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小笠原気団が… |
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2004年08月30日(月) | ||
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「え〜。でも、それって苦いんだろ?」 作るの担当の俺が、ゴツゴツした手触りのゴーヤーを袋から出した途端、食うのが担当の海は、ブーブーと文句を垂れやがる。 最近の健康ブームで、身体に良いとチヤホヤされているのを知らねぇのか? おかげで、日本全国津々浦々の小さな八百屋の店頭でも、安く手に入るようになったっつーのに。 まったく、無知ってーのは恥ずかしいことだ。 「薄くスライスしたのを流水にさらしておくと、ちょっとだけ苦みが抜けるから大丈夫だって。それに慣れると、この苦みがイイんだぜ?」 「ほんとかよー…」 「今から、本場仕込みのゴーヤーチャンプルー作ってやるから、黙ってろ」 「本場?」 「沖縄出身の同僚が居るからな。習った」 タオルを頭にかぶって、海賊結びで止める。 真夏でもないのに、台所は熱気ムンムン。汗が出て仕方ない。 島豆腐なんて用意できないから、固めの木綿豆腐を1丁。水気を切って置いておく。 ポークランチョンミートも用意できないから、フツーに豚肉の切り落としを適量。万年育ち盛りなので、ちょっと多めだと嬉しい。 そして、ゴーヤーを一本。 タテ半分に割って、中の種とワタをスプーンでくりぬく。 松山は苦いのがムカつくようなので、丁寧にワタぬきをして、薄くスライスしたら、塩で揉む。そして、頃合を見計らって流水にさらす。 そのスキに、フライパンに油をひいて豚肉を炒める。火が通ったら、豆腐を適度な大きさに手で割って、それもフライパンにいれて炒める。 豆腐に焦げ目がつき始めたら、ゴーヤーの水気を切って投入。 塩と醤油で軽く味付けをして、ついでに削り節を入れると風味が増して美味い。 最後に、卵3つ分のとき卵でとじて出来あがり。 所用時間は10分。 ずっと横で見ていた海は、ちょいッと菜箸でゴーヤーをつまみ食いして、 「うわ、やっぱにがい〜」 ぎゅッと顔をしかめたが、とりあえず、きっちり飲み込んで、 「でも、ビールと合いそうかも…」 「メシの上に乗っけて、ゴーヤー丼にしてもいけるぜ?」 ------------------------------------------------ 料理ネタ(笑) 夏といえば、最近夏野菜カレーにこってます。 |
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