パチッ
・・・パチッ
「何の音?」
パチッパチッ ポン!
音のする方へ行ってみると そこに居たはずの主夫がいない。
いないかわりにグリルから1メートルほどの高さまで火がのぼっていた。 プチ火事だ。
この小心者の妻にその火を消し止める勇気なんて微塵もないわけで 夫が行ってるであろう実家(隣)に駆け込む途中で罠にかかる。
高さ80センチほどある犬用のサークルが目に入らず つっかりかってがっつりダイブ。
「ぐぁーーーーー」という可愛くない悲鳴によって住民が出て来た。
ダイブにより嫌ってほど打ち付けた膝と肩の痛みでうずくまった。 本当は気絶したふりをしたいくらいだ。 恥ずかしくて。
「あんた!なにやってんの!!!」と母が喚く。
「だって・・・暗くて見えなかったんだもん」
「どうして昔っからそうなの!!!」
40女が怒られる図である。
・・・そんな事よりプチ火事だ!
必死に事の緊急性を訴えるも 膝っこぞうから血を流して肩を押さえうずくまっている人間の言葉は素直に入ってこないらしい。
火は息子が消し止めていました。
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