There are all in one.
| 2013年03月23日(土) | 非存vs不在 |
「子持ちホタテー」
なぜか前歯のみでチー鱈を噛み砕きながら彼女はつぶやいた。
子持柳葉魚、帆立貝柱、バター焼きに似て非為物。
全部、不正解。
「…それをいうならホコタテ、だ」
「そうともいうー」
似てすらいないアニメキャラの口癖で返す彼女はもうずっとテンション高くご機嫌うるわしゅう。
「あにーさんや」
「それは兄なのか兄さんなのかはっきりしろ」
「アニーさんや」
「踊らねえよ！？」
翻弄そして翻弄。
言葉巧みに遊ぶ彼女は実にご機嫌うるわしゅう。
それはもう、どこまでも不自然に。
「死者の独り遊び」
「いいんだぜ、生きても」
「嫌、無理、勘弁」
「あたしは、」
ピチューン、という機械音と同時に残機が減って、
「あー、抱え堕ち…」
「ボムれって」
「うっせー万年ぬるゲーマーめ」
「GTRも組めないあんたに云われたくないわ放置露天」
コンティニュー？
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