初日 最新 目次 HOME


なつぴかの日記
なつぴか
HOME

2011年12月20日(火)
『南極大陸』



始まる前は、一番楽しみにしていました。
時間もお金もかけた大作だから。
主演は木村拓哉。わたしはファンでもアンチでもありませんが、キムタクものは局側も気合いを入れるので、そういう意味で期待できました。

まず第1話。南極へ向けて出発するまでの部分を2時間スペシャルで描いていてそれなりに面白かった。
が、期待したほどではなかった…。
どこか既視感があるというか、ここんとこ昭和30年代舞台の話が増え、「あの頃の日本!」ネタを見慣れたせいもある。
主題歌も中島みゆき。歌自体は良いが、なんというか「わかり易いアイテム揃えたなあ」という感じ。
人気子役の起用など視聴率アップの手駒に余念なしというのが第一の印象でした。

で、肝心のストーリィですが。
いや、筋自体はいいんですよ。
敗戦国日本が世界に笑われながらも南極観測に名乗りを上げ、少ない工程で南極仕様の船を造り、犬ぞりのための樺太犬を集め、日本中の注目が集まる中、子供達がなけなしのお小遣いを寄付し…という胸の熱くなるシーンの連続。
…になるはずだったんだが、それらのシーンがいちいちキムタクマンセー描かれるのが興を削ぐ。
樺太犬を集めて訓練するのはいいですよ、倉持(キムタク)は犬係なんだから。
しかしそれ以外の仕事(予算の工面や宗谷の健造)にまで中心的に活躍するのはどうでしょう…。
計画が挫折しかかったり否定的な意見が出るたびに「そんなことでいいんですか!」「今やるしかないんですよ!」と力強く説得する倉持、そしてその言葉に「はっ」とする皆々。
こんなシーンを1話の間にいくつ見たことか。
主役を中心に描くのは当然だし、応援したくなるような人格や立ち位置にするのも必要なこと。
でも、それもやりすぎると鼻につく。
『華麗なる一族』のように皆をリードする立場だったのなら違和感なかったんですが、南極観測という日本が一丸となって挑んだ事業の物語では、小さな個人個人がいかに自分の持ち場で頑張ったかが大事なのであって、一人のヒーローをカッコ良く祭り上げても感動は薄いです。

さらに主役以外の人物描写もあまり魅力的でない…。特に前半ことあるごとに倉持と対立する氷室(堺雅人)。
たとえ反対意見であっても氷室なりに日本の行く末を思ってのことであれば見てる側としても頷けるし物語の重みも増すのだが、そういう信念の部分がまったく描かれていないので、とにかくケチを付けるために登場しているかのよう。
そして定石通り、物語折り返しあたりで「改心」する。たいそう残念な役である。

それでもね、「?」と思いつつも第1話はそれなりに熱く見られた。
2話以降はこれに「間のび」が加わります。
これといって心をぐっと引きつけるような大事件も起こらず、第1次越冬隊の1年間は過ぎる。
いや、そりゃ前人未到の地で越冬するのは大変なことでしょうし、実際の観測隊の方々には敬服致しますが、連続ドラマとして盛り上げるには致命的にネタ不足。
一番注目株だったのはボツンヌーテン山の登頂ですが。
これも避けられない使命だったわけじゃない。
史実にはない遭難事件で盛り上げますが、「そんなに危険ならやめればよかったんじゃないの?」とつい思ってしまう(犬達が帰巣本能で隊員を助けたシーンはちょっと感動しましたが)。
このあたりの2〜6話で視聴率もガクンガクンと落ちました。
キムタクの演技がどうの以前に「面白くない…」理由はこれに尽きると思います。

中だるみの時期を過ぎて、ラストの3話に入ると、ここからは有名なエピソード、すなわち犬の置き去り&1年後の再会の部分に入ります。
さすがにここからはちゃんと物語を楽しむことが出来ました。視聴率も少し持ち直してたし。
犬達が次々と命を落とすシーンに涙し、タロジロとの再会に涙し…(いや、泣いてないけど)。倉持が犬をつなぐ鎖をひとつずつ手繰るシーンは印象的でしたね。
スポっと抜けて首輪だけになっていたら「○」、ぐっと重い手応えがあって犬の本体が雪の中からみえたら「×」。
あと、タロジロのシルエットを倉持が見つけたシーンも良かったと思います。
部分的には評価できるシーンもあったドラマでした。
嫌いなドラマだったわけではないです。ただ鳴り物入りで始まった割には…ううむ。

