うなぎプレイ(獅子鷲)


 Past : Will 2004年07月28日(水) 


冷房の風は好きじゃない。と言い張る走に合わせて、仕方なく、夜中も窓を開けっぱなしにして凌いでいる。
そりゃ、どんな熱帯夜でも、明け方ぐらいにはちょっと冷たい風が吹いたりして、いい眠りを呼んだりするけど、でもやっぱり、どうにも寝入りばながスムーズじゃなくてグッタリする。
身体じゃなくて、気分のほうが。
バーゲンシーズンだし、自腹で扇風機くらい買っちまうか。と、思う今日この頃だ。
だが、自分から折れるのは腹立たしいので、いまのところは、とりあえず、ウチワでバタバタあおいで涼を得るしかない。

ベッドに寝転がって、目を閉じて、バタバタと無心であおいでいたら、風呂上りの走がやってきて、ぷッと笑いやがった。

「なんだよ?」
「いや、なんか、魚とか焼き鳥とか焼いてそうなウチワさばきだなあと思って」
「…」

そんな失礼なことを言われ、俺の頭には、先週の土用の丑の日に入ったウナギ屋の店先の情景が浮かんできた。
オッサンが殺気立ってウナギを焼いたっけなあ…。
っていうか、走のワガママで俺まで暑い思いをしてんだから、走もあれぐらい殺気立って俺をあおぐべきじゃねぇのか?
そんなことを思った瞬間、ピカッと頭の後ろのほうで何かが閃いた気がした。
起き上がって、走に向かってウチワを差し出す。

「おい、鰻屋さんゴッコしようぜ」
「…は?」
「俺、鰻やるから。お前、鰻屋さんな」
「…はあ?」
「ほら、鰻屋さんは鰻をあおぐのが商売だろ?」
「…」

ムリヤリ、ウチワを握らせたら、ようやく主旨を理解したらしい。
しばらくパタパタと俺をあおいで…、それから急にバタバタ強くあおぎだした。
おお、極楽極楽。

「なぁ、鰻」
「なんだ、鰻屋?」
「関東風と関西風があるけど、どうする?」
「…別にどっちでもいいけど。どう違うんだ?」
「関東風は背開きで、関西風は腹開きになるんだ」
「なんだそれ?」
「鰻屋の鰻のさばき方」
「…いや、別にさばかなくていいぜ」
「いやいや、さばかにゃ鰻屋の腕が泣くってモンよ」
「いやいやいや、鰻屋はあおいでなんぼだろ?」

何を言わんとしてるのか分かっちまって、俺はどうにか話をそらそうと思ったんだが、

「じゃあ、関西風で」
「勝手に決めんなッ、っつうか、…ッやめ…」

関西風に腹開き…すなわち、パジャマのボタンをプチプチと手際よくはずしていく走の手をはらいのけながら、俺はとんでもないドツボにハマったことに、今更ながら気付いたのだが。

どうやら、もう手遅れのようだった…。
そういや、「うなぎパイ」って何で『夜のお菓子』なんだ…?

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連絡:BBS復活しました!
   拍手でご指摘下さった方々、どうも有難うございます!

ご無沙汰してます…(なんだか最近毎回こんなカンジの書き出しだなぁ)
生きてます。ピアノのコンサートも終わって、ナイターも行って、と夏のイベントをひとつずつクリアしつつBBSのスキンが見つからないカンジで…あ、いいのみつけた。これでいいや。

夏!休み!まだ試験とレポート(っぽいの)と論文が残ってるけど!
夏はバイトだろ。というワケで塾講師のバイトを始めました。
だって時間給がいいし…ヘタするとおミズ系の基本給より遥かにいいし…子供達がめっさ可愛いわ時間経つの早いわで毎日充実してます…充実しすぎ…

