白馬鹿日記

2005年07月24日(日) 最下位街道

久しぶりにバイクの散歩。最近はなぜか妙に早寝早起きで、早寝はもう10時過ぎには寝てしまうし早起きも朝3時だの4時だのとかなり極端。そんな時間に起きてもやる事もなけりゃ行くところもない、というワケで雨も降らなそうだしウロウロしに出発。秩父方面、とだけ決めてあとは成り行き任せ。道に迷うのもまた良しという事で地図は持たない。大丈夫かな。
中央通りを上野方面に向かい、秋葉原の手前で左折。すぐ右折してまた左折、で右折と。無事17号に乗った、のだがいつの間にか本郷通りなどと名前が変わっておる。そういうモンなのかね、246も青山通りだったり玉川通りだったりするし。ん?122号?何ですかそれは?案内板には十条赤羽川口などという文字が並んでおり、これはもう明らかに違う道。くそ。都内を出る前にもう迷った。17号は熊谷方面だからもっと北のほう、つまりどっか適当に左に曲がればぶつかるハズ、というだけの根拠で行方不明の17号線を探す。と、これが何とあっさり発見。やっぱりワシは天才じゃあ、などとワメキつつゲラゲラ笑う。ヘルメットから声が漏れていたら完全にデムパ系。もちろん、受信しているのはGPSの電波だ。
その後は何事もなく熊谷に到着。警察署の交差点を左折するとこれが140号である。彩甲斐の道などと書いてあるが読み方は最下位でいいのだろうか。これが子供の名前だったら間違いなくグレてしまうところだが、この子は素直に成長し何と甲府まで伸びているらしい。きっと山深い楽しい道なのだろう、という事で目的地を甲府に変更。長瀞秩父三峰と通過し、いよいよ山道、というところでハタと気がついた。燃料がねえ。甲府まで多分60Kmくらい、ゆっくり走れば余裕だろうがそれは無理というもの。さらに幸か不幸か通行量も少なく、絶好のワインディング日和。いかんいかんと思いつつも2〜3速で高めの回転数をキープしていると、比喩でなく燃料計の針が見るみる下がってゆく。イヤな汗を掻きつつ何とか山道を抜け、やけに長くて寒いトンネルを通過。と、ここで料金所登場。何だい、有料かい。560円也を取られる。高けえなあ。少し下ったところで今度はスタンド登場。選択の余地はない。ハイオク現金満タン、というとオバちゃんがやけに不器用な手つきで給油を開始、9分目くらいではい満タンなどと抜かしよった。燃費がわからんじゃんよ、と思いつつも走りながら計算。ついでに金額も計算してみると・・・おいおい、やけに高いぞ。142円/L?!場所柄、金でも溶かし込んであるのかね。実に足元を見た単価である。こういうのはアリなんですかね、エネオスさん。
さすがにちょと疲れてきたので一宮御坂から迷わず高速。夏休みの日曜日の昼の上り、という事で渋滞を覚悟していたがほとんどガラガラ。休憩2回をはさんでも1時間とかからずに自宅に到着。空いてると飛ばさなくても早いね。それとも高級ガソリンのおかげか。(笑
しかし、色んな意味でボッタクリだったなあ、あの道は。景色はきれいだったけど、ちょとイメージダウンだねえ・・・



2005年07月03日(日) 28℃

いよいよ蒸し暑くなってきた。暑いのは好きだが蒸すのはどうも、ね。というわけで数日前にクーラーのスイッチを入れた。ちなみに設定温度は27℃。よく知人から「27℃じゃ点いてないも同然」と馬鹿にされるが、そうかねえ。実はちょと寒いんだけどね、俺には。28℃にすると丁度良いか天気によっては少し蒸すなあ、という程度でむしろ快適と言えるのだが、それだとペットが暑くて参ってしまうのだ。レオパ君の本来の生息域はアフガニスタンやイランあたりの砂岩地帯、夜はともかく日中はゲロゲロに暑いハズなのだが、うちの仔はダメらしい。やはり国内繁殖ものは野生の記憶がないんだね、きっと。生まれたときから冷暖房完備で食事つきだからなあ。もっとも、その分自由を奪われているので、飼ってる側としてはその辺を充分の配慮せねばイカン、というのが私の持論。で、27℃になっているのだがやはり寒い。身体はダルい、気力は失せる、おまけにとうとう腹に来て1時間おきにトイレに駆け込む今日この頃。今日はとうとうオシリがスリ切れてこの世のものとは思われぬ激痛を味わった。ううん、痔になったりしたらこれが毎回なんだろうなあ、と思うと痔ろう患者への同情を禁じ得ない。これだけは患ってはイカンという思いで患部にマキロンを吹きかけると、さらなる激痛が襲ってきた。辛い、辛すぎる。申し訳ないけど今夜だけは28℃に上げさせていただこう。ごめんねごめんね。



2005年07月01日(金) 幸運の伝令

明け方、仕事をしていると窓から何かが飛び込んできたので驚いた。ビルの4階なので飛び込んでくる可能性のあるもといえば普通、鳥だ。屋上から誰かが撒いた金、という事もあり得るが可能性としては低そうだ。調べてみるともちろん鳥で、やっと飛べるようになったばかりの雀の仔。下手に触って人間の匂いをつけてしまうと仲間はずれにされるかもしれないので、無事を確認して放置。
そういえば窓から鳥が入ってくるのは幸運の前兆、という話をどこかで聞いた気がする。それとも俺が勝手に作ったのかな。いやいや、そんな事はあるまい。仮にそうだとしても世界中のどこかにはきっとそんな話があるんじゃないのかな。ありそうな話だもんな。実は部屋の窓から鳥が飛び込んできたのはこれで3度目。前の2度は子供の頃で、前のは近所で飼ってたインコ。これはすぐに飼い主が判明してお返しした。その前ははボロボロのカナリア。羽があちこち抜け落ちて、しかも片足が根元からなかった。ひどい目に遭ったんだろうねえ。なぜかこれをひどく気に入り、その後10年近く飼っていた。ウチに来た時にはもう立派なおとなだったから、カナリアとしてはかなり(お、シャレだ)長生きだったのではないのかな・・・
・・・などという事を思い出したのは、だ

 俺の人生、今までに3回も良い事があったんでしょうかね?!

という思いにふと、駆られたからだ。ああ、イカンなあ、こういう事を考え出すともう「上がり」が近いんだろうなあ、とも思うのだが考えてしまったものは仕方がない。本当に鳥が飛び込んでくると良い事があるのだろうか。良い事というのはどんな良い事なのだろうか。もしかしたらすごく小さな良い事だったのだろうか。これが雀やカナリアでなくコンドルだのダチョウだのドードー鳥だのといったでっかい鳥なら良い事もでっかかったのではないだろうか。もっとも、ダチョウがどうやってビルの4階辺りをウロウロするのかは知らんし、ドードーが飛び込んできたら間違いなく億万長者だろう。食い殺されなければ、の話だが。
ふと気がつくと人生の苦悩が馬鹿話に取って代わっていた。こういうヤツなんだなあ、やっぱり俺は。良い事があったって気がつくワケがねえよなあ・・・

ちなみに雀の仔は10分後くらいに無事、飛び立って行きました。親鳥が呼びに来たみたい。いいか、捕まらなかったのはお前にとってはすごくラッキーな事なんだぞ。忘れるなよ。


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