ。私それにしようかな。顔が濡れるの嫌やし。」

顔が濡れるのが嫌って、あんたはアンパンマンかい!ともう一人の彼女には突っ込みを入れて欲しかったが、それはなかった。しかし、『名勝観光』が『なかつかんこう』ねぇ…。そう読めないことないけど、大人なんだからそれはちょっと恥ずかしいのではないだろうか。

いやはや、社員旅行が楽しみである。社員だけじゃなくて派遣もパート社員も全員行っていいらしい。すばらしい会社だ。


2004年09月07日(火) 地震と台風と

台風が近づいていた。朝の時点で長崎県に上陸するかしないかというところだった。私はぼちぼち出なあかんなぁと思い、テレビを消して立ち上がった。

その時、食器棚がカタカタと音を立てて揺れだした。また地震である。もうええっちゅうねんと思いつつ、食器棚に手を添える。これが倒れるとリビングから出られなくなってしまうのである。「この配置は問題やな。」と思いつつも、そこくらいしか置くところがないので悲しいところだ。結局なかなか揺れが収まらず、家を出るのが遅くなってしまった。

会社に着くと、こんどはにわかに風が強くなってきた。近所のデパートの屋上の旗がちぎれそうになりながら風に揺れている。

お昼過ぎに暴風、波浪、高潮警報が出たので、兵庫県の人たちは帰ってもいいことになった。3時頃、ついに大阪にも警報が出て、適当に切り上げて帰っていいことになった。結局4時半ごろ会社を出た。

なかなか強烈な風だ。新聞紙がぶわっと飛んできてカブに張りつく。ヘルメットのシールドを閉めているのに、涙がとまらない。体に砂埃がびしびし当たって痛かった。駐輪場で飛んできた空き缶にぽかんとヒットされてびっくり。痛くはないけれど、これが剥がれた看板とかやったら死にそうやろなと思う。

家に戻ってベランダから外を見ると、海が逆流してきている。神戸のほうは港が浸水しているようだった。風の音がごうごうと大きいので、何故か不安になる。こんなときに地震が来たら嫌やろなぁとふと思う。いやいや、そんなことは考えてはいけない。

明日はいい天気だといいなぁ。(むりやり?)


2004年09月06日(月) なつかしのピーチツリーフィズ

会社帰りにスーパーに寄ったら、酒売り場に桃色の缶のピーチツリーフィズが売っていた。

なつかし〜と思い、私はそれをカゴに入れた。他に、ライチとアップルツリーもあった。

これは私が17歳くらいのときに山瀬まみがCMで「ももごこち!」とか言っていたような気がする。CMソング「ゴォ!」も歌っていて、思わずアルバム「親指姫」まで買ってしまった思い出がある。

もちろん手元にもうないが、調べてみるとかなり豪華な作詞、作曲陣だ。サエキけんぞうさん、大槻ケンヂ、奥田民生。当時ライブを聴きに行ってたスター達。ピーチツリーフィズを飲むとその時の事がすこしづつ思い出される。

中央公会堂で観た「ゲルニカ」のライブ、バーボンハウスで観た「筋肉少女帯」、ファンダンゴで観た「たま」。ユニコーン、ブルーハーツ、ブーム、ジュンスカも行ったけど、すでに大ホールでやるようになっていて、もっと昔に彼らのことを知っていればと悔やんだ思い出がある。

明日はラズベリーとアップルツリーも買ってみよう。

メルシャン・ピーチツリーフィズ


2004年09月05日(日) 地震の日曜日

目を覚ますとじっとりと汗ばんでいた。そんなに気温が高いわけではないのだが。シャワーを浴びてパソコンを起動したところ、今日は一応天気は持つみたいだった。

でも、結局パソコンを一日中いじっていて、家を出たのは夕方。お米を買いに行き、八百屋に行こうと思ったら突然の雨降り。近所のビデオ屋に飛び込んだ。今日はレンタル半額の日やったなぁと思い出したので、めぼしいものを探す。が、見たいのはほとんど貸し出し中だった。雨が上がったので外に出る。

スーパーに向かうと再び雨が降ってきた。とりあえずスーパーまで走りきって、すばやく建物に入った。そして、本屋で物色していたとき、最初の地震が来た。ものすごく揺れが長い気がする。揺れながら、古本を物色しながら死ぬのはやだなぁと思った。その時読んでいたのが、宝島のVOWだったのだ。

揺れが収まると、スーパーで食品を買って、家に戻った。家の中は特に物が落ちていることもなく、普通だった。その後、食事をしてビデオを見ていた。すると、日付が変わる頃、もう一発地震が来た。

