星恂太郎、諱は忠狂。


 Past : Will 2005年03月28日(月) 


戊辰戦争時、仙台藩はある一つの隊に出陣要請を出した。
しかし、洋式銃隊である彼らは、武器・弾薬の不備を理由にこれを拒否。今の状態で無理に出陣しても戦利を失い兵気を阻喪させるだけだ、ということ。隊は昼夜を問わず兵士に弾薬の製造を急がせ、九月に入って出兵準備が万全に整ったところで、十三日、城中に召し出された。出陣要請だと思い城中に入った隊に下った令は、仙台藩は降伏恭順と決定、よって屯所より動かぬようにというものであった。

隊の名は、額兵隊という。隊長は星恂太郎。

これに納得できない恂太郎は憤然として退出し、額兵隊の屯所へ戻り隊士を集めて、曰く
 
「我、今この一隊を出して、先敗の恥辱を雪かんとす、然るに君側の奸徒敵に降りて身命を保んと、その計策すでに成れり、今官軍国内に逼り、勢及ばずして降る時は、国家を削封せられんこと、上杉、相馬の前見の如し、故にこの虚に乗じ速に兵を出す時は、一戦にして敵を退けん、然らば四方より応援の勢不招して来るべし、その勢に乗じて奥羽を一統し、またのち関東に逼らん、然る時は敵より和を乞うに至らん、これ累代の国恩に報ずるの義戦にあらずや、各如何」

隊士は皆これに賛同し、九月十五日に屯所である養賢堂を出陣。藩主の命を受けた葦名靱負が引き止めに屯所へ急行したが、額兵隊はこれを聞き入れず出陣を強行している。


大好きです額兵隊。隊長ごと。
準備して準備して準備してーさぁいくぞと思ったら藩が恭順とな。そこで榎本艦隊に引き取ってもらって蝦夷に行くわけです(笑)

さすが仙台藩というべきか…伊達男ですぞ。真紅の上着に黒のズボン。しかも上下共にはリバーシブルで、夜間戦闘時等は裏返しにして黒を纏うこともあったとか。…うーん(悶)
ということはクリスマスは軍服でサンタが出来るわけだ(病)
ほんとにね、『五稜郭』でも赤い軍服はとても映えてました。

で、この額兵隊の隊長が星恂太郎というこれまた伊達男で(病)戊辰当時は29歳。
描写によりますと『恂太郎身幹短小、白面巨眼、一見婦豎の如きも、怒る時は満面朱の如く熱汗額に湧き眼光爛々たりき性豪爽縄墨に拘はらず、酔へば則ち詩を吟ず、音吐清朗、聴くもの感嘆せり』…背がちっちゃくて色が白く眼が大きくて一見するとおなごのよう…(病)
こんな顔してやることは結構過激。何しろ、自分の諱を忠狂としてしまったくらいですから。しかし箱館へ渡れば一転、とっても優等生な部隊になるのです。ヤンキーは優等生に…鬼は慈母に(土方)…何なんだ箱館って土地は(笑)
それにしても『巨眼』って、『デカ目』とかよりでかそうなイメージ…(笑)
前述のリバーシブル軍服、星恂太郎が横浜で見つけて買ってきたイギリス製らしい。隊長のセンスか!きっと似合っただろうなぁ。
そんな額兵隊の軍服を見てエゲレス人は『チェリー!』と言ったそうだがそれはただたんにさくらんぼなのかそれとも童t(以下略)かわいい隊長ともども狙われていたらどうしよう。

それにしても横浜のどこだ!そういや土方の軍服(フランス製)も横浜で求めたもののはず。買いに来たはず。どこだ!どこにきたんだ!(笑)

…さてと、仕事行ってきます(笑)


一奇一正不容髪 立馬丘陵観戦機


 Past : Will 2005年03月27日(日) 


