よるの迷走日記
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2002年05月31日(金) 自業自得

さんざん父に遠まわしに「アレはどうかと思う。」
と言った直後に出かけようとしてやっぱり
犬小屋を見てしまいお約束のように
心臓が止まりそうになる。くわばらくわばら。
しかも一昨日とは比べ物にならないような
大ミスをやらかしてしまい、
もう自分で穴掘って自分で中に入って
自分でのたうちまわっている感じ。
日本海溝より深く落ち込んだ……。


2002年05月30日(木)

母が夜勤なので、初めて実家で一人きりの夜。
私の精神はあんな小さな存在に守られていたのだな……。
しかし帰ってきて犬小屋の中に茶色い塊が
入っているのを見たときには一瞬思考が
止まったぞ。(うちの犬は茶色。
柴犬系雑種とダックスフントの子)

――幽霊の正体は犬がうちに来る前から
あるコンクリっぽい材質の犬の置物でした。
ホシはうちのおとんに違いない。
どうしてこういう悪趣味なことするのかな。


2002年05月29日(水)

遅刻寸前の時にガス欠に!
故犬の御加護かはたまた悪運の強さか、
反対車線後方200m付近にガソリンスタンドがあって
何とかギリギリ間に合ったけれど……
出張料千円は取りすぎだと思うぞ兄さん。
しかもレシート渡さないのばればれだし。

日常はばたばたとあちこちに迷惑をかけまくって
(つまりいつもと変わらない)過ごしているけれど、
胸の底にしこりができてしまった。
思い切り泣きたいような、
泣いたら気が済んでしまいそうな……。


2002年05月27日(月)

朝、つい犬小屋のほうに目をやってしまう
自分に気づいて、また車の中で泣く。
夕方、父と母で骨上げに行ってもらった。
私は忙しい時間帯で行けず――可能でも
勘弁してもらっただろうけど。

帰り道がやっぱり辛い。
家に近づくほど散歩したことや何かを
思い出して、近所迷惑なくらいひゃんひゃんと
(散歩連れて行ってくれる)人間の帰宅を喜ぶ
鳴き声がもう聞かれないことを思い知らされて。

このところ忙しさにかまけて本当に奴を
構っていなかった私だった。
最近ではあまりお出迎え(飛びついてくる)
しなくなって、拗ねてるのか、それとも
年か?なんて安易に考えていたけれど、
本当はもう辛かったのかもしれない。
犬は辛いとか苦しいって自分では言えない、
どうして気にもしなかったんだろう。
奴の死の責任は私にある。
もう一生――私は動物とは暮らせない。

お骨は立派な緑の箱に入ってきた。
でも私には骨を見ていないせいかこれが
奴とは思い難い。
それより奴の不在が悲しい。


2002年05月26日(日) 別れ

夕方18時過ぎ、相当早く父が出勤。
「まさか…」そのまさかだった。
メールも入れてくれていたらしいが、
「K(犬の名前)死んだ」
の六文字で知らされるよりはマシだった。
もう葬儀社に遺体が運ばれた、と
聞いて目の前が真っ暗になった。
当日のうちに火葬するのだそうだけど、
その前に安置されている場所へ
お別れに行ってこい、と言われて少し安堵した。
でも一人では行けそうもないので
母に電話。家にかけると誰も出ないので
携帯にかけると、涙声が聞こえてきた。
迎えに来てもらうことにして、
それまで仕事。電話のある事務所の中で
一瞬どっと来たけれど、一応接客業なのでこらえる。
ちょっと忙しかったのがむしろ良かった。
でも事務所から出てすぐレジしたお客さんは
私の目に気づいたような顔していたなー。

母の運転で動物葬儀社へ。
最期を話す母も聞く私も泣いていた。
ばたっと倒れる音がして駆けつけると
もう虫の息だったそうだ。
眠るように逝っていたら気づかなかった、
最期も知らせてくれたのだと言う。

死に顔は母が言うほど安らかには私には見えなかった。
舌が出ていて。噛んでいるのじゃないかと思ったけれど、
大体舌が出ていることのほうが多いのだと
葬儀屋さんは言っていた。
もう一回抱っこしてやりたかったけれど、
箱に入れられて前足に数珠まで持たされているので
結局言い出せず、お仏壇のない宗教心も薄い我が家では
生前本犬は聞いたこともないだろうお経を上げてもらった。

火葬には合同葬と個別葬があるのだそうだが、
仲間と一緒に葬ってやるべきなのかどうか
ギリギリまで迷い、県外に出ている家族の意向もあって
とにかくは個別にしてもらうことに決めた。