あと、機種変しました。
教育実習のおり、愛用のN504isくんが雨に濡れてしまい、以来ボタン部のバックライトがバカになってしまいまして…携帯たたんだまんまでも、設定でOFFにしても煌煌としちゃってて。電源OFFにしてもついたまんまで。トーゼン、電池の減りは異常。夕方に1つ。9時過ぎにはバッテリー切れ。
そんな状態からやっと抜け出して、今自分の手元には、SO506icくんが。4台目はおサイフケータイです。色は紫というかピンクというか…バカンスローズって何。エミリオ●ッチっぽい着せ替えカバーが諸刃の剣となりそうな予感が…


日常スクラップ(獅子鷲)


 Past : Will 2004年07月27日(火) 


食い入るようにテレビを見つめている。
画面から漏れる白い光が、チラチラと横顔を照らしている。
俺が電気を消したことにも、気がついていないらしい。

「…なあ」
「ん?」

返ってくるのは生返事と分かっていて、わざと話しかけてみる。
2アウト2塁3塁、カウントは2-2。
決め球のスライダーが、ボール半個分外にずれ、フルカウント。
勿論、見てる走も、俺の声なんて聞こえてても素通り状態。
ちょっと黙ってろ、と言わんばかりに、手があがる。
『STOP』と手に書かれていないのが不思議なくらいだ。

俺は、そっと顔だけを近づけて、その手の平の真ん中にくちづけた。

途端に、ばッとすごい勢いで、走が振りかえる。
目が合って、思わずニヤッと笑ってしまった。
おかしなもので、こっちを向いていない時には、なぜだか無理矢理でも向かせたくなる。
へそまがりって言われたら、それまでだ。

「…っていうか、なんで…電気消してんの」
「いまさら気付くな、馬鹿」

チラチラと視界のすみで光が揺れたかと思うと、ワァッと歓声があがって…、でも、どうやら打球はきれたらしい。
つられてテレビに向きかけた走の顎をつかんで引っ張る。
と、コイツは、ふぅ…と諦めたように鼻からため息を落として、

「もっと、色気のある誘い方…がよかったかも…」
「持ち合わせがねぇんだよ。特に素面の時はな」
「…ま、それもそうか」


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おお!なんか普通の獅子鷲っぽい!(病)

塾講師とかてきょに加えて今度は歌(とピアノ)を教えることになりそうです。うにゃー。なんなんだ今年の夏は…

旅行〜旅行〜♪今年の夏は北海道とベトナムへ行く予定。
あと、元気だったら会津と名古屋。
会津は…ええと…土方歳三がね…近藤勇の墓が…うん…えへへ…///
名古屋、名古屋はね。今自分の中で熱い波がキています。
みそかつとかきしめんとか名古屋嬢…じゃねぇ名古屋城とか!古着とか!

『大鳥圭介〜土方歳三との出会いと別れ〜』
(すげぇサブタイトル)
を借りてきました。でかした大学図書館!
シンセングミモノは図書館でもものすごい人気っぷりだけど、箱館新選組とか戊辰戦争はではないか、と。特に大鳥さん関連は穴場(…?)です。大鳥さん、もんのすごいエリートな筈なのに、周りの見聞はおろか自著からも頭良さ臭がただよってこないのが凄い。いや、大好きですけど。箱館は陸軍奉行並(土方)と陸軍奉行(大鳥)コンビがいっとう好きです。野村と相馬も好き。本多もね。


海の日(獅子と鷲。あえて20日に)


 Past : Will 2004年07月20日(火) 


海の日。

俺が小さい頃には、そんな休日は無かった気がする。
なんで、そんな日が出来たんだっけ?
カレンダーの赤い日付を見ながら、首を傾げる。
海の日があって、空の日がないのって、変じゃねぇ?