1988年の正月日テレ時代劇『五稜郭』を観ました!
主要なキャストは以下の通り。キャストとチェストは似ている。

榎本武揚:里見浩太朗
勝海舟:津川雅彦
福沢諭吉:中村雅俊
伊庭八郎:舘ひろし
大川正次郎:三浦友和
黒田了介(清隆):西郷輝彦
山田市之允(顕義):石橋正次
ブリュネ:岡田眞澄
木戸孝允:あおい輝彦
近藤勇:夏八木勲
土方歳三:渡哲也

…豪華だ(笑)
時代としては、榎本がオランダより帰国〜戊辰を経てラストは明治11年…の辺り。去年の大河の『組!』の後、と考えていただければ。エノさん主役なのでただひたすらエノさんです。さぼんの発明エピをあんなに引っ張るとは思わんかった。

エノさんと合流以前の渡歳三は、鳥羽伏見・甲陽鎮撫・宇都宮戦線(日光口も?)でちらりと出てくるだけ。合流後はそりゃあもうばんばん出てきますとも(笑)だんだら+総髪ポニテ→洋装(フランス式軍服)という、歳三ファッションチェンジの押さえドコロをしっかり判ってらっしゃる。鎮撫隊組織して甲府へ行ったあたりのトシはもう洋装の筈なんだけれども、何故かポニテ&陣羽織。鳥羽伏見だけではポニテの露出が少ないという配慮なのか。渡哲也は凄く凄く好きです。好きだけれどもポニテは…(笑)会津武家の未亡人とのエピもあったりして。所謂『燃えよ剣』の土方歳三像に近いかな。函館へは、死に場所を探しに行ったのではなく、戦う為に。死ぬときは、蝦夷共和国の陸軍奉行並としてではなく、新選組の副長として、という土方。定番です。

で、そんな土方&蝦夷新選組。自分の知っている土方はどの作品でも『島田ァ!』と呼んでいる気がする。そしてそれにとても従順な忠犬島田(ゴールデンレトリバー)玉置との父子のような関係はとても良かった。でもそれだったら鉄が欲しかった。名シーン『これを日野へ届けてくれ』を是非渡歳三でやって欲しかった。

あと大鳥さんね。キャストに名前はないけど、ちゃんとテロップで『大鳥圭介』って出てました。でも誰が演じているのかは判明せず(…)
個人的オサエドコロはまず『伝習隊を馬上で調練する圭介』
か…かっちょいい…(病)
伝習隊の軍服の上に陣羽織はツボでした。伝習隊軍服はあの、腕と脚のサイドに白ラインが施されているものは有名ですが、それではなかったなぁ。遠目は学ラン制服に似ちょる感じです。
あと、『土方と馬を並べて進軍する圭介』『軍議にてアボルダージュに懸念する圭介』『自殺しようとするエノさんを説得する圭介』あたりですかね。
伝習隊、大川を出すなら(まぁきっと土方と絡んだからだろうけど)、本多・滝川も出してくれよ大好きなんだよ本多幸七郎。宇都宮戦線での本多&滝川&土方を観たかったです。因みに管理人は鳥歳ですが大鳥本多もいいなぁなんて思ったりもしています(病)

それから、映像で観ることができて身悶えたのは額兵隊の軍服。大好きです額兵隊。星隊長ごと。これについては別項目を設けて後に語ろうかな(病)

あと佐幕側だったら館ひろしのイバハチですかね。
小天狗というにはでかすぎでしたけども、カズヌーブとこっそり育まれていた友情が面白かった。死に様は史実とは違います。伊庭っち出すなら人見出して欲しかったなぁ。もっと言うなら土方との絡みが欲しかったなぁ。江戸の放蕩息子同志じゃないですか。


さて、これを目当てで観たようなもんな倒幕側。
新政府軍のトップコンビ、薩摩の黒田了介&長州の山田市之允がたまらんです。
黒田、いきなり市ィを『なんじゃぁこのガキは』…ガキ呼ばわり。
黒さぁは新政府軍の良心でした。すごい正義っぷり。
そして市ィ。なんであんなに可愛いんだろう。演じる石橋氏ってこの時35越えだよね。小柄でちびちびしている感じが何ともプリティ。お気に入り市ィは『蝦夷に新政府軍が上陸したシーン。砂浜の向こうからてけてけ走ってくる市ィ』『にぎりめしをがっつく市ィ』

