Life is like a box of chocolates
Jimi Kendrix



 ガラス越しのサンライズ 午前四時の勇気

夜明け前にコンビニにふらり
雑誌をゆっくり立ち読み
香水をくゆらせ素敵な彼女

立ち去る僕を窓を通して
見た彼女
ガラスには朝日が映りこみ
繋がった視線を絡ませる

なぜこっちを見てる?
なぜ僕を見る?
繋がった視線は何を指す

ああ僕らには何が足りないんだろう
名前もアドレスも?
いやそれはただのきっかけ
そしてユウキ
すれ違うのが人生
よくいったものさ
僕に何を言えというんだろう
神様はすれ違いが好きなんだろう

2004年08月19日(木)



 太陽との距離 残像ノツクリカタ

太陽との距離が近い
まるで誰かが僕を焼く

赤くなってく肌を
黒くなってく肌を
じりじりと
ひりひりと

誰かに誘われるのを
待ってる彼女ら
誰かを誘うので
必死な彼ら

そんな季節に引き
こもってる子供たち
誰も誘えない
誰にも誘われない


黄色く白く見える太陽は
僕の目に残像を残し
世界をまぶしくする

こんな残像なら
世界を美しくするのに
こんな残像なら
世界を美しくできるのに

でもそれは僕の目を
焼いてしまうのさ
でもそれは僕の目を
焼いてしまうから




君との距離が近い?
君が僕の心を焼く

紅くなってく気持ちを
黒くなってく心を
ひりひりと
きりきりと

君に誘われるのを
待ってる僕ら
君を誘うので
必死な僕ら

そんな季節に引き
こもってる大人たち
誰も誘えない
誰にも誘われない


黄色く白く見える太陽は
僕の目に残像を残し
世界をまぶしくする

こんな残像なら
世界を美しくするのに
こんな残像なら
世界を美しくできるのに

でもそれは僕の目を
焼いてしまうのさ
でもそれは僕の目を
焼いてしまうから






2004年08月13日(金)



 僕の友達 -- 飛ぶ人

僕にもほんとの友達がいて(僕には友達がいる)
ある日の昼下がりに

二人で話してた
ちょっとした立ち話

うだるような夏の午後
カキ氷でも食べたい頃

ジョナサンリッチマンや
日本代表について無駄話

今じゃそんなに会わないけど
幼馴染で子供の頃からずっと一緒さ



でも突然何かが降ってきて
跳ねたんだ

突然友達の頭の上で
撥ねてたんだ



気付いたらトマトが
破裂したみたいに
ケチャップをぶちまけたみたいに

どして僕の友達は頭から
血を流してるんだろう

僕には理解できない
よくわからないんだ

地面に二つの人形が
倒れていて全く動かなかった

一つは僕の友達で
一つは知らない人だった

紅く染まっていくコンクリートを
見ながら 僕も人形のように
凍っていたんだ(固まっていたんだ、動けなかったんだ)

それからサイレンや救急車や
病院やおばさんや

でもよく覚えてない
覚えてるのは

彼のはにかんだ笑顔と
紅く染まってくコンクリートだけさ



突然何かが降ってきて
跳ねたんだ

突然友達の頭の上で
撥ねてたんだ


生まれてから一番の
暑い夏の日のことさ

彼のはにかんだ笑顔だけが
焼きついて離れないのさ

神様、もし見てるなら
この僕の紅い記憶を
消してくれないか

夏になるとおかしく
なりそう

1メートルの違いで
残された僕はどうすればいい?
どうすればいい?






2004年08月09日(月)



 one foot one kiss

いつも振り返り
君を見る 確認する

先を歩いてしまう僕を
引き止める君

あきらめて君を捕まえて
二人で手を繋ぎ

ゆっくり世界を見ながら
歩いてく

歩調を合わせるのは
結構大変なんだ
君にも 世界にもね

こんなせっかちな僕には
生き急ぎたがってる僕には

one kiss
one step
one love
one foot

二人で歩ける位平和がいい
ゆっくり歩いたり
急いで歩いたり
時には走ったり
時には止まったり

ひとつのステップ
ひとつのキス
歩いてく道があればいい

空を見上げて
雲を謳い
星を見上げて
月を愛でる

二人でずっと歩いてく
一人でも歩けるけど
二人なら手を繋げるから

重い荷物なら持とう
こけたなら起こしてあげよう
そして二人でキスをしよう
ずっとずっと


one kiss
one step
one love
one foot









2004年08月06日(金)



 日常

真夜中にスーパーへ出かけて
ズッキーニとプチトマト
ガランとした店内で車を押す

夜明け前にマラドーナのビデオを見て
サニーデイのベストを聴く
つまらない言葉をひねり出す

おされして出かけて行かないけど
とりあえずフレッドペリーとパトリック

そそくさと出かけて
いそいそとついてく

いつもとは違う
いつもと同じ風景

いつもとは違う
いつもと同じ時間

そんな毎日を過ごしてる
そんな日常を続いてる

国道沿いを歩きながら
彼女のことを想い出し
ソファーの上で絡みつく
あの滑らかな足を

こんな夜でも星は瞬き
こんな夜でも月が動いてく

なんだか笑っちまうけど
なんだか泣けてくる
そんな日々を



2004年08月02日(月)
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