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なつぴかの日記
なつぴか
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2009年11月19日(木)
『不毛地帯』


始まる前、秋ドラマの中ではこれを一番楽しみにしていました。
そりゃあもう、山崎豊子原作!唐沢寿明主演!とくれば期待しないわけにはまいりません。
脇キャストも豪華だし、内容も質が高そう。
『白い巨塔』の感動よ、再び〜!と放送開始を待ち構えていたのですが。

が。
なぜか、今のところわたしの中であまり盛り上がっておりません…。

なんでだろう?
話はおもしろい。…と思う。
シベリア抑留時代の悲惨さ、帰国後の慣れない商社での苦労、競合・東京商事との息を呑む争い。
見応えあるシーンの連続なんですが。
なーんかあまり心が動かない。

理由を考えてみたのですが、わたしの場合、どーにも主人公・壱岐の人物像がつかみきれていないのが原因らしい。
時代や状況が変われば壱岐自身も変わっていくのは当然なのですが、視聴者としてそれに上手くついて行けてないかんじです。

戦中、陸軍にいた頃〜近畿商事入社前までは清廉潔白ですごく実直な人柄でしたよね。
終戦時、自分が乗って帰国するはずだった輸送機に負傷した兵士を乗せてやったり、シベリア抑留中はソ連看守に意見して仲間をかばったり。
むしろ少々おキレイ主人公過ぎ?とすら感じたのですが。

それが、近畿商事に入った頃から壱岐の違う面が見えてきた。
航空機部門に移り、防衛庁の戦闘機をめぐって競合の東京商事と丁々発止でやり合うわけだが。
ここで展開されるのは、政治家先生に「手土産」持ってお願いに上がったり、不利な新聞記事を権力でもみ消すような、クリーンとは言いがたいビジネス活動。
そして警察沙汰になればトカゲの尻尾切りで部下を見捨てる。
東京商事側も不祥事まがいのことはやっていますし、そこまでやらなければならない戦いを描くという点では、主人公側だけが正義を営んでる話より真実味が増しますが。
しかし、この汚れ環境への適応が異様にスムーズ。ほとんど抵抗感を見せなかった。
この柔軟性が、頑固に清廉潔白を貫いたシベリア時代の壱岐とうまくリンクしなくて。
これが財前のような立身出世のために何でもできる人物なら「やりかねない」という説得力は充分なんですが。
若い負傷兵に帰国を譲って11年間シベリア抑留に耐えた壱岐がどうして?

なんかこう、今までの清く正しいやり方で取り返しの付かない失敗をしたとか、でなきゃ心から信頼していた人物に裏切られたとか…見て判りやすい契機があったのなら理解できるんですけど‥‥。
現実の生活では、ショッキングなきっかけがなくても日常の中で人間は変化していきますが、ドラマとしては視聴者に伝達するのは難しいと思います。

あと惜しい感じがするのは、脇を固める豪華キャストです。
最初は「主役級の男優・女優が目白押しじゃん!」と単純に喜んでいましたが。
なんかそのきらびやかな手駒をあんまり生かしきれてないような‥‥。
三谷幸喜映画みたいにチョイ役にサプライズ的に有名人を使うとか、1話完結もののゲストに有名俳優を呼ぶとかなら楽しみなんですけど、連ドラの中の「脇役」として使うと予想外につまらないものですね。
ネームバリューでは劣っても実力ある俳優さんはたくさんいる。
適材適所で使うのがやっぱり良いのではないかしらと思える今日このごろ。

同じ山崎豊子原作だったら、TBSの『華麗なる一族』の方がハマれたなーー。
昭和40年代の衣装もセットもいい加減でしたが、脚本はすごく魅力ありました。
木村拓哉の主演が丁と出るか半と出るかも難しいところでしたが、彼はいい仕事してたと思います。
『白い巨塔』も今思うと唐沢寿明と江口洋介のツートップが相乗効果だったのかもしれないなー。

なんか、不満ばかり書いてしまいましたがー。
実はこの文章書いたのは4話目まで見た時点だったんです。
ほったらかしてたら時間が経ってしまい、現在6話を見たところですが、今度は中東情勢の絡んだ船舶商戦。
4話までの戦闘機の話よりだいぶ面白い内容になってると感じています。
まあ、これからも面白くなっていくもしれないし、しばらくは見守りたいと思います。



2009年11月04日(水)
『リアルクローズ』


TVドラマにファッションは欠かせないが、ファッション自体が題材の話って案外少ないですよね。
出演が黒木瞳&香里奈と聞いただけでも目の保養にぴったりのドラマです。

天野絹恵(香里奈)は一流百貨店の布団売り場のエースだが、ファッションセンスはゼロ。
この絹恵が突如、オシャレの本拠地・婦人服売り場に転属になり、ファッション界のカリスマ神保美姫(黒木瞳)の元でファッションの何たるかを学んでいくわけですが。

あの華やかで可愛くてカッコイイ香里奈がダサイ役。
香里奈でも、ダサい服着せてダサい髪型すれば、垢抜けない子に変身できるものですね。
ま、メガネで隠しても顔の造作自体は美しいので、「おブス」とまでは思わないのですが‥‥でも確かに婦人服売り場にはいないタイプです。
特に靴がダサいのでせっかくの足がキレイには見えず、よってスタイルも良く見えず‥‥。
土台が香里奈なだけに、それをも台無しに出来てしまう服選びの恐ろしさ、大変な説得力がございます。