この二人に関して。
後の世で、黒田と榎本の子供同士は結婚してるわ、山田の子供は会津藩主松平容保の子供と結婚してるわで、内乱内戦の狭さを感じます。もっと言えば、黒田は大鳥さんの江川塾での教え子だしね。

新政府軍の軍装でとても好きなのが、あのシャグマ。ふさふさした頭飾り。正確には、色毎に名前が違って、『朱熊(シャグマ)』『白熊(ハグマ)』『黒熊(コグマ)』、朱が土佐・白が長州・黒が薩摩と藩によって色が違うあたりはさながら戦隊もののようだ(病)
洋装+陣羽織+白熊という市ィの戊辰時のスタイルはマニア垂涎です(どこのマニアだ)

脚本家が日大出身だとかで、市ィはとても愛されてます。そしてちゃんと『日大の学祖』って。福沢諭吉も出てるし、あとはエノさんの義理の祖父は順天堂大の学祖ですね。学祖が結構出ている時代劇(笑)

というわけで五稜郭五時間、大変楽しませて頂きました!
次は『白虎隊』『奇兵隊』あたりを観ようかな。


吹きはらふ夜半の嵐の晴るさに しぶきも末は月とはれ行く


 Past : Will 2005年03月24日(木) 


三連休のど真ん中に、御殿場のアウトレットに行ってきました。
東名使って一時間強で行くことが出来るので、中々便利で良く利用してます。御殿場IC降りてホントにすぐのところにあるのでね。ただ、休日は朝早くから行って開店(10時)前から行くくらいにしないと…午後から買い物しようなんてココロイキで望むと痛い目見ます。

東名高速には、自分のお気に入りスポットがあるのです。
下りで、大井松田ICをちょっと過ぎたくらいのところかな。道が大きく下り出すその直前。眼前に広がる白富士をどまん前にして拝むことができるところ。いつも、ああ、静岡だー…と思う瞬間です(笑)

大きく分けて、東西南北の四方向から富士山を拝めるとして、自分が一番好きな富士が南側(海側)…つまり東海道新幹線に乗ってると見られるヤツで、二番目がこの東側の富士。

昔は東海道を徒歩で上り下りしていたんだもんなぁ。歴史小説に『市之允はすぐさま京を脱して江戸に赴き』とかあったって、徒歩で10日くらい費やす出来事だものね。それだけで短編一本書ける位の道中にも成る筈だ。
道すがら、風光明媚な場所があるといえば立ち寄ってみたり、宿場宿場の名物を頂いたり、道中詩心が芽生えれば、即座に矢立を取り出して詩吟してみたり、句吟してみたり。長人であれば、三味線片手に都都逸か。

今となれば、東京と京都って日帰り往復可能だものなぁ。
昔の人はきっと、途中経過を楽しむ事に長けていたのだろうな、と思うのです。それこそが自分の望む自分であり、これからもずっと、そうして生きていけたらなぁと思うのです。人生に無駄なことなんて一切ないんだから(家訓(笑))

このところ、卒業が近いせいか妙に感傷的になってしまってイクナイです。
明日は卒業式。外は嵐。
寒いのはいいけど雨はやだなぁ。

さて。これから、明日つける簪を作る!
スワロとパールできらきらに!フェザーでかわゆく!


