白馬鹿日記

2006年05月25日(木) うるさいよ、やっぱり

何がってバイクの音である。
いや、私もバイク乗りのハシクレ、気持ちはわからんでもないんですけどねえ。それにしても近年大増殖したあの短気筒のバタバタ君たち、あれはさすがにどうかな、と思うワケですよ。
そりゃ、4発だって回せばうるさいッスよ。例えば私のバイク。1200ccのエンジンにヨシムラの集合管。比較的優等生の音量規制対象品とはいえ7000も回せばそりゃすごい音を立てるですよ。しかしじゃあ、リッターバイクで7000回転をキープできる道がいったいどこにあるのかと。ローギアで、しかも高速道路でも厳密にはもうスピード違反。街中でそんなに回せるワケがない。実際、部屋にいてその手の音を耳にする事はあっても、うるさいとまで感じる事は滅多にない。何を基準にしてるかといえばまあ、観てる映画の音が聞こえなくなるかどうかとかそういうレベルなんですけど。

ではバタバタ君たちはどうかというと10台通ればうち8台はもう聞こえなくなる。たいていは250とかなので街中走るだけでも必死になって回しちゃう。それでもたいして速くないからいつまでもうるさい、という悪条件が積み重なってしまうワケです。ばたばたばたばたばたびちびちびちびちぶぅいぃぃぃぃぃぃぃぃぽんなどとご丁寧にバックファイアの音まで響かせてくれたりして。キャブのセッティングもできねえヤツがマフラー換えるなよ、などと毒づきたくもなろうというモノであります。おまけに最近は街宣車も顔負けの音量でラップかなんか流してる馬鹿もいるしねえ。街宣車と違って信号待ちでも音量下げねえし、てかどうせ何を言ってんだかひと言もわからねえクセに何でラップを聴いて得意になっていやがるのかと。イヤホンで聴きやがりなさいね。馬鹿共が。

以前、馴染みのバイク屋でいったいアレは違反ではないのか、ああいうのはアリなのかと聞いてみたところ、なんと大抵のヤツは音量規制値以下なんだそうで。音量ではなく音質の問題らしいんですね、これが。何てこった。ヤツらの大部分は合法だったのですよ。
じゃあいったいどうればいいのか、という事です。解決策は・・・ないんだよね、これが。測定方法を変えるとか、さらに規制をキビシクするとかされてしまうと、私みたいにおとなしく走ってる大型乗りまでワリを食いそうだし。それはやっぱり困るもんなあ。

いっそ、車検のない車種はエンジン周りの改造を禁止しちゃうとか。で、改造希望者は250でも車検を受けられるようにするとか。でも、交通事情の都合で音が大きいほうがいいケースというのも、少なからずあったりするんですよね。実は。マフラーを換える前と後では、例えば馬鹿タクシーの幅寄せが50:1くらいの割合で激減したりとか。形状的にどうしても交通弱者でありながら、弱者としての保護を全く与えられない者の自衛策という部分もあったりするわけです。これはバイク≒暴走族という図式を見事に浸透させてくれた警察の努力のおかげでもあるんですが、とにかく四輪と対等とは決してみなしてもらえない。だとしたらもう、でかい音を立てて周囲を威嚇しながら走るほうが安全だという事になってしまうワケですよ。

その辺の事も踏まえつつ、誰かなんかいいアイディアを出してくれんかねえ・・・うるさいよ、やっぱり。



2006年05月21日(日) 袋田の滝は美しかったか

奥久慈へソロツー。ソロ・ツーリングね。最近みんな忙しかったり喧嘩したりで遊んでくれないモンで、しかも仲間内では桁違いに遅いという事もあって最近はソロツーばっかりである。ま、気楽でよろしい。トラブったら最悪だけど。
行きは下道。高速値段高すぎ。そのうえ渋滞でもされようモンならもう、怒りクルってSAで食い逃げでもしかねない。早朝、と言っても7時ちょっと前だが、6号線をダラダラとスタート。
実を言うとですね、って知らなかったのは俺だけかもしれんけど、早朝の国道ってけっこう空いてるんですね、これが。おまけに流れも速いし、その時間なら(多分)取り締まりも緩いだろうし。それに街中の景色というのは意外と楽しいモノがありまして、まあ好きずきもあるんだろうけど私には楽しかったりするワケです。景色と、あとは匂いかな。場所ごとに独特のものがあったりします。これオススメ。