しかし、このセンスゼロの絹恵の役、香里奈いい感じに演じてます。
「人は見た目じゃない」と言いながらも「ダサイ」と言われて落ち込む表情、人目を避けるように逃げ込む雑踏。
一転、売り場が危機に直面すれば根性を見せる。
コートの入ったダンボールを抱えて階段を駆け上がるシーンは、なんか一生懸命で可愛かったです。
容姿の可愛さとは別の、女の子がド根性全開する時の可愛さで、思っていたより引き出しの多い女優さんなんだなあと認識させられたシーンです。

2話目の後半あたりからオシャレ修行を頑張り始めた絹恵。
他の店員達には及ばないながらも一応普通の女の子程度にはシャレたものを着るようになり、メガネもやめ、髪もオバサン縛りをやめました。
そして3話目のラストには更にグレードアップ。
髪もカラーリングバッチリ、服も一般人よりリードした感じになって実物「香里奈」にほぼ近づきました。

4話目では、コーデの難しそうな服に自ら挑み、売上に大きく貢献。
‥‥ここまで来ると、いくらなんでもセンスアップの成長速度が急激すぎるような気もするんですが。
普通女の子がおしゃれに目覚める時って、オシャレなものを身につけるようになる→見よう見まねでコーディネイトするようになる→色合わせや丈の長さなど細かいところで失敗しながら磨かれていく‥‥とかさ、段階ってものがあるじゃないですか。
もうちょっと絹恵がオシャレを学んでいく様子を丁寧に描いて欲しかったです。
ま、かわいいコーデをたくさん見られるのは楽しみですが。

そして、外見修行は及第点とっても、お仕事修行は始まったばかり。
マネージャーにも昇進して仕事の責任もぐっと増え、お仕事ドラマとしての側面が強く出てきました。
何となく職場の人間関係だけを描いている「お仕事もの」とはちょっと違うようですね。
美姫の華やかな鬼っぷりも今後ますます見物です。

で。
その美の女神たる神保美姫(黒木瞳)。
ファッション界で強力な存在感を放つカリスマ的存在らしいが、その名に違わぬ美しさ〜。
毎回、ヴィトンだかエルメスだか、すごい衣装を堂々と着こなし他を圧倒。
あーんな巨大ゴージャスアクセサリーとか、一般人は冗談でもコスプレでも着けられないです‥‥。
絹恵が身近なお手本ファッションなら、美姫は完全に目の保養ファッション。
各ランクのファッションが鑑賞できるのもこのドラマの魅力ですね。

一応ドラマの公式ホームページも見てみましたが、これがびっくり。
衣装協力のブランドとタイアップして、ホームページからダイレクトにネットショッピングが出来るシステムになっている。
これ‥‥いい考えですね。
ドラマ見た後はなんか服が欲しくなりますもん。
ちょっと覗いてみたけど、値段も手頃。
ちゃんとカテゴリが登場人物別になってるのもいいですね。

これから本格冬服だしなあ。
わたしもいっちょ、洒落たお洋服でも買いましょうかねー。
服買うとそれに合わせて小物も欲しくなるから際限ないんだけどねー(笑)。
『リアルクローズ』見て研究でもしよう。



2009年11月02日(月)
『JIN-仁-』


古来、秋のドラマは質の高いものが多い(気がする)。
実際、なにげに小粒だった夏に比べ、この秋は「来週楽しみ!」と思えるものが複数。

その今季ドラマの中でも一番楽しみにしているのが『JIN-仁-』です。
現代の外科医が幕末にタイムスリップする、というネタを聞いただけで面白そうなのですが、始まってみたらやはり期待を裏切らないおもしろさで。

仁は現代医学の知識を持っていて、病気の原因も大怪我の処置方法もわかっている。
が、医療器具も設備もない時代。
大工道具と蝋燭の明かりで手術をしたり、麻酔なしで縫合したり。
コレラの治療にしろ、何しろ壮絶です。
なんだか普通の医療ドラマではありえないすごいシーンが見られて目が離せない。

かと思うと、ゴム管はもうこの時代にちゃんと在ったり。
「ございます」と即答する緒方洪庵(武田鉄矢)にびっくり。
勉強になりますな。
その他ご飯ばっかりたくさん食べるとか、江戸のカルチャーも面白い。
時代劇は珍しくないのに、今さらこまごまとしたカルチャーの違いに感心できるのは、やはり視点が現代人の仁だからなのでしょう。
そういう意味で、舞台が江戸の町であっても、やはりこれはカテゴリとしては現代劇になるのでしょうね。

それと、花魁の野風(中谷美紀)がなかなかカッコイイでありんす。
花街舞台の話はドロドロ怖そうであんまり見てなかったんですけど、浮世とはかけ離れた華やか&派手な世界であらしゃりますなー。
赤が基調のなんともいえないインテリア、襖絵とかすごいっす(笑)。
(労働条件は最悪だったらしいですが)
この野風も仁の医術と誠実な人柄に心動かされたようで、今後どう絡んでいくのか楽しみです。
仁の助手を自認する咲(綾瀬はるか)と恋の鞘当でもするのかな。

そして幕末というこの時代設定。
坂本竜馬や勝海舟がわざわざ登場してるのだから、そっち方面も今後派手に展開していくのでしょう。

仁は最後には現代に戻れるのかな。
続きが楽しみざます。