毎回書いてますが、わたしはお金のかかったドラマが大好き。
衣装やセットの作り込みに誘われ、それだけで物語の世界に入っていけそうだから。
しかし、脚本の完成度がそれに伴っていなければ、入っていきかけた足が引っ込んでしまうのも事実。
1話6千万円(だっけ?)の大作が、1話2千万程度の『家政婦のミタ』に完敗したこの事実を真摯に受け止め、精進してもらいたいと願っております。



2011年12月14日(水)
秋ドラマ

気がつけば秋ドラマも終盤です。
もう最終回目前のものもありますが、一応ここらで各感想を書いてみます。
では、曜日順に。

『私が恋愛できない理由』
1話と2話だけ見た。タイプの違う3人の女性を中心とした恋愛もの。滅びないですね、この手の「女子のホンネ」がどーとかいう話。定石通りに話を進めていけば平均的な視聴率は取れるので制作側としても無難で手堅い題材なのでしょう。ま、ありがちドラマにはありがちドラマの役目があるのだな。うんうん。

『謎解きはディナーのあとで』
1話見た時はかなり脱力しました…。面白くしようしようという試みは理解できたんだけど、軽いギャグに割く時間が妙に長く、結果、話のテンポが悪くなっている。軽妙ギャグはテンポが命だろうに。わたしの周囲は1話で脱落した人多数でした。まあ、2話以降は余計なギャグも減り、テンポも良くなっておりましたが。推理部分はこじつけだらけだが、そんなことを気にするタイプの話ではないので慣れればそれなりに楽しめる。北川景子のお嬢様ルックも可愛いです。しかしいくら大金持ちだからって普段の晩ご飯でフルコースって…(笑)。しかも一人ご飯。会食でもないのになぜドレスアップを?? ま、タイトルが『ディナーのあと』だからディナーシーンを金持ちらしくゴージャスに演出したかったのだろう。なんというか、「庶民の想像する大金持ち」という感じで親しみがわきます(笑)。櫻井くんの執事コスチュームも楽しみなので、原稿やりながら見ています。

『HUNTER』
これも1話と2話だけ見た。女性5人がチームを組み、賞金のかかった指名手配犯をつかまえる話。クールな役が多い米倉涼子が普通っぽい女性を演じてるのは新鮮だったし、他にも逃亡主婦(戸田恵子)など面白いキャラがいるのだが…。肝心の手配犯捜査のシーンがいまいちのような。何となくインパクトに欠けて2話で挫折。

『家政婦のミタ』
主婦を亡くしたばかりの阿須田家にやってきた家政婦・三田(松嶋菜々子)の話。ロボットのごとく完璧に仕事をこなし、命令されれば善悪の判断なしにそれを実行する。いつもヒロインらしいヒロインが多かった松嶋菜々子ですが、久々の連続ドラマはエライ役で帰ってきましたね。さすが日テレ水曜。『女王の教室』や『ハケンの品格』を輩出した枠だけのことはあります。三田の予測を超えた行動と先の読めない展開で確かに面白い。8話で三田の過去も明かされ、9話で阿須田家への復帰も果たされ、三田の表情にも違いが出てきましたね。10話は録画しただけでまた見てないんですが、残すは最終回のみとなりました。文句なく今季一番面白いです。(しかし30%近い視聴率には驚きましたけど)

『蜜の味』
ドロドロ三角関係恋愛もの。本来なら嫌いな題材だが、以前からちょっと気になっていたARATAが出演していたので見ています。主人公・直子(榮倉奈々)と歳の近い叔父・雅人(ARATA)と、その学生時代からの恋人・彩(菅野美穂)が火花を散らすわけですが。後半これに直子の彼氏・則杉(溝端淳平)が加わり泥沼は底なしになりつつあります(笑)。彩も相当怖いですが、則杉のサイテーっぷりがそれを上回って、愛し合う二人に襲いかかります。が、この二人は二人で禁断です。着地点が見つかりません。原稿やりながらぼーっと見てましたが、なんだかんだ言ってけっこう面白いです。弦楽器のBGMが気に入ってしまったので「サントラ50名様プレゼント!」にも応募しちゃいました。当たるといいなあ(笑)。