これは長くて怖かった。ゆさゆさゆさと揺れ続ける。NHKの番組をつけたら震度4。朝起きたらたんすがブッ倒れてたらどうしようと思いつつ寝ることにする。

いやー、夜眠れないってひさしぶりだ。


2004年09月04日(土) マウスを買った

今日はひさしぶりにヨドバシカメラ梅田店に行ってみた。普段はなかなか足を踏み入れたくない場所のひとつだ。混んでるし、うるさいし、どこに何があるのかがわかりにくく、ブロードバンドの勧誘がうっとうしいからだ。パソコン関係なら近所のソフマップギガストアの方に行くことが多い。

が、今回は買いたい物が決まっていたのに、ソフマップギガストアではその色だけ品切れなので取り寄せ、ヤマダ電機では取り扱い無しということで、しぶしぶヨドバシカメラ梅田店へ行ったのだ。

さすがに閉店30分前だけあって空いていた。私はそそくさと地下一階のマウス売り場へ直行。お目当てのマウスを見つけた。これ、ロジクールのNotebook Optical Mouse Plus+はケーブルが短めの65センチ、しかもそのケーブルをくるくるとマウスの側面に巻き付けられるように溝が掘ってあり、終端のUSBプラグをスナップボタンでマウスの裏側に固定することができるようになっている。

私はこの手のちょっと便利そうに工夫されたギミックに弱い。ケーブルがジャマならコードレスマウスにすれば解決するんだけど、「工夫されたケーブル付きマウス」の方が好みなのだ。もっとも、iBookはUSBポートが全て左側面に付いているので、コードレスマウスのレシーバーをそこにつけて、右手でマウスを触る場合、パソコン本体をはさむ形になるがそれでいいんだろうか。よくわからない。使えるんだろうか?

あと、MacOSXで動作保証はされていないが、「ごろ寝マウス」というのも惹かれた。テキストサイトを読むときにすごく楽そうだ。でも、フォトレタッチなんかには向いてなさそうなので、普通の形のマウスを後々購入しそうな気がする。

そんな感じで一応迷って買った、ロジクールのマウスだが、これがすこぶる快適。ポイントを考えると、これが2000円ほどで手に入ったわけで、感動的ですらある。

初代iMacを購入したとき、どうしてもあのつぶれ草餅のようなマウスが使いにくくてサードパーティ製の動作保証されているただのマウスを買った。これが1ボタンで、iMac風の半透明デザインだから、手足触角をもがれた甲虫のようだった。ホイールがないのでテキストを読むと指がしんどかったのをよく覚えている。

当時はマイクロソフトだとかロジクールだとかがMacOSをあんまりサポートしておらず、ウィンドウズの世界はUSBではなくPS/2という規格のマウスが主流だった。まぁ、マックだってiMac以前はADBという規格のマウスを使っていたわけだが。

そんなこんなでマックの世界のマウス選びは不毛だったのだ。アップル純正か、海外のケンジントンというメーカーくらいで、ホイール付きはなく、あってもアプリによって対応していたりいなかったり。しかも値段が高い。ほんの数年前の話だけれど、今は状況が全然違う。

メーカーがサポートしていると明示していなくても、とりあえず接続してみたら使えるというものも多いようだ。多分、「検証したら動かなかった。」のではなく、「マックので検証は最初っからやってもいない。」というのが、各メーカーの本音かもしれない。だからとりあえず差してみたら動いたりするのだ。

いい時代になったもんである。今ならマックにスイッチすることを人に勧めてもいいかなと思う。あとは、オフィスが半額くらいになって欲しいもんだが。マックのオフィスはむっちゃ高いのだ。エクセル単品で3万なんぼかするって一体…。


2004年09月03日(金) 口バトルでグッドモーニング

やれやれやっと金曜日だと朝から全然やる気がないが、会社に行かなければしょうがない。マンションの駐輪場につづく通路で後ろから苗字を呼ばれた。忠実でまぬけなイヌのような管理人が、我こそは法律とばかりに威風堂々、マンションの通路に立ちつくして言った。「今日は点検の日ですけど、どこに行かれるんですか?」と来た。

「会社に決まってるやろ。」と思いつつも、感情を表に出さずに振り返り、「今日は仕事が休めません。」と一言言った。「日曜日に言いに行きましたよ!」と声を荒げる。日曜日は和歌山に行っていたのでそんな話は聞いていない。「日曜日は早朝から泊まりで出かけてました。」と言うと、その後、晩に誰かが言いに行ってるはずですか?と言う。聞いてないと言うと、何故か管理人はキレて、「おたくは前回もやってないでしょ!やってもらわないと困りますよ!」と言う。