葬儀社の中は意外と静かでこぎれいで、
マイケル・ナイマンなんか流れていた。
ところで目頭を押さえている私に受付の
おば(あ?)さんが「皆さんで」と飴をくれたのが
ちょっと意味不明で笑えた。

明日は機器の導入で異例の日程になるため、
葬儀の後また職場へ。
化粧を直して仕事に戻りました。
帰り道、こらえにこらえていたものが爆発。
もう玄関で出迎えてくれないのだと思うと
涙が止まらなくなった。
声をあげて泣いたのは本当に久しぶりだ。


2002年05月25日(土)

今日も変わらず苦しそう。
一週間耐えられるだろうか…と不安がよぎる。
帰宅すると母が玄関先で蚊取り線香を炊いていた。
今更…しかも本犬は迷惑そう(笑)。
ぜぇぜぇと荒い息をしていて、食も全然。
心臓がとんでもない勢いで拍動している。
お茶を飲んだりついテレビを見たりしていると
また息が荒くなって、そのたび玄関に戻って
落ち着くまで撫でてやるの繰り返し。
「苦しそうだから」
と母が首輪を取ったのだけど、ほとんど動かないので
いつもみたいに中に入ってくるんじゃないかとか
靴をいたずらするかもとか心配しなくても
いいのがかえって悲しい。
一度余りに静かなので見るといない――
中に入ったのかと思って探すと
外の息を吸いたかったらしく前の空き地にいた。
(煙かったのかも)
それだけでまた鼓動が早まって
数歩の距離を母が抱えて連れ帰る。
心配で私もなかなか眠れず、「サトラレ」の
ビデオ(昨日見れなかった最初と最後)を
再生しながら犬と過ごす。


2002年05月24日(金) 荒療治開始

運命の日がやってきた。
どうもショックでちゃんと聞こえてなかったようで、
手術ではなく注射をするのだそうだ。
この日のために母は
「うちのぼっちゃんが大変で〜〜。」
と有給を取った。と言うか
「大事な一人息子だもんね〜〜。」
と許す職場もどうかとは思うが……。
朝一番に出かけて、母は遅出の私が出かける前に
単身帰宅。急変することがあるからと、
夕方の4時まで預かられてしまったそうだ。

16時、母に電話してもつながらず
最悪の事態が脳裏をよぎる。
17時過ぎにメールが来て、
とりあえずの無事を知る。
当分は毎日病院通いだそうだ。

20時過ぎ、父が出勤。
一時心臓が止まっていたらしい。
母が泣きながら身体をさすったら
息を吹き返したとか。
私が帰宅すると玄関の中に入れてもらっていた。
本当に苦しそうに息をしている。
でも私を見ると尻尾を振ってくれた。
体を撫でてやると、ちょっとは落ち着くようだ。
でも大好物のハムさえほとんど食べないし、
トイレのためにちょっと外に出してやっただけで
鼓動が早まって見ている方も辛い。

『サトラレ』をビデオで録画しながら
母と交代で撫でてやる。
主人公の「一緒に暮らしてたのに、
こんなになるまで気づかなかった。」
という思いが自分とシンクロして泣けた。
撫でるのを止めると、たしっと前足で私の
手を押さえるのがすごい。
楽なのもあるし、きっと奴も不安なんだと思う。
寝たかと思えばちゃんと呼吸しているのか
心配になって確かめずにいられなくなってしまう。

一日中付き合って母もぐったりしている。
しかも獣医はこの一週間が山で、
一月後にもう一度同じ注射をすると
言っているらしい。
こんな辛い思いまたさせるのか?
ちゃんと気をつけてやればよかった、
もっと早く気づいてやれば良かったと思うと胸がつまる。
頑張ろう、頑張ろうね弟。


2002年05月19日(日) プロジェクト×(ペケ)

国営放送の大河ドラマについて、
「『利家とまつ』じゃなくて『まつと利家』だろ!」
と言った友人に一票……。
本当に良いと思う?ああいう人がいたら。
どうにも私にはでしゃばり女にしか見えないのだけど。
私個人としては松嶋菜々子がこれに挑戦したのは失敗と見る。
長身すぎて着物が寸足らずじゃないかとつい足元を
確認してしまうし(笑)。

大体何だその時代考証は。
もー妻に花買う戦国武将とか妻と踊りに行くお侍さんとか
産休で戦場から帰ってくるお殿様とか、
江戸封建期に作られた武士のイメージを否定したいのかも
しれませんがひどすぎる。
と、思っていたら先日某地方新聞のコラムにこのドラマに
出演していた大女優の講演の模様が記されてました。
今回はフレッシュな出演陣が話題ですが
時代劇初挑戦メンバーが多いため武将座りができなかったり
装束の重みにふらついたり、で撮影が難航を極めたらしいです。
んでもってスタッフも若きエリート達なので
掘っ立て小屋に住んでるヒロインに
いいべべ着せちゃったりするのだとか。
ああ正統派の時代劇が見たいぞ……。


