Life is like a box of chocolates
Jimi Kendrix



 monky food

俺は猿
桜の花弁を奪い合う
桜色の味のする
ハナビラを食う

ひらひらと舞い降りる
その優雅な薄い
他の奴らと争ってでも
食べたい

滅多に味わえない
ゆっくり舌の上で転がし
鼻腔に微香を行き渡らせ
脳に記憶を叩き込め
一気に喉の奥まで
染み渡る薄い桜

生き抜いて
食したい
俺の花弁
その美しいモノを
春だけと言わず
いつも喰いたいのさ
喰ってから悔いたいのさ
秘密の花園の果実を
喰う喜びを
その原罪を
現在もまた

そう
俺は猿
桜の花弁を食う猿
そんな俺も
いつか去る

2005年04月10日(日)



 泣く時間 紅い月

約束するよ
あの紅い月に
あやかしい
妖しい色

不思議な気持ちにさせるよ
見上げて続けて
ねえどして月は 毎日違う月なのかな?
毎日生まれ変わるのかな?
僕らも毎日生まれ変われるかな?

そうだといいね
僕ら笑いあった

幸せな気持ち
幸せな時間
それは生まれ
いつか死ぬ
うたかたのようなもの

ねえどしてあの月は紅いの?
ねえどしてあの月は黄色いの?

ねえどして虹は半円なの?
ねえどして虹は七色なの?

今にも音が聞こえてきそうで
今にも風が鳴り出しそうで
今にも雨が降り出しそうで
今にも星が落ちてきそうで

僕は泣き出したくなってしまう
なぜだかわからないのに
たまに泣いてしまうんだ

明るい未来
ああ軽い時代
君からの依頼
あの時以来
消費されてく

ただこの川を見ていたいのに
ただこの夕焼けを見つめたいのに
鷺と鴨が仲良く遊ぶこの川で
胸の中であの唄が聴こえる
そして君を想い出すんだ
なぜだろう
泣きたくなるんだ
胸の奥を掴みたくなるんだ
そんなことってあるだろう?
君にもたまにあるだろう?



2005年04月01日(金)
初日 最新 目次 MAIL HOME


My追加