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なつぴかの日記
なつぴか
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2003年12月31日(水)
『ラストサムライ』

 年の瀬も押し迫った大晦日、今日なら映画館もすいてるだろうということで、『LAST SAMURAI』見てまいりました。渡辺謙、よかったです。でもって、トム・クルーズもカッコよかったです。昔『トップガン』など見て「なんつーかっこよさだ」とあの顔の良さに深い感銘を受けたミーハー精神を思い出しました。正統派美形男が好きらしいです、わたしは。
 まーなんというか。ある種、日本人側が危惧(期待?)する「誤解した日本」はここでは見ることができませんでした。「見なれた時代劇とちょっと違うような」と思った箇所もありましたが、考えてみればそれも時代劇の刷り込みという形で作られたイメージで、実際の明治初期を見たことははないし本格的に調べたこともない。むしろハリウッド大作映画のこと、風俗に関してはヘタなTV時代劇よりはよぼど正確に時代考証してあるのかも知れないですね。視覚効果の都合を無視して、必要以上のリアルを追求されても困るしね(小雪がお歯黒したりとか…)。文明開化の明治に戦国時代の鎧兜っつーのはいくらなんでも古すぎる気もしたが、その方が絵的にサムライらしく覇気もあるからいいのか。それに衣装としてトムに似合っていたのでオッケーとする(結局それ)。カッコよくなきゃ話に酔えない。話に酔えなきゃ感動できない。感動できなきゃ映画じゃない。だからいいのだ!
 脚本的にはまったく架空の話なんですね、これは。明治維新の時代が舞台だけど、「薩摩」とか「旧幕府」とか日本史でお馴染みの団体名(?)は出てこないし。年号は西南戦争と同じですが、維新当時の士族の反乱軍のイメージとはずいぶん異なりますよね。実際の保守派は、軍備や服装は近代式(西洋式)のものを取り入れてたはずだし、サムライの美学より実質的な勝ちを目指していただろう。それ以前に、あの勝元(渡辺謙)率いるサムライ集団はどのへんをイメージしたものなのか? というか、根っからの架空であってモデルらしいモデルはないのだろうな。一応、士族階級は数年前までは徳川を頂点とする日本の主たる階級だったのだから、映画にあったような山里に住む部族集団というのは…やっぱ、映画用に分かりやすく設定された「反乱勢力」ですね。
 この映画では、物語に必要な時代背景としては「旧時代を切り捨て、近代化をはかろうとする国家」という部分だけがあって、あとは史実の干渉が入ることなく、滅びゆくサムライの美学をひたすら体現する物語になっている。まーな、日本人だけが見るわけじゃないからな、日本史を知らなくても「滅びゆく武士道」を堪能できなきゃならぬしな。それだけに「武士道」という言葉から連想されるストイックさと切なさと桜のように散る美しさは、わかりやすーくダイレクトに描かれていた(そこが大衆の友・ハリウッドのいいところ)。外国の人が日本史の下地なしに楽しめるラインと、日本人が架空にしても最低限許容できるライン、この兼ね合いからこの設定になったということだろう。
 そんなわけで、日本人から見るとちょっぴりパラレルワールドな明治初期なんですが。しかし、そのへんはハッキリ言って問題ない。史実がどーとか、そのようなことは全く気にならずに引き込まれる力を持った作品でしたから。役者的にもたいへん満足しておりますし。渡辺謙もトム・クルーズもいっぱい見られたし。ソテツの生えるトロピカルな森だったにもかかわらず神々しかった勝元登場シーンとか。和服のトム・クルーズもエエ男だったのう。アメリカ人に着物はあんまり似合わないんじゃ…と思っていたが、着こなす人はカッコよく着こなすもんなのだな。やっぱトップスターだからよね、と思ったが、じゃあ、他のハリウッドトップスターにあの鎧を着せたらどうなのかと、いろいろ他のハンサム男優の顔をはめこんで想像してみたんだが…(キアヌとかブラピとかデカプリとか)…。やっぱトムでいいです。ハイ…。それと、小雪がけっこう良かったです。これまで特には意識したことのない女優さんでしたが、凛として清楚で理想の日本女性像(ほぼ絶滅しているが)。和服は、凛々しい男らしさと女らしさが端的にあらわれるので、やっぱ見ていてうっとりしますね。もちろん、着るだけじゃダメですね。所作がきちっとしてないと。
 なんにせよ。ハリウッドの大きさをしみじみ感じた作品でした。ハリウッドが真摯な敬意をもって(それと巨額の資金を持って)日本を描けば、このような邦画にもないような「日本」の映画ができるのですね…。そうですね、これまでの変な日本モノとの一番の大きな違いは、何よりも敬意の有無かもしれません。美しい映画です。話も映像も。
 映画はたまにしか見ない方なんですが、たまに見ると(たまにだからか)1週間くらいじーっとそのことを考えてたりする。つーわけで、2004年の年明けも元旦から七草粥を食べる頃まで、じーっと鎧装束のトム・クルーズのことを考える年始となることでしょう。2003年、なかなかよい大晦日でございました。