2002年05月15日(水) 水曜日女優考

あなたは「ずっとあなたが好きだった」(TBS)の
主演男優が誰か言えますか。
あれは佐野史郎の怪演しか印象にありませんが、
知名度から言っても当初製作側の意図は人妻と
元恋人(布施博だ)のせつない純愛にあったのだと思う。
――たぶん。
それと同じ匂いが今の「First Love」(TBS)にはある。
どうして芸能界の大人は深キョンに「か弱い」「守ってあげたい」
「健気」「一途」「ひたむき」な役ばかりふるのかなぁ。
見てないドラマの方が多いし
そうじゃないのもあったのかもしれませんが。
私個人は彼女、いい意味でしたたかだし心身ともに
丈夫で長持ちしそうなヒトだなぁと思っていますよ。
だから今回の役も無邪気って言えばいいけど
結構無神経そうにも見えます。
若くて可愛ければいいのか渡部!とかどうしても、ねぇ。
黙ってじっとしててくればお人形さんみたーい、
可愛いー、と思うのに
「恭子はぁー。」と話し出されると
がっくりくるのは私だけか?

対する和久井映見が完全復帰だね!と思えて嬉しい。
というか初回からもう私は主人公には感情移入せずに
彼女が何を企んでいるのかが楽しみで
続きを見ていたりする。
男優はほぼ皆結婚してますます魅力が増すのに、
妊娠出産を経た女優は一気に
美貌が衰えてしまうことがある。
この人ももう独身女性の役は無理だと思ってましたが、
痩せたし家庭疲れ、みたいのが薄まって良かった。
ただ、後姿のショットは腰のラインがいかにも
どっしりと経産婦なのが御愛嬌。

しかし私が今お気に入りなのは同日同時刻の
「ごくせん」(日テレ)だったりします。
仲間由紀恵っておとなしそうで印象薄い女優さんの
感がありましたがどうしてどうして
優秀なコメディエンヌでビックリ。
ちょっと細すぎる気もするけれど。


2002年05月13日(月) お水の花道じゃなくてよ

中森明菜、新曲を出したらしいですね。
もっとも私の方は最近新曲は一つもなく
明らかに過去のベストCDの再録らしい
20周年記念アルバムを好んで聞いています。
正直彼女は私が愛した最初で最後のアイドルでありました。
松田聖子なんかと比べれば
本当に一線で活動してたのはごく短期間なのですよね。
今歌姫と呼ばれている方々のような大胆さ、
赤裸々さはないけれど、彼女の歌う‘女’には
退廃や諦め、孤独があって、
小娘にこんな難曲ばかりよく歌わせてたもんだ、
としみじみ思ったりして。

ついでながら今や某事務所の売れっ子ジャリタレ共に
「着火マン(仮名)さん」なんて呼ばれてる
某氏が死ぬまで大嫌いな私なのであります。
私の薄幸美人好きのルーツは彼女にある、と
気づいた今日この頃なのでした。


2002年05月07日(火) 美女競演

「60セカンズ」
期待していたよりは面白かったですが
所詮車泥棒を美化しても始まらんだろうという
身も蓋もない感想に集約されてしまう感あり。
「トゥーム・レイダー」に比べると
やっぱりアンジェリーナ・ジョリーは
スレンダーでした。
車を女性に例えて「やっぱり赤毛が最高」
というシーンがありましたが、私も赤い車は大好きよ。


2002年05月06日(月) お蔵入りの訳

「ハンニバル」の未公開シーンだけを
観ましたが、よっぽどの曰くつきでない限り
DVD特典なんかにある「未公開シーン」は
期待しないほうが良い…と思った次第。
見せる価値がないから切るのよね。


2002年05月05日(日) 壮麗な悪夢

私は一応映画の感想ページも作っていた(過去形)
のですが、当分更新は無理そうなので
観たビデオの感想をば。
「ザ・セル」
映像が斬新です。
設定とかストーリーはもう二の次。
こういうイメージを映像で表現したのが凄い。

私の夢の世界はあそこまで鮮やかじゃないですわ。
もっとくすんで昔の写真みたいな色です。
大昔に字幕付の夢なら見たことありますが、
これは周りに聞く限りでは結構珍しいようです。
洋画ビデオの観過ぎだったのか?


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