そんなこと言われても、定時で帰ることは夢のまた夢という毎日。点検ごときで会社を休む気はさらさらない。なので、うちから点検する業者に連絡を取って、在宅しているときに来てもらうようにするから、業者の連絡先を教えて欲しいと言った。

すると、こう言い放った。「そんな特別扱いはできませんよ!今日って決まってるんです!皆さん在宅していただいてます!何故、おたくだけできないんですか?」と来た。私はこの手の頭ごなしに言うことを聞かせようとする人間が嫌いだ。高校一年生のときの英語教師(腐った松田聖子のような風貌で金ボタンのシャネル風スーツを着た新卒)がそういうタイプだった。

私が研究社の新英和中辞典を使っていたら、それは二年生から使うことになっている辞書だから買い換えろと言う。でも、使い慣れてるし、二年生になったら使うんだったらええんちゃうのと言ったら、「どうしてみんなと同じにできないの?」とのたまった。話はそれたが、いつの時代もこういう柔軟性のない人間は私を不快にさせる。

私は「オッサン黙れや。」と言いたかったが、大人なので「できるかできないかは私が交渉します。連絡先を教えて下さい。そちらに迷惑はおかけしませんので。」と言った。するとオッサンは、顔を真っ赤にして、「そんなもの教えられません!勝手な行動は慎んで下さい!できません!」もうわけがわからなくなっているようだ。

やれやれと思いつつも、「顔洗って出直してこいや。」と言うわけにも行かないので、「以降は早めの通達と、週末の点検ができるようなスケジュールでお願いします。」と言ったが、オッサンは全てを聞かずに逃げるように管理室へ走っていった。

こんな役立たずが管理人なのに、管理費は一万三千円をちょっと越えている。高いよな。

かくしてただでさえやる気のない金曜日は、果てしなくくだらなく始まってしまったのだ。


2004年09月02日(木) もえもえアップルストア

今日は残業せざるを得なくなり、外に出ると真っ暗だった。うおー!何か発散したい!ということで先日オープンしたアップルストア心斎橋店に行くことにした。会社からは3キロくらいしか離れていない。

この店は御堂筋沿いの、昔「お米ギャラリー」があったところにできた。1階はiPodとなかまたち、2階はパワーブックと周辺機器。セミナーもやっていた。当たり前だけど、売っているソフトは全てマックで使えるものばかりだった。私はAppleWorks6の教本を買った。これも普通の本屋にはまず売っていない。レジは大福iMacで金額を打ち込むと、プリンタからA4サイズの領収書が出てくる。店員さんは本を白くて微妙に透明なiPod風なビニールの巾着袋に入れてくれた。おつりを入れるお皿は木製のつるつるしたお皿だった。

このビニール袋だけでもこの店で買った甲斐があると感じた。せこい話だが、ソフマップで買えば、書籍でも本体価格の3%のルピーポイントを付けてくれる。本は約2000円だったのでポイントは60円弱か。ということはこの巾着袋を60円で買った気分になる。

私は巾着袋をフリフリしながら1階へ降りた。そこには一般家電店では品薄であるiPod miniがどっさりあった。目を引いたのは吉田カバンのマック用バック類だ。iPod miniのケースなんか、iPod miniを持ってなくても欲しくなってしまう。

それとオーディオテクニカのイヤフォンがiPodにつないであるのが目をひいた。前々から音を聞いてみたいと思っていたので、試してみた。私が欲しいのはインナーイヤー式で、なおかつ耳かけフックが付いているタイプで12000円くらいする。(ATH-EC7)もちろんこれもよかったが、スティックタイプのこれもナイスだ。昔からiPodを購入した暁にはバング&オルフセンのイヤフォンを買おうと思っていたが、これでもいいかなと思った。(いづれにしてもイヤフォンとしては高いが。)

というわけで、アップルストア心斎橋店は楽しくて居心地のよい空間だった。ネットのアップルストアでしか見たことのないものを実際に見られるし、店員さんもGapとかほどのアメリカンなフレンドリーさはなく、ほどほどで助かった。いきなりこんにちはー!とか言われるのはちょっと苦手だもんで。

中でスムージーとかラテが飲めるようなカフェがあればいいなぁと思うけど、そしたらホントに長居してしまいそうだ。


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