Distortion


--陶酔--


引き摺り下ろして 高台に上った私を

眺める景色はとても綺麗で醜く

現実を見てしまったことを悔やむ


支えなくてもいいの 落ちていく私を

近づく世界だってとても美しいから

私が知っていた振りをしていた

世の中は実はとても大きかった


私はおぼれる

酸素が見当たらない

陶酔していたからこそ気付かなかったこと



2004年12月08日(水)



--後ろ--


君が正しい そう思えばすむのに

いつから私は自分を尊重したんだ

少しでも気付くのが早ければ

だれも傷つかずに済んだ


いまさら後悔は無駄な努力とわかっている

それでも動けないおろかな私を

蔑んで


繰り返す過ち いつでも理解している

いつから私は自分で動けないんだ

遅くても私が進んだら

貴方を置いて逃げられた


いまさら後悔は必要ないとわかっている

それでも思い返すばかげた私を

蔑んで



2004年12月07日(火)



--意識--


もしも望むというのなら

貴方仕様の私をいくらでも作りましょう

無意識のうちにその手が

私の首を強く締めて離さないのだから

ずっと私が貴方の色に

染まって差し上げればいいのでしょう


私が存在する前に

貴方が私のすべて


2004年12月06日(月)


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