幕末明治生まれ年対応表(妄想用)


 Past : Will 2005年03月23日(水) 


1810年−山田亦介(長州)緒方洪庵(医家)
1811年−佐久間象山(学者)大隈重信(肥前)
+++
1823年−周布政之助(長州)勝海舟(幕府)
1824年−村田厳六(長州)
1825年−岩倉具視(公家)
1827年−西郷隆盛(薩摩)山内容堂(土佐)芹沢鴨(新撰組)
1828年−島田魁(新撰組)
1829年−武市半平太(土佐)井上源三郎(新撰組)
+++
1830年−吉田松陰(長州)大久保利通(薩摩)
1832年−大鳥圭介(幕府)
1833年−木戸孝允(長州)山南敬介(新撰組)
1834年−近藤勇(新撰組)
1835年−井上聞多(長州)坂本龍馬(土佐)
      土方歳三(新撰組)荒井郁太郎(幕府)
      伊藤甲子太郎(御陵衛士)福沢諭吉(学者)
1836年−榎本武揚(幕府)高松凌雲(医者)
1837年−入江九一(長州)板垣退助(土佐)三樹三郎(御陵衛士)
      谷干城(土佐)
1838年−山縣有朋(長州)時山直八(長州)中岡慎太郎(土佐)
      後藤象二郎(土佐)岡田以蔵(土佐)
      ジュール・ブリュネ(函館政府)大隈重信(肥前)
1839年−高杉晋作(長州)松平太郎(幕府) 永倉新八(新撰組) 
+++
1840年−久坂玄瑞(長州)黒田清隆(薩摩)
      星恂太郎(幕府)原田左之介(新撰組)
1841年−吉田稔麿(長州)伊藤博文(長州)
1842年−野村靖(長州)沖田総司(新撰組)本多幸七郎(幕府)
1843年−河上弥市(長州)品川弥二郎(長州)人見勝太郎(幕府)
      伊庭八郎(幕府)相馬主計(新撰組)品川弥次郎(長州)
1844年−山田顕義(長州)春日左衛門(幕府)斎藤一(新撰組)
      藤堂平助(新撰組/御陵衛士)陸奥宗光(土佐)
1845年−山川大蔵(会津)
1847年−桂太郎(長州)

+++
1852年−児玉源太郎(長州)
1854年−市村鉄之助(新撰組)
1855年−玉置良三(新撰組)犬養毅(岡山)
1856年−田村銀之助(新撰組)
+++


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ちょっとメモ用に。


珊瑚礁。


 Past : Will 2005年03月21日(月) 





本店は、鎌倉プリンスのある坂を海を背にして
ずんずん登っていった先にあります。
夏は屋外で、水平線を見ながらランチ、とかもオススメ。



三連休の〆は、珊瑚礁本店。
海沿いにあるモアナカマイ店の方が大きくて有名で、雑誌やTVでのお目見えはこちらがメインとなってます。R134の渋滞の元凶でもあるけども。が…メインのカレーからサイドオーダーに至るまで、本店の方が味が良い気が。サービスもいいしね。

とにかく有名なのは珊瑚礁のカレー。でも、カレーはラーメンと同じく『こんなラーメンが好き』『こんなカレーが好き』と並々ならぬ拘りを持っている人間が多いので、カレーというよりは、サイドオーダーを目当てにして行っていただきたいと思うのです(笑)

オススメはビーフサラダ・ガーリックポテト・ガーリックフランス・アンチョビポテト・手羽先揚げ。カウンターの向こうがそのまま開けた厨房になっていて、いつでも出来たてアツアツ。ビーフサラダは下にある肉汁を野菜に絡めて。

胃がフォアグラ(それは肝臓)になりそうな位まで食らった後、海沿いをとろとろ流れて母校を見て帰りました。やぁっぱ海はいいなぁ〜(鮫)


小池さんに勝てる自信があります。


 Past : Will 2005年03月19日(土) 





元会員制ラーメン、一蘭。
博多系とは言うものの、ノーマルな博多とは少し違うかな。
味濃いめ・こってりめ・にんにくやや多め・麺かため・秘伝のたれは普通
…それが好み。