2003年12月30日(火)
冬コミ

 さて、年の瀬の締めくくり、冬コミ。今年もなんとか無事に終わりました。
 …と言いたいところですが、今回は値段の足し算の間違いという大失敗をやらかし、あんまり無事でもなかった。しかもお客さんに指摘されて気づくと言うていたらくでした…。うひゃー!って感じです。ちなみに売り子さんのせいではありません。わたしが作ったお値段アンチョコ表が間違っていたためです。最近、扱う冊数が増えたので、処理の迅速化をはかるためいろんな組合わせの合計額のアンチョコ表をあらかじめ作っておいたんですが、その中で「SALVE REGINA」4+5+6+7+8+9巻+新刊「THE SKINCARE」+再録本の8冊の組合せ合計数値が間違っておりました。なんだか動揺してしまって、指摘して下さった方にきちんと御礼とお詫びを申し上げたかどうかも定かでありません(なんか「ああーすいません」みたいな誠意の伝わらん謝り方をしてしまったような。本当に申し訳ありません)。この組合わせで購入されたのはこの方が最初だったのでまだ救われましたが、もしも気がつかないままだったらと思うと恐ろしい…。お値段はやはりちゃんと販売開始前に別の人にもチェック入れてもらって確認するようにしよう。そうしよう。
 というわけで、かなり落ち込みぎみの冬コミだったのですが、もう一件がっくりきたことが。それは新刊の表紙。今回ちょっとケチってKPのせるのをやめ、4色カラーで作ってみたんです。そうしましたら。本当は黄色とオレンジのまざった色合いを目指していたのですが、みごとに黄色っぽい表紙になりました。「スキンケア」と銘打った本で表紙の人物の肌が黄ぐすみしてどーするよ…。やっぱ変なケチ根性を出すとロクな結果にならないということですね。ふ。
 そんなこんなで、反省点の目立つ冬コミとなってしまいました。人間、いくつになっても反省と後悔からは逃れられないものだな…。なんて悟ったフリしてないで、この反省を次回に活かしたいと思います。気候的には晴れてて気温も低くない1日でした。SEEDと「鋼の錬金術師」のコスプレがいっぱいいましたね。



