Life is like a box of chocolates
Jimi Kendrix



 月夜の晩に・・・(もうすぐ冬が)

月夜の晩に誘われて
君は現れた

グレープの匂い
ベランダに立つ君
時間を止めた

月夜の晩に現れて
僕は誘われた

ガラス越しに
カーテン越しに
にらめっこ

その時だけは
時間を止めて

君と僕は
ザ・ワールドと
スタープラチナ


ああもうすぐ冬が来るだろう
ああもうすぐ雨が降るだろう


衣替えもモロッコ帰りも
まだしてないけれど
(早く急がなきゃ)


僕たちは歩き出さなきゃ
冬に向かって
僕たちは雨宿らなきゃ
雨に備えて

2002年10月25日(金)



 ブランコ または曲線 もしくは夢の中で

今日ウタタネをした
そして君の夢を見た

僕は彷徨っていた
景色はトロケ 頭も溶けていた

夢の中ではどこか流されていて
ぼかされていて(ぼやけていて)

でも君はとても綺麗だった(美しかった)
でも君はすごく綺麗だった(美しかった)

何故か涙が流れていた
何かを失ったり
何かを掴んだりしながら

沈んでしまった記憶や
澱んでしまった気持ちや
霞んでしまった彼女の顔や(表情や)(景色や)
悩んでしまった想いも

川底に眠るカーネルサンダースを思い
図書館で女の子に一目ぼれしたり
裏通りの子猫とニラメッコしたり
近くの森を彼女と探検したり


公園のブランコで僕を捕まえてよ
ゆっくり揺らして漕いでみて
綺麗な曲線を描くから
でもそれは交わることのない線

公園のブランコで君を捕まえよう
ゆっくり揺らして漕いでみて
綺麗な曲線を描くから
でもそれは交わることのない線


どうして僕たちは交わらないのだろう
どうして僕たちは混じわらないのだろう
        (混じり合えないのだろう)
同じ時を生き 
同じ場所で息
同じ淋しさを活き
こんなにも君を知り合いたいのに
愛し合いたいのに

叶えられる事はないだろう
僕の願いは
本当に欲しいものこそ
手には入らないと決まってる
それだけはいつも正確なのさ
きっと神様は残酷な性格なんだろう


全ては幻
全ては現(ウツツ)
泡沫(ウタカタ)のごとく
流れ消えてく
でもきっと多分
とてもキレイ






2002年10月14日(月)



 リモートコントロール

止まった時を早送りして
縮めた距離を早合点して

その手に掴んだリモコンを
その手に掴んだリモコンを

ボタンを押せ
スイッチを切れ

時間と距離を無にしたい
コントロールしたい


2002年10月11日(金)



 夜の浜辺で

夜の浜辺で 君を見た
夜の浜辺で 君を見た


腕を抱えて 風を暖め
猫背になって 歩いてた

黒い犬を引き連れ
汐に打たれてたんだ


夜の浜辺で 犬と歩く
夜の浜辺で 犬と歩いた


月の明かりで
水際を踏みしめ

足元から冷えてくる
骨からひざへ


夜の浜辺で 月を見た
夜の浜辺で 月と歩く


入江の先の灯台へ向かう
蛍のような光

ポケットに手を突っ込み
砂浜に体重を乗せながら


夜の浜辺で ワルツを踊る
夜の浜辺で ワルツを踊る


花火の後の燃えカスや
打ち揚げられた流木が

淋しそうに吹かれてる
侘しそうに疲れてる


夜の浜辺で 君と歩く
夜の浜辺で 君と歩いた

僕らは何も言わずに
ただただ歩いたんだ




2002年10月10日(木)



 midnite dog -- 真夜中の犬

キミと逢った夜
帰り道でそれと出会った

住宅街の細い通り
なんてことのない暗がり

ぎょっとした
じっとこちらを見てた(視線を感じた)


真夜中の犬 こっちを見てた
真夜中の犬 オレを 見てた


何かを言いたそうで
何かに吠えたそうで

その目に何かを宿し
そこに佇んでいた

何かを訴える目
何かを伝える目


真夜中の犬  それはオレだった
真夜中の犬  オレを見てたんだ



2002年10月06日(日)
初日 最新 目次 MAIL HOME


My追加