図書館の帰りにみなとみらいまで歩き、無性にラーメンが食べたくなり、一蘭へ。博多とんこつ系の元会員制ラーメン。有名なのはその奇妙なシステムでしょうか。
座席と座席の間が選挙の投票台のように仕切られてます。おまけに、ラーメンを出された後は目の前にある簾を下げられ、三方を山に囲まれた鎌倉状態。女性でも、安心してものすごい顔でラーメンを食べてくれと。味だけを楽しんでくれと。
そんな配慮…の筈ですが、連れと一緒の空間を味わえないというのが少し淋しくもあり、なるべく、一人の時に行く事にしています。

で、夜は新横浜ラーメン博物館へ。
一つのラーメンを分け合いつつ多くの種類を試したり。ここのラーメンはお試しサイズもあるし。
ラー博も好きですが、入場料とられるのがちっと気にくわぬ。品川に新しくできたアレも行ってみたいなぁ。それにしても新横浜はアリーナか競技場かラー博以外で行った事がないな。東海道新幹線は小田原から乗るし…

今日一日でかなりの種類のラーメンを食べたけど、やっぱり一蘭が一番美味。そして少し食傷気味…(馬鹿か)

図書館で何を借りてきたかというと

『土方歳三散華』(広瀬氏の方)
『志士の肖像』(早乙女貢)
『幕末実戦史』(大鳥圭介)
『新選組興亡録』(あの隠れ名作『歳三の写真』が収録されてる!)

すごい幕末スキーみたい(笑)


32歳。


 Past : Will 2005年03月18日(金) 


渦中の株式会社社長は32歳。
獣医は24歳(…ということは2005年現在27か8か…)
鳥羽伏見から甲州攻めを経て榎本艦隊と合流した年の土方が33歳。
…てことは32歳の年に油小路の変か。
大鳥さんが二院制議会の採用を幕府に建言したのが32歳の時。
西南戦争の時の市ィが32歳。

…うーん…なんだかなぁ…。
エノさんて土方より年下なんだよね。
土方とタメは竜馬と伊東カッシー。
ついつい忘れがち。


テクノクラート。


 Past : Will 2005年03月16日(水) 


NANAの最新刊の書き下ろしがものすごいことになってます。まさか、奈々のセリフに『玉鉄』という単語が盛り込まれる日が来るとは…!…あの2001年の夏には想像すら出来なかったことです…出世したね…玉…(よよ)

『獅子の棲む国』読了しました。
西南戦争別働第ニ旅団はいいなぁ…(病)慎重すぎる上官(山縣)と、暴走機関車のような部下(山川)の間に立ってぷりぷり怒る旅団長山田顕義少将がかわゆいです。150cm未満に見上げられながら怒られてみたい…(病)お気に入り台詞は、疾風怒涛の勢いで薩軍を蹴散らす山川隊を観ての市ィの一言。

『あの猪の暴走のような隊は山川か…』山田は唸り声を上げた。

苦労性だなぁ…『五稜郭を落した男』での長州のアイドル市ィの姿はどこへ。あれから色々あったんだなぁ。山川に向かって『しっぽを振って仕えれば可愛がってやる』だって。桂(木戸)センセが亡くなったと山縣(ここもツボ)に知らされ一人泣く市ィもイイです。長州の絆は深いしね…。

山田顕義&山川大蔵は、これからも研究しがいのある人物です。書簡とか見たいですね。直筆の。

で。
次なるターゲットは医者の息子。旧幕府歩兵奉行。北走しつつついには蝦夷へ。あまりにも愛されすぎる男土方の上司。歴史小説描写では、時には無能時には厭味、司馬遼太郎にも好かれていなかった愛すべきテクノクラート、蝦夷共和国ヘタレ陸軍奉行、大鳥圭介です(長いなぁ)

大鳥さん大好きです。元々、テクノクラートが好きというのもありますが。
知れば知るほど深い人物。陸軍奉行並、部下である土方歳三との関係がもうもうすきだー!鳥歳ばんざーい!『土方、私と共に生きてくれ』って言っちゃって下さいな!