2003年12月24日(水)
年末福引きエステ

 さて、今年も終わりに近付き、商店街やらデパートやらで買い物するとクリスマス福引き券がざくざく財布にたまる季節となりました。そこでわたしは生まれて始めて残念ポケットティッシュ以外の賞を引き当てました。2等賞、エステのフェイシャルコース無料券です。
 わたくし、エステは実は初めての経験だったのでございますよ。というわけで今回は初体験レポートです。まずはさっそく予約。電話で名前を告げ、あいてる時間を聞くと「12月24日はいかがでしょう」。…そーね、その日を目指して前日までに肌を磨きあげる女は多かろうが、イブ当日はすいてるだろうよ。わたし的には締め切りも済んだ時期なので全然オッケー。かくして24日の夕方、初エステに足を運んだのでございますっ。
 まずは受付を済ませ、飲み物(なんかお茶)を出されて問診を書く。アトピーはあるかとか使ってる化粧品メーカーはどこかとか。そしてその後カウンセリング。といっても、何を話したかあまり印象に残ってないとこを見るとフツーのことしか話さなかったんだろうな。今の時期は乾燥するとかそんなような。
 で、いよいよ本番。ロッカー室に通され、着替える。わたしはフェイシャルコースだったが、顔のマッサージは背中と胸元までが範囲とされるそうなので、上半身の衣類は全部とる。下半身は関係ないが、ま、シワになるしリラックスできないのでスカートやストッキングは脱いでしまった方が快適。で、ガウンを羽織っていざ、個室の方へ。その日わたしを担当してくれたのは若いエステティシャンの方でした。「本当はボディ専門なんですが」だそうな。顔の方が細かい神経が集まってて気を使うそうです。まずは背中と肩をほぐすマッサージから。「肩、凝ってますねえ」…やはりそうなのか。全然自覚ないんですが。そのあと、上体を倒し、お顔の方のマッサージへ。最初は「小ジワ気になるし〜」ということでシワ取りコースを希望していたわたしだが「それより乾燥が深刻ですよ」と言われ、「シワの予防も保湿からか」と思い直して保湿コースに切り替え。ポイントメークのクレンジングから入って、次に全体のクレンジングへ。ようするに普段やってる手入れの順序をずっと丁寧にやるような感じかな…と思いつつ、ここから先はいい匂いのオイルとか美容液で気持ちよーくマッサージしてもらってうつらうつらしていた記憶しかありまへん。終盤近く、15分間のパックの時、エステティシャンさんが部屋にいなかった時にゴソゴソ動いたら、胸元に配置されていた熱い蒸しタオルがごろんと喉元に移動してしまい、「あちちちちー!」となってしまったのが唯一の失敗です(エステティシャンさんに見つかると恥ずいので自力で直した)。全60分の行程、なかなか気持ちよくて良かった。そして終了時、「はい、お疲れ様でした」と渡された鏡を見たら、そこには別人のようなわたしが…!! と、言いたいとこだが(笑)。使用前との相違点は特に見つからなかった、というのが正直な感想だったです。
 着替えを済ませ、受付に戻りますと、カウンセリングした時のお姉さんが「まあぁ…!全然変わられましたよ!」と感嘆の表情で迎えてくれました。「この状態を持続させるには28日ごとのターンオーバーの時期、すなわち月に一度お手入れされるのが効果的、今なら12回分の1年間コースがたったの22万2千円…」。クリスマスキャンペーンで25日までに申し込むと割安らしい。つまりあと1日。「じゃ、あと1日、まわりの人に見てもらって、昨日と全然違う!と言ってくれた人が複数いたら、25日中に申し込みに来ます」と言い残し、お茶を飲み干してわたしは店を去った。
 そして翌日、「全然違う!」といってくれた人はおろか、「ちょっと違う」といってくれた人もおらず。「昨日エステ行ったんだよ」と言っても「へえ?」「そうなんだ?」と言われただけであった。かくして査定は×に終わり、我がエステ体験は後に続くことのないまま終了した。でも気持ち良かったのは確か。また無料券が手に入ったら行こうと思います(それはいつ…)。



2003年12月21日(日)
『共犯者』

 『白い巨塔』の他にもう1本見ていたのが、浅野温子主演の『共犯者』です。第1話がおもしろかったので2話以降も見ることに。ただ、浅野温子も三上博史もビジュアル的にそんなに好みでないので、途中の回はあまり熱中してはいなかったんですが…。最終回であっ!と言わせてもらったドラマは久しぶりです。連続ドラマで初めて「最初から見直したい」と思いましたね。あー見続けた甲斐があった。
 最終回で明かされたウエヤマサト(三上博史)の正体、わたしはほんっとーに美咲(浅野温子)が自分の腹に包丁を突き立てるまで気付きませんでした。まわりに聞いたら「それは遅いだろ」と言われてしまったが…(笑)。でも本当にわからなかったんだよー。知り合いは、二人が喫茶店に入って「お水を二つ」と言った時、店員が変な顔をするシーンで気付いたらしい(そういえばこのシーンは2回あった)。別の友は、最終回冒頭の船上で、お骨の灰を海に捲きながら「ウエヤマサトは捕まえることが出来ないんです」と言った台詞で気付いたと言っていた。わたしなぞ、このシーンじゃ「骨つぼが一つと言うことはマサトか美咲、どっちか逃げのびたのか?」とか素直に予測してましたよ(笑)。
 ともあれ、今思い返すと、「じゃあ、あのシーンは美咲本人だったのか」と思えるシーンが浮かんできて。お墓参りのシーン、「あと少しで俺の勝ちだー」のシーン、中尾常務に「一人だけ助かろうなんて」と言ったシーン、それとキャッシュをおろしたシーン。マサトが回想する遠山サエ(中山忍)はいつも職場でのシーンだったし。会社関係者じゃないはずなのになんで?と思っていたが。コンビニ店員がマサトに傘貸す時も「奥さんにはいつもたくさん買ってもらってるんで」と言っているが、「奥さん」とは「あなたの妻」と言う意味もあれば、主婦(と思われる女性)本人への呼び掛けにも使うので辻褄はあっている。こうやって、思い返すうちに最初から見直してみたいなあという気分に。
 奥菜恵はあのあと会社辞めてしまったんでしょうかね。最終回、職場の席は空席になってて、外を歩いていたけれど(まさか有給休暇?)。そんで、奥菜は奥菜のマサトに出会う、と。恐ろしいラストでございます。冒頭と途中は楽しんだけど最後はどうだっけ?みたいな話が多い中、最後がもっとも印象的というのはやはりポイント高いですね。ああ、おもしろかった。



