新月の夜に約束しよう
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2010年07月28日(水) 無題

 会社から帰ると妻が著しく太っていた。


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 「もう、画面に『ぽっちゃり』とか出ちゃってさ」
 目まで笑っていないように見えるのは気のせいだろうか。


2010年07月25日(日) 無題

 元同僚で友人のヒロタさんはとても趣味がいい。
 私より四歳年上の彼は英語が堪能なエンジニアで、ストレートで飲むジンを愛する人だ。
 テレビで見るスポーツはアメリカン・フットボール。
 ビリヤードがとても上手。
 物静かだがユーモアに富んでいて、カラオケに行くとセクシーな美声を聞かせてくれる。
 私は彼のことが大好きなのだった。


 何日か前にヒロタさんからメールが来ていた。
 車が欲しいけれど、ヒロタさん好みの車はとてつもなく高いか年式が古いかでとても買えない、というような内容だった。
 私は具体的に彼が欲しいと思う車のことを聞いたことはない。
 ただ彼のことだから、私には想像もつかないような好みなのだろうと勝手に想像していた。
 そう、それは私の中で二代目フィアット500のような車に変換されていたのだった。


 ツール・ド・フランスの最終ステージを見ていたら、妻が「ヒロタさんからメールが来てるよ」と教えてくれた。


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 それが好みの車なのか、欲しかった車のリストに載っていたのかを問いただすメールを私は即座に返信した。


2010年07月23日(金) 無題

 娘が家にいない週末の夜。
 妻が駅まで迎えに出てくれた。
 馴染みの店で少し贅沢な夕食と酒を愉しんだ。
 もちろん、娘がどうしたのかを説明する必要はあったが。


 少し前まで妻が「投石機で敵の建造物を壊すゲーム」に没頭していた。
 この夜に私が見つけたのは「投石機の攻撃に耐える建造物を建てるゲーム」だった。
 しばらく彼女は試行錯誤を繰り返していたが、三つ目の課題で音を上げた。


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2010年07月19日(月) 無題

 三連休だと言うのに、笑ってしまうほど空いているキャンプ場だった。
 朝起きて紅茶を飲み、まだ朝露の残る草原ではしゃいで遊ぶ。
 近くの牧場まで牛乳を目当てに出掛けて行き、山を降りてこれまた露天風呂を独占できるほどの閑散とした温泉に浸かる。
 毎日決まった時間になると風向きが変わって、雲が運ばれてくる。
 私達が理想とするものがたくさん詰まった三日間だった。


 最後の夜は余った薪を使い切るために、躊躇いなく焚火台に放り込んだ。
 それも終わってしまうと、半月が赤く色を変えて西の空に沈んでいく時分。
 娘は一足先にテントの中で眠っている。
 私と妻は並んで折り畳みベンチに腰掛けて、月が沈んでいくのをずっと眺めていた。
 既に自分のサイトのランタンは火を落としてある。
 そして、キャンプ場から全ての明かりがなくなる瞬間はやってきた。
 声が出なくなるほどの満天の星。
 空が、自分のすぐ隣にまで舞い降りてきたかのようだった。


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2010年07月04日(日) 無題

 「どっちの店に行く?」
 アウトドアショップの話である。
 「あっちじゃないとテーブル買えないから」
 即答する妻に私は思わず聞き返した。
 「え? テーブル買うの?」
 既に我が家のキャンプ用テーブルは三つ目だ。
 一つ目はあまりに大きすぎて同僚に譲ってしまったので、もうない。
 「あのテーブルは黒歴史だったよね」
 彼女が笑うが、私はいいテーブルだったと反論した。
 しかし、今の車にはどうやっても載らないという事実もまた、ある。


 テント内用にもう少し明るいLEDランタンが欲しいと思っている。


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 水筒をあれこれ見ていた私のことを、娘が呼びに来た。
 「ママが探してるよ」
 妻のところまで行くと、小さな椅子に座ってにこにこしていた。
 その顔を見た途端、私は今日テーブルではなくて椅子が増えることを悟ったのだった。


 ところで、会社のトミタさんは私が推したキャンプ場でコテージを借りることに決めたそう。
 「みんな『なんとかなるよ』って言うけど、なんとかするのは私だよ」
 そう言うのも、どこか楽しそうだ。
 私がトミタさんの準備の助けになればと、自宅に余っているキャンプ道具のカタログをあげようと思っていることを妻に話した。
 彼女は頷きながら私に賛成してくれた。
 コールマンのカタログが一般的でいいだろうと言うと、それにはすかさず反対された。
 「駄目。スノーピークの方が夢見られるよ」
 キャンプという趣味を始めたときに、実際に夢を見た人の言葉は説得力がある。
 もっとも、実際はその品々の値段が現実に引き戻してくれるのだが。


2010年07月01日(木) 無題

 ユキコさんは娘の姉弟子で、女子高生。
 いつも娘の面倒を見てもらっている、ありがたい存在だ。
 今どきの高校生にしては、クラシカルな制服の着方でとても上品な感じがする。
 着物を着た時などは思わず気圧されるほど。
 しかし、ユキコさんは鉄オタである。
 地下鉄の乗り継ぎルートで私と議論できてしまうくらいなのだ。
 そんなユキコさんに先日、長野電鉄のグッズをお土産に買ってきて娘に持たせた。
 すると稽古から戻ってきた娘が一言。
 「ユキコちゃんのお母さんの実家、あの辺なんだって」


 リエコさんは娘の再従姉。
 とんでもなく頭が切れて、美人だ。
 私が初めてリエコさんに会ったのは、妻の祖母の葬儀の時だった。
 その頃はまだ学生だったが、今では立派な社会人。
 妻が実家に遊びに行ったときに、リエコさんが娘にくれた服を持って帰ってきた。


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 いや、もちろんただの事故だろう。


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