そんな大鳥さんが、五稜郭で降伏し、新政府の敵として、賊軍の将として榎本武揚らと共にぶちこまれた牢で記した、戊辰戦争の記録、『南柯紀行』
一部のマニアには『大鳥さんの日記』として愛されているシロモノです。…この日記事態、投獄され墨や紙すらおぼつかない中、文字が記されている半紙を水で濡らし絞り、薄墨を抽出して鼻紙に書いたものだというから壮絶。

ただ、内容がね(笑)期待以上のギャグっぷり!
とりあえず、こんな記事があります。漢語が交じった少し読み辛い文体なので意訳。7尺とは2mくらいです(前もって)



長いことサナダムシに悩まされてて、ここ4〜5日はトイレに行くたび4尺…ひどいときには7、8尺もあるような奴を下したりしてたんだけど、人から「ムシくだしには石榴の根っこが効く」と聞いたので、医者にもらって試してみた。
でも全然効き目がないので、やめてしまった。
後で聞いた話によると、石榴の根っこを服用しても一日くらい絶食しないと効き目がないそうだ。でも気候も不安定だし、ごはんを抜いたりしたら体調崩すかもしれないよなぁ。



サナダムシなんて大して害はないんだし、しばらくは放っておこう。




…えー!
いいのそれで!長い事悩まされてたのに!?あっはは素晴らしいよ芸人の呼吸だよ大鳥さん…

あとは、獄中の記述で。
狭いわ、暑いわ、すし詰めだわ、蚊は多いわ、うるさいわ、食べ物は少ないわ、暗いわ、臭いわ、枕はないわ、などなどと、ひとしきりその環境の劣悪さを嘆き、愚痴を書き綴った後。


この牢屋は自分が歩兵頭のときに建てたもので、今は自分の身を拘束する獄となるとは。自分より出るものは自分に帰るという理かと、一笑を催した。



つくったんだ!
自分の作った牢に入れられるあたりがもうなんとも大鳥で笑うしかないですよ。そして勿論、とっても詳しいわけですよ。途中、榎本武揚が房を移動されられる事を知り、『榎本さん、一号房に移されるのかぁ。あそこは日当たりが良いからいいなぁ』と羨ましがってみせたり。

なんて素敵な大鳥さん(病)
というわけで南柯紀行を手元に置こう計画発動です。全て読みたい…!


ヒロシ(浩)です…


 Past : Will 2005年03月13日(日) 


ヒロシです…
気が付いたら、逆賊の汚名を着せられていました…

ヒロシです…
戦に負けて、斗南へ追いやられたとです。
毎日おからばかり食べています…

ヒロシです…
長州人の上官に、『会津のゲダカ侍が』って、
言われたとです…

ヒロシです…
毎日、背の低い(150cm)上官に、
見上げられながら見下されてるとです…

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『獅子の棲む国』(秋山香乃)、入手いたしましたー!
わぁい。増刷万歳!図書館で予約ごっそり入ってたのでもう買っちまうしかないなと。だいじだいじと読み進めているので、只今三分の一程度。

戊辰戦争〜西南戦争くらいまでの、会津藩軍事家老山川大蔵(浩)の行き様をえがいた物語。冒頭に、山川を『知恵山川』たらしめたあの彼岸獅子入城をもってくるトコロなんざ、山川スキーにはたまらんとですよ。
で、会津落城からはじまり、斗南藩へ追いやられ、(中略)陸軍仕官し配属先の上官はなんとあの山田市之允(顕義)…市ィです(病)
前にも書いたような気がするけども、この二人、武家の長男で知将で参謀で、各藩の年少組に属しているという共通点がもうツボでツボで…

現在、読み進めているアタリの山川さんはまだ斗南にいます。はやいとこ谷さんや市ィと逢ってもらいたいものです。タノスィミー。明治陸軍軍服フェチとしては、山田山川の山山コンビの軍服DE大喧嘩もはずせない…