2003年12月20日(土)
『白い巨塔』前半

 最近ドラマの感想も全然書いておりませんでしたが。この秋、一番ハマりましたドラマはこの『白い巨塔』でした。なんだか今年は「ブラックジャックによろしく」といい、「Dr.コトー診療所」といい、医者ものに話題を呼ぶいい作品が集中してますね。どれも見る前は「もういいよ、医者ものは〜」と思うんだけど、見始めるとおもしろいんですよね、やっぱ。
 今回の『白い巨塔』も最初は「昔のドラマのリメイクってイマイチね〜」とか言ってたんですが。ご多聞にもれず見たらおもしろかった。命を扱う場であることはもとより、そこに権力欲・名誉欲・金銭欲が交錯するという業の深さが嫌でも話に重さを与えるためだからでしょうか。2クールでじっくり描く姿勢のせいか、あらゆる部分が丁寧に作り込まれてて、あれだけ引っぱった教授選も最後まで緊張して見てました。医者ものというより政治もののよーでしたが。医者のドラマであっても医療のドラマではないのだな。
 かっこいいのはやはり財前助教授(唐沢寿明)ですね。のし上がるための抜け目ない意地汚さがカッコイイです。好きだなと思うのは里見助教授(江口洋介)の方ですが。そして途中さんざん憎らしかったくせに最後はちょっと可哀想だった東教授(石坂浩二)。財前は東より権力カサに着たエラソー教授になりそうでコワイ。
 メイン以外のエピソードも丁寧に作り込まれておりましてわたしはむしろこっちを毎週楽しみにしてました。「教授夫人友の会」こと「くれない会」のことでございますが。大学病院の権力抗争がみごとに反映された奥様方の「ほほほ」な世界がまた楽しくてしょーがありません。夫に「あなたが教授になってくれたらいいかも」みたいなことを言ってた里見夫人(水野真紀)、ほんとにいいのか? 夫が教授になったら妻はホホホの会「くれない会」に入らねばならんのだぞ。
 ああ、ちょっと第1部を見終わって時間がたってしまったので、感想もなんとなく通り一遍になってしまったが、肝心なのはやはり後半。次からは里見の方ももっと目立ってくるのでしょうか? 山崎豊子の原作も読んでみたいけど、やはりドラマから入ったのだからドラマで最後を知りたい。次のクールも楽しみでぃーす。



2003年12月19日(金)
脱稿

 はー。冬コミ新刊、入稿終わりました。今回はうっすーい本なので修羅場もとっても楽でした。ネームはリも2時間くらいで終わっちゃう。たいして苦しむこともなく、早々と入稿を済ませてしまいましたよ。まあ…例によって、余裕が出来たら出来たなりにダラダラし、結局早めに更新したいと考えていたトップ絵は、まだ夏っぽい色合いままなんですが(笑)。ホントはクリスマス仕様の構図を考えていたのに、気がつけば当日まで5日くらいしかないじゃんよ…。
 日記もここんとこ書いてなかったので書かなくっちゃ。『白い巨塔』のこととか(笑)。とりあえず、今日は寝ます。