みかんのつぶつぶ
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2005年11月13日(日) 命日

恨み辛みを言ったらキリが無いほど吐き出せる。いつまでも終わらないこの虚しさは、何年経っても、切替えができず。墓石に刻まれた文字が雨風で見辛くなってきていることも、自然の成り行きだと流している自分もある。

うちの前に、バスが通るようになった。時代は、動いていく、誰がいてもいなくても。少し寂しくなるのは、見送った人々があまりにも一生懸命生きていた人々だから、同じ時代の情報を共有できなくなったことが、残念だ。彼等の存在しない未来、日々歴史が作られていく。





2005年11月10日(木)

お父さん、あいたいです。

タダシくん、あいたいです。

お義母さん、笑顔が見たいです。



そんなことを想い思いながら歩む足元には、
カサコソと枯葉が舞い降りてきています。
空には高く薄く雲がちぎれています。

あの日のように、
あの日のように。



私はちっとも優しくなれません。
悲しいこと、辛いこと、
人一倍知っているはずなのに、
全て忘れてしまったように、
人をすぐ嫌います。

永遠なんて、ない。
明日は、わからない。
今が、永遠の終わりになることを、
切々と身にしみているはずなのに、
今から目をそらし、
泣くに泣けない大人になっている。



彼が目を開けて見ていた。
あれが最期の日だった。
11月10日という日。


私にとって、
永遠に最期の日。


目、目を開けて、彼が、自分で、目を開けて、
















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