例によって地図を持たず、水戸に入ったら51→123→118でとりあえず袋田の滝へ向かう、と。それしか頭に入っていない。この道はどこまで行っても地方都市という感じで、通行量も少なくなくてあまり風情のある道とは言えんかったなあ。川沿いの景色は悪くなかったんだけど、川自体があまり綺麗な感じがしないというか。後でわかるんだけど、これが何と滝直下でもあまり綺麗でなかったという事もあり、さらに上流がいったいどんな状況なのか気になる次第。って見に行きゃよかったじゃん。今思いついたぞ。くそ。

滝自体もまあ、その自然の造形に関しては文句無く美しいんですけどねえ。周囲の環境とあの変な見物場所は何とかならんのか。美観とか風情とかを一切排除した作りであり、その美しさを褒め称えた西行法師が見たら前言撤回する事間違いなし。はっきり言って気が滅入る。

というワケでそそくさと退散。帰り道の事は何も考えていなかったので、とりあえず海方面に向かうべく461に乗る。これがまた寂れたいい道で、対向車も先行車もないまま農村の間を抜けて行く。人によっては退屈なんだろうけど。竜神大吊橋という看板を目にしてそちらに寄り道。たしかに巨大な吊り橋で、300円也を払って渡るとそこには何もないという橋自体の存在を目的として作られた橋でありました。ま、正確にはハイキングコースだか遊歩道だかがあるらしいので、お好きな方はどうぞ。

県道33→293→245と乗り継いでやっと海辺に。そろそろ疲れてきた。それでもさらに51号までそのまま流し、この辺はもうバス&ヒラメ釣りでおなじみの鹿島灘をひた下る。途中のコンビニで餌。食事というよりは餌。情けないけど、じゃあ観光地のソバ屋がどれくらいマシかというと、やっぱり大して変わらんし。神宮橋を渡りながら眺めた北浦は、なんだか前より汚くなった感じだ。気のせいかねえ。そうだといいけど。産卵を早めに終えたいいサイズのバスが釣れる時期なのに、釣り人はほとんどいなかった。これも規制のおかげでしょうかね。本当に良い事だったんでしょうかね。いったい、誰にとって良い事だったんでしょうかね。

潮来から東関道。ここまで来ればもう帰ったも同然。走行距離360Km。久々のせいかけっこう疲れたなあ。ハァ。



2006年05月01日(月) ハイテク後進国

もちろん、わが日本の事である。
ぷららに続いて、ニフティでもファイル交換ソフトの通信を制限する事にしたそうだ。いや、違法なファイル交換を擁護するつもりは全くないが(笑)、なぜこれが許されるのかが不思議でならないのだ。
はっきり言おう。これは「検閲」である。
例えば郵政公社が、手紙の類は全て開封しスキャナで読み取って犯罪を示唆する文言が含まれていた場合は配達を数日遅らせます、頻発する場合は配達を拒否しますなどと言い出したらどうだろう。機械的に単語を検査しているだけなので検閲にはあたらない、と言えるだろうか。一歩譲って検閲ではないとしても、それを快く思わない人がいないだろうか。どうもこの国には、情報通信に関してよく言えばおおらか、悪く言えば無頓着なところが多い気がする。もちろん、専門知識を持つ人たちはその脆弱さも危険さもよく分かっているのだが、その警告を真摯に受け入れようとする人たちはあまりにも少ない。
まあいいじゃん、どうせ99.9%は違法だろ。そういう言い分もあるかもしれないが、WinnyやMXが鼻の冷たい駱駝にならないと言い切れる根拠は全く無い。そして、そうなってしまったら二度と元には戻れない。それもまたこの国の特徴である。変化を好まず既存の形態を金科玉条としている限り、進歩も進化もありえない。そして変化に適応できないモノは、国であれ生物であれ衰退するのが運命なのだ。
ま、政治がカースト職となってしまった国にはもう、今さら何を言っても手遅れなのかもしれないね。ハァ。


 < 過去  もくじ  未来 >


うるま [MAIL]

My追加