仲の悪い陸軍の上官部下といえば、戊辰時の箱館新政府陸軍奉行&奉行並もそうですね。大鳥圭介と土方歳三。常敗将軍と常勝将軍(笑)自分はこういうのがスキネェとつんつく(つくづく)思うのです。そういえば2月28日は大鳥さんの誕生日だったのか…


獅子鷲ランプ。


 Past : Will 2005年03月12日(土) 





パリで買った、蝋燭っぽいランプ(笑)
炎っぽいところに発光ダイオードが仕込まれている。
ちょっと見辛いけど、赤と黄色を購入。みやげにも(病)



今日は地元で友人とランチ。
旅写真を見せつつ旅語りしてきました。
何食べたかメニュー名が言えないくらい喋ってきました。味も覚えていない…確かサーモンとクリームチーズのマリネとグァランベリージュース(グァバ&クランベリー)は飲んだはず…

旅行の後遺症、時差ボケが漸く収まってきました…。帰国当日からずっと仕事してたので気付く間もなかったのだろうか…。
純粋朝型人間、太陽の光と空腹によって目覚める人間なので、気をつけてないとすぐに時差ボケになります。時差ボケは、東→西へ移動するより、西→東と移動した方がひどい(一日の長さが短くなるから)ので、ヨーロッパから帰国してからが辛い…。

あと、後遺症二つ目。ごはんの禁断症状。やっぱり農耕民族にとって粉食はただのおやつにすぎないのだよ…よよよ…
パンはとても美味しかったけれど、物足りなかったのは何故だろう。

というわけで、お土産渡してそのあとは地元で有名な(笑)インド屋へ。今春は、ギャル雑誌セレブ雑誌ティーン雑誌OL雑誌女子大生雑誌問わずエスニック特集だらけのせいか、店内は老若男女でそれなりに混んでおりました。ブレスとか布とかネックレスとか一杯買ったなぁ。
毎年春夏はエスニックなコーディネートをしてるので、今年がとても楽しみです。色々出ろー。


代打日記(獅子走)


 Past : Will 2005年03月11日(金) 


昼過ぎに電話があった。
俺がバイクで事故を起こして警察に捕まったらしい。
しかも、被害者は妊婦で流産までさせてしまったそうだ。
示談にするから金振り込めっていうし電話の向こうで俺は泣いてるし、
いったい俺はどうしたらいいんだ。


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ガオレオレ詐欺。


空の商人。


 Past : Will 2005年03月10日(木) 





ウィンナーシュニッツェル。WIENERSCHNITZEL.
ウィーン風仔牛のカツレツ。
仔牛の肉をたたきにして専用のパン粉を付けて焼いたもの。ソースはレモンのみ。
食べる前から絶対すきだー!と信じていたらビンゴ。
めっちゃ気に入って、プラハでも食べました。
ウィーンでこれ専用のパン粉買っときゃ良かった!
あ、でもフライパン粉作れば出来るかな…



空の商人ルフトハンザに乗って、中欧とパリ。
あーん楽しかった!ドナウとモルダウとセーヌと。普段海ばっか見てるので、河川流域の都市というのはおおいに心踊らされます。

ハンガリーは、民族島と言われるだけあって、どこかエキゾチックな趣き。遊牧騎馬民族の子孫かぁ…。民族楽器にも、中国の楊琴や月琴と似た型のものがあったな。あ、ベートーヴェンが愛したワイン、トカイを買って来ました。いつ飲もうかにゃー。

音楽の都ウィーン。今も愛されているマエストロの足跡を偲ぶに偲びきれないほどのでっかい都でした。シェーンブルン宮殿でついてくれたガイドさんの話術を盗みました(こっそり)シェーンブルンのコンサートも素敵。ニューイヤーコンサートでは聴けなかったラデツキーをウィーンで聴けるとはね。