「なぁに、ビクターの犬みたくなってんの」

シャワーあいたよ。と、風呂場から出てきた走が笑って、俺の頭の中では、あの犬の顔がポワンと浮かんで消えた。

「海の日ってさ、なんで海の日になったんだ?」
「夏だからじゃないの?」
「…いくらなんでも、そんな理由じゃねぇだろ」
「そう? 夏は海! みたいな気持ちになんない?」
「なるけどさ」

なるけど、それじゃあ、あまりにも短絡的すぎなくねぇか?
夏は山! とか、夏は川! とか言う人もいるだろうし。

あ〜、どうでもいいが、アウトドアな遊びがしたくなってきた…。

「なぁ、今日は海行こうぜ」
「江ノ島?材木座?由比ガ浜?茅ヶ崎?…どれも混んでるよー?」
「仕方ねぇよ。夏は海! だもんな」


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なんで海の日なのかは
www.kaijipr.or.jp/day/index.html
この辺のサイトを参考に…しらんかった…

という訳でご無沙汰してます…(現在7月28日)
夏が来ちゃった!でももう夏服は一通り買ったからいいや!
次は秋服!展示会やら何やらで色々見せて頂いて欲しいものばかりですようにゃー。ジャケットと羽織りものの買い足ししたい。ファーのはぎれを探しているのです。


代打日記(鷲尾岳)


 Past : Will 2004年07月14日(水) 


陽炎がユラユラのぼって、道の向こうが微妙に歪んで見えた。
コンクリに跳ね返された熱と、あまりにも眩しい陽射しに、脳がヤラレてるのかもしれない。

とにかく、暑い。

少しでも日陰になればと、手を頭にかざしたら、髪の吸い込んだ熱でヤケドしそうになった。
十分ちょっとでこの調子だ。三十分でも日なたにいたら、脳みそが沸騰しかねん。
ふと、ペットボトルの中で生ぬるく揺れてるエビアンをかぶってしまいたい衝動にかられたが、グッと我慢する。
少ない飲み水だ。大切にしねぇと…。

なんて、ちょっとした砂漠気分を味わいつつ、マゾ的に楽しむ昼下がりのランニング。


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拍手にて、教採のコメント下さった方々、どうもありがとうございます。どこの都道府県でも政令指定都市でも倍率ものすごいみたいで…でもがんばります!(何を)

バーゲンも、後残すところラフォーレを残すのみとなりました(多分いかないけど)最近のブームはレーヨン。レーヨン大好き。デザインと素材感と発色で選んでいったら、たまたまレーヨンが多くなってしまったというだけなのだけれど。レーヨンとシルクの混とかサイコーです。
あとはシフォンね。ポリのシフォン生地とかあんまり好きじゃなくて。せいぜいレーヨン。願うはシルクってトコでしょうか。

今年の夏バーゲンは、OSMOSISとWayrg、KWAK、AICメイン。秋まで着れるもの重視。で選んできました。あと、カタチが気に入ったトップスの色違いとかね。
秋にむけて、レトロな古着ワンピが欲しい。

長州出身の友達が、大河はどうも長州贔屓で見てしまう。
会津出身の友達が、やっぱり会津側で観てしまう、と言っていました。なるほど、そういうもんなのか、と関心。
我が家は、かなり遡ってもルーツが東北ないし関東止まり。
やっぱり会津かにゃー。



フレッシュ組ネタです。ご容赦。


 Past : Will 2004年07月11日(日) 


倍率の数字を見ただけでうんざりするような教採を受けてきました。
これで一段落。ほったらかしにしといた卒論をやらなくちゃ。


自分内第3次浅葱色ブームが来ております。
国営放送日曜夜八時のアレのせいです。
歳が受けすぎるよ!伝説の勇歳小説『歳三 往きてまた』を超える受け受けしさだよ!

さて。そんな副長。
わしら姉弟のみならず母親のハートまでしっかり掴んだ新選組の鬼副長。

先週から、ポニテのさきっちょくるりん(注)が無くなってちょっと残念。
鬼っぽいことやっててもなんか可愛いかったのになぁ(病)
(注)これ→(∬  `) 

でも、ますます副長らしい髪型に。局長も総髪になったし、今週は池田屋直前。新選組の歴史から見たら、1番華々しい(語弊あり)時代なんだよね。皆生きてるし(よよよ)

そーしてー。月曜日のスタパは副長がゲストで!歌って!山南さんの真似して!もうそんなにサービスしなくていいから!
今度は三味線だって!うわー…(そわそわ)
しかも洋装もあるんだ!どうしよう!山本土方で洋装!(そわそわ)
でも土方が洋装ってことはあのひともあのひともあのひともいないんだ…(よよよ)
あーはやく発句ネタを!司馬先生の沖田土方みたいなやりとりが見たい!

