Life is like a box of chocolates
Jimi Kendrix



 アメフリ -- 雨男雨女

朝起きたらドシャブリ
出かけたくない天気

なぜだかほっとしてる
自分にむっとしてる

君との待ち合わせは
いつも雨
今日も待ちくたびれて
ひどい雨
誰かと鉢合わせ
なんてない

雨降りにやられて
二人は弱くなってた

傘がない
なんで傘がないんだろう?


このままじゃ死んでしまいそう
このままじゃ死んでしまいそう

君を連れて行きたい
君を連れて行きたい


君じゃなくても良かったのに
良かったろうに
憎まれ口と憎んでくれ
憚ってやるからさ


鍵穴がピタリ
合わさったように
二人の部屋は開いた
魔法のように
呪文のように

夜明けの薄暗い
霞と共に何かが
やって来ては閉じる
眠れない君を慰める

気の抜けたサイダーみたいに
抜け殻で抱き合ったんだ

カーテンから漏れた光が
闇を侵食し
目覚めさせる メザメサセル


白旗揚げてここまで来た
拳だって挙げたけど

なかなか大変なんだ
いろいろさ

バカラックをクチズサム
恋と引越しは似てるもの
もう二度とするもんか
そう思うけど
もう一度と思ったりする

どんなもんだろう
そんなもんだろ
こんなもんでしょう




2003年11月26日(水)



 イツモ ココデ、 イツカ ドコカデ

君と話したいだけなのさ
難しいことは何もない

僕らはいつもここで
ただすれ違う

僕らはここで何かを
補給し休憩する

きっと仲良くなれるはずさ
サビシイ顔をした二人だもの

その目を覗き込みたい
僕の目を映し込みたい
そのココロに流し込みたい
僕らはきっとトモダチさ
ワカッテルヨ
それは決まってる事なんだ

毎日だって会ってるのに
ただすれ違うだけなのさ

ただそのことに絶望し
夜は更ける

右手に希望
左手に絶望
右目に欲望
左目に願望

そんなものを寄り持って
二人で寄り添いアイタイ

ペットボトルを投げ捨てて
君は出て行くだろう
ブランドのバッグを
つまらそうに持ちながら


爆発しない爆弾を待ってる様
鳴らないメロディーを待ってる
君からのメロディー
君からの電話
いっそ爆発してくれたらいいのに
(楽になれるのに)

ただ君と話したいだけなんだ
ただ君とツナガリタイだけなのに


毎日流れるニュースでは
殺人や外国の話

ウンザリするものばかり
ただ流れゆくけど

クラゲみたいに流されていても
上を向いては いるだろう

いつもここに立ち寄って
いつもここで立ち止まり
寂しさを持ち寄って
欲望の吹き溜まり

いつかどこかで出会えたら
いつかどこかで話せたら・・

2003年11月25日(火)



 セイタカアワダチソウのある風景

セイタカアワダチソウに
隠れた君

カクレンボしようよ
イザナウ君

その黄金色に輝く
秋の風に靡く

失くしたボールを
見つけるのが得意

いつもきれいに
探し出すのさ


エンピツがないと
詩だって書けない

君がいないと
死だって欠けない

コインがなければ
誰だって賭けない

走り出さなきゃ
君の元へも駆けない

そのココロの中も
世界にかけがえない
たった一人の君も

カケナイ
エガケナイ


10月の風に
揺れていたススキ
金色の光に包まれて
青き衣を纏ってなんてさ


ただ手を振るキミ
ただただ手を振るキミだけを

それは永遠
それは永遠じゃない

その映像だけを覚えてる
ただ覚えてる
ただただ思い出す

2003年11月17日(月)



 1111 美しさについて

家から20分のオアシス
二人で車で
鼻歌歌いながら
カーラジオに合わせてさ

陸橋の袂で
青い光の下

高速の

野球場の芝生の上で
寝転び空を見た

フリスビーをする僕ら
その放物線を描こう

長くて美しい
円い残像
そのフォームから
繰り出される

ポケットの中のガム
駐車した車を
気にしながら

賑やかな高校生


犬と散歩して
海へ流れる川を追う


僕らは二人で
夕日を見ながら
戻らない時間をいとおしむ
世界の美しさについて
話し合ったりはしない

こんな危うい
脆い世界で
僕らは生き続ける
移ろい

魔法の時間

黒き帯が川を示し
白き光が街を燈し

屋上庭園で出会う
カップルたち

まばゆいライト




2003年11月11日(火)
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