ザルツブルクはモーツァルト生誕の地。モーツァルトクーゲル(チョコ)を買い、モーツァルトの家に行き、モーツァルトづくしでした。ネタにつきたのか、モーツァルトの姉、ナンネルまでキャラクター化されていたのがマニア心をそそります。鎌倉が北条政子まんじゅうとか作っちゃう感じだろうか。
サウンドオブミュージックのロケ地も。いいなぁ…ウィーンと共に、花咲き薫る頃にまた訪れたいものです。

そんなモーツァルトが青年期を過ごしたプラハ
町並みは壮観で、歴史や文物にどれもこれも圧倒され気味だった中、一番印象的だったのは、聖ヴィート大聖堂にあるミュシャのステンドグラス。今回の旅で、協会やら大聖堂やらもりもり廻った中、ステンドグラスならこれが一番のお気に入り。プラハ市内にあるミュシャ美術館にも行ってきました。ミュシャが描いたチェコスロバキアの紙幣なんてものもあった。

ぼたん雪がジャンボに前髪のように積もる中、プラハから終着地のパリへ。ここでは、友人と目的地が全く違っていたので、個人で歩き廻って夜はシャンゼリゼのあたりで待ち合わせ→ディナーというスタイルでした。
毎正時にキラキラ星なエッフェル塔、シャンゼリゼ、凱旋門、アンティーク街にノートルダム大聖堂。
それから、マリーアントワネットの独房が再現されたコンシェルジュリー。ウィーンでハプスブルク家の宮殿を見て、幼少期のマリア・アントーニア(アントワネット)の息遣いを感じてきたばかりだったので、独房の前で少し苦しくなりました。

光の教会と言われたラ・サントチャペルのステンドグラス。時間が許すなら、ずっとここにいたかった。チャペルの二階に壁は殆どなく、ほぼ前面がステンドグラスで、創世記から黙示録までが描かれています。

夕暮れ時に一人で訪れたサン・ジェルマン・デ・プレ教会で、バックパッカーが旅の疲れを癒し、祈っていました。自分がこれまで観てきた教会を思いだし、そこでしばし泣いてきました。
『観』という漢字を使って『観る』と表現するのはひどく仏教的だとは思うのだけれど。この旅で、教会を『訪れる』ことの意義を少し見出せたような気がします。自己完結なのですが(笑)

そうそう。酒がやっぱり安い(プラハなんかは特に)ので、昼間っからビール飲んだり夜は必ずワインだったり。ビールはホントおいしかったっすねー。


…というのが今までの旅の一部。
のりもの記(ハンガリー・オーストリア・チェコ・フランス地下鉄比較とか)買い物記(結局ヴィトンではパピヨンを買いました)も書きたいし、少々な事件もあった(パリのメトロでスリ迎撃事件とか)もあったので、ネタはもりもりです(笑)

Gフォンのマイルがまたたまった気がする…(笑)
↑お守りとしての効果を本当に信じそうです…こいつを連れてった旅で体調を崩したことがない…どこ行っても胃も腸も頭も平気…

パリはまた夏頃にごさっと行きたいです。今回はアンヴァリッド廃兵院やら美術館やら博物館やらを全て捨てたので…。


総武線快速車内。


 Past : Will 2005年03月09日(水) 


予定通りかそれより少し早い時間に無事に着きました!
ねむい…これから帰って夕方から出勤です。しめて4.5ヶ国。楽しかった!ハンガリーのトカイワインと、エッフェル塔の夜景が同率首位で一番の収穫かもしれません。
では。帰宅して落ち着いたらまた日記書きます。


代打日記(鷲尾岳)


 Past : Will 2005年03月08日(火) 


オルグもでないし、暇だし、ちょっとパトロールにでもいくかと出かけた。
昼過ぎに電話があった。

『あ、イエロー?オレオレ!』
『ブルーか?』
『そうそう!今、オルグと戦って、一旦目くらまして逃げてきたんだけどさ、そいつ倒す為に金がいるんだって。100万くらい。』
『…で?』
『今から言う口座に振込んでよ!』
『……』


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ガオレオレ詐欺。



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