「総司」
歳三は、手をのばした。
沖田は、畳二畳をとびさがって、句作帳をのぞきこんでいる。
(中略)
(ひどいものだ)
沖田は、うれしくなっている。沖田のみるところ、歳三がもっている唯一の可愛らしさというものなのだ。もし歳三が句まで巧者なら、もう救いがない。
「どうだ」
歳三は気恥ずかしそうにしながら、それでも沖田のほめ言葉を期待している。
(『燃えよ剣』より)


萌えー(病)
もしくはピスメの沖田土方でも可です(病)


実習で幕末を担当させてもらったので、ますます愛着が湧きつつ。この時代の混沌とした雰囲気を、『一年間の作品』というカタチで顕す難しさというものについて考えていました。

幕末、といえば、倒幕佐幕の対立、やれ攘夷だ勤皇だ公武合体だと、国内でのごたごたが注目されがちですが。やっぱりね、大航海時代からの世界の流れは無視出来ないよなぁと思うのです。この時代、薩長に入れ知恵(語弊あり)していたのはイギリス、幕府側に入れ知恵していたのがフランス。極東の島国で百年戦争の続きかい!という視点で見ても面白いかも。


熱帯夜(獅子鷲)


 Past : Will 2004年07月09日(金) 


目を覚めたのは、思いがけず、ひんやりした風が吹き抜けていったからか。

熱帯夜になると聞いて、無用心とは知りつつ、窓を開け放したまま眠っていた。
クーラーの風は好きじゃない。
扇風機は壊れてしまったし。

生ぬるい風が、また、俺の上を通り過ぎて、そのまま、開けっ放しのドアへ抜けていく。
すぐ横のリビングでは、客用布団を敷いて、岳が眠っているはずだ。
ひょんなことから喧嘩して、そのまんま。
変なところで意地っ張りな岳は、出ていくことはせず、リビングに布団を敷いて寝ついてしまった。

汗ばんだ首筋に手をやって、俺はゆっくりと起き上がった。
のどが渇いているわけじゃない。でも、冷たい水が飲みたい。
そうすれば、この持て余すほどの体温も、少しは下がるかもしれない。

フローリングの床に、ヒタヒタと響く自分の足音。
死んだようにグッタリ横たわる岳を横目に、ダイニングに入り冷蔵庫をあけた。
はじめ白っぽく、それから黄色っぽく見える光が眩しく、目を細めながらミネラルウォーターのボトルを取り出し、そのまま口をつける。
つるつるとのどを滑り降り、ひんやりと身体を内側から冷やされて、思わずため息をつく。

タオルケットをはねのけ、寝苦しそうに寝返りを打つ岳を横目に、俺は窓を閉め、カーテンも閉じて、クーラーのスイッチをオンにした。
それから、自分の部屋のドアも閉める。
外からの光源を失って、部屋が暗闇に包まれる。
ピ、ピ、ピ。と、リモコン操作で、設定温度を下げ、それから、おもむろに、岳の横に寝転がった。


近くで聞こえるすうすうという規則正しい寝息に、そっと腕を伸ばすと、汗ばんだ額が指先に触れた…。


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熱帯夜。
ここのところあっついですなぁ。指輪焼けがくっきり。
卒論の中間報告のレジュメをつくりつつ。ひさびさにパソいっぱい触ってます。

ぎゃー!サイトのカウンターもBBSもふっとんでる!
(拍手でご指摘、ありがとうございます(><)
あわわ〜…対処せねば。またレンタルしなきゃ!
レンタルと言えば、この日記でもお世話になっている『エンピツ』、無料登録止めちゃったんだね。あー…やっぱりログはとっておくべきか…。


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