『11人もいる!』
タイトルでまず「なんとマニアックな」と笑う。同世代でも元ネタが判る人は限られることだろう。クドカン作品は今まであまりハマったことがなく、「このビミョーなギャグのどこがそんなに評価されているのだろう?」と謎でしかたなかったのだが、しかし今回はハマりました。毎回声あげて笑ってます。
兄弟8人+両親の10人家族、それに前妻の幽霊(広末涼子)が加わった11人の話。主人公は長男の一男(神木隆之介)。この一男の常に余裕がなくキリキリしているさまがよいです。仕事の少ない父(田辺誠一)との掛け合いが特に気に入っています。優しい母(光浦靖子)がまたいいです。前にクドカン作品の刑事物で礼儀正しい良識的な女性を演じていた時「この人こういう役いいなあ」と思ったことがあったのですが、それを思い出します。末っ子が加藤清四郎くんでこれまた可愛いです。新旧子役が見られてお得な気分ですね。あの可愛いかった隆之介くんが妙な下ネタ系の悩みでホンローされてるのを見ると笑えるのと同時に時の流れを感じます。あ、わざとらしいヤラセ番組『ダイナミックパパ』も好きですね。もうあと残すところ1話ですが最後まで楽しみたいと思います。

『妖怪人間ベム』
去年の『怪物くん』に続く懐かし原作の特撮ものですね。まーわたしは原作アニメもよく知らないんですけど、タイトルとなぜかベロの顔だけは覚えており、あの小さい子供が主人公ベムだと思っていた。今回のドラマ化がなければ今でもそう思い込んでいたことだろう(笑)。
正直、話自体はそう面白くはないのだが…。まあ、アイロンかけとか餃子包みながら見ています…。


『僕とスターの99日』
韓流トップスターのハン・ユナ(キム・テヒ)と、彼女のボディガードを勤める航平(西島秀俊)の身分違いラブストーリー。天文学への夢を捨てきれない航平と、星座のアクセサリーを手がかりに生き別れの弟を捜すユナ。話全体に星のモチーフがちりばめられており、なんというかロマンチックな作りになっている。わたしはちょっと…退屈なんですが(笑)、わたしのまわりでは人気です。

『南極大陸』
コレについては文句もあるので別に書く。

『江』
最後にコレについて少し。退屈な回も多かったのですが、面白いツッコミ感想ブログを見つけ、それが読みたいばかりに「ネタ」として見てました(笑)。戦国ドラマの見所であるはずの合戦シーンにもほぼ関わりがなく、篤姫のように低い身分から頂点に上り詰めていく痛快さもなく、なぜこの江が1年間の大河の主役になったのか不思議です。物語序盤に、信長に「そなたは宝を持っておる。それを大事にせよ」みたいなことを言われてましたが、その宝が何なのかついぞ判明しなかった。強いて言えば身分が高いことだけが「宝=彼女の長所」だったような。それでも事態が動いていればまだ見る価値もあるのですが、途中、秀吉の城にいた頃が最も退屈でした。茶々の恋愛に3話も使わないで下さいー。秀吉について延々城内インタビューしてまわるだけの回もありましたし。終盤近くの大阪夏の陣の回などは良かったと思いますが。
 記念すべき50作目の大河としてはだいぶ残念な作品でした。来年の松山ケンイチくんに期待しませう。



2011年12月09日(金)
あああ新刊が

うわーん。
気がついたら11月は日記書いてませんでした。
いや、いろいろあったんですよ。
夏に父が入院&手術したのに続いて、今度は母の血液検査の結果が悪くて…。
またも実家との往復などやっていましたら原稿どころじゃなくなってしまって。
うーん、結論から申しますと、冬コミも新刊は延ばすことになりそうです。
「今度こそは出す!」つもりで綿密な日程を組んでいたのですけれども。
せめて1月大阪に出したかったですが、印刷所の〆が冬コミとそう変わらないのでこの分だと春頃になるでしょう…。
表紙も冬っぽいものを用意していたので、これも書き直しかな。ふ。

2011年は最悪の年でした。
地震は起きるし父は病気になるし母は病気になるし。
新刊は1冊も出ないし。
…初詣をサボったのが災いしたのかな。

2012年はちゃんとお参りしよう…。